「黒森峰女学園から来ました、火筒さやかです。」
前で少しはにかみながら自己紹介した火筒殿と初めて話したのはすぐ後でした。
「隣、いいかな?」
食堂で火筒殿が話しかけてこられたので
「あ、良いですよ。」
と答えました。黒森峰女学園から来たと聞いたので、戦車の話をしたら馬があってすっかり意気投合しました。今まで戦車が友達だったのでとても嬉しかったです。私達はすぐ仲良くなって、一緒にいるようになりました。
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トラウマが(偶然)ついていく実況はーじまーるよー。
アンケートの結果、《大 洗 女 子 学 園》が圧倒的多数だったので征きます。
キャラメイクはいつもの火筒さやかちゃんで軍神西住殿の所へイクゾー!
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「必修選択科目なんだけど、戦車道とってくんない?」
ある時生徒会の人が来て、火筒殿にそう言っていたそうです。火筒殿は、結構狼狽してました。いきなり口数が減って、大きな音にびくつくようになって、しまいには休み時間中にどこかへ姿をくらますようになってしまいました。
「・・・ごめんね。ちょっと嫌なこと思い出しちゃって・・・。」
いつも通り話してはくれるのですが、元気も何も消え失せているという感じでした。結局、必修科目の選択では戦車道を選ばなかったと言っていました。
「あと、少しの間私からは離れておいた方が良いと思う・・・優花里さんを巻き込みたくないの。」
とも言っていました。私は友達なんだからついていくとも言ったのですが、
「だからなの。お願い、友達からのお願いだと思って。」
と言うと、そそくさとどこかへ行って、撒かれてしまいました。
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「会長、選択科目の件ですが・・・。」
「どうしたのかーしま?」
「あの西住も火筒もどちらも戦車道以外を選択してきました。」
面白くない報告に、生徒会長角谷杏は干し芋を1つ一際強くかみ切る。戦車道の経験者が2人共他科目選択では戦車道の授業すら覚束無い。半ばヤケクソだったとはいえ我が校を守るには戦車道で全国大会優勝を飾らねばならない。
「かーしま、2人とも呼んできて。」
そう指示した所で
「あーあ、これからどうしようかなー。」
という声が聞こえる。間違いない。火筒さやかだ。そう思った杏は河嶋に
「やっぱり呼び出すのは西住ちゃんだけで良いや。」
と言った。
*
「さ、さやかさん・・・?」
生徒会室に華さんと沙織さんと入ると見知った人物が縛り付けられていた。
「え、なにこれ!何が起こってるの!?」
沙織さんは慌てふためいているものの、華さんは何故かそうでもなさそうだった。一方、さやかさんも私に気付いて、ポカンとしていた。さやかさんとは気まずいが、今はそんな場合じゃなかった。
「それで2人とも、これはどういうことだ?」
片眼鏡の人が書類を出してくるがこの状況をその前に知りたいと思った。なぜさやかさんが縛られているのかわからない。
「だから、戦車道以外の視点に移る為にここに転校したのに何でいきなり戦車道に戻される必要があるんですか!」
さやかさんが抵抗しているのを見るに、私と同じように呼び出されて、抵抗していたらしい。
「・・・もしかしてみほさんも戦車道強制されてるんですか?」
いきなりさやかさんがそう聞いてきたので生徒会の人達が視線を後ろの人に逸らした時に控えめに頷く。
「我が校で戦車道経験者はこの2人だけです。」
「もうお終いです!もう我が校終了です!」
すると沙織さんと華さんが、
「勝手なこと言わないでよ!」
「そうです。やりたくないと言っているのに、無理にさせるつもりですか?」
と反論する。しかし生徒会も負けじと脅しをかけてくる。するとさやかさんが
「あー、もう分かりました!私がやりますよ私が!!」
と言い出した。・・・あの目つきを前に見たことがある。黒森峰で、私を庇った時の顔。
「・・・よし、それじゃまずは1人っと。」
「で、西住。火筒は履修すると言ったぞ。」
どうやら生徒会の人達は、私達2人共に戦車道を履修させるのが目的らしい。
「え?私がやるって言いましたけど?」
「1人とは言ってないよー。」
もう書類が書かれてるのでさやかさんは戦車道履修が決定してしまった。さやかさんは天を仰いで呟いた。
「私に駆け引きは凶事なり・・・。」
皆、私の為に抵抗してくれている。私のことを恨んでると思っていたさやかさんも。私は・・・
*
「・・・これで良かったんですね?みほさん。」
生徒会室からの帰りにみほさんに聞いてみた。私も、彼女の決意も変わらないだろうけども。
「うん。私、またやってみるよ。・・・さやかさんの方こそ大丈夫?」
そう返されて、やっぱりみほさんだと思いながら
「私はみほさんだけに押し付けるような人間じゃないよ。地獄の果てでもついていくよ。」
と返す。・・・そうだ。優花里さんに報告して謝りに行かなきゃ。私はみほさん達と別れて、優花里さんを探した。
「優花里さん。」
呼ぶと優花里さんは振り返って
「火筒殿!?」
と心配してくれていたようだった。
「さっきはごめん。もう大丈夫。・・・私、戦車道を取ることにしたよ。」
優花里さんは少し驚いた顔を見せたけど、優花里さんも戦車道を選択していたのは知っていた。
「ま、お互い頑張ろう。」
手を出すと、優花里さんはうなづいて手をとってくれた。
私の戦車道はまだ終わってなかった。でもそれは私にとってはそれほど苦でもない、と言いたいがそうでもない。今でもあの寮裏での出来事も覚えてる。でも1年前のトラウマをみほさんは乗り越えていく。私も彼女を支えていかなくては。
*
おまけ
「折角だし戦車道経験者は分けて配置しよう。」
校内練習試合直前に生徒会長にそう言われてIV号戦車から降ろされた。そして私が押し込まれた先は・・・
「どうも。火筒さやか、です。よろしく。」
「はい!よろしくお願いします!」
「アイー!」
(メガネで被ってる・・・)
(彼氏さんいるのかしら?)
「あ、そうだ。これからぶっつけで練習試合だけど、訓練を実戦に変えるものはなんだと思う?」
「「「「「「???」」」」」」
「分からないよね。それはイメージ!想像しよう!1発で自分達が救われる!」
(なんかやばそう。)
1年生達が困惑したのは言うまでもない。
ガル鉄(ガルパンに鉄血のオルフェンズがでてくる)で情報集めて必死にチャート組み立ててるので許してください。