和奏レイの兄が友希那のサポートをしている話(完結) 作:春はる
本編をどうぞ。
第1話
~4月~
高校二年に進級した。
今日は始業式の為、身支度などを済ませて家を出て、学校に向かった。
学校に着いたので、玄関の所に張り出されてるクラス分けを見てから、自分のクラスに向かった。
教室に着いたので中に入ると、何人か生徒がいた。黒板を見ると席は決められてるみたいなので、自分の席を確認した。一番後ろの窓際の席だったので、そこに向かい荷物を置いた。
友希那「ハル、おはよう」
荷物を置いた時に、"おはよう"声をかけられた。声で誰かは分かるけど、声をした方を見ると湊友希那だった。
ハル「おはよう、友希那。……友希那の席はこの辺?」
友希那「この辺よ……。まぁ正確には、ハルの隣の席なのよ」
ハル「あ、そう。まぁ今年もよろしく。去年もクラスも一緒だったし、席も隣が多かったしね」
友希那「そうね、よろしく。……それで、ハルに一つお願いがあるのだけれど……」
友希那と話をしていると、お願いがあると言ってきた。
ハル「お願い?」
友希那「そう、お願いよ。……今日の学校終わりに、学校近くの猫カフェに連れていってくれないかしら?」
ハル「それって、リサと二人で行けば良くない?」
友希那「リサは、放課後に他の友達とアクセサリーショップに行くのよ。それに私一人やリサと二人一緒に行っても、まだ猫が懐いてくれてないから、中々寄ってこないのよ」
友希那から頼まれたのは、学校近くの猫カフェに行きたいと言われた。友希那が言ったカフェは、俺が去年からいつも行っている猫カフェの事だ。
ハル「俺も行きたいんだけど……、今日はバイトだから無理だよ」
友希那「バイトを休むとかで、断ればいいのよ」
ハル「そんなクールな顔で簡単に言ってこないでよ……。友希那も、スペースのオーナーの事は知ってるでしょ。頭の中で、オーナーに断るイメージしてみてよ」
友希那が言ってきた事に、俺がそう言うと友希那は黙って考え始めた。少しして友希那が口を開いた。
友希那「……ごめんなさい。確かに考えてみたけれど、私でも断るのは無理だったわ」
ハル「でしょ。それに今日から新しいバイトの人が入るから、俺に教育係として新人の面倒を見させるんだって。だから、必ず来るようにと釘を刺されてるしね」
友希那「それは、尚更休めないわね……」
ハル「でしょ」
鋼「うーす。ハル、湊、おはようっす」
友希那と話をしていると、俺が中学から仲が良い
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そして、始業式などが終わって下校時間になった。俺は隣の席の友希那に声をかけた。
ハル「友希那は、結局猫カフェ行くの?」
友希那「えぇ、一人で行くわ。少しでもにゃーんちゃんに好かれるためにね。……じゃあ、私行くわね」
友希那に猫カフェの事を聞くと、"猫に好かれるために行く"と言ってきた。そしてそのまま行ってしまった。
鋼「俺らも帰るか……」
ハル「そうだね。けど、今日はバイトだから途中までな」
鋼「了解」
友希那と話した後に、鋼と途中まで一緒に帰る事にした。その途中の分かれ道で鋼と分かれて、俺はバイト先のスペースに向かった。
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~ライブハウス・スペース~
ハル「こんにちわー」
オーナー「ハル、さっさと着替えてきな。前に言った通り、今日から入る新しいバイトの教育係を任せるからね」
ハル「あ、はい。すぐ着替えてきまーす。……あ、凛々子さん、今日もよろしくお願いします」
凛々子「うん。よろしくねー」
オーナーに返事を、スペースの店員の
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着替えが終わり、オーナーに声をかけた。
ハル「オーナー、新しい子はどんな人なんです?」
オーナー「今年、花咲川に入学した女子だ。名前は花園たえ」
ハル「今年ってことは一年生なんですね。……で、その子はどこに?」
オーナー「花園、こっちに来て自己紹介しな」
たえ「あ、はい。花園たえです。よろしくお願いします」
ハル「羽丘に通ってる二年生の、和奏ハルです。よろしく」
たえ(和奏……?レイと同じ名字だ……。レイの身内とか親戚なのかな?あ、兄がいるとか言ってたような気がする。……どうだったけ?)
俺が名前を言うと、花園さんは静かになって考え込んでる感じになった。それに疑問に思ってると、オーナーが俺に話しかけてきた。
オーナー「まずは開店準備から教えてあげな。その後どうするかはハルに任せる。あと花園が慣れるまでは、いつもやってるライブの裏方はしなくていいから」
ハル「あ、了解です。……じゃあ、一通り教えてスペース開いたら、今日はドリンクの方を二人で担当しますから」
オーナー「分かったよ」
オーナーの返事を聞いた俺は花園さんの方を向いた。
ハル「じゃあ、まず開店準備からするからやり方を教えるよ」
たえ「あ、分かりました」
花園さんの返事を聞いてから、教え始めた。
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しばらくして、開店準備とレジやドリンクのやり方などを教えた。
そしてライブハウスが開いた。最初から見たい人達が多いため、開店直後は忙しい。
客A「ハルくーん。ドリンクよろしく~」
ハル「はーい。……確かいつも追っかけてるバンドは今日は出ないけど来たんだ」
客A「もっちろん!そりゃ~好きなバンドが出るライブが一番だけど、他のバンドもめちゃくちゃ盛り上がるからね。来なきゃ損だよ」
ハル「やっぱりそうだよね~。……はい、お待たせしました」
と、来てくれたお客さんと話をしてドリンクを渡した。今、話をしていたのは学校は違うが同い年の女子のお客さんだ。俺がいつも同じ曜日のシフトに入ってるから、そのシフトに来るお客さん達の顔を覚えてしまった。
本当は、お客さんにため口やそれに近しい口調で話すのは駄目だが、オーナーから特別に許可をもらってる。
その後も、花園さんと一緒に来てくれたお客さんの対応した。そして、落ち着いたので一息ついてると、花園さんが話しかけてきた。
たえ「ハル先輩。一つ聞いてもいいですか?」
ハル「ん~、何?花園さん」
たえ「和奏レイと知りあいとかですか?」
ハル(花園さんとレイって、引っ越す前に知り合いだったのかな?)
と思いながら、花園さんの質問に答えた。
ハル「兄妹だよ。俺が兄でレイは妹だよ」
たえ「あ、やっぱりレイのお兄さんだったんだ……」
その言葉に"ん?"ってなってると、花園さんは説明してくれた。
たえ「私、小さい頃にミュージックスクールに通ってて、その時にレイと会って仲良くなったんです。それで、レイから兄がいるとか聞いたような気がしたんです。あと、名字が一緒だったからハル先輩に確認で聞きました」
ハル「なるほどね。(そういえば仲良くなった子がいるって言ってたな……。引っ越す時に離れたくないって愚痴ってたのがあったけど、それが花園さんだったんだ)」
たえ「ハル先輩は上京してきたんですか?」
ハル「うん。去年の高校入学の時に、上京して一人暮らし始めたよ」
たえ「そうなんですね。…その、レイは東京にいるんですか?」
ハル「んー……、どうだろう?春休みに、音楽の道でチャンスが多い東京に上京するって電話があったきりで、その後から何も連絡来てないんだよね。それに、俺からもしてないから分かんないかな。レイには、何かあったら連絡してって言ってるけどね」
たえ「そっか……。ハル先輩、教えてくれてありがとうございます」
ハル「どういたしまして」
レイの話をした後も、少し会話をしながら来てくれたお客さんの対応をしていった。
しばらくしてライブが始まった。今日は、照明や音響などの裏方はしなくてもいいとの指示だったので、裏方はしなかった。
ライブ中もチラホラお客さんが来るのでその対応をしていた。
ライブが終わったので、帰るお客さんの対応、ライブハウスの片付けを花園さんと一緒にやった。
そしてバイトが終わり、途中まで花園さんを送って家まで帰った。
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花園さんがバイトとしてスペースに来てから、しばらく経ったある日の放課後。
リサと友希那と俺は三人で教室から下駄箱の所まで一緒に向かっていた。
下駄箱に着いた時に、友希那が"バンドを組む"と言ってきた。
ハル「バンドを?」
リサ「それ、本当?」
友希那「えぇ、本当よ。バンドと言っても、私と紗夜の二人しかいないけれどね。…紗夜はギターをやっていて、圧倒的な技術と正確さを持っているわ。それに私が目指すものには紗夜のギターは必要だわ」
ハル「へぇ~。友希那が、スカウトするほどの実力なんだ」
と言うと、友希那は"そうよ"と言ってきたが、その後に俺の顔を見てきて一言言ってきた。
友希那「でも、ハルの考えとは合わないと思うわ」
ハル「?…合わないというと……」
友希那「前に、貴方が言っていた音楽は音を楽しむことも大事とか、遠回りに感じる、不必要な事……遊びに行って知らない事を知るのも大事だとか、色々と教えてくれてたじゃない?」
ハル「まぁ、そうだね」
友希那「紗夜は、FUTURE WORLD FESに行くからには、音楽以外の物は何も要らないと…、真剣に言っていたわ」
ハル「あぁ…だから、俺と合わないって言ったんだね」
友希那「そうよ。…勿論、今の私は必要ないとは思わないし、むしろそういった経験も必要と思っているわ。でもだからと言って、私は頂点を目指すことには妥協をしたくない。それはハルなら分かってるでしょ」
ハル「当然だよ。……友希那は頂点を目指すために、ギターの技術が一級品で、しかも同じ頂点を目指すという理想がある紗夜だからスカウトしたって事で、いいんだよね?」
友希那「えぇ。……それでもサポートはしてくれるかしら?」
ハル「友希那が決めたことなら、特に何も言わない。それにサポートする事は約束したから、サポートするよ」
友希那「ふふ、ありがとう」
リサ「お二人さん、いつまでアタシを無視してるのかな~?」
ハル・友希那「「あ、ごめん(なさい)」」
二人で話してると、リサがそう言ってきたので、友希那と一緒に謝った。
リサ「まぁ、別にいいけどさー」
という、リサの言葉を聞きながら、校門まで向かい始めた。
リサ「ねぇ、友希那。今日はこのままライブハウスに練習しに行くの?」
友希那「行くわよ。早く紗夜と音を合わせておきたいから」
ハル「俺も行ってもいいか?」
友希那「勿論、あなたの耳を頼りにしてるし、紗夜にも会ってほしいから」
ハル「分かった」
あこ「友希那さん❗」
友希那と、練習の事を聞いていると友希那の名前を呼ぶ声がした。声をした方を見ると、校門に紫色の髪をツインテールにしてる羽丘の中等部の制服を着てる女子がいた。
リサ「あれ、あこじゃん」
リサは知ってるみたいだった。俺はリサに誰なのか聞いてみた。
ハル「リサ。この子は誰?」
リサ「同じダンス部の子で、あたしの知り合いだよ。名前は宇田川あこだよ。…それで、あこどうしたの?ここまで来て、友希那の名前を呼んでたけど……」
リサが宇田川さんの事を教えてくれた後に、ここまで来た理由を聞き始めた。
あこ「えっと、友希那さん!私をバンドに入れてください!」
友希那「え?」
あこ「あこ、友希那さんの曲全部弾けるようになってきました。だからお願いします❗」
ハル(スコアがボロボロで指に絆創膏がいっぱい…。相当練習してるのが分かる)
友希那「でも、それは前に断ったはずよ」
あこ「一回だけセッションするだけでもいいの!お願いします‼️」
友希那「でも……」
首を縦にふらない友希那と頑張ってお願いする宇田川さん。その二人のやり取りにリサが間に入った。
リサ「友希那、一回ぐらいはやってもいいと思うよ。あこはやる時はやる子だし、何よりこんなにスコアがボロボロになるまで練習をしてきたんだよ。なのに、ここで門前払いはどうかと思うよ」
あこ「リサ姉……」
友希那「……」
ハル「俺もやってあげた方がいいと思う」
リサの後に俺も援護に入った。
友希那「ハルも?」
ハル「俺は、宇田川さんとは今が初対面だから性格とかはよく知らない。けど、このスコアがボロボロだし、指にも絆創膏がたくさん貼ってあるから、相当練習したと思う。それは想像出来るでしょ」
友希那「えぇ、それは勿論だけれど……」
ハル「それが分かってても決めきれない、信じきれないなら、リサの言う通りセッションしてあげた方がいい。どれだけ練習をしたかは音を聞けば分かる。だって音は嘘つかないから、友希那も聞けば決断できると思うよ」
友希那「……音は嘘つかない……確かにそうね。……あこと言っていたわね。これからサークルに行ってやるわよ。ただし、一回だけやって駄目なら諦めてもらうから」
あこ「あ、はい❗」
友希那がそう言って、宇田川さんの返事を聞いてから歩き始めたので、友希那の後ろを俺とリサと宇田川さんで付いていく。しばらく歩いてると、宇田川さんがリサにお礼を言った後に俺にもお礼を言ってきた。
あこ「あのあの!さっきは、ありがとうございます!」
ふとリサ達の方を見ると二人で話していてリサがライブハウスに付いていく事を伝えていた。それを見た後にあこのお礼に答えた。
ハル「どういたしまして。セッションが出来るようになって良かったね」
あこ「はい!……えっと…名前は何て言うんですか?」
ハル「和奏ハルだよ。好きに呼んでいいからね、宇田川さん」
あこ「じゃあ、ハル兄って呼ぶ!あこの事はあこでいいから」
ハル「分かった。よろしくね、あこ。…で、そのハル兄って呼ぶ理由ってある?」
あこ「呼ぶ理由?何かね~、お兄ちゃんみたいな雰囲気がするから!」
あこに名前の呼び方を聞くと、純粋無垢な笑顔でそう言って来た。
ハル(お兄ちゃんみたいな雰囲気があるからか……。まぁ実際に血が繋がってないけど妹がいるから、当然と言えば当然か。てか、この子ほんとに妹感が凄いな。人懐っこい笑顔だし)
あこを妹みたいに感じた俺は、自然のあこの頭を撫でてしまった。あこはびっくりしていたが、照れくさそうにしながら、そのまま撫でられ続けていた。
しばらく撫でてから、俺は手を頭から離してあことリサと話をしながら、ライブハウスに向かった。
前半の方におたえを出しましたけど、口調が違うかもしれません。次出す時があれば出来るだけ、原作の口調になるように頑張ります。
続きは完成はしてませんので、不定期更新になります。なので次回の投稿は遅くなるかもしれません。