百合適正S   作:相馬眼:S

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猫カフェ行きました。ゴールデンウィークの休みは今日だけです。
https://twitter.com/v0w_g/status/1520308339791773697


#7 「ホームシックと五月病は一緒にやってくる」

ゴールデンウイーク。トレセン学園では、この時期に短期合宿をする生徒のために一般的なそれよりは長くとられている。デビューを控えるジュニア級のウマ娘は初めてのレースのための練習をするし、クラシック級のウマ娘はダービーに向けての調整期間だ。そしてこの時期は安田記念や宝塚記念へ向かうウマ娘にとって上澄みを伸ばすための短期集中合宿が行われることが多い。そうなると…。

「…一人になっちゃったぁ~!」

しんと静まり返る私とヤエノ先輩の部屋に、私の小さな悲鳴が響きます。ヤエノ先輩は高地トレーニングをしに、スターさんとチヨノオー先輩はダービーに向けての調整に。アルダン先輩はこの前の練習で足を痛めて精密検査…。いつもよくしてくださる先輩方に取り残されちゃいました…。

べ、別に同期の子たちに友達がいないわけじゃありません!ただ、慣れない良での暮らしだったからか帰省する子が多くて…。例えば、一番仲のいいウィナーズサークルちゃんは昨日の夜ご両親が迎えに来てました…。

そしてゴールデンウイーク初日の今日、朝起きて日課になったランニングをした私は…。やることがなくなってしまいました…。長い休みなので課題はそれなりに出ていたのですが、アルダン先輩とお茶をしながら解いていたら終わってしまい…。まだトレーナーが付いていないので、休みの期間中に施設を使うこともできません…。

ヤエノ先輩がやっていたのについていくようになったランニングも、一人でやるとラップがめちゃくちゃになるわ体力が切れて朝ごはんに間に合わなくなるわ三山の結果に終わりました…。アルダン先輩からは「いつでもお話しに来てくださいね?私も一人だと心細いので…。」と言われていますが、さすがにお休みの一日目から行くのは恥ずかしい・・・。

寮のベッドに寝っ転がって動画サイトを見ていても、どうにも落ち着きません。今考えれば、引っ越してきてからも先輩方が優しくしてくれていたので、完全に一人になるタイミングはなかったなあ・・・。

いざ一人になると、実家で家族と楽しく過ごしていた時間が思い出されます。兄弟はいませんけど、お父さんもお母さんも仲良しで、何もない昼間でも笑い声が響いてて…。いろいろ思い出し始めるとどんどん心細くなっていきます。ふと足元に重みを感じます。あれ?うちで買った黒猫のシロでしょうか・・・。あ、いまはトレセン学園なんでした。

猫、会いたいなあ・・・。毎日私のお布団の中に入ってきてくれて…。お昼寝してるシロからはお日様のいいにおいがして…。トレセン学園芋猫はいるらしいですが、見たことないですね…。あ~。猫のこと考えてたら猫のもふもふを補充したくなってきました…。

 

私はすぐに検索サイトを開き、最寄りの猫カフェを探します。なるべくたくさんの猫ちゃんがいて…、抱っことかできて…、あとはいくらかかるかも見ないと…。うぁ…聞いたことはありますけど結構高いですね…。お財布の中身をチェックしてからお店を決めます。電車は…10分に一本は来ますから。大丈夫でしょう。忘れ物がないことを確認して、ご機嫌で寮を出ます。

あ…。そういえば、お昼を食べてくるのを忘れてきちゃいました。確か東府中の駅前にアルダン先輩おすすめのお店があったな。そこにしよーっと。

駅まで歩いて十数分、東府中の駅前にあるイタリアンのお店に入り、カルボナーラを食べました。サービスの紅茶がほんのり甘くておいしかったなぁ…。

 

るんるん気分で駅のホームのベンチに座ります。おなかもいっぱいになっていい気分です…。春の暖かな陽気に誘われた眠気は、通過する電車の轟音にかき消されます。そして電車に乗って猫カフェの最寄り駅へ。駅から軽く走りながら猫カフェへ向かいます。

住宅街の中の落ち着いた雰囲気のおうちに、かわいい猫の看板が掛けられていました。木製のドアを開いて中に入ります。

 

「お嬢ちゃん、いらっしゃい。初めてだよね?」

「あ、はい!」

お店のおじさんから説明を受け、手を洗って中に入ります。するとすぐに三毛猫の子が私にする寄ってきます。

「えへ~。ミケちゃん、おいで~?」

近くの椅子に腰を下ろし、三毛猫の子を膝に抱え上げます。背中を優しくなでると、のどを鳴らしながら頭をこすりつけてきます。

「ウマ娘のお嬢ちゃん、オレンジジュースだよ。おーい、お客さんだぞ~」

受付のおじさんがお店の奥に声をかけると、寝ていたであろう猫ちゃんが数匹私のほうへと近寄ってきました。一通り撫でられて満足したであろう三毛猫の子をいったん卸、猫じゃらしを手にサバトラの子たちのほうへ遊びに行きます。

 

「ふぅ…。」

一時間たっぷり猫ちゃんたちと遊び、お店を後にします。お店のドアから顔をのぞかせて鳴いている子を見て、少し胸が締め付けられます。寮でも猫ちゃん飼えたらいいのにな…。

 

 

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