〜輪回&調〜
調「その本で何する気?」
輪回「セイバーの世界の本、ワンダーライドブックが
ただの本じゃないのは分かっているな?
アイツ等 三人娘は平行世界だとシンフォギアに似た
パワードスーツ【メックヴァラヌス】を身に纏い
【竜姫】としてノイズと戦っていた」
調「そのメックヴァラヌスを作るのに
その本が必要なの?」
輪回「メックヴァラヌスの作成には
三つ首の邪龍【アジ・ダハーカ】の化石が必要だ。
だが、今から遺跡に入って発掘作業して探すとなると
何年かかるか分かったもんじゃない。
だから このジャアクドラゴンで代用しようとな。
この本に記された『とても邪悪なドラゴン』の正体は
恐らくアジ・ダハーカだろう。
だから腕輪に この本の内容をデータとして組み込めば
化石の要らずでメックヴァラヌスを身に纏う為に
必須な変身アイテム、【ドラゴンブレス】が完成する」
調「そっか…」
輪回「仲間になったかと思ったら
さっそく対・シンフォギア戦の
アイテムを取りに来たと思って焦ったか?」
調「うん…あの三人は知ってるの?」
輪回「別に言う程の事じゃないだろ?
『今日の朝食はトーストだった』って
わざわざ報告しないだろ?
言っても『へぇ〜』とかの反応で終わるだろ」
調「いや…この部屋 見て反応が『へぇ~』で済んだら
多分その人は感覚が麻痺してると思う…」
輪回「この部屋って報告するレベルか?」
調「報告するレベルだと思う。私達なら ともかく、
仲間にまで隠し事をするのは良くない」
輪回「マジか…
たまに『言うべき』と『言わなくていい』の
ラインが分からないんだよな…ホムラ達に出会うまで
裏の世界で人に言えない秘密保持の口封じとか
汚れ仕事とか やってたからか、それとも心の何処かで
人に真実を話す事を恐れてる自分が いるからか…」
調「自分でも分からないの?」
輪回「ウソつきキャラには
考えるよりも先に言葉が口に出てて、
しかも その言葉が本心なのか嘘なのか
本人でも分からなくなってる奴も いるからなぁ…
ジブンも そういったパターンか…」
調「それで、この部屋の事は言うの?」
輪回「う〜ん…お好きに どうぞ」
調「私が?」
輪回「ジブンの事を怪しくて信じられないというなら
証拠品として暗黒剣を持って彼女達やS.O.N.G.に
この部屋の事を報告するなりすればいい」
調「…(私を試してる? けど、この部屋にあるのが
全部シンフォギアに対抗するのに適したライダーに
変身 出来るアイテムなら報告すべきなんだろうけど…
一時的かもだけど この人は もう仲間だし、
翼さんへの憎しみもチャラにしたって言うし…
言うべき? それとも黙ってる?)」
考えた末に調が出した答えは_
調「…分かった。今はS.O.N.G.には言わないでおく。
でも貴方は仲間の3人に ちゃんと伝えて」
輪回「お前は いいのか?
S.O.N.G.に報告しなくて?」
調「今この部屋の事を皆に話したら、
きっと疑って背中を預けたりしなくなると思う。
これ以上 貴方に周りからの信用を失ってほしくない。
少なくともこの事件が終わるまでの間は黙ってる」
輪回「了解。
けど、言ったら また あの3人 怒るだろうなぁ…
少しでも怒りが収まるように戻る前に神社に寄るか」
調「神様が神頼みするの?」
輪回「ダメなのか?
神が神に頼っちゃダメ、人が人に頼っちゃダメ、
そういう風に全部の事を1人で解決させようとすると
ホムラみたいになるぞ?」
調「ッ!? ホムラみたいに…」
輪回「調、お前も それは知ってるはずだ。
パヴァリア光明結社と戦ってた時に
暁 切歌は他の装者と上手くやれていたのに
自分は息が合わせられないあまり
1人で強くなろうとして緒川 慎次の丸鋸 飛ばして
上下半身を切ったり…まぁ悔しい事に
あの男は空蝉 使ったから死ななかったけど」
調「『悔しい事に』って…」
輪回「とにかくジブンが言いたいのは
素直に自分の弱い部分を認めたり、
出来ない事があるなら他の誰かに頼る。
でも その優しさに甘え過ぎない。
まぁ、口で言うだけなら簡単でも
それを行動に移せないのが辛い現実だがな」
調「それでも、有言実行 出来る時もある。
私と翼さんが並んで走った時みたいに…」
輪回「…そうだな」
〜S.O.N.G.〜
リア「_と言う訳で仮面ライダービルドとクローズは
黒幕のエボルトをエネルギーにして新世界を創造。
新世界で生きる事になった2人の創造主は旧世界での
出来事を49のエピソードに纏めたのでした」
弓美「めでたし、めでたし…と言いたいところだけど
これでもビルド世界の話は全部じゃなくて8割ぐらい?
このあとクローズとグリスの事件が起こるから」
リア「まだ話すの!?
これ以上はビルドの話は したくないんだけど…」
響「なんで?」
リア「だって…ホラ」
クリス「…」
ビルドの物語を話し終えたリアの指差す方向を見ると
クリスが『ず〜ん…』と、重たい空気になっていた。
リア「地球外知的生命体の暗躍もあったとはいえ、
ライダーシステムが引き金で戦争が起きた世界は
戦争孤児のネーサンにとっては辛い話でしょ?
だからボクは少なくともネーサンの前では
ビルドの世界の話…戦争の話は したくなかったんだ」
エルフナイン「そうですか…でも、
クリスさんには悪いですが話を纏めましょう」
リア「ちょっとエル、少し空気を_」
クリス「いや、いい…続けてくれ」
リア「ネーサン…」
エルフナイン「それでは…
ビルドの世界の黒幕エボルトの正体は
【ブラッド族】と呼ばれる地球外知的生命体。
そして このシンフォギア世界の神と呼ばれる存在
アヌンナキの正体も地球外知的生命体でした」
詩織「『神様の正体』については色々とありますが、
『宇宙人 説 』が正しかったのですね」
切歌「それって つまり…
あの人が宇宙人かもしれないって事デスか!?」
創世「いや、一応グルグルは神様になる前は
普通の人間だったはず。
確かにメモリを使い続けた影響とかで
進化し続けて人間離れしてたけど、
それでもグルグルは人間の領域を出てなかったはず」
エルフナイン「リアさん、
もう1度ビルドの世界の黒幕エボルトの目的の1つ、
クローズの【万丈 龍我】との関係を話して下さい」
リア「エボルトの目的の1つは遺伝子 操作 能力で
切り離して生み出した生命体を取り戻す事だった。
エボルトが切り離して生み出した生命体は
地球に辿り着いたと同時に近くにいた妊娠して1ヶ月の
【万丈 優里】を通して胎内にいた龍我に取り憑いた。
そして取り憑いた影響でか、その1ヶ月後に出産。
つまり妊娠して たったの2ヶ月で産まれたんだ。
けど産まれたと同時に龍我に取り憑いていた
生命体はエボルトに関する記憶と能力を失った。
戦争を引き起こしたのもクローズとして戦わせて
成長させて【ハザードレベル】っていう数値を上げて
元の1つの生命体として取り込む条件を満たすため」
未来「失った力を取り戻す為に
戦争を引き起こすだなんて…」
リア「まぁ他にも地球で目的が出来たから
力を取り戻すのに10年も時間が かかったんだけど」
マリア「…」
翼「どうしたマリア?」
マリア「いや、生命体が胎内にいた龍我に取り憑いて
産まれるまでの話を何処かで…」
マリアは目を瞑り思い出そうと考え始める。
輪回『オレが産まれたのは
横浜の産婦人科だった。母親はオレを妊娠して
2ヶ月で出産という異例な早さで産みながらも
オレは特に障害や病気もなく、健康そのものだった。
3203グラムの元気な赤ん坊で_』
マリア『誰が『生い立ち』から話せって
言ったのよ!!』
マリア「ッ! そうよ、確か前に言ってたわ!
『妊娠して2ヶ月で産まれた』って!」
翼「小車 輪回が自分の口からか?」
マリア「えぇ」
緒川「ですが、
どんなに異常な早さで産まれたとしても、
長生きの理由には ならないのでは?
何故 彼は自身を『最年長』だと断言したのか…」
弓美「…もしかしたらギーツと関係してるのかも」
朔也「ギーツと?」
弓美「正確に言うと本家本元のギーツの変身者
浮世 英寿とって言うか…」
あおい「どういう事?」
弓美「まず、英寿が どんな存在かって言うと_」
ビルドの物語を話し終え、
続けてギーツの物語を話す事になった。
〜輪回&調〜
輪回「さて、お参りも済んだ。 出血大サービスで
5000円も お賽銭したんだ、多分 大丈夫だろう。
それでもダメで怒られたら この神社を燃やそう」
調「燃やしちゃダメ、バチどころか天罰が下るよ?」
輪回「冗談だ」
輪回と調は近くの神社で神頼みをしていた。
『三人娘に報告しても怒られないように』と。
調「終わったなら戻ろう」
輪回「…おみくじ でも 引いてくか?」
調「はぁ…そんなにS.O.N.G.が嫌なの?」
輪回「正直 あそこ に 戻るの嫌だ」
調「この間までは
大人っぽく見えてたけど、今は子供っぽい…」
輪回「うるさいなぁ…」
誤魔化すように おみくじ を 引くと『凶』だった為、
輪回は最初の おみくじ を無かった事にして
2回目を引くと またしても『凶』だった。
輪回「なッ…2回も!?」
調「あ、『小吉』」
輪回「まぁジブンの2連続『凶』を見た後なら
『小吉』でも嬉しいだろう…次こそ来い、『大吉』!」
しかし出たのは『大凶』だった。
輪回「…」
調「プッ…w」
『凶』『凶』『大凶』と出て絶句していた輪回、
そんな輪回の姿に思わず吹き出してしまう調。
輪回「寄越しなさい…『小吉』を寄越しなさい!」
調「だからバチが当たるってば」
そんな輪回は調に笑われたのが許せなかったのか、
某753、または妖怪ボタンむしり のように
調が引いた『小吉』を奪い取ろうとしていた。
すると突然 爆発音が聞こえて現場に向けて走り出すと
そこでは大量のノイズが出現していた。
調「ノイズ…って事は、
また誰かが仮面ライダーに変身したの?」
輪回「忘れてるかもしれないから おさらいだ。
この世界で仮面ライダーに変身する人間は
迫害を受けた あのライブ会場での生き残りだ。
『あのライブでノイズに殺されてれば』という
負の感情による想いがノイズを呼び寄せてるんだ
あの迫害を受けてから全員が響みたいに
『生きるのを諦めなかった』人ばかりじゃない。
多くの人間が生きづらくなったからな」
調「どさくさにS.O.N.G.へのブーイングしないで。
それで今回は どんな仮面ライダーが_」
輪回「_伏せろッ!」
襲撃を察した輪回は調とともに攻撃を躱す。
輪回「ッ! そうか お前か懐かしい…と言っても、
洗脳されてる お前にオレの声は届いてる訳ないか」
2人に攻撃したのは洗脳されたAホムラの手下の1人。
金色の鎧に桃色のスパイクとムチが一体型になってる
【ネフシュタンの鎧】を身に纏う金髪の女性。
ルナアタックの首謀者【フィーネ】だった。
フィーネ「…」
輪回「男ってのは…追えば追うほど逃げていく。
散々1人の男を追い求め続ける恋慕の あまり、
多くの人の死体で築き上げた塔で月の破壊を企て
その男の隣に並んで告白しようとしたメンヘラが…。
想いを伝える以前に離れた相手に会おうとする段階で
人を殺してる時点でヤバい奴だと思うのが普通だ。
それで受け入れる、受け入れられると思ってるのなら
お互い頭の おかしい奴だろ? お前も、エンキも」
フィーネ「…」
輪回「…(挑発しても まるで反応が無い。
行動を全否定されて想い人のエンキの名を出しても
眉や口角、拳を握る力加減といった感じから見ても
コイツは別に洗脳されたフリをして隙を見て
Aホムラの寝首を かこうとしてるって訳でもない。
確信した。コイツには自分の意志というものは無い。
完全に洗脳 済み、あの身体は魂の無い抜け殻か)」
調「どうしたの…?」
輪回「…いや、
散々 人を実験体にしたり殺したり命を弄んだ
あの女には お似合い最期だなって思っただけだ。
調、お前は逃げ遅れた人達の避難誘導をしてくれ。
フィーネの相手はジブン1人で大丈夫だ」
調「さっき言ってたよね?
『出来ない事があるなら他の誰かに頼る』って。
先輩達からの話を聞いた通りなら、
フィーネを相手にして1人で勝つのは無理だと思う。
戦うなら私も_」
輪回「フィーネの相手はジブン1人で出来る。
けど『流れ弾や巻き添えによる被害を出さずに』って
条件 付きならジブン1人じゃ無理だ。
だから お前に頼んでるんだ。
ジブンを…オレの事を信じてみたいんだろ?」
調「…分かった」
輪回に言われた通り逃げ遅れた人達の
避難誘導の為に動いていった調を見送ると、
瞬時にフィーネが振るってくるネフシュタンのムチを
輪回はノールックで回避した。
輪回「5000年ぶりだな…なんて、
お前は洗脳されて意識が無いから
懐かしの昔話も出来ないな」
フィーネ「…」
輪回「_と言っても、オレも先史文明の時代の記憶を
全部 思い出した訳じゃない。アヌンナキだった頃の
自分の名前も思い出せて無いからな。
まぁ別に思い出す必要も無いがな」
フィーネ「…」
フィーネは無言で【ソロモンの杖】を取り出す。
輪回「ソロモンの杖!?
ネフシュタンの鎧もだがAホムラの破壊による創造は
失われた完全聖遺物まで作れるのか!?」
驚く輪回を無視してフィーネはソロモンの杖から
ノイズを召喚。輪回を相手に数の暴力で嗾けた。
完結後に映画 風なリメイク版を書く。
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