兄・子世代ifチート能力を駆使して転生人生謳歌します!   作:八重歯

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140 真夏のバーベキュー

 

 

 夏の午後、舞台裏と名付けられた屋敷の庭は、いつもと違う熱を帯びていた。

 木々に囲まれた芝生には、魔法で組み上げられた白布の大きなテントがそびえ、金糸で縁どられた布が風を受けて柔らかに揺れている。テントの中にはソファやローテーブルがあり、入り口にはガーランドやランタンが吊り下げられていた。足元には浮遊する光が散らばり、庭はまるで別世界のようだった。

 

 

「よし! こっちのランプは少し傾けてっと……リーマス、テーブルの位置どう思う? 装飾品を増やすべきか?」

 

 

 額に汗をにじませながらも溌剌とした顔で楽しげな声を上げたのはシリウスだった。

 重厚な木製のテーブルにはすでに飲み物の瓶や皿が並べられ、トレイの上で食材が整然と収められている。リーマスは杖を振り、食材が傷まないよう氷の箱を作りながら苦笑を漏らした。

 

 

「……正直に言っていいかい? ここ、もう庭じゃなくてパーティ会場だよ」

「それでいいんだ! むしろもっと派手にしないと!」

 

 

 犬の姿であればきっと尻尾を振っていただろう。シリウスは声を張り上げ、藍色に銀糸の刺繍を施したキャンプチェアをいくつも増やしていく。その幻想的な光景は、確かに庭よりも祝祭に近かった。

 

 ノアは浮遊させたオーナメントを木に飾りつけていた。光虫や妖精を閉じ込めた小瓶が色とりどりに光り、シリウスは「いいなそれ」と笑い、大張り切りで真似をする。

 リーマスはふと悪戯めいた微笑を浮かべ、宙に浮かぶ蝋燭の半分を星々に変えた。シリウスは「最高だな!」と歓声を上げ、友の肩に腕を回しながら空を仰ぐ。

 

 その光景を見ていたクィレルは、わずかに息を吐いた。

 

 

「……まるで夢のようです。けれど、ノア様がいらっしゃる時点で、現実そのものが夢を超えているのですから……。素晴らしい、としか言いようがありません」

「大げさだな。でもまぁ……確かに、ちょっといい感じだろ?」

 

 

 庭でするバーベキュー。

 というには些か豪華で、グランピングか野外パーティという方が正しいだろう。それでもノアは満足そうに笑い、シリウス達も笑顔で頷いた。

 

 

 笑い声と灯りが重なり合い、庭はしだいに祝祭の色を濃くしていった。あれこれ飾りを足し、配置を直し、火加減を確かめるうちに、気がつけば空は朱から群青へと変わりつつあった。準備は整い、あとは客人を待つばかりである。

 ノアは広い椅子に腰掛け、軽く杖を振る。杖先から銀色のヴェールのようなものが広がり、庭全体を包み込む。──すると、真夏の夜のじんわりとした暑さが消え、爽やかな空気が広がる。リーマスとシリウスが驚いているのを見たノアは、クィレルが恭しく差し出した冷えたサイダーを傾けながら笑った。

 

 

 やがて空が夕焼けに沈み、遠くで一番星が輝き始めた頃、ポートキーの光と共にハリーとセドリックが現れた。少しよろめきながら庭を見渡した二人は息を飲み、目を輝かせる。

 

 ソファに座っていたノアは立ち上がるとゆったりとした足取りで近づき、演技かかった動作で恭しく一礼した。

 

 

「ようこそ、今宵のパーティ会場、舞台裏へ。ハリー、セドリック」

「誘ってくれて嬉しいよ。すごい規模だね……」

「本当にすごいね!……バーベキューってこんなに豪華だっけ……」

 

 

 ハリーは豪華な飾りに感嘆しつつも首を傾げる。手渡されたサイダーの入った細いグラスを傾け、口の中でぱちぱちと爽やかに弾ける感覚に目を瞬かせた。

 

 

「豪華な方がいいだろ? ほら、シリウスが尻尾振って待ってるぜ」

 

 

 ノアがとん、とハリーの背を叩く。ハリーは「うん!」と笑顔でシリウスの元へと走っていった。

 

 

「豪華すぎな気もするけど……」

 

 

 と、セドリックが苦笑混じりに呟く。

 たしかに、夕暮れの庭は、舞踏会と野外キャンプを掛け合わせたかのように豪奢だった。ランタンが宙を漂い、芝生の上には絢爛なキャンプセット。ファイアーピットの上では魔法の炎がぱちぱちと揺れ、香ばしい匂いが辺りを包む。

 

 

「ま、なんでもいいから楽しもうぜ」

「それもそうだね」

 

 

 ノアの言葉にセドリックは笑い、さっぱりとしたサイダーを一口飲んだ。

 

 

 

──そして、庭の中央に据えられたファイアーピットの前に立ったノアは、サイダーの入ったグラスを高く掲げた。

 

 

「よし、全員そろったな。……それじゃあ──舞台裏バーベキュー、開幕!」

 

 

 軽やかに告げた瞬間、シリウスとリーマスが杖を振った。夜空に赤や金の光が花開き、細やかな火花が幾重にも瞬く。夏の夜を飾る花火は、ランタンや光虫の光と溶け合い、幻想的な空を作り出した。

 

 

「わぁ……!」

 

 

 ハリーとセドリックが同時に声を上げ、目を輝かせて空を仰ぐ。その横顔は純粋な驚きと喜びに満ちていた。

 

 笑みを浮かべたノアが「よし、始めるか」と火に手をかざせば、炎は一層勢いを増し、肉を焼く音が香ばしく弾け始めた。

 

 

 

 各々が串に刺した肉や野菜を焼きながら談笑していた。

 時折クィレルが杖を振って炎を整えるおかげで、焼き加減は驚くほど安定していた。テーブルにはバタービールやレモネード、サイダーに加え、ウイスキーや蜂蜜酒まで揃っている。ハリーとセドリックはもちろんノンアルコールドリンクを飲んでいたが──ノアは密かにウイスキーのソーダ割りを作り飲んでいた。

 ノアはもう魔法界での成人が近い歳だ。もし大人に知られたとしても──この場で強く咎められることはないだろう。

 

 

「こいつは絶妙な焼き加減だ!」

 

 

 シリウスはトングを掲げて笑い、焼き上がった串を皿へ移した。ハリーは目を輝かせてかぶりつき、頬を膨らませながら言う。

 

 

「こんな美味しくて楽しい食事、夏休みになって初めてだよ!」

「だろう? 夏休みの思い出ってのは、こうでなくちゃな!」

 

 

 溌剌とした笑顔を見せるシリウスに、ハリーはにっこりと笑って頷いた。リーマスは二人の様子を穏やかに見守り、クィレルは背筋を伸ばして静かに肉を焼き続け、皿をノアの前に差し出す。──セドリックは、シリウスとクィレルから少し距離を取り、微妙な緊張を隠せないままバタービールを傾けていた。

 

 

 庭の奥ではバックビークが羽を畳み、落ち着かぬ様子で土を掘っていた。きっと、肉が焼けるいい匂いが立ち込め、自分も参加したくてたまらないのだろう。

 

 それ気づいたシリウスがニヤリと笑い、豪快に生肉を放れば──ヒッポグリフは空中でそれを器用に捕らえ、満足げに鳴いた。ハリーも大喜びで真似をして肉を投げ、成功に歓声を上げる。シリウスと笑い合うその姿には、子どもらしい無邪気さが満ちていた。

 

 セドリックはその光景を横で眺め、ふとノアに小声で漏らす。

 

 

「……本当に、シリウス・ブラックは無罪だったんだね。ハリーの表情を見ていれば、よくわかる」

 

 

 ノアは静かに頷き、視線を二人に向けた。

 

 

「ああ。シリウスにとってハリーは、親友の子だからな。もう、自分の息子みたいに可愛くて仕方がないんだ。このバーベキューだって、ハリーのために思い出を作ろうってシリウスが言い出したんだ」

 

 

 セドリックは「へぇ」と目を丸くし、串をかじった。

 

 

「バーベキュー……初めてしたけど、パーティみたいで楽しいね」

「だろ? たまにはいいかなって思って。……ホグワーツが始まったら、また色々あるかもしれないしさ」

 

 

 ノアはニヤリと笑い、セドリックは引き攣った笑みを返した。

 そういえば、ハリーが入学してから毎年なんだかんだ事件が起こっている気がする。来年はない──と信じたいが、ここまでくると彼の卒業まで続くかもしれない、という嫌な予感がある。セドリックは「来年は何もないといいね」と、笑うハリーの横顔を見ながらしみじみと呟く。

 

 それに頷きながら、ノアはちらりとセドリックを見た。

 

 

──来年、やばいのはハリーじゃなくてセドなんだよなぁ。

 

 

 ノアだけが知っている未来の予定を、ノアはもちろん誰に告げることもない。

 ただ、セドリックは必ず救う。……そう、優しい横顔を見ながら強く思った。

 

 

***

 

 

 夏の夜の庭は笑い声に満ちていて、ファイアーピットの炎が彼らの顔を赤く照らしていた。そんな様子を横目に、セドリックは串を手にしたまま、ふと隣に座るノアへと声をかけた。

 

 

「ノア、宿題の方は順調?」

 

 

 問いかけは何気ない調子だったが、ノアは炎を見つめたまま肩をすくめ、悪戯っぽく笑った。

 

 

「夏休みは休むから夏休みなんだぜ?」

「はぁ……しらないよ、僕」

 

 

 呆れ混じりのため息を吐きながらも、セドリックの目元には小さな笑みが浮かんでいた。ノアは火を見たまま口角を上げて茶化す。

 

 

「白紙で出したらどうなるんだろうな」

「……伝説の大量減点以上の減点だろうね」

 

 

 セドリックが苦笑まじりに返すと、ノアは声を立ててけらけらと笑い出す。入学してすぐ、セブルスに三百点も減点された──あの有名な“伝説”を思い出しているのだろう。セドリックもつられて笑みを漏らした。

 

 近くでバタービールを口にしていたリーマスが、そのやり取りに耳を傾け、くすくすと笑いをこぼす。そして、手元のカップを軽く揺らしながら口を開いた。

 

 

「減点記録なら、きみも保持してるんじゃないか? シリウス」

 

 

 不意に話を振られ、シリウスは眉を跳ね上げた。すぐそばで肉を投げ合っていたハリーも「なんの話?」と首を傾げて近寄ってくる。

 

 

「誰が一番減点記録を持ってるかって話さ」

 

 

 ノアが軽く笑いながら串をくるくると回す。

 

 

「俺は一回で三百点」

「僕は減点されたことないよ」

 

 

 セドリックはきっぱりと言い切り、ノアが「真面目か」と肩を竦めた。ハリーは気まずそうに視線を伏せ、苦笑を浮かべる。

 

 

「えっと……僕は五十点かな……」

 

 

 言葉は小さくとも、その記憶──無断で夜中に天文台へ行ったあの日──はハリーにとって忘れ難いものだった。シリウスとリーマスは顔を見合わせ、意外そうに目を瞬かせる。だが次の瞬間には、むしろ安堵したように笑みをこぼした。

 リーマスはグラスを傾けながら昔を思い出すように目を細める。

 

 

「あれは何点だったかな? ほら、三年生の時のハロウィンで、大広間できみとジェームズが──」

「ああ! 懐かしいな」

 

 

 シリウスは遠い記憶を手繰り寄せるように目を細め、楽しげに頷いた。

 

 

「あれは二人で百点減点だったなあ」

「えっ、何をしたの? 父さんと一緒にしたんだよね?」

 

 

 身を乗り出したハリーの目は期待に輝いていた。シリウスはその熱に応えるように、当時の光景を身振り手振りを交えて語る。

 ハロウィンの日に悪戯と称して大広間に無数の蜘蛛を仕掛けた事。それは宙から降り注ぎ、豪華な料理に群がった。悲鳴に包まれる大広間、慌てふためく教師たち──臨場感にあふれた話に、ハリーは引き気味になりながらも聞き入っていた。

 

 

「す、すごいね……」

 

 

 複雑そうにこぼすと、シリウスは意外そうに眉を上げた。

 

 

「ハリー、君はそういう遊びをしないのか?」

「うーん。目立つのそんなに……好きじゃないしね。何もしなくても目立つから」

 

 

 ハリーは少し困ったように笑い、肩をすくめた。

 

 

「そういうのは、ノアがやってるよ」

 

 

 視線を横に向けられたノアは、苦笑して頭を掻いた。

 

 

「ま、俺っていうよりフレッドとジョージだな。俺はたまに参加してるだけだし」

 

 

 リーマスはその名を聞き、懐かしそうに目を細める。去年の騒がしい光景が思い浮かんだのだろう。シリウスも「ああ、あの双子か」と笑みを深め、自分をからかうように撫でてきた彼らを思い出していた。

 

 

「減点なんて誇らしい勲章だ! つまらない学生生活にはスパイスが必要だからな」

 

 

 シリウスが胸を張って言い切ると、リーマスが呆れたように吹き出した。

 

 

「それは誇りに思うことじゃないだろう?」

「いや、ある意味では勇気の証だ!」

 

 

 シリウスが言い張れば、ノアも負けじとにやりと笑い、串を回しながら声を張った。

 

 

「俺なんか大量減点されても、その分ちゃんと加点されてるから問題ないしな!」

「……自慢できることじゃないよ」

 

 

 セドリックが冷ややかに突っ込み、場が一気に笑いに包まれる。

 さらにノアが、焚き火の明かりを背にして悪戯っぽく笑みを深めた。

 

 

「ま、俺はまだ記録更新できるぜ」

「頼むからやめて」

 

 

 セドリックが眉をひそめて本気で止めにかかり、ハリーは肩を竦め、ため息まじりにぼやいた。

 

 

「……減点はもう十分だよ」

 

 

 その真剣さと苦笑まじりの声に、全員が堪えきれず吹き出した。

 

 

 

 やがて肉も食べ終わり、腹が心地よく膨れてきた頃。

 銀のポットと、もう片方には冷気を漂わせるガラスの器を抱えながらクィレルが現れた。

 

 

「食後にはこちらを。口の中をさっぱりとさせるシャーベットをご用意いたしました。どうぞ、ノア様」

 

 

 淡々とした声が、夏の夜に涼やかに響く。香り高い紅茶の湯気と、爽やかな果実の香りが新たに漂い、庭の空気は落ち着いた雰囲気へと移ろっていった。

 

 

「うまっ」

「……これってクィレル先──あの人が作ってるの?」

 

 

 一口食べたセドリックは信じられない、というように目を開いた。小声でノアに聞けば、ノアは嬉しそうにぱくぱくと食べながら頷く。

 

 

「そうだ」

「……クィレルのイメージがかなり変わったよ」

「それは俺もだな。尽くすタイプだろうとは思ってたけど、ここまでとは」

 

 

 ノアは後ろに控えているクィレルを見上げる。目が合えば、クィレルはにこっと微笑み、「おかわりですか?」と優しい声で聞いた。

 

 

「おかわり欲しい」

「かしこまりました」

 

 

 空になったガラス皿を軽く掲げれば、クィレルは杖を振り、机の上に置いてあるシャーベット入りのボウルを引き寄せた。ふわりと冷気が漂うシャーベットはキラキラと輝きながらノアの皿の中に入り、美しく盛り付けられる。

 

 

「ありがと」と、ノアが軽く礼を言い微笑んだ途端──クィレルは「うっ」と胸を押さえよろめいた。

 

 

「ど、どうしたの?」

「あー。いつもの事だ。悶えてるだけだろ」

「えぇ……?」

 

 

 クィレルの異常な様子にセドリックはうろたえたが、ノアはいつもの事とさして気にしなかった。

 ノアに忠誠を誓い、盲信しているクィレルにとってノアの“礼”と“近距離での微笑み“は効果抜群の攻撃のようなものだ。

 まだその場で蹲ったり気絶しない分マシだとノアは思っていたが──セドリックは鼻息荒く苦しげな顔をしながらもどこか悦に浸っているクィレルを見て、かなり引いていた。

 

 

 

「そういえば」

 

 

 スプーンを咥えたまま、ハリーがシリウスに声をかけた。ノア達はクィレルの異常な反応について話していて、こちらに耳を傾けていない。ハリーはノアにも話を聞いて欲しかったが──とりあえず、シリウスに先に伝えることにした。

 

 

「昨日、傷痕が痛んだんだ」

「なんだって? 今は大丈夫か?」

 

 

 シリウスは真剣な顔をすると、ハリーの額を見た。ハリーは自分の額の傷痕を指でなぞりながら「うん」と頷く。

 

 

「その前に痛んだのは、ホグワーツにヴォルデモートがいた時なんだ。……クィレルに取り憑いて」

「ああ……」

 

 

 低い声で告げたハリーの思惑を読み取り、シリウスはちらと視線を走らせた。

 クィレルはノアの背後に控え──椅子にも座らず胸を抑えたまま立ち尽くしている。──今はともかく、忠実な従者のような振る舞いは、もはや日常の一部に溶けていて、ノアも特別気に留めてはいない。

 

 

「でも、今近くにいるとは思えないし……呪いの傷痕って、何年もあとに痛むことあるのかな?」

「ふむ……おそらく、その傷は普通のものではなく、特殊な印なんだと思う。もし次痛むことがあれば、またすぐに知らせてくれ」

「うん。──たいしたことないと思うけどね」

 

 

 慌てて付け加えるハリーの声は、強がりに近かった。心配されることは、どこか嬉しい。けれど同時に子供っぽく頼っている自分を恥じてもいた。

 シリウスはそんな心の揺れを見逃さず、しばし黙って見つめ、それから静かに名を呼んだ。

 

 

「ハリー」

 

 

 声音は低く、穏やかで──それゆえに優しかった。

 

 

「きみが不安に思うことは、なんだって知りたい。少しの違和感でも、無視せず教えて欲しい」

「……」

「遠慮なんてしなくていい。きみは、俺の子のようなものだからな」

「……うん」

 

 

 不意に頭をくしゃくしゃと撫でられ、ハリーは髪がさらに乱れるのを感じたが、不思議と嫌ではなかった。ハリーは父を知らないが、それでも──父に触れられたような、温かな安堵が胸を満たしていく。

 

 

「やっぱり、今年もノアのペットとして入ろうかな……」

「えっ! それは嬉しいけど、怒られるんじゃない?」

 

 

 ハリーもシリウスがホグワーツにいると思うと嬉しいが──犬をホグワーツに連れて行くことは禁じられている。あの一年が特別で、ノアが例外だっただけだ。

 流石に二年目になれば、約束と違う、と返されてしまうだろう。

 

 

「……ネズミは許されていただろう? 小型犬なら許されたかな」

 

 

 つまらなそうに呟くシリウスの姿に、ハリーは思わず小型犬としてちょこまかと走り回るシリウスを想像してしまい、耐えきれず吹き出した。

 

 

 

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