ついね、アプリのウマ娘もこれの執筆も
完全に放置していましたw
ほんっとぉ~に!
申し訳ありません!!!
ウマ娘とか3月30日から全く触れていませんね。
どうしましょう?
俺の新馬戦とシロの未勝利戦が終わり翌8月。今日も今日とて調教を頑張る日々だ。
シロの未勝利戦が終わってからという物、追い切りでは常に逃げる俺と追いかけるシロと、間の馬群という形で調教は進んでいく。
先頭の景色何て大層な事を言うつもりは無いが、やっぱり誰にも邪魔されずに走るのは楽しい。後ろの馬群の喧騒をバックミュージックにして、今日も悠々と先頭を走っているとコーナー前を過ぎたあたりで聞こえる力強い音。最後方から大外を通り俺に迫る足音。迷いの無い足運びで馬群を横目に抜き去り俺の横に並ぶのと、コーナーを曲がり終えるのが同時だった。
(っ! 負けないっ!)
(負けるかよっ!)
ラスト2ハロン400m。最内を進む俺と大外を回るシロ。騎手の鞭も入り最後のスパートをかけて芝の上を駆け抜ける。
抜きつ抜かれつ、ほぼ同時にゴールを駆け抜けると徐々に減速、並足で歩く俺にシロが横に寄り添うように寄ってきた。
「まずはオープンだそうで。シュネージュネコが9月4週のカンナステークスで、ホワイトロリータが9月3週の野路菊ステークスらしいですね」
「じっくり鍛えて挑むみたいですね。8月一杯は調子を見て9月に入って調整を、っていう感じですか」
聞こえてくる騎手の話に耳を傾けると、どうやら俺たちの次走が決まったようだ。この時期の2歳馬のレースで2000mは年末のホープフルステークスぐらいしか無かったはずなので、俺は短距離でシロがマイル辺りになるのか? まさかとは思うけど、シロに短距離を?
いや、無いな。シロの走り方だと短距離は短すぎる。マイルでも短い。それを大外を走ることで誤魔化しているんだから、1800mが妥当だろう。
(? 何を話しているの?)
(ん? ああ、なんか次のレースが決まったみたい)
元々人間だった俺は騎手や調教師の言葉が分かる。適度に相槌を打っていたら馬主さんに「中に人入ってる?」なんて言われたこともある。
その影響なのか知らないが、最近シロも人の言葉に耳を傾けている様子がある。完全に理解はしていないみたいだが、何となく何か言っているなという感じにとらえている。
(次のレースからは別々だな。先にシロで次が俺って話している)
(ううう……、ネコさんがいない……)
(それが当たり前だから仕方が無い。まぁ、でも……)
(???)
来年がクラシック期に当たるのか。順当にいけば俺はクラシックでシロはティアラか? でも、シロの距離適性的にクラシックもあり得るのか? そうなれば俺もマイル・スプリント方面の可能性も?
そもそも今年の年末もある。ジュニアクラスには3大GⅠがあるが、9月のレースはそれぞれに出るための実績作りの出走になるんだろうな。
どちらにしても、速くても……そうだなぁ……
(早ければ来年の年末に勝負になるのかな?)
そう、恐らく
日本勢の一頭として外国からの使者を迎え撃つか、年末の有馬のどちらかになるんのではないだろうか。
まぁ、それまでの勝ち鞍と賞金や人気にもよるけれど、そこになるんじゃないだろうか?
なんて考えていた。
「うわぁ……キモイなぁ……」
聞こえて来た第一声がそれだった。
………………
ふと気が付くと見知らぬ場所にいた。場所というか空間? ふわふわと浮いている。上も下も無い。頭がある場所が上になるので、上下反転していても分からない。
ふと、自分の姿を見る。人の手足が見える。懐かしい。馬の意識になってからは、俺自身を世話してくれる厩務員や馬主さんの姿で見覚えが……?
あれ? ウマ娘だっけ? え? 馬? あれぇ?
……っえ?! ちょっと待って! どっちの記憶もあるんだけど?!
ウマ娘の『シュネージュネコ』として、年末を過ごした記憶がある。これはヨシ。
馬としての『シュネージュネコ』の記憶もある。9月のレース何に出るんだろう? とか考えていた。これもヨシ。
……いや、おかしいぞ? あれ?
ウマ娘として、3年間GⅡ以下で走り抜けてお金を稼いで余生を過ごしている記憶もある。
馬として、なんやかんやあって種牡馬入りして余生を送った記憶もある。
……そもそもだ、馬の方はそれ以前の記憶もあるのは何で?
『マルゼンスキー』とか『シンボリルドルフ』とか、『ディープインパクト』とか……、馬とし生きた時に聞き覚えがあるんだけど? 皆生きている時代が違うはずなんだけど? ウマ娘は謎時空でみんな一緒だけど。
いくつもの『馬』としての一生と『ウマ娘』としての一生を送った記憶が『全部』あるんだけど? これ、絶対おかしいよね?
…………
『で、落ち着いた? 話していい?』
「ア、ハイ。すみません」
目の前に浮かぶ光の玉が話しかけてくる。自分の中にあるいくつもの記憶については一旦置いておくとして、先ほどから視界に入てくる光の玉と向かい合う。
『まぁ、まずは私の話を聞いて欲しい。その後で質問を受け付けるから。いいね?』
「了解しました」
『まず、本来の君は一人の人間であった。が、君という存在は死んでしまったんだ。最後の記憶はゲームをしていたと思うんだけど、数ケ月後に元々持っていた遺伝子の疾患の悪化により、徐々に弱って死んでしまう。で、輪廻転生の輪に入れようと思ったんだけど、訳があってウマ娘の世界に転生してもらおうと思ったんだ』
『しかし、ウマ娘に転生させるにしても、引き継ぐウマソウルが無い。元人間だもの。しょうがないよね。なので、同時並行していくつかの時代に、実際の競争馬として転生してもらい、競走馬として走ってもらったんだ。あ、史実の馬同士で生まれた名も無き馬だよ? 未勝利のままで引退したか、重賞どころかオープンすらも掲示板外の勝ち鞍なしで繁殖入りできなかった、歴史に名を残せなかったけど実在した馬だからね?』
「はぁ……」
この光の玉が何なのか、まぁ神様的な存在なんだろうなぁ……。その光の玉により私はウマ娘と馬の両方の生を送ることになったようだ。だから両方の記憶があるのは分かったし、両方の生涯が終わったことも何となくだが分かっている。
「覚えている限りでは両方の生涯が終わった訳なんですが、私はこの後どうなるんでしょうか?」
『そのことについても今から説明するよ。というか、ここからが本題なんだ。先程も言ったけど、元々はウマ娘として転生してもらう予定だった。だが、ウマソウルは無い。だから適当に競走馬として生涯を終えてもらった。これで簡単ではあるが一応のウマソウルが出来上がり、ウマ娘として転生することが可能となった。ここまではいいね?」
『さて、本題から少し外れる事になるけど、君は「正史」と「外史」という言葉を知っているかな? あ、答えてもらう必要はないよ。ものすごく簡単に言うと『原作』と『パロディ』程度の認識で十分だよ。ここでは事細かに説明するつもりはないからね? 人間として生きていた世界、これは正史。ウマ娘の世界は正史の中で作られた架空の物語の上の世界、外史に相当する。で、競走馬として生きた世界はウマソウルを獲得するための正史に酷似した外史だ。だって、本来の君は馬じゃなくて人間だったんだからね』
『で、ここからが本題になるんだけど、本来外史であるはずのウマ娘の世界。これを多くの人が認知する過程で、外史でありながら正史に似たモノになろうとしている。つまりは異世界。……の様な物と思ってくれていい。で、ウマ娘の世界という限りなく正史に近い世界は無数に枝分かれした外史を生み出し始めている。それは何ら問題ないんだけど、本来のウマ娘の世界から見ておかしな方向へ進んでいる世界もある』
そう言うと手の平に乗る程度の大きさのガラス玉が出現する。その玉はうすぼんやりと徐々に何かの映像を映し始めていく。徐々に見えて来た映像、その中身は……
「ウマ娘? レース? いや、トレーニングか? にしては……なんだ? なにか……んん?」
『これはおかしな方向に進んだ外史の一つ。この世界でのウマ娘のレースは、いわゆる冠名持ちの一族が常に上位に君臨し、それ以外の寒門には活躍の場がないどころか、オマケ以下の価値しかない世界になっている。本来の世界では寒門やモブウマ娘でも場合によっては勝つことも可能だ。だが、この世界ではその可能性はゼロ。踏みつぶされるだけの存在にっている』
「いや、それはおかしい。だって、ウマ娘の世界を元にして別れた世界だとしても、理事長やシンボリルドルフといった人たちが何かしらしているはずでは?」
『それがそうもいかないんだ。というのも各一族の長や主たちは今の状況を危うく思い色々動き始めているんだが、URA所属の理事や重役たちはそれを良しとしていない。世界に通用する育成を、世界で勝つウマ娘は名門であるべき。という妄執に取り付かれているせいでね。シンボリ家やメジロ家を筆頭に、前世で冠名としてあったそれらは、この世界では種別は違えど各分野での派閥を形成している名門と言える一族なんだ。その名門が常に勝者なければ認めないと言い張っているのが今のURAのトップ層にいる者たち。そんな彼らのせいで冠名持ち以外が重賞を勝とうものならURAトップ層が直々に交渉に来るんだ』
「それ、絶対交渉ちゃう……、脅しや圧力っぽいモノになるんじゃぁ……」
『実際にはそう。結果、持てるエリートと持てないその他という構図になってしまっている。それで人知れず学園を去る者も多い。ウマ娘も、トレーナーも。そんな世界に降りてもらいたいと思っている』
「えっ!? こんな末期の様な世界にですか?」
『そう、この末期の様な世界で、寒門出身の一般ウマ娘として、徹底的にぶち壊して欲しいんだ。君にして欲しい事は2つ。君自身が勝ち続ける事。君以外に名門以外のウマ娘をスカウトして勝つこと。それにより世界自体が持つ自浄作用で自然と元の世界の方へと戻ろうとする力が働いてくれるからね。ただ勝つ。それだけをしてくれればいい』
「待って!? 話からして私も走らないといけないの!? スカウトしてって、トレーナーもしないといけないのっ!?」
『君の向こうでの立場は、飛び級で欧州・米国のトレセン学園でサブトレ研修を終えた新人トレーナー兼、未デビューウマ娘となっている。デビューに関しては好きな時期にするといい。輪廻を繰り返したせいで変態的とも言える能力を持っているからね。あと、スカウトするのは誰でもいいけれど出来れば冠名の無い娘にして欲しいな。あの世界では冠名イコール名門出身っていう事になっているから」
「おねがいっ!? ちょっとまってっ!? とんでもない設定になっていない!? 英語とか話せないのに飛び級!? そんな設定むりg『じゃあ、頑張ってね~。適当に勝って適当にウマ娘生活を楽しんでね~』だからまt
そこで
意識が途絶える。
その直前に思ったんだけど、質問受け付けてくれるんじゃなかったの?
思えば
元々はウマ娘の小説を書こうと思っていたんですよ。
作者的に馬編書いてて思ったわけですよ。
まぁ、いいんですけど。
ちなみに、ここまでがプロローグ扱いになります。
一応、次の話から本編になります。
まぁ、知らんと思うでしょうし、あまり気にしなくてもいいです。はい。