〜数日後/S.O.N.G.〜
あおい「…今回の件は様々な謎が解けました。
響さんに執着するホムラ、ライダー化と怪人化」
朔也「あと残っているのは
『もう1人のホムラが何者なのか?』と
『何故 死んだ人達が蘇ったか?』ぐらいか…」
マリア「死んだ人間が蘇った…
(セレナ…生き返った事もそうだけど、
貴方は どうしてイドゥンになってるの?)」
翼「皆…聞かせてくれ、輪回が言っていた通り
本当に あの仮面ライダー オーディンは…その…」
マリア「残念だけど、私の身体を操って
ホムラからディケイドの力を奪おうとした
オーディンの正体は…貴方の片翼、天羽 奏よ」
翼「そんな…奏ぇ…」
響「まさか奏さんも生き返ってたなんて…」
調「それにベル先生の話が本当なら
セレナも生き返っている…」
エルフナイン「それに、キャロルも…」
緒川「あとは自らをウォズと名乗ってる
仮面ライダー ウォズこと死んだはずのホムラの姉の
交之 灯と、まだ正体が分かってないゲンムですね」
切歌「なんでデスかね…あの黒いライダーを見てると
なんでか嫌〜な感じがするデスよ…!」
マリア&調「分かる…!」
まだゲンムの正体がウェル博士だとは知らないが、
何故か嫌な奴だというのが直感なのか分かる
F.I.S.の三色団子だった。
リア「それでだけど、
今後の方針は どうするんだい?」
弦十郎「うむ、ライダー化と怪人化する人間の
共通点が分かった以上、当時の観客や生徒を調べ、
負の感情を感じて変身する前に
此方で保護する他あるまい」
リア「それは逆効果じゃないのかい?」
エルフナイン「ボクも そう思います」
弦十郎「何?」
クリス「どういう事だよ?」
リアはホワイトボードを用意して書き出す。
【ホムラ チーム】
メンバー:ホムラ(交之 焔)、ベル(木霊 紅鈴)、
ホイール(小車 輪回)、ホロスコープス(?)、
ウェザー/ズー・ドーパント(?)
【ウォズ チーム】
メンバー:ウォズ(交之 灯)、オーディン(天羽 奏)、
イドゥン(セレナ・カデンツァヴナ・イヴ)、
サウザー(キャロル)、ゲンム(?)
【もう1人のホムラ】
【S.O.N.G. チーム】
_と、現在の状況を
大会のチーム分けのように書き始めた。
エルフナイン「ホムラ側のホイールこと小車 輪回と
その仲間のリディアンの誰かが変身してると思える
ゾディアーツとドーパントは、ボク達S.O.N.G.が
ライダー化と怪人化の元凶だと思ったから
ボク達と敵対していた。
以前マッハになってリアさんを捕まえようとしたのも
S.O.N.G.側にライダーシステムや情報が漏れて
それが悪用されるのを恐れたからです」
響「え〜っと…つまり どういう事なの?」
リア「つまり、
今の段階で観客と生徒を調べて纏めて保護したら、
その場合 向こうは『もう なりふりかまってられねえ!
コソコソするのは辞めだ、白昼堂々でもいいから
とっととモルモット共を拉致って証拠隠滅だ!』って
思われるかもしれないよ?」
翼「そんな事_無いとは言い切れないな…
私が起こした彼の友人の事故死によって二課を…
S.O.N.G.全体を悪しき存在として見ている。
そんな状態で全員を保護なんてしたら
ライダー化や怪人化の対応をする前に
小車によってS.O.N.G.が壊滅させられてしまう」
調「ホロスコープスの人達に事前に伝える?」
あおい「どうやって?」
調「それは…う〜ん…」
提案したものの連絡手段が無いので
どうしたものかと悩む調であった。
響「じゃ、じゃあ!ウォズ チームの人達と
話し合うのは!?お姉さんがいるならホムラさんを
説得 出来るかもしれないし、奏さんもいるなら_」
未来「奏さんを頼るのは無理だよ響…」
響「な、なんで…!」
翼「そうだ!何故 無理なのだ!」
調「私も…無理だと思う。前に奏さんは_」
奏『アタシは翼を救う為なら
どれだけ手を汚そうが構わない。
むしろ…翼を救えるってんなら、
翼の命と引き換えに この世界を滅ぼしても構わない。
そうとさえ思ってる』
調「_って、言ってた」
響「そんな…奏さんが!?」
翼「私の命と引き換えに世界を…!?」
リア「『何度も修正してきた』って台詞から考えると
あの人はオーディンが持つ時間を巻き戻すカード、
タイムベントを使って翼さんを救おうと何度も
タイムリープを繰り返した。けど何度 繰り返しても
救えなかった事から最悪の場合は翼さん さえ救えれば
後は どうなってもいいって考えに至ったのかな?」
翼「ならば尚の事
奏と直接 会って話し合わなければ!」
クリス「普段なら このバカが言いそうな事を
先輩が言ってるぞ」
切歌「それだけ奏さんが大事なんデスね」
リア「ネーサンも翼さんを見習って
ボクを大事にしてほしいものだね」
クリス「だから『ネーサン』は よせッ!!」
〜ウォズ チーム〜
S.O.N.G.チームが情報を纏めてる一方で、
ウォズ チームはと言うと_
奏「痛た…不死身でも死ぬかと思ったぞ…」
肉体に怪人のデータをインプットした奏が
ボロボロになりながら戻ってきた。
ウォズ(生身)「そんなに痛いなら
痛覚を遮断すれば良いじゃないか。
命に限りがある生き物にとっては痛覚は必要だが、
不死身の君なら無くとも別に支障は無いだろう?」
奏「…そうだな、やろうと思えば出来る。
でも、そんな逃げるような真似はしない。
自分が犯した罪は自分で ちゃんと背負う」
セレナ「そう言ってますが奏さん、
貴方マリア姉さんの身体を操って
自分の手を汚さずにホムラからディケイドの力を
奪おうとしてましたよね?」
グサッ!!
奏「ガハッ…!?」
セレナの口から放たれた言葉のナイフが突き刺さり、
余程ショックだったのか奏は吐血した。
ウォズ「それで? サウザー、ゲンム、
オーディンは…奏は器として完成したのかい?」
ウェル「まだですね。
ですが、あと少し怪人のデータが手に入れば
彼女はガングニールとディケイド、
両方の力を受け止められる器として完成します」
キャロル「現在の器としての完成率は724%」
セレナ「1000%じゃないんですね」
キャロル「余計な事を言うな、
もう少しで1000になる」
奏「それにしても まぁ…」
一瞬だけ奏の腕に異形のビジョンが浮かび上がると
すぐに人間の腕に戻る。
奏「アタシ、人間を辞めつつあるんだな」
セレナ「…そうですね」
ウェル「君を怪人にするのは
装者の適合率を上げる為にLiNKERを打つのと一緒。
ガングニールとディケイド、例え両方を手にしても
この2つの力を1人で使うのは本来なら無理ですが
貴方も身体に聖遺物を埋め込んで融合症例となり、
さらには仮面ライダーの力の根源たる
全てのライダー怪人のデータをインプットすれば
2つの力を扱え、真の敵である もう1人のホムラを
討ち取る事が出来るでしょう」
キャロル「だが前にも言ったが、
2つの力を取り込めたとしても
お前が生き残れる可能性は1%あるかも怪しい…
いや、正直に言えば1000%助からないだろう」
奏「ファルシオンの不死身の力を手に入れた今でも
アタシが助かる可能性は0のままか?」
キャロル「仮に蘇れたとしても、
それは【天羽 奏】としてではなく
【ファントム】のような別人格に乗っ取られた怪人、
あるいは自我すらないゾンビになるという
可能性も有り得るな」
奏「そっか…でも、アタシが犠牲になれば世界を…
翼を救える可能性は高いんだろ?」
ウォズ「全員 助かるハッピーエンドを目指すなら
ホムラと立花 響が手を繋がせる形で
2人の力を1つする事だけど…
確かに手を繋がせれば全てを救える可能性が高いが
ホムラは独りで戦う道を選ぶだろう。
よって、あの2人が手を繋げる可能性は低い」
レイア「思ったのですが…」
別世界の会社から発注してヒューマギアの身体を
手に入れて人型になったオートスコーラーの1人、
レイアが疑問に思った事を言う。
レイア「あのホムラという男は
何故『独りの強さ』に拘る?
ソロでの行動など地味だ。
集団で動いた方が派手な はず」
ファラ「あの男は拘りは『強いか弱いか』であって
『派手か地味か』は拘ってないのよ」
ウォズ「さぁね?まぁ多分だけど私…
アタシがライブ会場の生き残りを
迫害してくる集団の中にいた男連中に
性処理 道具にされたのを目の当たりにしたから
集団というのを『1人じゃ何も出来ない癖に
集まった途端にイキり出す雑魚達』とかの
考えになっちゃったのかな?」
ガリィ「つまりホムラは集団=外道の取る行動って
思い込んでる訳ですかぁ?アッハッハッハッ!!
なんて短絡的な思考w!!機械の身体なのに
お腹 痛い…アッハッハッハッハッハッ!!!」
腹部を抑えて笑い転げ回るガリィ。
それを見たウォズは弟をバカにされた事で
少しムカっとしたからかファイズフォンXを
ブラスターモードにしてガリィを撃つ。
尚、発砲前に威力調整している為、ガリィは
エアガンで撃たれた程度の痛みしか感じなかった。
ガリィ「イッテぇなぁ!!何すんだよ!!」
ミカ「今のはガリィが悪いんだゾ!」
ウォズ「威力を調整して壊れないようにしただけ
ありがたいと思って欲しいね?さて、話を戻そう」
ウォズは口調をウォズ(ジオウ)に戻し、
会話の内容も戻した。
ウォズ「まぁ私が辱められてる姿を見たせいで
彼は誰とも手を繋ごうとはしない。
それは例え同じ境遇の立花 響であっても。
だが、もう1人のホムラを倒すには
この2人が持つ力が必要不可欠。
だから最終手段としてディケイドとガングニール、
この2つの力を受け止められるように天羽 奏には
2人に近い模倣した存在として器と成りうる
人物になって貰おうという訳さ」
キャロル「だが、お前1人に力を集中させれば
肉体的な意味であれ、精神的な意味であれ、
お前は死ぬ事になるだろう」
セレナ「奏さん。本当に貴方1人で良いのですか?
何だったら私も_」
奏「今まで起こった全ての事件と、今 起きてる
ライダー化と怪人化は あのライブから始まった。
なら、その責任はアタシが取らなきゃな」
セレナ「…」
奏「アタシが蒔いた種なのに、
これ以上 人を実験台にして
人外する訳には いかないだろ?
それに前にも言ったが
『【天羽 奏】は あのライブで死んだ』
それも多くの事件の種を蒔いた状態でな。
だからせめて、摘み取ってから死にたいのさ」
セレナ「そんな未練を残した幽霊みたいな言い方…」
ウェル「まぁ実際 僕達は元々 死人。
もう1人のホムラが自身の享楽の為の手駒にしようと
蘇らせられただけで、幽霊やゾンビといった表現は
あながち外れてはいませんがね」
ウェルは眼鏡をクイッと上げてレンズをキランッと
光らせると いつもの調子に戻る。
ウェル「で・す・が!!!
例え魔物になろうとも、僕の英雄伝は終わらない!!
僕を仲間に加えた時の条件、忘れてませんよね!?」
ウォズ「分かっているさ。全ての事件が解決した時、
その功績が全て君の手によるものだと
世間に大々的に発表しよう。そうすれば君は
『最低な英雄』から『最高の英雄』になれる。
目立ちたくない私達は姿を隠せるから
それでお互いWIN-WINって訳さ」
ウェル「フゥゥゥーーーッ!!!」
セレナ「ドクター?あんまり うるさいと
(ヘルヘイムの)果実を口の中にねじ込みますよ?」
ウェル「…」シュン…
奇声という名の喜びの雄叫びを上げるウェルだが
セレナの一言により口を閉ざして
シュンと落ち込むのだった。
奏「翼…今の お前には沢山の仲間がいる。
別にアタシ1人いなくなったって大丈夫だよな…」
そう言いつつも涙を堪えていた奏であった。
完結後に映画 風なリメイク版を書く。
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