全てを破壊する者 全てを繫ぐ者   作:強者

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♪190

 

切歌「勝った…デス?」

 

輪回「みたいだな…」

 

奏「まだだ…! この程度の傷…怪人の肉体の

再生能力で_ッ!? なんで だ…再生しねぇ!?」

 

エルフナイン「まさか…

怪人の肉体から人体に蘇生されたんじゃ?」

 

響「正直 出来るかどうかは賭けでした。

私の中にあるディケイドの力が本当に どんなものでも

『破壊』と『創造』する事が出来るっていうのなら、

怪人になった奏さんの肉体だけを『破壊』して、

人間としての肉体を新しく『創造』する事が

出来るんじゃないかって…」

 

奏「アタシの身体が、人間に戻った…!?」

 

輪回「いや、不死の剣士ファルシオンの

無限の再生能力が発動する様子も無いのを見るに

『戻った』というより『リセットされた』という

表現が正しいのだろうな」

 

響「もう貴方は戦える状態じゃ ありません!」

 

奏「ここまでなのかよ…?

アタシは ただ、翼を救いたかっただけなのに…!」

 

翼「…」

 

その言葉に反応して翼は奏に近づいていく。

 

翼「…奏」

 

奏「翼…アタシは_」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

バシンッ!!!

 

奏「…へ?」

 

弓美「殴った!?」

 

翼は涙目になりながら奏をビンタした。

 

翼「そんな やり方で生き残っても、

私は嬉しくない!」

 

奏「…じゃあ他に どうすれば良かったってんだよ!」

 

バシンッ!!!

 

創世「殴り返した!?」

 

翼「このッ…!」

 

バシンッ!!!

 

奏「ッ〜…イテェじゃねぇか!」

 

バシンッ!!!

 

詩織「また殴り返した!」

 

翼が奏をビンタすると今度は奏が翼を、

翼が奏を、奏が翼を、翼が奏を、奏が翼をと

2人は交互に叩きまくっていた。

 

弓美「コレは…アニメで見た河川敷で殴り合って、

その後に生まれる和解のシーン!」

 

輪回「懐かしいなぁ…オレも少し前(♪172)に

地獄でチェイサーと最初で最後の喧嘩をしたもんだ」

 

弓美「全員ここからは瞬き厳禁!

しばらく殴り合った後で絆が生まれる瞬間を

この目に焼きつけよう!」

 

弓美の提案により2人が相手を

ペチペチと殴るのを終わるまで見届ける事にした。

 

 

 

 

 

10分後…

 

翼「この わからず屋ぁ!」バシンッ!

 

奏「それは お前だぁ!」バシンッ!

 

20分後…

 

翼「叩く度に揺れて…見せつけてるのか!」ベシッ!

 

奏「知るかッ!

勝手に大きくなるんだから仕方ねぇだろ!」ベシッ!

 

翼「ハグゥッ!? そう言いながら

胸を鈍器にしてビンタしてるじゃない!」ベシッ!

 

奏「あ、ちょ! コラッ! やめッ!

胸を往復ビンタすな!」ベシッ!

 

30分後…

 

翼「バカ! バカ!! バカ!!!

奏のバカァァァ!!!」

 

奏「翼の方こそバカァァァァァ!!!!!」

 

ぴょんぴょん!

 

ドカッ! バキッ! ドカバキッ!

 

びよ〜ん!

 

輪回「ん?

誰かモンスターレイズバックル使ってるか?」

 

エルフナイン「違いますよ、

コレは2人の殴り合いで発生した効果音です」

 

詩織「いや『ドカッ! バキッ! ドカバキッ!』は

殴り合ってるというのは分かりますわよ?でも…」

 

創世「『ぴょんぴょん!』とか、『びよ〜ん!』は

どうしたら そんな音が出るの?」

 

ガァ…! ゴォ…! ガァ…! ゴォ…!

 

弓美「この いびき…! 間違いない!

誰かがモンスターフォームに変身しようとしてる!」

 

調「いや、この いびき の 発生源は…!」

 

響「ガァ…! ゴォ…!

ガァ…! ゴォ…!」ZZZ…

 

クリス「お前かいッ!」

 

響「オンギャーッ!?」

 

いびき の 主である響を殴って叩き起こしたクリス。

 

響「だってぇ…ちょっと長いんだもん…ファ〜…」

 

輪回「まぁ確かに長いな。それにアイツ等の喧嘩…

なんか途中で天羽 奏が模造刀の顔面に乳ビンタして、

反撃に模造刀が天羽 奏の胸を往復ビンタしてたし」

 

弓美「紅魔族かな?」

 

未来「そういうの言わないであげて…」

 

マリア「それにしても

この殴り合いは いつまで続くの?」

 

エルフナイン「もう待てないなら

【タイムロード】に頼んで少し時間を早めます?」

 

タイムロード「タイム!」

 

そして、時が流れた…

 

 

 

 

 

翼(老人)「ふぇぇぇ…」ペチッ

 

奏(老人)「まだまだ ここからじゃ…」ペチッ

 

響(老人)「未来さんや…飯は まだかのぉ…」

 

未来(老人)「さっき食べたじゃろ…_って」

 

一同(老人)「これじゃ流れ過ぎだって!」

 

タイムロード「ロッ、ロード!?」

 

某アニメ映画の暗黒タマタマのように

うっかり周りにいる全員が老人になるまで

時間の流れを早め過ぎてしまったタイムロードは

慌てて元の時間まで戻した。

 

タイムロード「タイムロード…」

 

エルフナイン「落ち込まないでタイムロード。

誰にでも やり過ぎちゃう時は あるから」

 

タイムロード「うぅ…ロード…!」

 

エルフナインがタイムロードを宥めてるのを余所に

殴り合ってた2人は『ゼェゼェ』と肩で息をしていた。

 

奏「なんでだよ…なんで分かってくれないんだよッ!

アタシは翼を救いたいんだ!死んだアタシとは違う…

お前は ただステージの上で歌っていればいいんだ!」

 

翼「誰かを不幸にしてまで救われたいとは思わない!

そんな人の不幸と死体で出来上がったステージの上で

私が笑顔で歌えると思っているの!?」

 

輪回「いやいや お前さん天羽 奏が死んだ後も

アイドル辞めずに歌い続けてただろ?」

 

翼「…何が言いたい?」

 

輪回「観客を裏で人体実験した挙げ句 失敗して

迫害されてるライブ生存者の救いの声を無視してさ。

既に死体の…いやノイズに襲われたから炭素の山か。

その炭素の山の上でずっと歌ってたのに何を今更_」

 

弓美「_メグル!」

 

輪回「はいはい、お口 閉じてまーす」

 

創世「ホント、ユミに対しては素直だね」

 

詩織「キツネというより忠犬ですわね」

 

調「九尾だからハチ(8)公じゃなくてキュウ(9)公かな?」

 

切歌「忠犬キュウ公デス!」

 

エルフナイン「全員 一旦

口 閉じて もらっていいですか?」

 

響「エルフナインちゃんが辛辣ゥ!?」

 

話を進めたいからかエルフナインは

天然で毒を吐いてしまう。

 

翼「…確かに私は今まで誰かの不幸と死体で

設立したステージの上で歌ってたかもしれない。

だからこそ、これ以上 犠牲者が出ないようにしたい。

そうじゃないと こんな風に批判の声が出てしまう。

 

私は歌うなら誰も踏み台にせずに築き上げた

ステージの上で…そして貴方と共に歌いたいの…奏」

 

奏「…あぁもう! 分かったよ、お前の好きにしろ!

けどなぁ、ホムラやAホムラの事を解決してからだ!

そしたら一緒に歌うなり なんなり 付き合ってやる!」

 

翼「奏!」

 

切歌「おぉ…クリス先輩 並のツンデレなのデス!」

 

調「面倒くさい感じな人かと思ったら

クリス先輩の同類だったんだ…」

 

クリス「悪かったなぁ!面倒くさいツンデレで!」

 

オンギャーッ!

 

ぴょんぴょん!

 

ドカッ! バキッ! ドカバキッ!

 

びよ〜ん!

 

モンスター!

 

きりしら「ごべんなざい…」

 

未来「さっきから効果音おかしくない?」

 

輪回「それよりも天羽 奏、本当に良いのか?

ジブンも そうだったから分かる。

1度 決心した事を辞めようとするのは難しいぞ?」

 

奏「お前等が失敗したら…その時は その時だ。

アタシは何度も翼の死ぬ瞬間を目にしてんだ。

お前等が死んで世界が滅んだら そうだなぁ…

その破壊から生まれた新世界でも謳歌するかな?

 

またファルシオンに変身して不死身になって

新世界 不老不死セカンドライフでも楽しむとするか」

 

翼「それにしても、大事な話の途中に割り込むなんて

本当に躾のなってない物怪の九尾だ」

 

輪回「ジブンは物怪じゃなくて神様だ。

ジブンが物怪なら模造刀、お前は何だ?

 

『勿体 無い お化け』ならぬ

『おっぱい無い お化け』ってか?」

 

プッチン!

 

翼「その命…神に返しなさい!」

 

輪回「いや、オレが神なんだが…?」

 

翼「なら立花、ガングニールの拳で

この男を殴ってくれない?」

 

輪回「神殺しの響に殺らせるって…

あくまで自分の手を汚すつもりは無いってか?

 

昔ある人が『自分は面の皮が厚さには自信があるから

アイドルになるのは向いてる』って言ってたが、

お前の場合だと辞書や百科事典レベルだな」

 

翼「もう1度 言ってみろ…!」

 

輪回「分かったよ…『胸は薄いのに面の皮が厚い

自称 防人アイドル(笑)』って言ったのさ」

 

翼「今こそ、神の首を討ち取ってみせようぞ!!」

 

エルフナイン「アレは…ファルシオンである

奏さんが持ってるはずの無銘剣 虚無…!?」

 

弓美「それに翼さんの目…

ヤバい、マジだ! 全員で止めて!」

 

奏が持ってたはずの無銘剣を片手に持つ翼を見て

ガチで輪回を殺そうとしてるというのが見て分かり、

装者 達は すぐさま抑えるが_

 

むにゅ!×4

 

翼「ッ〜〜〜!!!」

 

_抑えにいったのが切歌、響、クリス、マリアという

よりにもよって翼よりも大きめメンバーだったので、

翼の琴線を以前(♪176)よりも余計に刺激していた。

 

輪回「81の模造刀に対して抑えにいったのが

82、84、90、96か…これぞ まさに圧倒的 脅威(胸囲)

 

すると創世から『どスケベ!ホイホイ』と書かれた

スリッパで容赦なく殴られる輪回。

 

創世「なんで数字 知ってんの!?」

 

輪回「S.O.N.G.と敵対してた時に

装者に関する何かの役に立つ情報が無いかと思って

本部にハッキングした時に知ったからとしか…」

 

詩織「バストサイズが何かの役に立つとでも!?」

 

輪回「それにしても…実に『虚しい』

いや、『胸 無しぃ』争いだ」

 

弓美「追い打ち与えんなッ!」

 

翼「キィ〜サァ〜マァ〜!!!」

 

翼は身体からドス黒いオーラを放たれていた。

 

切歌「抑えるデス翼さん!」

 

響「折角 長い殴り合いが終わったと思ったのにぃ!」

 

クリス「あんな安い挑発に乗んなよ!」

 

マリア「それに大きくったって良い事 無いわよ?

肩が凝って大変だし_」

 

翼「巨乳は皆そう言うわッ!

 

マリア達の巨乳 あるある や 苦労話も

涙目で一喝した翼だった。

 

奏「プッ…アーッハッハッハ!!!

 

その様子を見た奏は腹を抱えて笑っていた。

 

輪回「ど、どうした!?

いきなり95が笑い出したぞ!?」

 

三人娘「だから数字で言うなッ!!!」

 

調「けど奏さん、なんで急に…?」

 

奏「いやぁ~笑った笑った…

こんなに笑ったのは いつぶりだろう…?

あぁ喉 乾いた…誰か飲み物 持ってないか?」

 

切歌「こんな事もあろうかと、

家の冷蔵庫にあったコーラを全部 持って来たデスよ!

調、カバンからコーラを出してほしいのデス!」

 

調「そんなにコーラ買ってたっけ?」

 

カバンから取り出した調だが、中に入ってたのは_

 

調「切ちゃん、コレ…特売で沢山 買った醤油」

 

切歌「デス!? まさかカバンに入れたの全部…」

 

調「うん、全部 お醤油」 

 

切歌「およよ~!? アタシとした事がデース!!」

 

未来「沢山 醤油を買うのは別に いいとして、

それ全部 冷蔵庫に入れる必要は無いんじゃ…?」

 

奏「この際 飲めりゃあ なんでもいいや」

 

輪回「お前 人体に蘇生してファルシオンの不死身も

リセットされてるから1回でも身体を壊せば死ぬぞ」

 

奏「マジかよ〜喉カラカラなのに…w」

 

『カカカッ!』と笑う奏を見て響も喜んでいた。

 

響「良かった。奏さんの笑顔を取り戻せて」

 

奏「『笑顔』か…

今まで絶望の道しか進まなかったから

『喜び』すら消えたのかと思ってたけど

まだ残ってたんだなアタシにも、こんな感情が…」

 

充分に笑った奏は そっと去ろうとしていた。

 

未来「何処へ行くんですか?」

 

奏「安心しろ、もう お前等には敵対しない。

でも勝手に抜けるなんて良くないだろ?

セレナ達に一言 入れてから お前等の所に行くさ。

それとアイツ等にも仲間にならないか誘ってみるよ」

 

〈ブックゲート!〉

 

奏「それじゃあ翼…あと少しだけ待っててくれ、

すぐに帰ってくるから…全部 終わらせて

ステージの上で また2人で歌おうな」

 

こうしてオーディン兼ファルシオンこと奏との

因縁の戦いは こうして幕を閉じたのだった。

 

弓美「なんか死亡フラグが立ったような気が…」

 

輪回「今のアイツは不死じゃないからな…

死亡フラグが回収されるに一票」

 

翼「アレ…奏は!?」

 

エルフナイン「もう行っちゃいましたよ?」

 

ようやく理性を取り戻した翼が

奏を探して辺りを見渡すも、

奏は既にセレナ達の所に戻っていて後の祭りだった。

 

エルフナイン「意見の衝突などで

少し時間が かかってしまいましたが、

なんとか和解する事が出来ましたね」

 

翼「けど、また奏と離れて…」

 

輪回「同じ世界にいるだけ お前は まだ幸せな方さ。

ジブンのダチなんて並行世界に いるんだぞ?

それも座標も分からないから気軽に行けやしない」

 

翼「そんな重い話と比べないで!!

それと比べたら私の奏に対する不安や悲しみが

羽毛くらいに軽くなるから!!」

 

輪回「オレの過去を重たくして現在の状況を

複雑にしたの全部お前が原因だからな!?」

 

響「あぁ、また喧嘩に…!」

 

弓美「ま、さっきみたいに殺しにかからなければ

こういう口喧嘩くらい いいんじゃない?」

 

翼と輪回の喧嘩が第2ラウンドに入ってしまい、

2人の不毛な争いは夜まで続いたのだった。

 

 

 

 

 

〜その夜/クリス〜

 

クリス「_ったく、先輩達の喧嘩のせいで

帰りが遅くなっちまった。それにしてもアイツ(リア)

結局 来ねぇで…いったい何処で何やってんだ?」

 

翼達の喧嘩を最後まで見守り、

やっと帰宅する事が出来たクリス。

全然 姿を見せない自称 妹のリアの事を心配しつつも

早く休んで今回の騒動で溜まった疲れから

解放されたいと願い部屋に向かうクリス。

しかし扉の前に誰かが座り込んでいた。

 

クリス「(酔っ払いか? 人の部屋の前で_ッ!?)

ソーニャ!? なんで こんな時間に…っていうか、

そもそも なんでソーニャが日本に いるんだ!?」

 

ソーニャ「ッ! クリス…!」

 

クリス「うわッ!? ちょ、オイッ!

いきなり抱き着く_」

 

ソーニャ「_お願い助けてクリス!

ステファンが…! ステファンがぁ…!!!」

 

クリス「ッ!?」

 

泣きながらクリスに助けを求めるソーニャ。

ステファンに何かあったというのだけは分かり、

部屋に入れて話を聞く事にした。

 





〜CM(輪回、エルフナイン)〜

エルフナイン「翼さん、
胸の大きさの事で悩んでるようですけど
胸って そんなに重要なモノですかね?
大きくても乳癌になるリスクとか色々あるのに…」

輪回「全くだな。
胸なんて大きくても大変なだけだと言うのに
あの模造刀は その苦労を まるで分かってない。

定番中の定番である
肩こりや下着や衣服が限定されるのは勿論、
大き過ぎると足元 見えないから転ぶし、
男からは『軽い女』みたいな感じに
いやらしい視線を集めるし、自然と猫背にもなる。

それに動くとなると無駄に揺れて痛いし、
谷間に汗が貯まったり、蒸れたりで気持ち悪くなる。

『隣の芝生は青く見える』とは言うが
もう ちょっと相手に寄り添って理解を_」

エルフナイン「_ちょっと待って下さい!
流石に詳しすぎませんか?
まるで自分が体験したかのような…ハッ!
もしかして なんですけど、
貴方の5000年前の前世での性別って…!」

輪回「な、ななな、ナンノコトカナー?
こ、コレは…ッ! そう! 『友達の話』だから!」

エルフナイン「『友達』?
確か貴方には友達が少なかったような…?
それに貴方は友達の事を呼ぶ時は
『ダチ』と呼んでいたような…?」

輪回「クソッ…なんでコイツこんなに鋭いんだ!」

完結後に映画 風なリメイク版を書く。

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