幼馴染がヤンデレだったけど可愛いから実質アドバンテージ   作:夏之 夾竹桃

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第12話 明るいヤンデレ

「あの………シノ?」

 

「どした?」

 

「やっぱり近いんじゃないかな?」

 

「そうかな?」

 

 いや、近いっていうかくっついてるんだからそういう自覚は持とう?まぁいいけどさ………視線がね?凄いのよ。もうね、凄いよ?なんか『遂にくっついたんかワレ!?』見たいな視線。僕はこんな事経験がない。いや、あるやつのほうが少ないか。

 

「だって………みんなすごい見てくるよ?」

 

「見せつけてるんだから。」

 

「お、おう。」

 

 想定外なのよ。今のあなた。多分思考回路はヤンデレのままなんだろうけど凄いにこやかなのよ。あぁ、本当に嬉しいんだなっていうのがよくわかる。

 

「逆にハルは嫌なの?」

 

「この視線がな。今までの人生でこんな数のこんな視線喰らったことないから。」

 

「あぁ、人と関わるのそんなに得意じゃないもんね。顔いいのに。」

 

「そういうこと言うのやめなさい?僕だって傷つくよ?」

 

「あぁ、それは確かにちょっと困る。」

 

「まぁ事実だけどね。というか逆にシノは平気なの?」

 

「なんで横にいて当たり前の人を不思議そうな目で見てるんだろう?って思ってる。」

 

 あぁ、僕があんな………あぁヤベ、自分で思い出して恥ずかしくなってきた。よくもまあ、僕もあんなセリフ吐けたもんだ。今じゃ反吐が出る。うぅ………あのときの自分を殴ってやりたい。まぁお互い感情的だったし………ギリギリセーフ?

 

「まぁ………それに関しては………そうだね。」

 

 なんだろうな。盛大に墓穴掘ったような感じがする。あんな告白の仕方って………はぁ………。暫くはこのことで苛まれそうである。完全に黒歴史だな。

 

「まぁ、あれだよね。私達、付き合ってるってわからせないと変な虫もついちゃいそうだし。もう絶対、離さないからね?」

 

 あぁ死ぬほど愛されてるんだなあ、僕って。じゃねぇんだよ。朝っぱらから僕たち何してんだよ?

 

「まぁ、なんていうかな。それこそ僕だって離れる気はないよ。」

 

 なんと言うか、ヤンデレって言うかただとんでもなく甘えてきてるだけの人に思えてきた。うん………普通に可愛いし。やっぱりメリットしかねぇんじゃなかろうか?

 先に言っておくと、僕は既に考えることをやめている。

 

「でもなぁ………また私が暴走するかもしれないのが怖いな………ごめ―――――。」

 

「謝るのは、昨日のあれが最後だ。僕は仕方ないって割り切ってるし、改善されるだろうって思ってる。また繰り返せばいい。それだけでいいんだよ。」

 

「なんていうかな………ハルって本当私の事好きだよね?」

 

「当たり前だろう?じゃないとここにはいないよ。」

 

「ありがとうね?」

 

 謎の使命感みたいなやつだ。僕は今、それで動いている。好きな人が求めてくれるんだ。助けないわけがないだろう?僕は、割と当然の事をしている。だから、僕は怖くない。

 

「だって好きなんだから。それだけでいいだろ?」

 

「うん。」

 

 さてと………惚気るのもこのくらいに、とっとと学校行きますか。また新しい日常である。この、可愛いヤンデレと僕の日常である。

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