ドラゴンボールTH ~地球育ちのサイヤ人の幻想入り~ 作:超野菜
高校生活が忙しい超野菜でございます。
(もうすぐ2月ですが)あけましておめでとうございます。
今年も[ドラゴンボールTH]をよろしくお願いします。
悟空と霊夢が妖夢と闘っている頃、
先に進んだ魔理沙と咲夜もまた行く手を阻まれていた。
「ふふふ・・・もう終わりかしら?
その程度ではいつまでたっても私を倒すことはできないわよ?」
「まったく・・・何でラスボスってのはこうも強いのかね・・・
参っちまうぜ。もう少し接戦のほうが面白いんだがな。」
魔理沙達を相手にしているのにも関わらず、
その表情からは余裕綽々だということがはっきりと伝わってくる。
それどころか、扇子で口元を隠して笑っている。
まるで本気を出しておらず、遊んでいるような感じだった。
[亡霊の姫君、西行寺幽々子。]
今回の異変のラスボスなだけあって、圧倒的な強さだ。
「霊夢か悟空さんが来れば、善戦出来るのだけど・・・
まだあの剣士に手間取っているのかしら?」
「やられてしまったなんてことはないはずだから、
今は私達で何とか持ちこたえるしかないぜ・・・!」
魔理沙には霊夢が敗けるようなことは絶対にないと思っている。
生まれつき持っている才能は圧倒的で、
努力を積み重ねている魔理沙でも霊夢には勝てない。
ましてや、悟空が敗けるなんてことは霊夢以上にあり得ないことだ。
(思ったよりも、苦戦していますね・・・)
そんな様子を遠くからこっそりと観ている一つの影があった。
カメラと手帳を片手に闘いを覗いているのは、先に進んだ文だった。
まだ誰にも気付かれていないため、戦闘には参加していなかった。
もともと文は闘いに参加しないと悟空に宣言してある。
気配を消し、なるべくバレないように写真を撮っていた。
(それにしても、このままでは異変が解決しないですね・・・
霊夢さんがもうすぐ来るはず。そうすれば、状況は絶対に変わる!)
「何も仕掛けてこないのなら、私からいかせてもらおうかしら。
・・・どこまで持ちこたえられるかしら・・・? 亡郷[亡我郷ー宿罪ー]」
幽々子のスペルカードにより無数の弾幕が展開される。
特に幽々子の弾幕は美しさがずば抜けて高い。
余りの美しさに見とれてしまうとあっという間にやられてしまう。
(感心している場合じゃない!!
私と咲夜、どっちかがやられたらもうお終いだ!
何がなんでも霊夢が来るまで持ちこたえる!)
集中力をもう一度高め、幽々子の弾幕に対応していく。
魔理沙は咲夜とは違い、時を止めて逃げるなんてことは出来ない。
しかし、その自慢のスピードで弾幕を次々と避けていく。
(確かに・・・この弾幕は凄い・・・
密度、威力も十分、その上美しさも兼ね備えている・・・)
「だけどな! 美しさ以外は悟空の方が上だぜっ!!」
「この前の異変の時よりもずっと強くなっている・・・!
魔理沙がここまで強くなっているとは思ってなかったわ。」
魔理沙は悟空との修行で確実に強くなっていた。
能力でも、才能でも霊夢に勝てない魔理沙が
唯一、確実に勝っている部分。それは努力だ。
今まで必死に努力してきた成果が霊夢と肩を並べる程の実力になっている秘訣だ。
それは悟空も同じだった。
産まれた時、戦闘力が2しかなかった悟空。
親のバーダックからはクズと言われ、ベジータからは落ちこぼれと言われた。
それでも今まで努力し続けた結果、今、悟空は破壊神とも闘える実力になっている。
「へえ・・・やれば出来るじゃない。」
素直に魔理沙と咲夜の実力を誉める幽々子。
それでも幽々子が全く実力を出しきっていないことはその余裕から解る。
「でも・・・私もそんなに甘くないのよ・・・!」
少しだけ目付きが鋭くなった幽々子。
それを合図に幽々子の弾幕が激しさを増していく。
ただでさえ凄まじかった弾幕がさらに激しくなり、
魔理沙も咲夜も次第に追い込まれていく。
そして、ついに咲夜も魔理沙も被弾してしまった。
吹っ飛ばされ、互いにぶつかって余計なダメージも食らってしまう。
「いっててて~・・・大丈夫か咲夜?」
「そんなにダメージは大きくないわ。でも・・・」
魔理沙が辺りを見渡すと、辺り一面が幽々子の弾幕に埋め尽くされていた。
流石にこれでは避ける方法はない。まさに絶体絶命だ。
「残念・・・ここまでかしらね・・・」
幽々子の合図により一斉に無数の弾幕が襲いかかる。
激しい爆発音が冥界に響き渡った。しかしーーーーー
「これは・・・結界!?」
煙が晴れて、幽々子の視界に入ってきたのは
結界によって難を逃れた魔理沙と咲夜の姿だった。
「この結界・・・まさか!?」
魔理沙はこの結界に見覚えがあった。
そして辺りを見渡すと、いつの間にか背後に霊夢が立っていた。
「何とか間に合ったみたいね。待たせたわね、魔理沙、咲夜。」
ギリギリ到着した霊夢が[夢符 二重結界]を発動し
魔理沙と咲夜の窮地を救ったのだった。
「全く、遅いじゃないか霊夢。
さっきの庭師に負けちまったのかと思ったぜ!」
霊夢が来たことによって状況はかなり有利になった。
三人は気合いを入れ直し、幽々子と向かい合う。
「さあ、反撃開始といこうかしら・・・!」
「さっきまでのようにはいかないぜ!」
咲夜はナイフを、魔理沙はミニ八卦炉を取り出す。
霊夢も構えて、主人公組の反撃が始まる。
「[ここまで]じゃないわ・・・[これから]よ!!」
「ーーーそれにしても、気味の悪いとこだなあ・・・
何処を見ても気持ち悪い目ん玉しかねえし、出口あるんかなあ?」
一方、謎の空間に飲み込まれてしまった悟空は
とりあえず、出口を求めてうろうろしていた。
だが、一向に出口が見つからない。
それどころか、霊夢達の気すら感じ取ることができない。
仕方なく様子を見ようと悟空は動きを止める。
しかし、悟空はそこで妙な違和感を感じた。
「・・・誰だか知らねえがオラに何の用だ?
様子ばっか見てねえで姿を現したらどうなんだ?」
誰かに見られているような気がした悟空は謎の人物に問いかける。
だが、気は感じなかったので確信はなかった。
「あらあら・・・バレちゃったか。
流石、と言うべきね。[地球育ちのサイヤ人]孫悟空。」
そこへ、空間のスキマが急に現れ、中から謎の女性が現れた。
悟空はその雰囲気や気の大きさからも、ただ者ではないことがハッキリと解っていた。
「私の名は八雲紫。この幻想郷の創始者よ。
まあ、そんなことはどうでもいいかしらね。」
「そんな凄えやつがオラに一体何の用だ?
少なくとも幻想郷に迷惑をかけるようなことはしてねえぞ。」
「そうね・・・でも異変の邪魔はしているでしょう?
私達が起こした異変を解決しようとしてる。」
悟空は紫がそういった時点で理由が解っていた。
「そういうことか・・・おめえも異変の犯人か。
そして、おめえの目的はオラの足止めっちゅうことか。」
「その通りよ。そして、貴方はここから出られない。
ここは私の空間・・・貴方でも苦しい闘いになるわ。」
「そんなこと、やってみなきゃ分かんねえぞ。
オラはおめえを倒してここから脱出する。」
お互いに戦闘体制に入る。
紫はかつてない強敵が相手の為、今までにない程本気だ。
一方、悟空も圧倒的な強さを持つ紫と闘えることに、わくわくしていた。
(幽々子の為にも・・・そう簡単に負ける訳にはいかない!)
「いくわよ、結界[夢と現の呪] 結界[動と静の均衡]。」
最初からスペルカードを二枚使い、全力で挑む紫。
普段の彼女からは余裕が窺えるが、今回ばかりは相手が相手。
本気で挑まないとあっさりとやられてしまうこと位、解りきっていた。
「こいつは凄えな! 弾幕の量が桁違いだ!
こっちも気を抜くとやられちまうかもしれねえ!」
気を解放し、紫の弾幕を見事な身のこなしで避けていく。
「こっちからもいくか!」 ーーー魔符[スターダストレヴァリエ]ーーー
魔理沙のスペルで悟空も弾幕を展開する。
紫の弾幕よりも密度は劣っているものの、威力は上。
紫の弾幕をどんどん打ち消して紫に迫っていく。
そして紫に悟空の弾幕が当たる、と思われた。
「何だ!? 急にオラの弾幕が消えちまったぞ!?」
紫の目の前で急に悟空の弾幕が消えてしまったのだ。
いや、消えたというよりも空間のスキマに飲み込まれたのだ。
(きっとあいつの能力で何かしたな。
こりゃ、ちょっとキツい闘いになりそうだ。)
「仕方ねえな。もうちっと様子を見るか。」
ーーー気弾[ギャリックシューティング]ーーー
悟空は再び弾幕で紫に攻撃する。
今度は広範囲の弾幕ではなく、紫に直接迫っていく弾幕だ。
このスペルは、悟空のライバルであるベジータが
頻繁に使う気弾の攻撃を悟空なりにアレンジした弾幕だ。
「何度やっても同じことよ。この空間は私が支配している。」
そして、またしても悟空の弾幕は紫の前で消えてしまう。
だが、悟空に同じ手は二度と通用しない。
じっくりと紫の行動よ見ていた悟空は何かに気がついた。
(あいつの前で空間が裂けているように見えた・・・
まるであいつが空間を操作しているみてえ・・・ん?[私の空間]・・・)
「そういうことか! ようやく解ったぜ、おめえの能力!」
悟空はさっきまでとは違い、弾幕を広範囲に展開させる。
数も圧倒的に多くなり、紫の弾幕と重なって無数の弾幕となる。
「さっきまでとは戦略が違う・・・何か仕掛けてくるわね。」
悟空が何かしてくると読んだ紫は警戒する。
そして、そこに悟空のひときわ威力の高い弾幕が迫る。
紫はスキマを発生させ悟空の弾幕を防ぐ。
シュンッ 「油断しすぎだぜ!」ーーー気符[気合砲]ーーー
瞬間移動により紫の背後に現れた悟空は紫に気合砲を当てる。
ダメージは大きく、紫は吹き飛ばされてしまう。
(くっ・・・こんなに早く私の能力を理解しそれに対応してくる。
戦闘民族サイヤ人・・・流石、戦闘のエキスパート。恐ろしい力だわ。)
「よく解ったわね・・・
私の能力がこんなにあっさりと見抜かれたのは初めてよ。」
「そんなに難しいことじゃなかったさ。
オラもそんなに確信があった訳じゃねえ。
ちょっとした賭けみたいなもんだった。
それとおめえ、その能力に自信がありすぎねえか?
能力を使った後は隙だらけだったぞ。だから攻撃を食らったんだ。」
悟空の言ったことは強ち間違っていなかった。
紫の[境界を操る程度の能力]はとても強力で
紫自身も圧倒的な強さなので、どうしても隙ができてしまうのだ。
「そう、いいアドバイスをありがとう。
でもね、私の能力はこういうこともできるのよ。」
紫がニヤリと笑ったのと同時に悟空の背後にスキマが現れる。
そしてそこから現れたのは先程消えたハズの悟空の弾幕だった。
「何っ!? くっ・・・!!」
超スピードで何とかその場を離れることができたが、
咄嗟の出来事だったので何発か貰ってしまった。
「ついでにオマケ♪ 境符[四重結界]」
悟空が逃げた先にも紫のトラップは潜んでいた。
悟空は紫の結界に封じ込まれてしまった。
「くそっ・・・やってくれるじゃねえか。」
「これで確実にここから出られないわね。
折角だから、私の能力についてもうちょっと教えてあげるわ。
ここは私の能力[境界を操る程度の能力]で作った私の空間。
つまり、出入口は私が管理しているということ。」
「・・・オラは完全に閉じ込められたっちゅうことか。」
「そういうこと♪ まあ、異変が終わったら出してあげるから。
そこは心配しないでいいわよ。それじゃ♪」
そう言うと、紫はスキマでどこかへ行ってしまった。
取り残されてしまった悟空。
現状、結界を壊す力はあるが、この空間から脱出する術はない。
「仕方ねえ。とりあえず結界は壊しておくか。はあっ!!」 ドンッ!!
悟空が気を高めて気合砲を放つと結界はあっさりと壊れた。
「さてと、こっからどうすっかな~・・・」
霊夢達もそう簡単にはやられたりしない。
そう思っている悟空はじっくりと脱出する術を考えることにした。
だが、悟空は知らなかった。
紫が霊夢達にとって想像以上の強敵になることを・・・
そして、紫も知らなかった。
[超サイヤ人]の強さを・・・・・
「次回も見ていってくれよな!」