幼馴染がヤンデレだったけど可愛いから実質アドバンテージ   作:夏之 夾竹桃

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第2話 誤解です

 1人ベッドに転がり、今日の昼休憩のことを考える。

 

「監禁か。」

 

 まぁ、まさかそんな単語が出てくると思っていなかった訳だからしっかり考えてなかったが………監禁か。勿論そんな事されたくないわけだが………実際されるってなるとどうなんだろうか?

 僕の自由そのものが奪われるわけだから、まず外には出れないな。運動も制限されるし、日にも当たれない。そのかわり食事はしっかり管理されているわけだから栄養バランスはとれているだろう。まぁだからと言って、それがどうしたくらいにしかならないが。そもそもとして犯罪だし。

 いや………それにしてもシノの心配性がヤンデレまでつながるとは。僕は離れる気なんて無いのに。まぁ、離れる気は無くともってやつだな。

 

「まぁ、なるようになるってやつだがこの話はちょっと違うな。」

 

 さて、重っ苦しい話なんて僕はしたくない。引き続き“監禁”について考えていこう。最大のメリットとしては、好きな人から死ぬほど愛されるって言うところだろう。監禁されているって言うところさえ目を瞑れば実質チャラだ。もっともそんな事実、目を瞑ることなんてできるわけ無い。

 

「そうか、監禁か………。」

 

 その言葉と同時に、ノックもなしに僕の部屋の扉が開く。全く、思春期の男子の扱いがなってないな。場合によっちゃR18だぞ。

 

「兄貴………ご飯できたから呼びに来たけど………いま監禁って言った………?」

 

 さてR15程度になったか。この義妹、何を勘違いしているのかわからないが、空気は絶望的である。はて、いかが致す。僕よ。

 

「待て彩花《あやか》。」

 

「兄貴………もしかして信乃ちゃんを………?」

 

「待て………逆だ。」

 

「と…と…父さん!!」

 

 勘違い甚だしいな。誤解を解くのはかなり面倒なんだよ。さてと………父さんってことは、ノブさんか………。さてと面倒なことになりました。正直申し上げて、この状況、もはや監禁される方が楽まであります………冗談です。さてと、行きますか。

 リビングに行くと、この世の終わりみたいな空気をしていた。

 

「………晴人、後で話がある。」

 

 僕は今話があるので強気に出る。

 

「ノブさん。否、父上。誤解です。」

 

「ご、誤解も何も兄貴がさっき監禁って………。」

 

「………その話、本当に今なのか?」

 

「逆です。僕が監禁される側です。」

 

 さて、このとき色々な勘違いが起こっていたので少し説明しよう。彩花は、『僕がシノを監禁する』と思っていた。対してノブさんは『僕の性癖が“監禁する”こと』だと思っていた。なんだR18か。

 

「………それならまぁ、誰でもある願望なんじゃないか?」

 

「「は?」」

 

 さて、珍しく僕と彩花がハモった。母さんを見るとうつむき震えているのがわかる。さてと………修羅場かな?

 

「え?」

 

――――――――――――――――

――――――――――

―――――

 

 大丈夫だ。何もなかった。あれから1時間経った訳だが、僕の誤解は解かれノブさんの性癖が明らかになったこと以外何もなかった。と、言うか需要と供給満たしている人ここにいたのかよ。

 そうして、僕と彩花は僕の部屋で先程の話の続きをしていた。

 

「と、言うかそれならそれで兄貴が危ないんじゃない?」

 

「そうかも知らないけどさ、なんて言うかな………ニュアンスが結構軽かったのよ。わかりやすく言うと、あのバッグ欲しいけどそこまでのお金はたいて買うほどでもないかな、みたいな?」

 

「あぁ………あ?」

 

「多分法律がなかったら僕は監禁されてた。まぁあれだよね。法律の中で暴れてもらうんだったら僕は構わないよ。」

 

「………兄貴も随分タフっていうか物好きっていうか………ある一種の変態だね。」

 

「まぁ………僕も多少なり、シノが好きだからじゃないかな。」

 

 包み隠さず言えるほどの家族仲というのは本当に最高だ。僕もその方が楽であるし。例外として先程包み隠さず言ったことが原因で母さんによって………いや何でもない。

 

「うーん両想いって事なら………いやでもどうなんだろう?」

 

「実際、僕もよくわかってない。当事者になるなんて思ってなかったからな。まぁ1つの愛の到達点として僕も向き合っていくつもりだけど。」

 

 まぁ、言い分は納得できてしまうから僕はここまで困っているわけだ。いや、それでも監禁は御免だけどな。

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