……夢?
これは夢なのか?
なんかふわふわしている
意識は……朦朧とする
手足に力が入らない
波間に漂うように
身体がふわふわと浮いている感覚
…………
『イチフジイサミ、後ろから懸命に追う! 日本のGⅠ4勝の実績を持つ彼女でも世界の壁に届かない! ハリーハリエット! 今、1着でゴール! 後方から追いかけるもイチフジイサミは5着と掲示板が精一杯! 日本悲願の初勝利を目指したタタソールズゴールドカップ、日本の挑戦者は5着に破れました!』
『海外GⅠ初勝利を目指すタカエノカオリ、日欧王者の戦い! タカエノカオリまだ来ない! クリールアルマゲスト逃げる逃げる! 残り200mで逃げるクリールアルマゲストと追うタカエノカオリの一騎打ち! だがタカエノカオリわずかに届かず。最後の200m、1バ身の差を縮めれず決着! カンタラステークスの勝者はクリールアルマゲスト! タカエノカオリ、日本のウマ娘はわずか1バ身届かず!』
…………
『やはり……』『ですな……』『であるなら……』『…………』
…………
「待て! 待ってくれ!」
「……トレーナー……ごめんなさい……」
「待てっ! ……クソっ!!」
…………
海外挑戦かな?
惜しくも負けてしまったみたいだけど
次は頑張ってほしいな
暗い部屋
年配のヒトミミのおっさんがひしめき合っている
なんか臭そう だけど話している内容が不穏?
あのウマ娘はトレセンを去っちゃった
トレーナーが呼び止めるけど振り返らなかった
一体何があったんだろう?
夢?
身に覚えのない内容が流れていく
レースを走るウマ娘 悔しがるウマ娘 去るウマ娘 トレーナーも去って行く ほくそ笑むヒトミミおっさんズ
色んな映像が流れて それを見て 消えて
「うあぁ~~~~」
「だぁ~あ~うぅ~~~」
目が覚める。夢を見ていたのだろうか?
ころりんと寝返りをうつ。2歳前の幼児の身としては言葉も満足に話せないので、あうあう言いながらコミュニケーションを取っているようないない様な?
寝返りをうって仰向けからうつ伏せになると、視界には私と同じような幼児ウマ娘が見える。白毛の私はシュネージュネコで、妹で黒毛のブラックロリータ(クロ)、幼馴染にあたる芦毛のホワイトロリータ(シロ)、その妹の栗毛のフェニックスネコ(ニック)。
うつ伏せの私の両サイドから芦毛と黒毛がのしかかってくる。栗毛は私の目の前で座り指をくわえて呆けている。
「だぁ~~~~~♪」
「あ~~~い♡」
私が起き上がれないように体全体で圧し掛かり、髪の毛を涎塗れにしながら食んでいる幼児2人が飽きるまで、私は成すがままにされる。
しかし、なぜか飽きることは無く髪の毛どころか背中も涎塗れにされてしまい、それぞれの親に止められるまで幼児2人の成すがままにされるのだった。
5歳
私・妹・幼馴染の4人はいつも一緒に過ごし、すくすくと成長して拙いけど言葉も話せるようになり、社会性を身に着けるためにと幼稚園に通うことになった。
通ってしばらくして友達と呼べる子達とも仲良くなれた。……と思う。嫌われてはいないはず。
あと、子達といったけど娘達と言った方が正確。だって、ウマ娘の子しか知り合えていないからだったりする。皆年下なのか喋りが拙いから名前も満足に聞き取れない。けど、毎日のように遊んでいるから皆仲良しだ。……と思いたい。
その1 栗毛ウマ娘
初日にシロたちと追いかけっこしていたらいつの間にか横にいた娘で、走る時はいつも付いて来てニコニコしている。走るのが好きで他には興味を示す様子が無く、走ることなら何でも良いんじゃないかと思えるくらい。雨の日でも外に飛び出そうとしていたのを止めたらウマ耳をへにょらせる可愛い娘。
最近では走りたい時は何故か私の服の裾を引っ張り、キラキラした目で「はしる!」と言い見つめてくる可愛い娘。
その2 黒鹿毛ウマ娘
鼻頭に絆創膏を貼るウマ娘で、肉が好きで野菜嫌いのウマ娘。駄菓子屋で買ったカルパスを食べていたら、横でキラキラした目で見つめられたのであげたら懐かれてしまった。あまり喋ろうとしないけどカルパスを持っている時は「ニク!」と腕にしがみ付いて来るので、餌をあげる親鳥の気分にしかならないし、ウマ耳ピコピコ尻尾ふるふるする姿を見るとあげないという選択肢は存在しない。
何も持っていないときは「……ニク……」と悲しげに鳴くので、ついあげてしまう私は悪くないと思いたい。走るのは好きかどうかは分からないが負けず嫌いな様だ。姉がいるらしいが別の園に通っているのか会った事は無い。
その3 桃髪ウマ娘
気が付くと後ろで「う~♪」と鳴いていたウマ娘。足が遅く走ればいつもビリだけど、皆と一緒に走るのが好きみたいでいつもニコニコしている。色んな物に興味を示し自由奔放を絵にかいたような娘で、いつの間にかいなくなることもしばしば。まだあまり話すのが得意みたいじゃないみたいで「う~」しか聞いた事が無い。
走るのは遅くいつもビリ。砂場で走るのが好きでいつも泥んこだがいつもニコニコしているから癒されている。
その4 栗毛ウマ娘
桃髪の娘と言葉の勉強をしていたら知り合ったウマ娘。言葉は理解しているし何なら喋れるのに返事は「にゃ~♪」と言う。最近は親の影響か返事に「こぴ~♪」も追加された。理解力が高く地頭がいいと分かる娘で、転生済みの私から見ても十分に天才児と言えるが、本人があまりそれを表に出そうとしない。
飽きっぽい性格だけど走るのは好きそう。負けず嫌いとも違うけど楽しそうに競争している。長い距離を走っても元気に両手を上げて「にゃ~♪」と言う姿をよく見る。
その5 黒鹿毛ウマ娘
青いバラの髪飾りが似合うウマ娘。いつもビクビクオドオドしており何かにつけて謝る娘。あと、すごい不幸体質なのかちょっとした不幸によく見舞われているが、いつも皆と一緒に過ごしているので、咄嗟の手助けをすることも出来るため、そこまで大きい事にはなっていない。細かい事を気にしない桃髪の娘と一緒に笑う姿を見る。
まだ体が十分に出来ていないためか、ポテポテと可愛らしく走るけど誰よりも長く走っている。
知り合った順番に書き出してみる。ウマ娘というアプリを知っているから、どれが誰なのかは分かるけど、私含めて皆幼児なので、ぽてぷにころんと言う感じで日々を過ごしている。
場面変わって10歳 欧州のトレセンを飛び級で卒業する場面。
更に飛んで12歳 米国のトレセンを飛び級で卒業する。
走馬灯のように流れているので、これが現実と言う感覚が薄い。場面が過ぎると体験していないのに、あたかも飛び級で卒業してしまった感覚を持ってしまう。
自分が特別才能に優れているとかではない。これは神様? がいう私がこの世界で生きるための設定に近づけるために、整合性を合わせるための後付けの物なんだろう。この世界に認識されて私自信の感覚として、私が理解しているので問題なく受け入れられたんだと思う。
私、シュネージュネコは。
この世界で未デビューウマ娘と新人トレーナーという2つの肩書を持って。
「歓迎ッ! 今日から、新入生として、新人として! このトレセン学園で君の活躍を期待する!」
日本の中央のトレセン学園で。
理事長の言葉を聞きながら自信を知覚した私は。
今日、今ここからウマ娘としての新たな生を送ることになるんだと理解した。
「今日からよろしくね♪ ネコちゃん♪」
理事長ではなく私の横顔を見つめる芦毛の幼馴染の姿を視界から外しつつ、なんでここにコイツがいるんだろう? と考えてしまった私は悪くないと思う。それとシロは理事長の方を向いて?
知り合ったウマ娘、その1から5は誰なんでしょうね?(すっとぼけ)
「……ニク……」と「う~♪」「にゃ~♪」が書きたかっただけです。
ネタ分かる人いるのかな?
1,何も知らず初回で妹を選んで泣きながらクリアしました。妖精と家出娘は必ず入れます。深窓の令嬢も好きです(どうでもいい)
2,個人的には2期のOPが好きです。
にゃ~♪については完全な個人的なイメージ。
幼児の頃はそう言っていそうだな、という個人的な独断と偏見です。