全てを破壊する者 全てを繫ぐ者   作:強者

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♪159

 

〜ウォズ達〜

 

ベル「…」

 

ウォズ(生身)「…ゴメンね、

データだけ取ったら すぐ解放するから」

 

ベル「…ねぇ、トモちゃん」

 

ウォズ「今のアタシ…私はウォズだよ」

 

ベル「じゃあ、その…ウォズ?

なんでAホムラってのを倒したいの?

そもそもAホムラって なんなの?

君が生き返ったのと何か関係があるの?」

 

ウォズ「いずれ分かる事さ。さて…ゲンム!」

 

ゲンム「英雄の才能が必要かい?」

 

ウォズ「データ収集を頼んだよ英雄神 様。

あぁ、それとベルは私が死んだ時の光景を

目の当たりにして男性恐怖症なんだ。

なるべく肌とか触れずにデータ収集を お願いしたい」

 

ゲンム「難しい注文を…それだったら、

あの小学生サイズの錬金術師に頼んだら どうです?」

 

ウォズ「彼女はイドゥンと共にホムラから逃げて

現在 休息を取っている。君しか頼れるのが いない」

 

ゲンム「…頼られるのも英雄として運命(サガ)です。

分かりましたよ、ただし彼女が暴れたら

ゾンビ達を使って抑えさせて貰いますよ?」

 

ウォズ「そこは目を瞑ろう」

 

 

 

 

 

キャロル「まさか ここまで深手を負うだなんてな…」

 

キャロルとセレナは現在ホムラとの

命がけの鬼ごっこ から逃げ切り、

ウォズの言う通りアジトで休息を取っていた。

 

キャロル「『悪魔』? 『破壊者』? いいや違う!

仮面ライダーで例えるならアレはギンガと同じ…

純粋な『力』が人に近い形になっていると言っても

過言ではない!」

 

セレナ「しかも、

本人は気づいてませんがアレで半分しか

その力を引き出せてないだなんて…!

 

その上イドゥンの変身に必要なリンゴロックシードを

奪われてしまって…ホムラという存在には

悩まされるばかりです」

 

キャロル「ロックシードの方は安心しろ。

もしも奪われた場合というのを想定してイドゥン、

つまり お前 以外が使おうとするとヘルヘイムの毒が

使用者の身体を蝕むようになっている。

 

いくら あの男でも、使えば まともに動けないだろう」

 

セレナ「なんてオーバーなセキュリティ…!?」

 

突然のカミングアウトに驚くセレナ。

さらに そこへ_

 

ガリィ「酷いですよマスター、

ガリィ達を置いてくなんてぇ〜」

 

ミカ「そうだ!そうだ! 酷いんだゾ!」

 

レイア「私の妹も、

『自分だけハブラ レイアされた』と嘆いていました」

 

キャロル「アイツはレンゲルか?」

 

ファラ「まぁまぁ落ち着いて、

ディケイドでも無い仮面ライダーに変身したホムラに

倒された私達がマスターに文句を言うなんて

おこがましい にも程が ありますよ?」

 

ガリィ&ミカ&レイア「…」

 

セレナ「あはは…」

 

ファラの一言により他のオートスコーラー達は黙り、

その光景を前にセレナは苦笑いするしかなかった。

 

 

 

 

 

そして この時、全員が気づいて無かった。

この場に器の役割を担う重要な存在、

天羽 奏が いない事に。

 

 

 

 

 

〜S.O.N.G.〜

 

S.O.N.G.では会議をしていた。

議題は調が以前 サジタリウスから預かっていた

青いホロスコープススイッチについてだった。

 

弦十郎「全員 集まったな」

 

マリア「翼と緒川さん以外は揃ってるわね」

 

リア「クジラ怪人の命のエキスを

追加で送ってくれたオーディエンスに感謝だね。

アレが無かったら今頃 君達は全員ベッドの上で

安静にした状態で会議する事になってたからね」

 

響「おかげで体力 全回!」

 

ちなみに翼と緒川は参加していなかった。

アメイジングセイレーンのファルシオンにより

大切な片翼、奏に関する記憶を消された翼は

『何か大切なモノを失った』という本人にも

具体的には分からない謎の喪失感に襲われていて、

緒川は そんな翼のアフターケアをしていた。

 

エルフナイン「それでは、

このスイッチについての話を始めます。

コレは色が違いますがサジタリウスが使っていたのと

同じホロスコープススイッチです。

 

スイッチの押す部分にある星座記号から分かる通り

魚座、つまり【ピスケス スイッチ】ですね」

 

切歌「けど なんで青いのデス?」

 

調「多分、私が うっかりポケットに入れたまま

洗濯機に入れちゃったから色落ちして_」

 

リア「それは違うよ!」

 

色落ちかと思っていたら

リアが違うと断言_否、弾丸の如く論破した。

 

リア「青いのは完全にホロスコープススイッチとして

覚醒してないからだ。ピスケス スイッチは

他のスイッチと違って『スイッチャーが自分の意思で

押さないと覚醒しない』という代物なんだよ。

 

恐らくはスイッチを渡した事でスイッチャーが

サジタリウスから調ちゃんに変わり、

渡されたものの押す気が無い調ちゃんの気持ちに

スイッチが反応して不完全な状態の青色になった。

この仮説が1番 可能性が高いかな?」

 

マリア「調に預けられたって事は、私と同じように

調は十二使徒の資格を持っていたって事?」

 

リア「そうだろうね。

何処かで こっそりラプラスの瞳で見ていたのだろう。

 

しかしピスケス、魚座か…確かに2匹で1つの双魚で、

タロットだと『月』を表している。

 

2つで1つのザババのギアを纏う月の名を持つ少女…

うん。これ以上ない くらい相性が良さそうだ」

 

クリス「んで?後輩が魚になる資格があったところで

なんの進展があるんだ。この海の何処かにアイツ等の

アジトでもあるから泳いで来いってか?」

 

調「半分アタリ。 半分ハズレ。

渡された時に こう言われた。

 

『私達は複数のアジトを持っていて、

その1つには地下 深くにも用意してある。

そのスイッチを押して変身すれば地中をも泳げる。

もしS.O.N.G.に不信を抱いたり、聞きたい事があれば

そこまで潜って来てくれ』って…

あと渡す時に こんな事を言ってた」

 

マリア「なんて?」

 

調「『宇宙に夢を、星に願いを』って…」

 

リア「それはホロスコープスが天校の生徒に

スイッチを渡す時に使ってた台詞だね。

 

それにしても地下 深くにあるアジトに

泳いで来いだなんてWの世界の

ディープ・ドーパントみたいだな…

確かにピスケスに変身すれば そのアジトに行けるね。

後は…本人に押す覚悟が有るか否かだ」

 

調「それは_」

 

調はテーブルに置いてあるホロスコープススイッチを

手に持つが、押せずにいた。

 

調「…1度 手を出すと依存しそう」

 

リア「ガイアメモリなら毒素で まだしも、

スイッチの方は使い手の心の持ちようだからね。

 

君の心が強くあれば肉体だけで済むが、

逆に弱ければ君は心まで怪人となるだろう」

 

弦十郎「怪人になってノーブルレッドや

アメイジングな蜘蛛男の映画に出て来る

失った右腕を取り戻そうとするトカゲ博士みたいに

全人類をNEWクリーチャーに変身させようとする

オチになるのは勘弁 願いたい」

 

調「う〜ん…!」

 

切歌「じゃあ調の代わりにアタシが押すデス!」

 

響「なら私も!」

 

リア「スイッチャー以外が押しても意味が無い」

 

クリス「お前等アレか?

こういう押しちゃいけないボタンとか

押したがるタイプか?」

 

未来&マリア「全くもって その通り」うんうん

 

エルフナイン「そもそも完全に覚醒してない

青い状態でのピスケス スイッチを使用しての

変身や特殊能力の使用は可能なんですか?」

 

リア「可能だ。

身体を液状化させる能力は使えないが

色んな所を泳いで潜る能力については問題ない。

まぁ本人が押す気に なれないなら

この話の意味は無い けどね」

 

調「…」

 

調はスイッチを見つめて再び押そうとするが_

 

調「やっぱり…押すのは、ちょっと…」

 

響「無理なら押さなくてもいいよ調ちゃん。

いざとなったら、その地下深くのアジトまで

私の拳で ぶち抜いてみせるから!」

 

未来「響? 後で修繕する人達の事も考えてね?」

 

響「あ、はい…」シュン…

 

リア「話を戻そう。

君が今までスイッチを隠していたのは

サジタリウスに言われてた通りS.O.N.G.に対して

不信に思っていたからだ。翼さんの起こした事故と

緒川さんの情報操作の件があったからね。

 

しかし君はS.O.N.G.を信じてみようと思い

スイッチの事を打ち明けた。けど…

手を出すと戻れなくなりそうで怖くて押せない」

 

調「うん…」

 

弦十郎「確かに調君の言う通り1度 人知を超える力に

手を出せば、その力に依存するかもしれない。

人間を捨て、人を超える力が欲しいとか言う輩は

結構いるものだからな。

 

俺もノイズと戦えず君達 子供に装者として

戦わせている場面を見ると時折 思ってしまう」

 

クリス「いやいや!

今の状態でも人間か どうか疑わしい

おっさんが本当に人間 辞めたら、

要注意危険人物として世界から狙われるぞ!?」

 

リア「取り敢えず このスイッチは君が渡された物だ。

だから君が持って管理していたまえ。

 

コレは凄く大事なことだ。時間をあげるから、

スイッチを押してピスケスになるか

よ〜く考えておいて」

 

調「…」

 

押すべきか、押すまいかと悩みつつ

スイッチを片手にジーッと見つめる調であった。

 

弦十郎「なにもサジタリウスに会いに行くだけが

新たな情報を入手する手段とは限らない。

 

今も こうやってカメラで監視してホムラやウォズ達に

動きが無いかと探っている。何かあれば すぐに_」

 

朔也「司令!

近くのファミレスにホムラの姿が!」

 

装者達「えッ!?」

 

弦十郎「なんだとッ!?」

 

画面を見ると間違いなくホムラが写っていた。

ホムラは何故かファミレスの窓に頭突きしており、

中を覗いた瞬間、オーロラを使って消えていった。

 

エルフナイン「…何がしたかったんでしょうか?」

 

未来「ん?…ッ!? 待って!

ホムラが頭突きした所のガラスを拡大して!」

 

あおい「え? えぇ、分かった…」

 

カメラをズームすると、ホムラが頭突きしていた

窓際の席には見知った人物がいた。

 

響と未来のクラスメイト、三人娘の内の2人

創世と詩織がカメラに写っていた。

 

 

 

 

 

〜少し前/創世&詩織〜

 

詩織「ナイスですわ、このボンゴレのパスタ。

創世さんも一口いりますか?」

 

創世「…へ? あ、いや大丈夫」

 

休日のショッピングを楽しんだ創世と詩織は

ファミレスの窓際 席にて現在 休憩中だった。

 

詩織「弓美さんと輪回さんの事を

考えていたのですか?」

 

創世「だって最近のユミ、

グルグルの看病に付きっきりだし、

大好きなアニメもリアタイで見てなくて

録画はしてても全然 見てないし、

今日もジェミニと代わり番こで看病してるし…」

 

詩織「疲労が溜まった結果

眠り続けているとは聞いてますが

生態活動を操れるアリエスでも起こせず、

治癒能力に長けたアクエリアスでも治せない…

いったい どれ程の苦労をなさってきたのか…」

 

創世「生き抜く為に、生き残る為に

裏の世界で汚れ仕事したとか言ってたからね、

多分 私達には想像 出来ない_」

 

ゴンッ! ゴンッ!!

 

創世&詩織「ッ!?」

 

窓の方から音が聞こえて見てみると

ホムラが頭突きをしていた。

 

ホムラ「…」ニヤァ

 

創世と詩織が自分の存在に気づいたと分かると

オーロラを使ってファミレス内部に移動した。

 

ホムラ「よッ」

 

創世「ホムラ…!」

 

詩織「抑えて下さい創世さん。

彼が ここで暴れられたりしたら…!」

 

突然 現れたホムラに身構える創世。

しかし詩織は創世を抑える。

 

詩織「ご要件は?」

 

ホムラ「もう1人の俺…Aホムラについて知りたい。

姉貴…ウォズが お前等3人内の小さい奴に

生き返った理由やAホムラについてを

教えたみたいだからな…ソイツから話を聞きたい。

言え、サジタリウスの板場 弓美は何処にいる?」

 

詩織「残念ですが弓美さんは今、

輪回さん…ホイールの看病で疲れ切っています。

日を改めて貰えませんか?」

 

ホムラ「もしかしたら一刻を争うかもしれない…

ウォズが真実と嘘を混ぜて教えたのかもしれないが、

もう形振りかまっていられないんだよ」

 

創世「それだったらリディアンで教師をやってる

イドゥンのアンナ先生に聞きに行ったら?

多分ウォズの言葉よりも信憑性があるんじゃない?」

 

それを聞いたと同時にホムラは詩織が食べてた

ボンゴレのパスタの皿を奪った。

 

詩織「ちょっと!」

 

ホムラ「なら…

ソイツが担当してるクラスを教えろ…!」

 

ホムラは奪い取ったボンゴレのパスタを

貝殻ごと食べた。

 

創世&詩織「えッ…!?」

 

それを見た2人は引いていたがホムラは気にせず

口の中で『ゴリゴリ』や『バリボリ』と音を鳴らす。

そしてパスタを完食するとホムラは_

 

ホムラ「フッ!」

 

口から欠けた貝殻を皿の上に飛ばした。

その後、2人から聞きたい事を聞けたホムラは

ファミレスから去っていった。

 

完結後に映画 風なリメイク版を書く。

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