和奏レイの兄が友希那のサポートをしている話(完結)   作:春はる

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前回から一か月と少し経ってしまいましたが、第5話です。遅くなってしまいすみません。

では本編をどうぞ。



第5話

 

~ハル視点~

 

まりな「今度ライブがあるんだけど、それに出てみない?」

と、サークルのスタッフの月島さんから言われた日の翌日から、練習量と質が上がった。

 

月島さんからのライブの話を聞いた友希那は、その場で即断で出ることを伝えた。バンドを結成してから練習しかしておらず、ライブには出てないから月島さんの提案はこっちからすればありがたかった。

 

他の皆も、即断には驚いてはいたけれど、ライブに出ることには賛成していた。

 

その翌日から練習はより厳しくなった。俺も出来るだけ、皆の近くで録音ではなく生の演奏を聞いて、演奏の批評をすぐに言えるように、スペースのバイトのシフトを減らした。

 

オーナーに、初ライブに出ることが決まったことや、練習に出来るだけ付き合えるように、シフトを減らしたい事を伝えたら、二つ返事ですぐに承諾してくれた。なので、バンドの練習に気兼ねなく参加することにした。

 

 

その練習の途中で、紗夜と燐子の二人は花女で文化祭の準備とかで、時間が会わないなどがあった。なんでもライブ日からすぐの休みに、文化祭があると紗夜と燐子が言っていた。

 

文化祭の話を聞いた後に、入ったスペースのバイトで花園さんにも聞くと、文化祭でバンドを組んでライブをすると言っていた。

 

その時の花園さんは、すごく楽しそうな嬉しそうな雰囲気だったので、"頑張ってね"と伝えといた。

 

そんな感じで練習に参加したり、バイトのシフトに入ったりしていたある日の今日。

 

今日もサークルのスタジオで、練習をして俺も一緒に参加していた。そして休憩になった時に、友希那がバンド名を決めたと言ってきて、バンド名を教えてくれた。

 

 

Roselia(ロゼリア)

 

 

薔薇のRose(ローズ)と椿のCamellia(カメリア)を合わせた造語らしい。

 

それを聞いた皆は、バンドの名前に良い名前と言ったりしていた。

 

友希那「その二つの名前と、青い薔薇をイメージしながら「Roselia」という名前を考えたわ。そして青い薔薇は……「不可能を成し遂げるだろ?」……えぇ、そうよ」

 

ハル「友希那らしいよ。バンド名の考え方に青い薔薇をイメージするのは。花言葉も合ってるし」

 

俺がそう言うとリサが質問してきた。

 

リサ「それにしても、ハルよく分かったね。青い薔薇の花言葉なんて……」

 

ハル「スペースでバイトしてるとさ、バンドの人達と話す事があるんだ。そこでバンド名の由来とか聞いたりする事があって、いろんな名前の付け方ある中で花言葉や花の名前とかを参考してるのも聞いたりしたんだ。だから、花言葉も知ってる感じだよ」

 

リサ「なるほどね~」

 

あこ「ねぇねぇ、ハル兄!なんで青い薔薇の、その不可能を成し遂げる……って花言葉なの?」

と、リサの質問に答えた後に、あこがそう聞いてきた。

 

俺はあこに、青い薔薇は今はあるけど元々存在してなかった事とか、その時の花言葉だったとか、不可能とかの他にも花言葉がある事とか、色々とあこの質問に分かりやすく教えてあげた。

 

あこに教え終わると、紗夜が口を開いた。

 

紗夜「そろそろ休憩が終わるので、練習を再開しましょう」

 

紗夜の言葉に皆が頷き、練習を再開した。

 

 

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そして日が経ち、初ライブ本番になった。

 

 

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ーーーーーーーーー

 

 

~ライブ本番~

 

 

~楽屋~

 

 

そしてライブ当日。

 

俺たちロゼリアは出番になるまで、楽屋2という名前の楽屋で待っていた。出番は一番最後だった。

 

今日出るライブは結成してそんなに経ってないバンドも出れるライブだ。

 

いわば新人バンドから実力のあるバンドも出れるライブでもある。

 

その為、出演バンドの数が多めなので、楽屋が複数ある。だから、友希那達ロゼリアは二つ目に用意されていた楽屋2で待っているのだ。

 

そして、メンバーの皆は各々自由に過ごしてて、リサとあこの二人は燐子の緊張をほぐしていた。

 

リサとあこも最初は緊張してたけど、燐子の緊張具合を見て自分のは吹き飛んだみたいだった。友希那と紗夜はギリギリまで調整をしたりライブの話をしたり、リサ達にも声をかけたりもしていた。

 

そして俺は、同じ楽屋にいる他の出演バンドの人達に、話しかけられていた。

 

スペースで会った事のあるバンドもこの楽屋にいたので、俺に気づいたバンドの人達に話しかけられていたのだ。

 

バンドA「あ、和奏さん。久しぶりです」

 

ハル「あ、どうも。お久しぶりです。……最近スペースに出てないですけど、どうしたんですか?」

 

バンドA「他の場所とか色々と出てみようって話になって、他のライブハウスで出たりしてたんですよ」

 

ハル「なるほど。でもそろそろ、スペースにも出てくださいよ。……たまにスペースに来るお客さんに、"今日は出る?"って感じで聞いてくるんで……」

 

バンドA「じゃあ、今度出るよ。オーナーにもこっちから声かけますね」

 

ハル「はい」

と、この後もしばらく他のバンドの人とも話をしていると、ライブハウスのスタッフが声をかけてきた。

 

そして、ライブが始まった。

 

 

ーーーーーーーーー

 

 

~演奏直前・楽屋~

 

 

ライブが始まってから、俺とロゼリアの皆は楽屋で備え付けのテレビで、演奏しているバンドをライブを見ていた。

 

今、ライブしているバンドは、ハローハッピーワールドという名前だった。

 

あこ「あ、ミッシェルだ。あと、はぐみもいる」

 

リサ「ミッシェル?」

 

ハル「あのDJやってるピンク色した熊のキグルミ?」

 

あこ「うん。商店街にいるマスコットの筈なんだけど……、なんでバンド演奏してるんだろ……?」

 

リサ「なんでだろうね。……商店街って、柳瀬雑貨店がある商店街の事?」

 

あこ「そうだよ。リサ姉、達人くんの事知ってるの?」

 

リサ「うん、知ってるよ。よくアクセサリーとか買うときに寄ったりしてるよ。アクセサリーショップやショッピングモールの雑貨屋になくても、達人のお店に置いてあったりするからよくお店に行ったりするから」

 

あこ「そうなんだ。……じゃあはぐみの事も知ってるの?」

 

リサ「一応、見た事がある程度だけど、あのオレンジ髪のベースを弾いてる子だよね?」

 

あこ「うん」

 

リサとあこの二人が話をしているのを聞きながら、ライブを見てた俺は、ギターの人を見て同じ羽丘で同学年の生徒だと気がついた。

 

ハル「ギターの人。大和と同じ演劇部の瀬田さんだね」

と俺が呟いたら、リサが即座に反応して口を開いた。

 

リサ「瀬田薫って名前だったよね。羽丘の王子様って言われてて、羽丘だけじゃなくて花咲川とか他の学校にもファンがいるって話だし」

 

ハル「だね。確か……瀬田さんが喋ると見に来た人の内、何人か倒れるみたいで、その度に演劇部の部員総出で介抱してるみたいだよ」

 

あこ「へ~」

 

リサ「誰からの情報?」

 

ハル「鋼と大和からの情報」

 

リサ「あの二人ね」

と、リサとあこの二人とそんな話をしていると、友希那が声をかけてきた。

 

友希那「皆、少しいいかしら?」

 

ハル「どうした?」

 

友希那「そろそろ出番よ」

 

ハル「そっか、わかった。……リサとあこと燐子」

 

三人「?」

 

ハル「今日はミスを恐れず楽しんで演奏して。ミスしないようにって考えすぎると、余計に体に力が入ってミスしちゃうかもしれないから、気楽にね」

 

俺が三人にそう伝えると、頷いてくれた。

 

スタッフ「ロゼリアの皆さん。ステージ横まで移動お願いします」

と、ライブハウスのスタッフが言ってきたので、友希那達はその言葉に返事をした。

 

友希那「ハル、行ってくるわ」

 

ハル「うん。いつも通り、頑張って」

と、友希那の言葉に俺はそう伝えた。そして友希那は頷いてから、楽屋を出ていった。

 

他の皆も後ろを付いていく形で出ていって、皆がいなくなったのを確認した俺は、ライブ映像を流してるテレビに目を向けた。

 

 

ーーーーーーーーー

 

 

そして、ロゼリアのライブは大成功だった。何より見てた人達に衝撃を与えていた。お客さんや他のバンドも驚いていたが、音楽業界の関係者らしき人達が一番衝撃を受けていた。

 

ソロ活動中、スカウトされても断ってた友希那が、まさかここでバンドを組んで出てくるとは思ってなかったみたいだった。

 

そんなこんなで、ライブが終了した後は、すぐに帰る支度をしてライブハウスを後にした。

 

ライブハウスから出る時に、ハロー、ハッピーワールドの人とすれ違ったが、その時に一人の男子を見かけた。

 

メンバーと一緒にいてライブの事を言いあってたから、メンバーの人なんだと思った。それと同時に、何処かで見かけた事があると思った俺は、皆でファミレスに付くまでの間に、思い出していた。

 

ハル(あ、大和と話してるのを、見たことがあったんだった。……確か、後輩の一年で演劇部の裏方を一緒にしてるって大和が言ってたな)

 

見たことのある男子の事を思い出した後は、友希那達の会話に混ざって、ファミレスに向かった。

 

 

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ーーーーーーーーー

 

 

~ファミレス~

 

 

ライブが終わった後、ロゼリアの皆でファミレスに来た。席に案内されて注文をした後に、紗夜が友希那に声をかけ始めた。

 

あこと燐子は皆の分のドリンクバーを取りに行った。

 

紗夜「湊さんがここに来るなんて意外でした。私はこういった添加物系は受け付けないので……」

 

友希那「意外かしら?私がバンドを組む前にもファミレスに、たまにだけれど来てたわよ」

 

リサ「ソロの時で、ハルと仲良くなった後にだよね。ソロライブの後に、ハルが毎回ファミレスに連れて行って反省会してたしね」

 

紗夜「……そうなんですね」

 

その後も紗夜と友希那は話をしていた。しばらくしてあこ達が帰ってきて、ちょうど同じタイミングで、俺が注文した山盛りポテトが来た。

 

その時に、紗夜の目線がポテトに釘付けだった。少しお皿をずらしたりすると、その動きに合わせて目……顔ごと動かしていた。

 

ハル(添加物系は受け付けないみたいな事、言ってた筈だけど……。本当は好きなのかな……?)

と思いながら、"紗夜?"と名前を呼んでみた。すると紗夜は話を逸らす形で咳払いして、今日のライブについて話を始めた。

 

そして紗夜の後に友希那が口を開いた。

 

友希那「ライブの話を聞いてから、ライブ当日の今日までの短期間で、ロゼリアの演奏技術……レベルが上がったわ。そして燐子とあこ、リサの三人は前よりも上手くなっていたわ」

 

紗夜「確かに三人の演奏技術は上達してました。特に今井さんの成長は目を見張るほどです」

 

三人「!」

 

友希那と紗夜に言われた事に、三人は驚いていたがそれ以上に嬉しそうだった。

 

友希那「それで私達ロゼリアの目指す目標、夢はFUTURE WORLD FESに出ること。そして出るためには出場権を得る必要がある」

という友希那の話を聞いたあこと燐子の二人は?状態になっていた。

 

リサは、友希那から話を聞いたりしてたからある程度は知ってるが、燐子とあこの二人は、FUTURE WORLD FESの事を知らない感じだったから、二人に少し説明をした。

 

少しして、俺が説明を終えると友希那が口を開き話を続けた。

 

友希那「出場権を掴む為には、次の出ようと思っているライブ……コンテストで上位3位以内に入ること。その為にさらに練習をしてレベルを上げる必要がある」

 

リサ「つまり、さらにハードな練習になる感じ?」

 

友希那「えぇ、練習内容は後で連絡するけれど、そのつもりよ。勿論、練習をない日や練習の合間に休みも取るだけれど、練習量については今回と同等かそれ以上の練習内容と思っていて」

 

リサ、そして燐子とあこもその言葉に少し驚きつつも"分かった"と伝えていた。そこ様子を見た友希那は、一呼吸置いて、言葉を発した。

 

友希那「あこ、燐子、リサ、ハル。……Roseliaに全てをかける覚悟はある?」

 

 

 

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ーーーーーーーーー

 

 

 

ファミレスでの友希那の言葉に、友希那と紗夜以外の俺を含め四人は頷いた。

 

 

友希那からの話が終わった後は、皆と帰ることになった。その帰り道に俺は、ファミレスから出た後に、考え込んでる感じの顔をして歩くリサに声をかけた。

 

ハル「リサ」

 

リサ「……あ、何?」

 

ハル「いや、なんか考え込んでる感じだったから、どうしたのかなって……」

 

リサ「いや、何でもないよ……」

と、リサが答えたがまた黙ってしまった。しばらくしてリサが口を開いた。

 

リサ「ねぇ、ハル。……ハルの知り合いにベースが上手い人とかいる?」

 

ハル「ベースの?」

 

リサ「うん。……ほら、アタシって今のメンバーの中で、上手くない……皆より下手じゃん」

 

ハル「……まぁ、技術的に劣ってる部分はまだあると思うけど、上達してるからそこまで心配しなくても問題ないと思うよ。ファミレスで友希那と紗夜が上達してるって言ってたし」

 

リサ「確かに、友希那と紗夜が上達してるって言ってくれたよ。ハルの耳も信頼してるし、自分でも前より上手くなってるって思ってるよ。それに三人が音楽の事で嘘を言うわけないと思ってるよ」

 

ハル「じゃあ、なんで?」

 

リサ「上手くなってるって思ってても、アタシの中ではまだまだって感じがしてて……。だから、ちょっとでも上手くなりたいから、ベース経験者の人に教えてもらいたいなって思ったんだ」

 

ハル「なるほどね。……それで俺に聞いてきたんだ」

 

リサ「うん、そういうこと。……で、いるかな?そういう人」

 

ハル「うん、いるよ」

 

リサ「え、ほんと!?」

 

ハル「多分大丈夫だと思うけど、確認するから待ってて。返事来たら教えるよ」

 

リサ「うん。よろしく、ハル」

 

リサと約束した後に、ちょうど分かれ道になったのでそれぞれ帰路についた。

 

ーーーーーーーーー

 

分かれ道で分かれた俺は、あこと一緒に帰っている。

 

なんであこと一緒に帰っているのかと言うと、今は時間が遅くて外が暗いので女子中学生を一人で帰らせるのは、少し心配だったからだ。

 

そして、あこと話しながら帰ってる時だった。

 

「あこ?」

 

商店街近くに差し掛かった時に、後ろからあこの名前を呼んだ声が聞こえた。声をした方を見ると、赤い色をしたロングヘアーの身長が高い女子がいた。しかも羽丘高等部の制服を着ていた。

 

ハル(羽丘の生徒……。同学年で見た記憶はないし、ネクタイとスカートの色を見ると……、一年生か)

 

あこ「あ、おねーちゃん!」

 

ハル「あこのお姉さん?」

 

あこ「うん!あこのおねーちゃんなの!……おねーちゃん、ただいま!」

 

巴「おかえり、あこ。……で、そっちの人は……あこが言ってた先輩のハルって人か?」

 

あこ「うん、ハル兄だよ!」

 

ハル「羽丘二年の和奏ハルです。俺の事はハルでいいからね」

 

巴「あ、私は一年の宇田川巴で、あこの姉です。……ハル先輩って呼びますね。あと、アタシの事も下の名前でいいですよ。名字だとアタシかあこか分からないので」

 

ハル「分かったよ。……じゃあ、お姉さんと会ったから、もう大丈夫だね。あこ、また明日の練習の時ね」

と、俺はあこの頭を撫でてそう言った。

 

あこ「うん!……えへへ」

 

巴「あこから、"ハル兄はお兄ちゃんみたい"って聞いてたけど、確かにハル先輩がお兄さんに見えますね。頭の撫で方とかが優しい感じだし、撫で慣れてる感じがする……」

 

あこの頭を撫でた時に、巴がそう言ってきた。

 

ハル「まぁ、俺にも妹いるから、慣れてるのもあると思うよ」

 

あこ「え?ハル兄、妹がいたの!?」

 

ハル「うん。一個下だから、今は高1だよ」

 

巴「じゃあ、アタシと同い年って事ですね」

 

ハル「うん、そういう事になるよ」

 

あこ「どんな人なの!?」

 

ハル「俺より身長が高いし、多分巴よりも少し高いと思う。あとクールな感じだし、しっかり者だよ」

 

あこ「へ~」

 

妹の事を説明した後に、時間も時間だったからそんなに話をしなかったが、巴と妹の話で盛り上がった。

 

話を終えた後の俺は、家に帰った。

 

家に着いた後に、リサとの話……、俺の友達にベースを教えてもらいたいという内容とか色々な事のメッセージを送った。

 

メッセージを送った後にお風呂に入り、上がった後にスマホを確認すると、レイから返事が来ていた。今度の休みなら大丈夫という内容だった。

 

翌日の朝の学校で、リサにベースの件を伝えると承諾してくれた。

 

そして、サークル横のカフェテリアで待ち合わせという話になり、待ち合わせ場所とかの事をレイにもメッセージで伝えた。

 

 

ーーーーーーーーー

 

 

ーーーーーーーーー

 

 

そして、休日になった。

 

 





次回は、ハル経由でリサととレイ(レイヤ)が会う話です。

ただ、次回の話はできてませんので投稿が今回みたいに遅くなると思います。ご了承ください。

他の作品も出来るだけ早く完成させて投稿するつもりですので、他作品もよろしくお願いします。
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