〜過去〜
ホムラ「さて、アナザーライダーも倒したし
とっとと現代に帰えるとする_」
輪回「待ってくれホムラ、もうちょっとだけ
この時間に居させてくれ。
ジブン達は門を潜り抜けて現代に帰るから」
ホムラ「けどなぁ…過去で何かすると
後々 面倒くさい_」
輪回「コレ、さっきの戦いで手に入れた戦利品」
ホムラ「…もし現代に帰った時にショッカーとかの
悪の組織に世界征服されてた歴史とかに変わってたら
俺は容赦なく この世界を破壊するからな。
組織だけ破壊するよりも
世界ごと破壊する方が楽だからな」
輪回はシャドームーンとの戦いで手に入れた
サタンサーベルを賄賂としてホムラに渡すと、
ホムラは口を閉ざし目を瞑った。
ホムラ「さて、この寝坊助を起こすか」
〈SET ARMED WATER〉
輪回は【ギーツ アームドウォーター】となり、
【レイズウォーター】を翼に向けて構える。
サジタリウス「成る程、
顔に水をかけて目を覚まさせる訳ね」
ギーツ「そういう事」
と言いつつも、実際はギーツはレイズウォーターの
銃身部分を握って振り上げていた。
ひびみくきりしら「待て待て待て待て!!!!」
ギーツ「なんだ?」
響「『なんだ?』じゃないですよ!」
未来「明らかに それで翼さんを
殴ろうとしてましたよね!?」
ギーツ「あぁ…イケないイケない。つい、うっかり。
このバックル久しぶりに使うから使い方を間違えた」
ひびみくきりしら「そんな訳あるかァァァ!!!」
切歌「絶対ワザとデス!!」
調「『つい』や『うっかり』で撲殺しないで!!」
サジタリウス「次やったら
私の真実を射抜く矢がアンタの頭を貫くよ?」
ギーツ「…ハイハイ」
ギーツはレイズウォーターの銃口を翼に向けて
水をチョロチョロ〜っと顔にかけると、
翼は咳き込みながら意識を取り戻した。
翼「ゴホッゴホッ…! ここは…?
私は今まで何を…!?」
ギーツ「忘れてるならIDコアに触れさせて
思い出させてやろうか?」
翼「ッ!? そうだ…私は! そして貴様は…!」
響「落ち着いて下さい翼さん!」
翼「『落ち着け』だと?この男は何故か私に固執し、
息をするように嘘を吐く化け狐だぞ!!
『オーディンの正体が奏』だとか、
その家族ごと自分が殺したも同然なのに
『S.O.N.G.に友を殺された』だとかホラを吹く…
こんな男の二枚舌など、私が斬り落として_」
調「翼さん!!」
調以外「ッ!?」
普段の調からは想像 出来ないくらいの
声量に驚く面々。
調「翼さん…本当に分からないんですか?
貴方が1番 知ってなきゃいけないのに…!
なんで翼さんに固執するのか?
なんで この人がウソをつくのか?
なんでS.O.N.G.に友達が殺されたって言うのか?」
翼「何…?」
ギーツ「お前に見せたいモノがある。
オレが調べた通りなら後 数分で起こる。
着いて来い、この時間はオレにとって忘れられない
『運命の日』だからな」
ギーツは変身解除して装者達と共に少し移動すると
陰に隠れて様子を伺っていた。
輪回「ここは、風鳴 翼がジブンの記憶から
辿ってきた過去だ。何故この日なのかというと…」
最後まで言えない輪回。
その間に信号無視して走るライダーと
表情から何かから逃げているのが伺える青年が
今にも交差点で ぶつかりそうになっていた。
響「危ないッ!!」
響は止めようとするが逆に輪回に止められてしまい、
その結果 青年はバイクと衝突。
青年はガソリンが漏れてるバイクの下敷きになり、
出血も酷く虫の息だった。
響「そんな…!なんで邪魔したんですか!?」
翼「問いの答えは簡単だ。
その男の本性が そういう人間だからだ」
輪回「静かにしてろ、気づかれるだろ。
それに…そろそろ来るぞ」
未来「『来る』って誰が_ッ!?」
青年と同じ道から出て来たのは、
輪回(過去)「チェイサー…?」
隣にいるはずの輪回だった。
切歌「なんで あそこにいるデス!?
隣にいるはずなのに ここにいるなんて
おかしいデスよ!!」
調「アレって…もしかして!?」
輪回「そうだ。この時間のジブンだ」
未来「じゃあ、あの人が友達のチェイスさんなら
ヘルメットの人は…!」
輪回(過去)「待てよ!アンタ人を轢いておいて
そのまま逃げるつもり_ハグッ!?」
過去の輪回が殴られると、殴ったバイクの運転手は
ヘルメットが外れて素顔が露わになる。
翼「アレは…過去の私、なのか…?」
輪回「そうだ。この時オレは
お前の顔を見て頭の中が真っ白になっていて、
その間に お前に逃げられてしまった」
輪回の言う通り輪回(過去)は呆然と立ち尽くし、
翼(過去)は衝突時に怪我でもしたのか
ヨロヨロとフラつきながら移動をしていた。
翼(過去)「行か、なくては…
私は…防人、なのだから…」
どうやら翼(過去)は二課で検知した
ライダー達の反応を追っていたらしい。
輪回「コレで分かっただろ。
ジブンが何故アンタに固執するのか?
ジブンが何故ウソをつくのか?」
翼「そんなバカな…ウソだ!
私を騙そうとしてる…!」
輪回「『騙す』も何も、
お前から この時間に来たんだろ?
オレの記憶からチケットを作ってさ」
翼「ッ! それは…」
未来「ちょっと待って!だとしたら この後、
あのバイクの下敷きになってる人は…
チェイサーさんは…!」
響&調「ッ!! 助けなくちゃ!!」
響と調は助けに行こうとするが、輪回は
マグナムシューターの銃口を向けて2人を止める。
すると その間に爆発が起こり、
バイクの下敷きになっていたチェイサーは
黒コゲの焼死体に変わり果ててしまった。
調「そんな…」
響「輪回さん…!
貴方は、こうなる事を分かっていたんですよね?
なのに…なんで助けに行かなかったんですか!!」
輪回「オレ達は過去を変えに来た訳じゃない。
この時間は『過去』で、オレ達が生きてる時間は『
過去を変えちゃいけないんだ…!」
サジタリウス「それがアンタの選択って訳ね…
後悔は無い?」
輪回「…たった今チェイスを見捨てたのに
『後悔してる』とか、『本当は助けたかった』とか、
『心が痛む』とか、そう言ったとして…
その言葉を お前達は信じるか?」
輪回とホムラ以外「…」
輪回の言葉に装者だけでなく仲間のサジタリウスまで
絶句してしまう。すると突然 雨が降り始める。
輪回「この時のジブンは泣いていた。
けどタイミングを合わせたように雨が降ってきた。
オレが友の死に悲しんで流す涙すら
嘘偽りに塗り替えられた。
世界にすら嫌われた気分だった…」
ホムラ「(『世界にすら嫌われた』か…)」
輪回の言葉にホムラも思う所があった。
ディケイドの力を持つホムラは
世界から異物として扱われ拒絶反応を起こして
世界は その世界に存在してる戦士に
ディケイドを排除させようとする。
『世界に嫌われる』という輪回の気持ちは
この場にいる者の中で1番 分かっていた。
ホムラ「折角 俺に
他人に自分のトラウマを見せるだけか?
少しくらいの改変なら目を瞑るぞ?」
輪回「復讐は1度 始めると憎しみの連鎖が続く。
模造刀…風鳴 翼がアナザーライダーになったのを
言い訳に殺そうとしておいて説得力は無いだろうが、
終わらせる為には誰かが止めないといけない」
サジタリウス「本当に それだけでいいの?」
輪回「そうだな…じゃあ_」
輪回は翼(過去)に近づき問答無用に殴った。
翼(過去)は殴られた勢いで吹っ飛び、
壁に頭をぶつけて気絶した。
輪回「コレでチャラだ。
呪われた過去はコレで振り切った事にしよう」
殴った拳を広げて手を振るうと
翼(現代)が やってくる。
翼「小車、私は…取り返しがつかない事をして、
しかも それを忘れていたなんて…
謝って許される事では無いが、本当に すまない!」
輪回「…サジタリウス、現代に帰ったら
緒川 慎次を眠りから覚ましてやれ」
翼「ッ!? 緒川さんは生きているの!?」
サジタリウス「いいの?起こしても?」
輪回「S.O.N.G.の事を信じた訳じゃない。
けど、もしかしたら響なら運命を変えられる。
そう思えたから、な…」
言いかけると突然 輪回は倒れ出す。
サジタリウス「メグルどうしたの!?」
ホムラ「疲れが出たんだろう。
お前こそ少し眠ったら どうだ?」
輪回「あぁ…だが、その前に…響」
呼ばれた響は倒れた輪回に近づくと、
輪回「響、忘れんなよ。お前が笑顔でいる限り、
お前は お前だ。お前の運命は…お前が変えろ!」
伝えたかった事を言い終えると輪回は披露により
意識を手放し、死んだように眠りについた。
サジタリウスは そんな輪回を担いで装者達と共に
過去と現代を繋ぐ門を潜り抜けて帰還した。
ウォズ「斯くして
風鳴 翼アナザーライダー化の事件は解決し、
S.O.N.G.を完全に信用した訳では無いが実質
小車 輪回と怪人三人娘を協力者として確保した響達。
しかし、真の敵たる もう1人のホムラの存在がいる限り
ハッピーエンドは訪れないだろう。
さて、解決の為にはディケイドの力が必須だが、
器になろうとした
ディケイドの力を制する者は
一体全体 誰になるのやら…」
〜現代に帰った後〜
切歌「う〜ん…」
調「どうしたの切ちゃん?」
切歌「もしかしてデスけど、翼さんが
轢き逃げした事を忘れてたのって
過去の翼さんを殴った時に壁に ぶつかって
頭を打ったからじゃないデス?」
調「え? …あぁ!!」
完結後に映画 風なリメイク版を書く。
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