「火筒さやか殿・・・ですね。」
秋山優花里は手にしていた写真を見て呟く。写真には、黒森峰の制服に身を包んだ西住みほと、逸見エリカ、そして端で控えめに微笑む丸メガネの生徒、火筒さやかがいた。
話は聞いていた。西住殿が黒森峰女学園にいた頃の友人。現副隊長の逸見エリカ殿の幼なじみ。III号戦車の砲手として今年からいきなり頭角を現し、《黒森峰の猟犬》との異名を得たちょっとした時の人。ダージリン殿の警告もあり、私はまたコンビニ船に紛れ込み、今度は黒森峰女学園へ向かっている。
*
話が合う人といると居心地いいよね。な実況はーじまーるよー。
前回、さやかちゃんが心を鬼にして西住殿を戦車道から解放するケツ(イ)がみなぎった(からめる氏並感)ところまで。
とはいっても、正直見栄えの無い練習が続くだけなんで写すことが無いですけどね。今回は狂気度管理も必要ないですし、さやかも頑張ってたし!(オルガ・イツカの後頭部に撮れ高と書いてあるクソコラ)
>最近視線を感じる。
おや、この時期という事は秋山殿が(さやかちゃんを)偵察に来ているという事ですね。いやー珍しいですよこれは。なにせ本編でも黒森峰女学園までは偵察に行かなかったので。折角ですが会話が発生するとロスになるので基本放置でいきます。交流したい兄貴姉貴はゲームを買って、どうぞ。(制作会社の犬)
ま、秋山殿は戦車と西住殿で簡単に釣れて、戦車好きならすぐ仲良くなれるので友人になるのは簡単です。
「わー。ティーガーIに、ティーガーII、こっちにはヤークトティーガーまで・・・。」
>昼休みに戦車庫にいると、向こうで戦車を見ながら興奮している見慣れない生徒がいる。行ってみよう。
自分から近付いていくのか(困惑)
*
「この学校ではそんなに珍しいっけ?」
「うわあああ!?」
黒森峰の戦車に夢中になっていた秋山優花里はいきなり話しかけられたことで素っ頓狂な声をあげた。咄嗟に逃げようとした瞬間、話しかけてきた相手の顔に見覚えがあった。目が会ったまま一瞬の沈黙が訪れる。
「・・・あの、もしかして・・・。」
これはバレたかもしれないと、内心慌てる秋山。
「転校生だったり?」
と、聞かれた。
「え、あ!はい!初めてドイツ戦車を見たもので・・・。」
とすかさず勘違いに乗っかると、一安心と同時に、若干の警戒態勢にはいる。目の前にいる丸メガネの生徒、火筒さやかとは1度あいまみえた事があるからだ。しかし彼女は別に気にすることも無く、
「なるほど。私は2年の火筒さやか。・・・戦車は好き?」
と自己紹介と、質問をしてきた。別に戦車が好きな事は隠すことでも無いと思った秋山はそれに頷く。
「あ、やっぱり?私も好きなの!」
と、目を輝かせる火筒と、秋山は休憩として戦車に関して語り合うことにした。
「ティーガーの重厚感!分厚い装甲!そして長大なアハトアハト!生で見れて幸せです!」
「ロンメル将軍は関係ないですけどロンメル戦車と名高いヤークトパンターも!」
「そして家屋ごとシャーマンを撃ち抜ける128mm砲のヤークトティーガー!」
双方共に負けず劣らずの知識量に2人はしばらく友人といるような雰囲気で話していた。
「いやー、戦車道の学校でもここまで楽しく会話できるなんて!」
「私も嬉しいです!昔は戦車が友達でしたから。」
この時秋山は、戦車に詳しいエルヴィン達といる様な仲間内にいるような心境だった。
「そうだ!折角なら案内するよ!」
火筒がそう切り出すと、秋山はこれで編成等の情報が得られると思い、
「良いんですか!?」
と乗っかった。2人は戦車の知識話に花を咲かせながら、戦車庫を巡った。
「これ、私の幼なじみのエリカ副隊長のティーガーII。ま、私はあっちのIII号戦車に乗ってるんだけどね。」
「凄いです。」
正直秋山にとって逸見エリカは印象最悪だった為あまり気には留めなかった。が、彼女の視線は、隅にシートを被って鎮座するティーガーIに向かった。別に壊れているようには見えなかった。
「・・・あのティーガーは?」
聞かれて火筒は少し目線を落とし、
「あれはね、転校していった友達が乗ってたティーガーなの。」
と答えた。
「あの人とエリカ副隊長は、私の友達でね。今は転校しちゃったんだけど、いつ戻ってきても良いようにって、隊長達と整備してるの。」
去った友人の乗車だったティーガーIを大事に保管していることに秋山は内心感動していた。
「エリカ副隊長も、口はキツいけども根は良い人なんだ。・・・そして2人は私よりずっと上にいた。越えられない壁だった。「あの2人の腰巾着」だなんて後ろ指さされたことだってあった。それでも2人は私を友達だって認めてくれた。だから、私はあの人を庇った、エリカとあの人で、3人でまた楽しく話せるように。」
秋山はただ火筒を見つめる。すると彼女は気付いたように、
「あ、ごめん。嫌な話しちゃったね。」
と言う。
「い、いえ。大丈夫です。・・・きっとまた話せますよ。」
と秋山も言葉を返した。
「おーい、砲手ー。」
「あ、ごめん。行かなくちゃ。」
そう言って、火筒はやってきた自車の仲間の元に戻っていった。
*
はい、あちらに見えますティーガーIはもちろん西住殿の黒森峰女学園時代の奴です。ノベル版だと大学選抜チーム戦で姉が乗ってくるあれですが、このゲームだとここにあります。
>練習だ。ちゃっかりさっきの転校生がいるのが見える。秘訣を聞かれたので自分なりに答えた。
全然気付かないですね(困惑)。1回会ったはずなんすけど。ちなみに決勝戦は秋山殿を警戒してか、試合直前のミーティング以外は欺瞞で、試合直前のミーティングは関係者のみ集まるので西住殿達に情報はほとんど漏れません。徹底的な情報秘匿、森を突っ切る・・・まるでバルジの戦いだぁ(ミリオタ並感)
>今日も絶好調だ。これならあの人を救い出せる。
もうこれがデフォルトみたいですね(諦観)。後はしばらく訓練なので倍速で。
*
火筒さやか殿。1人でいたことも多いものの、やっぱりエリカさんやみほさんといることが多かった。他の交友関係は同じIII号戦車の乗員。しかし、彼女は優しい人だ。私と同じ様に戦車も好きでした。
去年の大会で水没した戦車の乗員の助けた西住殿。そして責任を追求される西住殿を助けようとしたのが火筒殿でした。
しかし結果は散々、上級生に暴力を振るわれたのに対し反撃し、暴力沙汰になってしまいました。幸い西住まほ隊長は正当防衛を認めて表向きではお咎め無しだったものの、病的に上級生重視の伝統を押し通すOG会の一部からの不興をかい、彼女が報復に遭って大怪我を負ったことも大事にはならず、西住殿はそれに責任を感じて転校。しかしターゲットは逆に火筒殿に集中。その頃を知る人によれば、軽いものは机の落書き、重いものは寮裏でのリンチ。それは3年生の中心人物達の卒業まで続いたと。
「大丈夫。私が手出ししたのが悪いから。」
誰かに心配されると彼女はいつもそう言って笑っていたらしいものの、西住殿が転校した時は明らかに動揺もしていて、彼女はしばらく放心状態だったとも。
そんな彼女が、4月に頭をぶつけた直後から頭角を現し、すぐにレギュラーに登り詰めていました。ここまでは、まだ皆の知っている彼女だったみたいですが、抽選会の後は、何かが変わった。何かを内包している。と聞きます。並大抵の事では理解出来ない何か恐ろしいものを持っているとか。しかし、決勝戦までの目覚ましい活躍により、『彼女がついていれば勝てる』と見る声が、1年前を知らない1年生に多いらしいです。
「イメージ、イメージ・・・フフフッ。 救済・・・フハハッ。」
でも、練習終わりに偶然見かけた火筒殿。・・・頭を抱えて嗤う彼女の光景に、少しばかり・・・狂気を感じました。
でも、少なくとも火筒殿は西住殿を恨んでいる訳では無さそうです。
そう最後に付け足し、秋山はレポートを終えた。黒森峰に関してはみほがよく知っているため作戦等の偵察は不要と判断するところだったが、唯一みほが知らないものが現在の火筒さやかの強さだった。彼女が頭角を現したのはみほが転校した更に後、もっと言えばみほ達が戦車道を始めた頃である。一応、1回戦からの試合の録画でも探ったものの、これでは試合回数が少なく、信ぴょう性に関してはあまり良くない。
そして、秋山は撮影した火筒さやかの練習の様子を確認する。彼女の砲撃は恐ろしく正確だった。停止中での射撃もさることながら、行進間射撃での精度もある程度高い。そんな彼女の秘訣を聞くと、
『砲弾が命中し、相手を撃破することを。それによって味方が救われること。相手も試合中の重責から解放されることをイメージすること。1発で何人もが救済される!』
との言葉が返ってくる。一体何が彼女をそこまで突き動かすのか、駆り立てるのか。気にはなったものの、これ以上は調べられない。そこまで深入りすれば怪しまれる。
そうして彼女は再びコンビニ船に潜り込み、帰途に就くのだった。
*
あれ、秋山殿いなくなりましたね。久々に純粋に楽しそうなさやかちゃんの笑顔見れたんでまぁ良しですが。
といったところで今回はここまで。ご視聴ありがとうございました。
秋山殿「(意外と友達になれるかも?)ちなみに秘訣はなんです?」
火筒殿「勘、経験、想像!って感じで。フフフフ。」
秋山殿「」