ゴールデンウイークはフル稼働です(全ギレ
)
「ふわぁ…」
「起こしてしまいましたか。エメラルドさん、おはようございます。」
「ん…ヤエノ先輩、おはようございます。早いですね…。私はまだ眠いや…」
「ふふふ。まだ時間はあるから大丈夫ですよ。」
「はーい…。ヤエノさん、トレーニングしていたんですか?」
「はい。毎日の鍛錬は欠かせませんので。」
「わぁ…すごいですね…。」
今日はトレセン学園の入学式です。ヤエノ先輩との生活も数日たって慣れてきました。最初の夜は全然眠れなくて迷惑かけちゃいました…。ヤエノ先輩のお布団、あったかくて気持ちよかったなあ…。また頼んだら入れてくれるかな…。
「エメラルドさん、そろそろ準備しましょうか。」
「あ、はい!ありがとうございます!」
残った牛乳を流し込み、お皿を流しに置きます。部屋に戻って、まだピカピカの制服にきがえます。あれ…?リボンの結び方がわからなくなっちゃいました。ヤエノさんと練習したのに…。えーっと…あ、こんがらがって…、
「エメラルドさん、大丈夫ですか?」
「あ、アルダンせんぱ~い…。わかんなくなっちゃいましたあ…。」
「あら、ではまず外して、ゆっくり確認しながらやっていきましょう。」
「はい…ごめんなさい…。」
「いえ、いいんですよ。誰しも初めてはうまくいかないものですから。」
アルダン先輩にかなりお手伝いをしてもらってようやく準備が終わりました。時計を見るとそろそろ出発したほうが良い時間。二人の先輩にお礼を言って寮を出ます。まだ同い年のお友達ができていないので、クラスでうまくやっていけるか不安です…。
「初めまして!私はウィナーズサークル。あなたは?」
「あ、私はブラックエメラルド、よろしくね!」
教室に入るとすぐ隣の席の子が話しかけてきてくれました!私から話しかけるのは得意じゃないから、ありがたいなあ…。
「私、周りにほとんど競走ウマ娘がいなかったからさ、こんなにたくさん速そうな子がいるのが新鮮で~!あ、エメちゃん、って呼んでいい?」
「うん!地元でもそう呼ばれてたから!じゃあ私は…ウィナーズちゃん、でどうかな?」
「おー!いいね!ありがとありがと!エメちゃんのその髪の毛、珍しいよね~。」
「あ~、そもそも粕毛が珍しいし、そのうえ青毛だからね~。昔から地元の人たちにかわいがられてたよ~。」
「いいな~。ほら、私は葦毛だからさ、『お前は走らない~』とか言われてさ、ほんとやんなっちゃう。」
「わかるよ~!私も粕毛だから、って大きなスクールに入れてもらえなかったし~…。」
「お互い大変だったね~。これからよろしくね!」
「うん!」
ふうぅ…。お友達出来そうでよかったあ…。少し安心。それにしても、毛の色でいろいろ言う人がいるのは嫌だなあ。
「C組のみなさ~ん。そろそろ入学式に移動するので廊下に出席番号順にならんでくださ-い」
「このような式を開催してくださった皆様への感謝をもちまして、答辞とさせていただきます。 新入生代表、サクラホクトオー、」
おんなじ新入生のはずなのに、あの子はなんだか私たちとは雰囲気が違います。かっこいいなあ…、それと、ルドルフさんが言ってることは難しいや…。
「おかえりなさい、エメラルドさん、」
「ただいま!ヤエノさん、疲れました~。」
「そうだ、今度のお休みにアルダンさんからお茶でも一緒にしませんか、とお誘いをいただいたのですが…。」
「わぁ!アルダン先輩のお茶、おいしいんですよね~!行きます~!」
「ではアルダンさんに連絡しておきますね。」
「ありがとうございます~!」