全てを破壊する者 全てを繫ぐ者   作:強者

173 / 267
♪172

 

〜少し前/地獄/輪回〜

 

魔進チェイサー「地獄に堕ちて ここまで冷静とはな…

最期に会った時より成長したな『ホイール』」

 

輪回「ッ!? その渾名…まさか、お前は…!?」

 

魔進チェイサーが変身解除して素顔を晒した。

仮面の下には死んでしまった輪回の嘗ての友人(ダチ)

チェイス、チェイサーこと本名 知栄 三郎(チエイ サブロウ)だった。

 

輪回「チェイサー…!?

なんで お前が地獄で死神なんて…!」

 

三郎「死んだ人間が天国や地獄の住人になる。

そんな話は よくあるものだ。

 

俺のように死神になる奴もいれば鬼になったり、

或いは新たな閻魔大王になる者もいる。

その資格があればの話だがな」

 

輪回「そうか…けど、また再開 出来て良かった」

 

三郎「…再会に感動してるところ悪いが、

ここは地獄で俺は死神。そして お前は地獄に堕ちた。

この意味は分かるな?」

 

輪回「…閻魔大王に罰が与えられるのか。

まぁ、それも仕方ないか…

チェイス、連れてってくれ」

 

三郎「…何故だ?」

 

輪回「ん?」

 

三郎「お前には まだ やり残した事が あったはずだ。

それなのに何故そんなに早く死んだ事を潔く受け入れ

中途半端に終わってしまったのに諦められる?」

 

輪回「…オレは今まで裏の世界で殺されても

当然と言ってもいい悪党共を殺してきた。

正直に言って奴等を人間として見てないから

人を殺したつもりも無い…だが それでも、

『人を殺したか?』と聞かれると否定 出来ない。

 

オレが殺した人は…お前だ、チェイサー」

 

三郎「…」

 

輪回「特機部二や模造刀…風鳴 翼にせいにして

真実から…自分の罪から目を背けてきたけど、

『真実を確かめる為に一緒に行こう』と

誘われたライブにオレは怖くて行かなかった。

そのせいで お前は1人でライブに行く事になり

生き残って家族諸共 迫害を受ける事になった。

 

だからチェイサー…

お前の家族が死ぬ事になったのも、

お前 自身が死ぬ事になったのも、全部…オレの罪だ」

 

三郎「…」

 

輪回「だから、こうして地獄で

お前に裁かれたり、殺されたとしても、

それは因果応報…そう思えるんだ」

 

三郎「そうか…なら閻魔大王による

裁判を受ける前に、俺の裁きを受けろ!」

 

輪回「…具体的には?」

 

三郎「俺と…戦え!」

 

〈ブレイクアップ!!〉

 

輪回「…Let’s 変身!」

 

〈ライダー!! マッハ!!〉

 

ブレイクガンナーの銃口を押し込み魔進チェイサーに

変身したのを見ると輪回もマッハに変身。

 

チェイサー「…」

 

マッハ「その目…

『本気で来い』って意味で解釈で いいんだな?」

 

チェイサー「あぁ」

 

この戦いで手を抜いたり、

わざと倒されたりするのは許さない。

本気の勝負を臨んでいる事が仮面越しだが

チェイサーから向けてくる視線で察するマッハ。

 

マッハ「思えば…

お前と喧嘩なんてするのは初めてだな」

 

チェイサー「強いて言えば…

ライブ数日前に『ライブに行って真実を確かめよう』

『絶対 危険だからライブに行くなんて やめよう』と

少し口論になったくらいか。あんなに臆病だったのに

今では依頼をすれば殺しも盗みも簡単に こなす

裏の世界では それなりに名の通った何でも屋とは…

人間というのは変わるものだな」

 

マッハ「今回は悪い方向だけどな。

それにホムラ達と出会って仮面ライダーの力を

手にしてからは裏の世界から足を洗ったよ。

じゃあ、雑談は これくらいにして…行くぞ!」

 

〈ゼンリン!〉

 

チェイサー「来い!」

 

〈ブレイク!〉

 

マッハと魔進チェイサーの戦い。

お互い相手の力量を測る為か、まずは武器で殴る。

 

マッハ「オォ…!」

 

〈シューター!〉

 

チェイサー「グッ…!」

 

〈ガン!〉

 

すると互いに殴られた反動で吹っ飛ばされて

距離が出来ると今度は銃撃戦を開始。

 

そんな撃ち合いが続いていると

チェイサーは銀色のミニカー

【チェイサーバイラルコア】を取り出して

ブレイクガンナーに装填した。

 

〈チューン! チェイサー バット!〉

 

〈ズーットマッハ!!〉

 

蝙蝠を模した弓型の武器【ウィングスナイパー】を

装備して矢を射るもマッハは加速して回避した。

 

マッハ「射手とは何度も特訓してるんだ!

そう簡単に矢に当たるつもりは無いぞ!!」

 

チェイサー「ならば武装を切り替えるまでだ」

 

〈チューン! チェイサーコブラ!〉

 

弓矢は効かないと分かったチェイサーは

コブラを模した武器【テイルウィッパー】を装備して

素早いマッハの足元を狙って鞭を振り回す。

 

マッハ「ッ…!(少しでもタイミングがズレれば

足に引っかかって転んで隙が出来る…

大縄跳び でも してる気分だ!)」

 

〈エグゼキューション!

フルブレイク! コブラ!!〉

 

足を掬う事が出来ないならと、チェイサーは腕から

テイルウィッパーを分離して蛇のように動き回らせ、

マッハに巻き付いて動きが封じる。

 

マッハ「しまった!?」

 

チェイサー「今だ!」

 

〈チューン! チェイサースパイダー!

エグゼキューション!

フルブレイク! スパイダー!!〉

 

蜘蛛を模したクロー【ファングスパイディー】を

装備すると同時に先端にエネルギーを纏わせ、

テイルウィッパーに縛られてるマッハに

トドメを刺そうとしていた。

 

マッハ「こうなったら…!」

 

〈シグナルバイク・シフトカー!

ライダー! デッドヒート!〉 

 

マッハ「あまり好きな やり方じゃないけど、

力技で無理矢理この拘束を突破する!」

 

〈バースト! キュウニ デッドヒート!〉

 

もう少しでチェイサーのファングスパイディーが

マッハに当たり内部から破壊するというところで、

デッドヒートにフォームチェンジしたマッハが

強制的にタイヤバーストさせる事により、

身動きが取れない自身に迫りくるチェイサーと

テイルウィッパーの拘束を力技で弾き飛ばした。

 

マッハ「危ねぇ…!」

 

チェイサー「今のを回避するとは思わなかった。

確実に直撃して、俺の勝利が決まると思っていた」

 

マッハ「伊達に戦ってきた訳じゃないからな。

ライダーの力を手に入れる前も後、戦闘 経験値だけは

(ホムラを除けば)他の誰よりも あるつもりだ」

 

チェイサー「…」

 

マッハ「それと俺の記憶力は お前も知ってるだろ?

このまま長期戦で手の内を明かし続ければ、

お前の攻撃パターンを瞬時に、そして完璧に記憶して

あらゆる攻撃が通じなってオレの勝率が上がるぞ?」

 

チェイサー「そうだったな…なら!」

 

突然ブレイクガンナーで思いっきり地面を殴ると

チェイサーは【超重加速】を発生させた。

 

マッハ「バースト状態を操れるようになった

デッドヒートでも重く感じる…これが超重加速か!」

 

チェイサー「今度こそ終わらせよう…」

 

〈チューン!

チェイサー スパイダー/バット/コブラ!〉

 

チェイサー「トリプルチューン!!!」

 

マッハ「なんのぉ…まだまだぁ…!!!」

 

〈バースト! キュウニ デッドヒート!

 

ヒッサツ!

 

バースト! フルスロットル! デッドヒート!〉

 

マッハはバースト状態であるにも関わらず

さらにベルトのボタンを連打してブースト。

マッハは全身から高熱とスパークを放ちながら

明らかに捨て身の必殺技を発動。

 

マッハのヒートキックマッハーと、

チェイサーの原子分解を引き起こし爆散させる

ビーム攻撃【デッドリベレーション】が ぶつかる。

 

マッハ&チェイサー

ウオオオオオォォォ!!!!!

 

必殺技と必殺技が ぶつかったものの、

マッハが あと一歩 及ばず変身が解除されてしまった。

仰向けに倒れる輪回。すると突然 輪回は_

 

輪回「フフフ…ハハハ…

フハハハハハッ!!!!!

 

チェイサー「ど、どうしたんだ!?」

 

_笑い出した。打ちどころが悪かったのかと

先程まで戦っていたチェイサーまでもが心配する。

 

輪回「オレは今まで…

『戦う』という行為そのものがバカげてる。

わざわざ戦う道を選ぶなんて馬鹿がする事だって…

けど、お前との戦いは…最っ高だったッ!

失った青春を取り戻した気分だ。

戦闘狂のホムラも こんな気持ちで戦ってたのかな?」

 

チェイサー「そうか…言っておくと

俺は まだ本気を出してないぞ?」

 

輪回「そういえば仮面ライダーの方には無いが

魔進チェイサーの方には強化形態があったな…

第2ラウンドを申し込んでもいいか?」

 

チェイサー「良いだろう。

次は全力で_ッ! 危ないッ!!」

 

輪回「ッ!? 何を_」

 

突然チェイサーは輪回を突き飛ばすと、

先程まで輪回がいた場所を蒼炎の斬撃が襲った。

 

輪回「今のは…!?」

 

チェイサー「出来れば奴等に見つかる前に

お前に抵抗された事にして現世に送り返したかったが

あれだけ派手に暴れてしまっては もう無理か…」

 

輪回「『奴等』って誰の事だ?」

 

チェイサー「俺の同業者…

地獄の『死神』や『番人』達だ!!」

 

蒼炎が消えると同時に その姿が見えた。

 

輪回「おいおい、マジかッ!!」

 

2人の前に現れたのは_

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

誰からも必要とされず落ちぶれた結果、

生地獄を彷徨い続け【地獄兄弟】とまで呼ばれた

緑色のバッタ【仮面ライダー キックホッパー】と

茶色と灰色のバッタ【仮面ライダー パンチホッパー】

 

命を吸い取る黄泉の国の果実を模した鎧を纏うも

何も勝ち取れず、最後に残った大事な人でさえ

救えなかった中華武将【仮面ライダー 龍玄・黄泉】

 

全ての人間をゴーストに変えようとした

ダークライダーの魂をパーカー化して着込む事で

己に憑依させた悪霊【仮面ライダー ダークゴースト】

 

恋人を生き返らせる為に【幽霊列車】に乗って

生者と死者の世界を逆転させようとした亡霊

【仮面ライダー 幽汽(ハイジャック フォーム)】

 

悪魔と繋がりの深いタコとサイとムカデのキメラ。

ジャッジを下す者【仮面ライダー ダイモン】 

 

 

 

 

 

輪回「地獄にいても

違和感なさそうなライダーが こんなに…!!」

 

そして最後に_

 

?「おいおい、俺達に黙ってパーティーか?

だったら俺達も仲間に入れてもらおう。

全員で踊ろうぜ、死神のパーティータイムだ!」

 

輪回「ッ!? あ、あのライダーは…!!」

 

白い身体の両腕には蒼い炎の模様が刻まれていて、

黒いマントを羽織り、複眼は『∞』の形にも見え、

頭部の3本の角は まるでアルファベットの『E』を

横に倒したようにも見える。

 

風の街の住人を自身と同じ動く死体にして

地獄に変えようとした『永遠』の名を持つ死神

【仮面ライダー エターナル(ブルーフレア)】

 

輪回「エターナルまで…!」

 

エターナル「おいおい どうしたんだ魔進チェイサー?

普段あんなに生真面目な お前が、死者を現世に戻して

生き返らせようとするなんてなぁ…分かってんだろ?

それは地獄のルールに反するってな」

 

チェイサー「分かっている…だが、

コイツには まだ現世で やり残した事があるッ!!

 

確かに この男は、

どんな経由であれ地獄の中でも

最も重い罰を受けなければならないくらい

過ちを犯してしまったとしても、

やり直すチャンスを与えるべきだ!

 

この男が自身に

罪の意識を感じているように俺にも罪の意識がある。

俺が この男を…ホイールを信じて あの時 逃げなければ

コイツが濡れ衣を着せられる事も無かった…」

 

輪回「それは違うぞチェイサー!

あの時…本当は駄目だと分かっていても

お前を助ければ良かったんだ!」

 

チェイサー「お前が未来から来た時か…」

 

輪回「ッ!? 知ってたのか…」

 

チェイサー「閻魔大王から

浄玻璃の鏡を借りて現世の様子を見させてもらった。

 

だが、あの時の選択に後悔しなくていい。

幸せの総量ってのは決まっている。

あの時 俺を助けて歴史を変えたら

その影響で他の誰かが不幸になって俺の代わりに

犠牲者が出る可能性だって無い訳じゃない…」

 

輪回「チェイサー…」

 

魔進チェイサーが指差すと、

その方向には光の門があった。

 

チェイサー「俺がエターナル達の足止めをする。

その間に あの門を通って現世に戻るんだ」

 

輪回「チェイサー…」

 

〈チューン! ライノ!〉

 

チェイサー「お前との喧嘩、俺も楽しかったぞ!」

 

輪回「待ってくれチェイサー!」

 

〈スーパーブレイクアップ!!〉

 

輪回の静止も聞かず金色のチェイサーバイラルコア

【ライノスーパーバイラルコア】を装填して

【超魔進チェイサー】にパワーアップして

地獄のライダー達に向かって行った。

 

輪回「チェイサー…」

 

チェイサーの事が心配だが

彼の思いを無駄にする訳には いかないと

光の門に向かって走っていく輪回だったが_

 

チェイサー「グハァッ!!」

 

輪回「チェイサー!?」

 

振り返るとチェイサーが既にボロボロになっていた。

いくら超魔進チェイサーにパワーアップしても、

先程まで輪回と戦ったばかりで体力が消耗してるのに

休む間もなく7対1で戦うという最早 勝敗は見えている

ワンサイドゲームどころか蹂躙が始まっていた。

 

〈スーパーエグゼキューション!

フルブレイク! ライノ!!〉

 

ブレイクガンナーの銃口から金色の光弾を発射しつつ

ライノスーパーバイラルコアの刃

【ライノストライザー】を振るって斬撃を飛ばすも、

エターナルが前に出て絶対防御のシールドマントの

【エターナルローブ】でチェイサーの必殺技を防ぐ。

 

チェイサー「なんだと…!?」

 

エターナル「終わりだな!」

 

〈エターナル! マキシマムドライブ!!〉

 

輪回「やめろ…」

 

〈ライダーキック!〉

 

〈ライダーパンチ!〉

 

〈ヨモツヘグリ スカッシュ!〉

 

〈ダイカイガン!

ダークライダー! オメガドライブ!〉

 

〈フルチャージ!!〉

 

〈トライキメラエッジ!〉

 

7人のライダーが発動した必殺技が

超魔進チェイサー目掛けて集中攻撃。

その光景を前にして輪回は_

 

輪回「ヤメロォォォォォ!!!!!」

 

自分だけ逃げるなんて事が出来ず、

咄嗟に助けようとデザイアドライバーを装着すると_

 

〈SET〉

 

輪回の激昂、地獄の風景よりもドス黒い怒りの感情に

リンクしてか新たなバックルが生み出された。

 

〈BOOST MARK Ⅲ〉

 

世界を創り変えるのに必要な破壊と再生を もたらす

創世の力の破壊の部分が人の形となった存在。

純白の破壊者【ギーツ ブーストフォームマークⅢ】

 

その変身の余波だけで必殺技を発動していた

地獄のライダー達は吹っ飛ばされてしまった。

その隙にギーツはチェイサーを庇う為に前に立つ。

 

〈READY FIGHT〉

 

ギーツはプレイヤー側の仮面ライダーなのだが、

絵面は完全に敵キャラ、それもボス クラスに見える。

 

ギーツ「寄ってたかって

1人を追い詰めるのが楽しいのか?

そっちが楽しさ理由に力を振るって相手を狩るなら…

狩られる側になる覚悟は出来てんだろうな?

 

殺気の籠もったギーツの言葉に地獄のライダー達は

警戒度を上げるが、それでも ここまで来た以上

もう後に引けないと思ってギーツに向かって行った。

 

正面から向かって来た幽汽、龍玄・黄泉、ダイモン。

しかし『周囲の空間を破壊する』能力を持つ

マークⅢの力の前には瞬殺されて終わってしまう。

 

不意打ちを狙おうと霊体化したダークゴーストと

クロックアップした地獄兄弟も一瞬で消し去られた。

 

この光景を読者に分かるように説明するなら

ジオウの最終回でオーマジオウがラスボス達を

一撃で葬った場面と似ているだろう。

 

怒りに任せて向かってくる敵を全て排除する。

最早『全てを破壊する力』と言ってもいい。

 

エターナル「面白い風を吹かせるじゃないか」

 

〈ゾーン!

 

ゾーン! マキシマムドライブ!!〉

 

エターナル「なら、これは どうだ?」

 

エターナルローブを脱ぎ捨てて【ゾーンメモリ】の

マキシマムドライブを発動したエターナル。すると、

全て(エターナルとゾーン以外)の【T2メモリ】が

エターナルの全身にあるスロットに装填された。

 

〈アクセル! バード! サイクロン! ダミー!

 

ファング! ジーン! ヒート! アイスエイジ!

 

ジョーカー! キー! ルナ! メタル! ナスカ!

 

オーシャン! パペティアー! クイーン! 

 

ロケット! スカル! トリガー! ユニコーン!

 

バイオレンス!  ウェザー!  エクストリーム!

 

イエスタデイ! マキシマムドライブ!!×24〉

 

エターナル「地獄を…楽しみなッ!!!」

 

〈エターナル! マキシマムドライブ!!〉

 

そして最後に武器のコンバットナイフ

【エターナルエッジ】のスロットにメモリを挿し、

世界の1つ や 2つ、『永遠』に破壊 出来る

エターナルメモリのマキシマムドライブによる

ライダーキックが放たれた。

 

ギーツ「ウゥ…!」

 

〈BOOST TIME〉

 

ギーツ「ウァァァァァ!!!!!」

 

ドス黒い炎を身に纏ったギーツは飛び立ち、

エターナルのキックに自身もキックで迎え討った。

 

力の差は目に見えている。

このまま ぶつかり合っていればギーツが負けるが、

突然 吹いたがギーツに味方した。

 

エターナルが26連マキシマムドライブを発動する時に

エターナルローブを外すのは、高すぎる防御機能が

自身の技まで妨げて全力を出せなくなるからである。

 

そんなエターナルローブが突風に運ばれて

エターナルの身体に巻き付いた。

 

エターナル「何ッ!?」

 

ギーツ「ッ! 今だ!」

 

〈BOOST GRAND STRIKE〉

 

このチャンスを逃すまいと

ギーツは さらにバックルのスロットルを捻り、

エターナルの身体を貫いた。

 

ギーツ「ハァ…ハァ…ハァ…!!!」

 

エターナル「…1つ言っておく、俺は負けてはいない。

たまたま風が吹いただけだ!…だが、

お前が吹かせた風は…なかなか心地 良かったぞ」

 

それだけ伝えるとエターナルはサムズダウンから

サムズアップに変えたと同時に消滅したのだった。

 

ギーツ「…じゃあな、大道 克己」

 

ギーツはエターナルに弔いの言葉を送ると

変身を解除してチェイサーの元に向かった。

 

輪回「チェイサー! 無事か!?」

 

チェイサー「…エネルギーを使いすぎた。

天国や地獄は受肉せずとも魂というエネルギーだけの

存在でも生きられるが、そのエネルギーが切れて

ガス欠になれば その存在は消滅する」

 

輪回「そんな…折角『過去』じゃなくて

『今』の お前と再開したのに また別れるなんて…」

 

チェイサー「俺も…お前と一緒に戦いたかった。

お前と同じように、人類を守護する戦士

『仮面ライダー』として戦い…たか…った…」

 

輪回「チェイサー!

(何か…何かオレに出来る事は無いのか!?

ッ! この光は…そうだッ!!)」

 

光の粒子になった魔進チェイサーを見て

輪回は ある事を思い付いた。

 

 

 

 

 

〜現世〜

 

闇 弓美「もう何をやってもダメ…手遅れね。

葬式の準備をしないと。遺影は どの写真 使う?」

 

創世「笑えないジョークを言うのは やめて」

 

詩織「ですが輪回さんの心臓も呼吸も

完全に止まってしまいました。もう打つ手は…」

 

弓美「そんな…アタシがメグルを…

いつもみたいにアクエリアスで治せば解決って

思ってたのに…ごめん…ごめんなさいメグル…!」

 

懺悔しながら輪回の亡骸に寄り添う弓美。

すると輪回の肉体が光の粒子になって分解されると

今度は半透明な姿になって現れた。

 

弓美「メグル…なの?」

 

輪回「お前が泣いてるのが聞こえたからな、

化けて出て来て やったぞ?」

 

弓美「…泣いてないし」

 

輪回「ホント、ウソが下手だな」

 

詩織「本当に輪回さん なのですか?」

 

創世「なんか透けてるけど、『化けて出て来た』って

幽霊になった訳じゃないよね?」

 

輪回「この姿か?

まだ新しく得た力が身体に馴染んでないからだな。

もう少しだけ待てば…うん、戻った」

 

闇 弓美「スケスケから戻った…

『新しく得た力』って、寝てる間に何してた訳?」

 

輪回「…地獄に行ってた」

 

三人娘+α「えッ!?」

 

輪回「そこで死に別れたダチのチェイサー…

知栄 三郎と再会した。しかもチェイサーは

地獄で魔進チェイサー、死神になってた」

 

詩織「それってホントですの?」

 

輪回「コレが証拠」

 

地獄に行ってたという証拠に魔進チェイサーが

武器 兼 変身アイテムとして使っていた

ブレイクガンナーを見せた。

 

創世「ちょっと待って!

それが本当だとして、その友達は どうしたの?」

 

輪回「ジブンを現世に戻そうとして他の死神から

ジブンを守った結果、二度目の死を迎えた…」

 

闇 弓美「そう…残念だったわね…」

 

輪回「けど、ただ死ぬところを眺めるだけなんて

嫌だった。だからチェイサーの魂…エネルギーを

新しいバックルに吸収させて完成品にさせた」

 

地獄で自ら生み出したバックルを

三人娘+αに見せつける輪回。

 

弓美「そのバックル…『エネルギーを吸収』とか

『完成品にさせた』って どういうこと?」

 

輪回「チェイサーが消滅した時に発生した光は、

オートスコーラーのティキや響、小日向 未来が

取り込み、取り込まれた『神の力』と同じだった。

 

チェイサーも死神という名の『神』だった。

だから消滅してエネルギーだけになった時、

その『神の力』をバックルに吸収させた。

こういう形でしか『一緒に戦いたかった』って

アイツの最期の願いを叶えられなかった…」

 

三人娘「…」

 

闇 弓美「しんみり してるところ悪いけど、

今が危機的状況なの忘れてないよね?」

 

重ためな空気を壊した闇 弓美(ジェミニ)

だが実際その通りであった。目醒めたばかりだが、

状況を把握した輪回は誰も助けに行ってない

響と翼の所に向かって行ったのだった。

 

 

 

 

 

〜現在〜

 

輪回「_とまぁ そんなこんなで、

ジブンは力を得て神となり、

地獄から追い返されたという訳さ」

 

オーディン「なんだよ それ…

『死神になった友達と再会』?

『神になった』? 『地獄からは追い返された』?

巫山戯るのも大概にしろ!!」

 

輪回「別に信じなくてもいいさ。

ジブンが ここに来たのは_」

 

〈MARK Ⅸ SET IGNITION〉

 

輪回「『今』を生きる友達を助けに来ただけだ!」

 

【ブーストマークIXレイズバックル】を分離して

デザイアドライバーの両側にセットすると

『BOOST MARK Ⅸ』のロゴと同時に

九尾の狐【レジェンドキュウビ】が現れる。

 

パチンッ!(フィンガースナップの音)

 

輪回「変身!」

 

〈REVOLVE ON

 

DYNAMITE BOOST GEATS Ⅸ〉

 

ベルトを回転させるとIDコアの前に狐の お面と

折りたたまれていた3つの尻尾が展開されて

レバー引くとレジェンドキュウビが輪回の周りを駆け

その道筋から9つの柱が出現。ロゴが下半身、

レジェンドキュウビが上半身のアーマーに変形。

そのアーマーを装着すると柱に包まれるように囲まれ

目が開かれるように複眼が現れる。

 

〈READY FIGHT〉

 

誰もが幸せになれる世界を目指す創世の神

九尾の白狐【ギーツ Ⅸ】

 

オーディン「アレが…ギーツの最強フォーム…!」

 

ギーツ「響、模造刀、お前達の願いは なんだ?」

 

翼「そんな事、決まっている!」

 

響「奏さんを…止める!」

 

ギーツ「フッ…なら その願い、叶えてやるよ」

 

『ゴーン!』という荘厳な鐘の音が鳴ると

2人の腰にドライバーが出現。装着されたと同時に

響は魔法使いや魔術師のような格好に、

翼は黒いマントを羽織った将軍のような格好に

ギアの形状が変化したのだった。

 

ギーツ「オーディエンスから送られた

ファンタジーとブジンソードのバックルを

お前等シンフォギア装者にも使えるようにした。

このオレの『創世の力』でな」

 

翼「なんという力だ…!」

 

響「これなら…イケる気がします!」

 

ギーツ「助けるし手伝いはするが、

最終的には自分自身の手で掴み取れ、

自分の『願い』を!」

 

翼「言われなくとも、奏の目は私が覚まさせる!」

 

響「私だって!」

 

オーディン「創世の力が なんだ!

シンフォギアと融合したライダーの力が なんだ!!

そっちが叶えたい『願い』が あるように、

アタシにだって『翼を救う』っていう

壮大な『願い』があるんだ!

だから…負けられねぇんだよッ!!!」

 

お互いの『願い』と『願い』の ぶつかり合いが

今この瞬間に始まろうとしていた。

完結後に映画 風なリメイク版を書く。

  • 書く
  • 書かなくていい
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。