和奏レイの兄が友希那のサポートをしている話(完結)   作:春はる

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遅くなってしまいましたが、続きです。

では、本編をどうぞ!



第3話

 

~ハル視点~

 

 

~放課後~

 

 

バイトがあった日から数日。

 

 

今日はバイトがないので、友希那とリサとあこの三人と一緒に、サークルに向かっていた。

 

あこ「リサ姉。そういえば、ネイル取ってるんだね」

 

リサ「うん。指弾きじゃないといえ、しっかり演奏するにはネイルがどうしても邪魔になっちゃうから」

 

あこ「そっか~」

 

リサ「そういうことだよ。それより、練習が終わった帰りにクレープ食べに行こうよ。あこ」

 

あこ「クレープ!……クレープって言ったら、あの裏通りの人気店だよね!行くよ、リサ姉!ハル兄も行こうよ」

 

ハル「そうだね……、俺も行こうかな……」

 

友希那「ハルは、あまり食べない方が良いじゃないかしら?」

 

ハル「?……なんで?」

 

友希那「最近"体重が増えたー"って、ハル言ってたじゃない」

 

ハル「あ、それ言っちゃう。それ言ったら友希那だってそう言ってたじゃん」

 

友希那「わ、私は良いのよ。ボーカルとして歌を歌っているのよ。だって歌う事にもカロリーは消費しているから、私は大丈夫なのよ。あの時だけよ、そう言ったのは……」

 

ハル「でも、"体重の事で嘆いてた"って、リサから聞いたよ」

 

友希那「ハル、喧嘩を売っているのね」

 

ハル「売ってないよー」

 

友希那「いえ、完全に売っていると思うわ。いくらで売ってるのかしら?その喧嘩買うわよ」

 

ハル「別に喧嘩売ってないから、買わなくていいよ」

 

友希那「あら、そうなの?でも、貴方はボーカルや楽器演奏はしてないんだから、せめて運動したらどうなのよ」

 

ハル「これでも運動はしてるよ。言っとくけど、あの時だけだよ。体重増えたって言ったのは」

 

友希那「あら、私と同じ事言ってるわね。それは言い訳にならないかしら?」

 

ハル「それを言ったら、友希那も言ってたから同じだと思うけど?」

 

友希那「私は言い訳じゃないわよ」

 

ハル「俺は、言い訳に聞こえますけど~」

 

友希那と言い合ってる時に、リサが声をかけてきた。

 

リサ「はいはい、お二人さん。もうそこまでだよ。サークルに着いたから、スタジオに行かないと」

 

友希那「……そうね。しっかりと練習をしないと」

 

ハル「……そうだね」

 

リサ「全く……。練習とか音楽の事になると、すぐスイッチ入って切り替わるんだから」

 

その後に、サークル内に入り、友希那が受付で話をしてからスタジオに向かい中に入った。

 

スタジオには、紗夜がもう来ていた。

 

友希那「紗夜、遅くなったわ」

 

紗夜「いえ、時間前ですから大丈夫ですよ」

 

二人はその一言を交わして静かになった。とりあえず俺はその二人を横目に見ながら、リサ達の準備を手伝った。準備が終わると、すぐ演奏を始めた。

 

 

 

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~リサ視点~

 

 

今日も今日とて、バンド練習の日。今日はバイトがないハルも一緒にいる。なので、紗夜以外の私含めた四人でサークルに向かっている。

 

紗夜と一緒じゃないのは、紗夜が通ってる学校は花咲川女子学園……花女と、アタシ達とは学校が違う為。

 

それに待ち合わせはしていない。紗夜は"出来るだけ練習をしたい為、先にサークルに向かう"と、午後の授業とホールルームも終わった時に連絡が来たのが理由。

 

だから、四人でサークルに向かっている。そんな中、アタシはあこにクレープの話題を振った。その時に、あこはハルにも行こうと誘って、ハルも行くと言ってきた時だった。

 

友希那「ハルは、あまり食べない方がいいんじゃないかしら?」

 

ハル「?……なんで?」

 

友希那「最近"体重が増えたー"って、ハル言ってたじゃない」

 

友希那が言った一言から、言い合いを始めた。ちょっとヒートアップしてる感じになってきた。

 

リサ(また始まったな~。ヒートアップしてきたけど、見慣れたよね~……)

と、二人のやり取りを見てそう思っていると、あこがアタシに慌てた感じで声をかけてきた。

 

あこ「リ、リサ姉……!この二人止めなくてもいいの……!?」

 

リサ「あぁ、大丈夫大丈夫。いつもの事だから~」

と、あこが聞いてきた事にそう答えると、あこは驚いた顔をした。

 

リサ「この二人が、今やってるやり取りって去年からなんだよね」

 

あこ「去年からこのやり取りしてるの?」

 

リサ「うん。ただ、じゃれあってるだけだよ。仲が良くてお互いによく知ってる人同士だと思いっきり言い合えたりするでしょ?」

 

あこ「うん。おねーちゃん達もそんな感じするし、それはあこも分かるよ」

 

リサ「あこのお姉ちゃん達っていうのは、よく知らないから分からないけど、そんな感じのやり取りなんだよ。あの二人がやってるのはね」

 

アタシがそう言うとあこは納得してくれた。説明が終わった頃に、ちょうどサークルに着いたから二人に声をかけた。

 

リサ「はいはい、お二人さん。もうそこまでだよ。サークルに着いたから、スタジオに行かないと」

 

友希那「……そうね。しっかりと練習をしないと」

 

ハル「……そうだね」

 

リサ「全く……。練習とか音楽の事になると、すぐスイッチ入って切り替わるんだから」

 

二人にサークルに着いた事を伝え、二人が言い合いをやめてすぐに切り替えた事に、去年から見てるとはいえ、呆れながらサークルのスタジオの中に入った。

 

 

演奏の準備を終わらせてから、友希那の合図で練習を始めた。

 

 

 

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~ハル視点~

 

 

~演奏終了後~

 

練習が終わり、俺はふと時計を見た。見てみると結構時間が経っており、外が暗くなってるぐらいの時間だった。

 

あこ「疲れた~。……クレープ~……」

 

紗夜「宇田川さん、ドラムのリズムが走りすぎです」

 

あこ「うっ……、すみませーん」

 

友希那「ハル、今日はどうだったかしら?」

 

ハル(クレープ屋は閉まってる時間だな)

と、時間を見てそう考えてると、友希那が演奏の事を聞いてきた。誰から言おうかと考えてから、口を開いた。

 

ハル「そうだね……。まず、あこから言っていこうか」

 

あこ「ハル兄、どうだった?」

 

ハル「紗夜の言う通り、確かに今日も走ってた部分はあったよ。オーディションした時とか、録音してくれてた俺が居なかった時の演奏よりも、走ってるのが少しずつ無くなってるよ」

 

あこ「ハル兄、ほんと?」

 

ハル「うん。少しずつ成長してるよ。練習を頑張っていけば、安定して叩けるようになるから、自信もってね」

 

あこ「うん!」

 

あこにそう言うと、笑顔で"うん!"と返事をしてくれた。返事を聞いた俺は、次にリサの方を向いた。

 

ハル「次はリサね」

 

リサ「う、うん……!」

 

ハル「リサは改善する所は、やっぱり演奏ミスが多かったからその辺かな?演奏を聞いてて結構間違っちゃってる所があった」

 

リサ「やっぱりそうだよね……」

 

ハル「まぁそこは、本当に練習するしかないと思うから、引き続き練習することだね」

 

リサ「りょーかい!」

 

俺が伝え終わると、リサは座り込んで休んでいた。今日も結構ハードな練習だったから仕方ない。座ってるあことリサは二人は軽く話をしつつ休んでいた。その二人を少しみた軽く笑みを浮かべたが、すぐに紗夜に向いて話をした。

 

ハル「で、次は紗夜」

 

紗夜「私はどうでした?」

 

ハル「紗夜は……ドラムとかが走ったりしてて、それに引っ張られそうになった時があったぐらいで、特にこれっていう間違いとかは無かったね」

 

友希那「確かにそうね。気になるような間違いというものは無かったわね」

 

そう、紗夜は特にこれっていうのは無かった。けれど俺の中で気になったことがあったので、それを言うことにした。

 

ハル「けど、個人的に気になった事を言ってもいい?」

 

紗夜「はい。なんでしょう?」

 

ハル「紗夜の演奏……、ロボットがギターを弾いてるぐらい正確すぎなんだよね。なんか、自分らしさというか……自分の音みたいなものがないって感じた」

 

紗夜「……」

 

ハル「今の正確さの中に、自分らしさっていうか自分の音っていう表現力っていうのがあれば、もっと良くなるかな~……って思ったんだよね」

 

紗夜「なるほど……。自分の音というのは意識してなかった……ですね……。私に対する和奏さんの批評は、正確さはそのままで自分らしさを出すという事ですね?」

 

ハル「うん。けどまぁ、そう簡単に出来ないと思う。多分いろんな経験をした方が、ギターの表現力が広がると思う」

 

紗夜「いろんな経験ですか?」

 

ハル「うん。例えば友達と遊びに出掛けるとか、音楽に関係無さそうな事も経験する事とかだね」

 

紗夜「……それは、時間の無駄だと思います。それをする時間があれば、ギターの練習をした方がいいと思いますけど」

 

紗夜の言葉を聞いた俺は、少し思案してから一つ質問をした。

 

ハル「……一つ聞くけど、初めて友希那の歌を聞いてどう思った?」

 

紗夜「初めて聞きましたけど、歌唱力に凄く圧倒されました。自分だけを見ろと言われてる感じでした。けれど圧倒だけじゃなく、表現力……感情を乗せて歌ってる様に聞こえました」

 

ハル「そう。でも最初、友希那はそんな歌い方じゃ無かったんだよ。紗夜が言った圧倒するだけの歌い方で、振り向かせるような感じだった」

 

紗夜「……そうなんですか?」

 

友希那「……そうね。ハルの言う通りよ」

 

ハル「色々あったけど、友希那がそんな歌い方が出来るようになったのは、俺やリサと猫カフェ行ったりとか遊びに行ったりしたからだと思う」

 

俺がそう言うと、紗夜は黙ったまま考え込んでいた。

 

ハル「まぁ、とりあえず自分の音とかは時間掛けて見つけていくしかない。勿論、紗夜にも考えがあると思うからとやかく言うつもりない。だから、ひとまず頭の片隅に留めておくだけでいいから」

 

紗夜「分かりました」

 

ハル「次は友希那なんだけど、問題なしだな。けど喉を酷使してる感じだと思うから、今日はしっかりケアして」

 

友希那「分かったわ」

 

俺は、あこ・リサ・紗夜・友希那の順番に言っていった。そして俺が言い終わった後に、紗夜が友希那と話を始めた。

 

二人が話してる内容は、曲の話だった。オリジナル曲が増えてバンドの底上げとして、課題曲を来週までに練習してくると話になっていた。

 

その話を聞いたリサとあこは、疲れてたのがさらに疲れきった顔になった。

 

ハル「まぁ、二人とも大変なのは最初だけだから、頑張っていこうよ。最初さえ乗りきれば体力が付いてきて出来るようになるからさ」

 

あこ「が、頑張るー……」

 

リサ「それは分かってるよー」

 

ハル「時間的にクレープ屋さんは閉まってると思うから、帰りにコンビニとかで甘いものを買ってあげるから、元気だして」

と、疲れてる二人に言うと、疲れててあまり動いてないが笑顔になった。

 

ハル「友希那と紗夜もどう?」

 

紗夜「私は結構です。要りません」

 

友希那「私は自分で飲み物を買うから要らないわ」

 

ハル「そう、分かった」

と、皆と話をしてから、スタジオの片付けを済まし予約も取ってたから外に出た。

 

練習をして結構時間が経ち、外に出ると暗くなっていた。当然クレープ屋さんなんて営業時間が過ぎてしまってる時間帯だったから、皆で帰ってる道中のコンビニに寄って、あことリサに甘いものを買ってあげた。

 

俺とあことリサの三人で、バンドの練習の事やあこの姉自慢とかの話を聞いたりした。友希那は紗夜と話をしていた。

 

そして帰路に着いた。

 

 

ーーーーーーーーー

 

 

皆と分かれて、自分が住んでるアパートに着いた時に、スマホが震えた。画面を見てみると、レイからの電話だった。

 

ハル「レイ、どうしたの?」

 

レイ『兄さんに伝えたい事があって電話をしたんだけど、今大丈夫?』

 

ハル「うん、大丈夫だよ。それで伝えたい事って?」

 

レイ『少し前に、バンドメンバーでキーボードの人を探してるって言ってたでしょ』

 

レイが言ってきたのは、キーボードをやってる人の事だった。あこのオーディションの次の日のスペースでオーナーや凛々子さんにフリーのキーボードの人がいるかどうかをを聞いた日。

 

その日の夜、家に着いて晩御飯を食べてた時に、レイに電話をしてキーボードをやってる人を聞いていたのだ。

 

ハル「うん。言ったけど、どうだった?」

 

レイ『ごめん、居なかった』

 

ハル「そっか……。まぁ、なんとなく予想は出来てたけど」

 

レイ『……上京してそんなに日が経ってなくて、まだまだ知り合いが少ない私に聞いてくるほど、兄さんの周りにも居ないんだね』

 

ハル「うん。少し悪いと思ったけど、聞ける人には聞いとこうと思ったからね」

 

レイ『けど、本当に聞くの大変だったんだよ。さっきも言ったけど、私は上京して間もないんだよ。それにバンドのサポートベースの仕事も最近始めたばかりで、聞く人数が限られてたんだから……』

 

ハル「ごめんごめん。今度、時間がある時に何か奢ったり、音楽関係でサポートとかしてあげるからさ」

 

レイ『じゃあ、今度美味しいご飯のお店紹介して』

 

ハル「了解。……あと、ありがとう」

 

レイ『どういたしまして。……兄さん、おやすみ』

 

ハル「うん、おやすみ」

 

レイに"おやすみ"と言ってから電話を切った。

 

電話を切った俺は、晩御飯を食べてお皿を片付けをした。その後にお風呂に入り、ベットに潜って眠りについたのだった。

 





最後の方に和奏レイを出しましたが、口調が違うかもしれません。出す時に出来るだけ原作に近い口調で書けるようにしていきます。

次回も出来てませんので、今回みたいに遅くなると思いますが、待っていただければ幸いです。
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