身内でした怪談白物語が秀逸すぎたので書き起こしました。

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【怪談白物語】「清姫物語」改め「ラブクラフト物語」

これは、とあるチョメチョメつきと恋のお話。

 

あるところ、ルルイエと呼ばれるらしいね。そこにとあるやべー神父が訪れた。

このやべー神父が驚くほど顔がいい。大変ご立派なおいなりさんだった。名前はニャルラトホテプというそうだ。

やべー神父は一晩の宿を求めて歩き、応じたラブホテルがあった。

そのラブホテルの娘、名前はラブクラフトというそうだ。

ラブクラフトはニャルラトホテプに一目惚れした。その夜、夜が明けたら彼は遠くへ行ってしまうと思いつめたラブクラフトが、恐ろしい行動力を発揮する。なんとニャルラトホテプに媚薬をかけたのだ。

だがニャルラトホテプは断った。自分は時間移動中の身であるため、申し訳ないがと。帰りには必ずここに寄るから、というニャルラトホテプに、ラブクラフトは渋々うなずいた。

 

まあ、チョメチョメだったんだが。

ニャルラトホテプは時間移動が終わると、ラブクラフトのラブホテルどころかその村に立ち寄ることなく全力で帰っていった。

本人としては、その場さえ騙せればどうとでもなると思っていたのだろう。

ご立派なのは顔面だけで、心の中はやべー神父としてどうかと思うクズぶりだ。

 

野生の勘か女の勘か、通る旅人にニャルラトホテプの様子を尋ねたラブクラフトは、騙されたことに気づいてしまった。

そしてそれはもう驚き、激しく踊り狂った。

即座に憤怒のボイパで、裸足で走ってニャルラトホテプを追いかけた。

先を急ぐニャルラトホテプに、追いついてしまうほどに、その勢いは凄まじかった。

 

とっ捕まったニャルラトホテプはとっさに言った。

「人違いでは?拙者そのような名前ではござらん!」

「は?????????わたくしがニャルラトホテプさまを見間違えるとでも???????」

白を切り通せないと気づいたニャルラトホテプはパルミジャーノレッジャーノを捧げることにした。

「ルルイエ権現、お助けくだされ!!」

ニャルラトホテプのカンストレベルに達したパルミジャーノレッジャーノスキルで、ラブクラフトにスタンがかかった。

今だとばかりにニャルラトホテプは再び逃げていった。

ラブクラフトの踊りは更に燃え上がった。

 

ニャルラトホテプはホテル街を超えて、ピンクハウスへ向かう。

ピンクハウスの渡し守に、「このあと来る女は渡すな。」と必死のボイパで頼み込むまでした。

さてでは安心できるのではないか?

出来心で振り向くと、おっそろしい顔した台車が荷物を吹きながらホテル街を乗り越えてきていた。

それはニャルラトホテプが変形合体した姿だった。

ニャルラトホテプを渡らせまいとする意志を悟ったラブクラフトの踊りが、ついにラブクラフトを変形合体させるまでに至ったのである。

台車にとってホテル街など問題ではなかったと察したニャルラトホテプは、恐ろしさにすくみ上がりそうになりながら逃げた。

 

ピンクハウスでニャルラトホテプは、手早く状況を現地のやべー神父たちに伝え、匿ってくれるよう願った。

かといって台車がきては、どのような蔵も破壊されてしまうであろう。

最も頑丈と思われるのはくま〇ンだった。

やべー神父たちはクマ〇ンを降ろし、その中にニャルラトホテプを隠した。

 

だが、ラブクラフトにとってはその程度の隠蔽は無駄だった。

「ニャルラトホテプさまの匂い!!!!」

ラブクラフトはくま〇ンの周りをウロウロしながら恨み節をこれでもかと吐き捨てていく。

荷物を吹いていく。

やがて台車はくま〇ンに巻き付いた姿で、くま〇ンの内側にいたニャルラトホテプを焼き殺した。

 

ニャルラトホテプを殺したあとの台車は、人の姿に戻ること無く、まっすぐホテル街へ向かった。

体を沈め、異世界転生してしまったのだ。

台車が去ったあとも荷物は三日三晩燃え続けたという。

 

チョメチョメをついたニャルラトホテプ、ニャルラトホテプを殺害したラブクラフトはその後蛇に転生したとのことだ。

だから、ラブホテルに近いところにいる蛇は、チョメチョメつきがいないかどうか見張っている生き物なのだという説があるそうだよ。


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