征竜の決闘者、ヲ級を拾う   作:バージ

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改行についてはどうしようか悩んでいます。
文章毎に改行していましたが、これが良いことなのかどうか。今回ちょっと変えてみる。あるいはどうでもいいことなのかもですが。
というかメモ帳とハーメルンで感覚が違うな…。



相手の墓地から自分フィールド上に特殊召喚

実体化したエリアがバッとやってカッとなると、倒れていたヲ級は目を覚ました。

確かにヲ級は死んで(?)いたはずなのに、本当に復活した。

どうして…(現場猫並感)

エリアは腰に手を当てて見事なドヤ顔をしている。かわいいのは分かったから説明してくれ。

 

目覚めたヲ級は俺を見ると、赤ん坊のように両手を向けて近づいてきて、そのまま膝立ちの体勢で俺の腹のあたりに抱きついた。その行動にどうすれば良いか分からない俺、迫真の棒立ち。特殊召喚しないタイプのデッキを相手にしたときの二ビルみたいだぁ。エリアの方を見ると満足した様な笑顔でカードに戻っていった。

どうして…(現場猫並感)

というか人間並の感触と人外の冷たさが同時に感じられて変な感じだ。

 

そのまま状況変わらず数分経過。

寒いぞ!ヲ級の体温の冷たさでこのままだと凍えてしまう。

 

「ヲ級、ちょっと。ちょっと放して」

 

そう言って肩をタップすると、ヲ級は俺に抱きついたまま俺を見上げた。放してはくれなかった。

どうして…(現場猫並感)

 

その後なんとかしてヲ級を引きはがしたら、杖も頭のヤツも拾わずに俺の後を付いてくるようになった。良いのかなーと最初は思ったけど結局まあいいやってなった。その後はめぼしいものもなく、散策は終了。

自分の体を気遣って今日の所はおとなしくしておくことにする。代わりにヲ級を見てみるが、彼女は何をするでもなくずーっと俺のことを見つめている。

俺が視線を向けると目が合う。そのまま数秒見つめ合うが、表情一つ変わらない。近づいて目の前で手を振ってみるが、無反応。彼女を中心に回ってみると、彼女は俺に合わせて向きを変える。艦これアーケードみたいな感じで。……なるほど?

 

そんな感じでヲ級の扱いに困りつつその日が終わったが、夜寝るときは普通に困った。木と葉っぱで作った自作のシェルターで眠るわけだが、当然一人用である。

寝床で座ってどうしたものかと考えるもやはりどうすれば良いのか分からず、いつの間にか寝落ちしていた。

翌日起きたら狭い寝床でヲ級が俺に抱きついて寝ていた。

困ったように思いつつも、とりあえず夜の間放置するようなことにならなかったらしい、という事実に少し安心した。

 

つーか深海棲艦って寝るのか。いや、このヲ級は一回死んで蘇生したようなものだから他とは違うのかもしれないが。あと寒い、ヲ級が冷たい。俺は炎征竜バーナーを召喚して暖を取る。もしかして寒さで目覚めたんじゃないかと思うが、そこで気づく。ヲ級の体温、昨日はもっと冷たくなかったか?いや、生き返ったばかりだから冷たかっただけか?とりあえず保留で。バーナー君のおかげで暖かくなってきた。抱きつかれたままヲ級のほほをつついてみる。

 

「ン……」

 

そんな声と共に目を開けたヲ級がこちらを見る。そしてもぞもぞと体をこすりつけてくる。人とそう違わない、柔らかい肉体が体の半分ほどを襲う。しかし動じない。なぜなら決闘者だから。そしてひとしきり体をこすりつけて満足したのか、抱きついた状態のまま動きを止めた。

っておきないんかい。そう思っていたらヲ級がいるのとは反対側にバーナーが入り込んできた。狭い!力を絞って呼んだため、人より少し小さいくらいの大きさのバーナーだが、それでも一人用のシェルターに三人は多すぎる。それに密着してもやけどするほどではないとは言え、温度が高い。片方冷たくて片方熱いとかどういうことだ。何もバランス取れてないぞ。

バーナー君!バーナー君!?バーナバーナー!(フシギバナ)

いや待って、冷静に考えてみよう。フィールドには水属性と炎属性のモンスターが一体ずつ。そして俺は決闘者だ。何だ、何もおかしなことはないな!

 

そうして俺は二度寝した。決闘者としての生き方が、少しずつ彼を精神的にも肉体的にも決闘者にしていたのだった!!

 

 

 

~~~

 

 

 

空を飛ぶ艦載機から見渡しても島影一つ見えない大海原に、黒い洋上施設が存在していた。人類の誰にもその存在を知られていないその場所の周りには、無数の深海棲艦が停泊している。そんな場所の中の開けた場所で、とある深海棲艦が座っていた。

人の女性のような姿で、肌は白く、服も白い。白い髪は腰まで伸び、おでこからは大きな一本角が生えている。明らかに巨大な手と爪を持ち、極めて豊かで女性的な体型をしている。深海棲艦の中でも特異で強力な個体、"姫"と呼ばれる者の一種。

港湾棲姫だ。

 

「月光が消えた?」

「そうっす!集結していた百隻の艦隊ごと、月光様が消えちまいました!」

 

港湾棲姫は報告してきた深海棲艦(駆逐イ級)の方を見る。

普通の深海棲艦の中では珍しく数少ない、人間と遜色ないほどに流暢に会話できる個体だ。それ以外は全く他の深海棲艦と違いが無いのだが、その一点で何かと重宝がられていた。別に深海棲艦は思考の伝達手段として、口頭での会話を重視していない。しかし、少なくとも港湾棲姫は会話できる相手とは口頭での会話をしていた。

 

もたらされた報告は、港湾棲姫にとって不可解なものであった。それは、ある作戦のために集結させていた百隻以上の艦隊が、丸ごとどこかへ消えてしまったというものだ。もちろん消えたとなれば轟沈したと考えるのが普通だが、それにしたって奇妙だった。

まず集結地点は日本本土から南東に二千キロ以上は離れている地点だ。人類の制海権の全く及んでいない地点であり、戦闘が発生すること事態不可解だ。さらに艦隊旗艦をつとめる空母ヲ級"月光"は、一般的な深海棲艦とは違う特殊個体だ。

他の深海棲艦よりも明確に強力な個体であり、力と存在が人類側にも認知されているほどだ。その能力を考えれば、月光が一方的にやられるという事態は考えづらい。よしんば負けたとしても、百隻からなる艦隊が一隻たりとも逃げられないというのはおかしな話だ。

 

「しかも、人類が何かしら作戦を行った気配が全然なかったす!いつも通りっす!」

 

そんな報告に、港湾棲姫はわずかに顔をしかめる。そしてあまりに不可解な状況に、港湾棲姫は調査を命じるのだった。

 

 

 




・竜然征谷(りゅうぜんせいや)
青年。遊戯王はカジュアル。紛れもなく一般人だったが、決闘者になりつつあるので、「紛れもなく」の一言はもう適用されなくなってきている。


・港湾棲姫(こうわんせいき)
全体的に体が大きい。成人男性でもすっぽり抱きしめられるだろう。このお話の設定上体が冷たいことを除けば、抱きしめられればすごく気持ちが良いのではなかろうか。そして大きな体と比してなお巨大な爪。ふとパッションでリップな人を連想した。

艦これ・遊戯王についてある程度知っていますか?

  • 艦これの方だけ知ってる
  • 遊戯王の方だけ知ってる
  • 両方知ってるが、征竜のことはよく知らない
  • 両方知っているし、征竜のことも知ってる
  • 実は両方よく知らない
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