征竜の決闘者、ヲ級を拾う   作:バージ

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遊戯王でも割と知名度のあるあのテーマのキャラが登場。
ちなみに今回ほぼ推敲していないので間違いがあるかもしれません。後々手を入れたりするかもです。



我が家と訪れる正義の武人

 

神風が来てから数日、彼女は割とすぐになじんだ。俺と一緒にいて当然という認識のようだが、理由は分からない。これがゲームで言うところの海域ドロップというやつなのかとか、あるいは相手が鬼だったから特別だったのかとか、理由はいくつか考えられるが実際の所は不明である。考えても答えの出ようがない問題のため、俺は気にしないことにした。相手が敵対的というならともかく、友好的だし彼女が俺に従うものという認識のようなので、悪く扱う理由がない。

 

神風と話し合ったのだが、ひとまず彼女は出撃しないことにした。本人的には出撃したい様子だったが、状況を考えればそれをする意味は考え物だった。彼女一人では多勢に無勢だし、俺が召喚するモンスターがいればそれだけで事足りるからだ。

その後は神風と一緒に妖精さん建築の我が家を探索した。艦娘としての施設は一人用の入居施設があるだけだが、実は倉庫に用途不明の装置がいくつも保管されているため、これの探索を一緒に行ったのだ。

 

「やった!司令官、これがあったわ!」

 

探索後少ししてうれしそうな笑みを浮かべてそういった神風がもってきた物は、深海棲艦の残骸を原料に艦娘用の資材を生成するための装置だった。俺が見てもどっかの工場に置いてありそうな謎の機械でしかないのだが、神風には分かるものであるらしい。花のような笑みを浮かべる神風はハッとなって咳払いすると、照れくさそうに言葉を続けた。

 

「全体の内の一つだけど、これがあるなら他の装置もあるはず。艦娘でも使える物だから、司令官の手を煩わせることもないわ!」

 

そう言って張り切って倉庫あさりをした神風は、最終的に家の裏手にいくつかの謎機械を並べた。見た目は黒を基調とした溶鉱炉の様な物で、大きさも大きい物で二メートル以上ある。

滑車に乗せて移動したのだが、そのときてこの原理という名の力業によって滑車に乗せたので、神風の腕力にはなかなか驚いた。皐月から聞いてはいたが、陸上においても明らかに人間以上の腕力を発揮している。最初は誰かドラゴンを呼んで手伝ってもらうつもりだったので、人力二人で成功したことには驚かざるをえない。

 

これで効率とか諸々の事情は置いておくとしても、自力での資材の生産が可能となった。資材の生産ができると言うことは、艦娘の運用が可能となったということだ。今すぐにどうこうという話ではないが、将来を見越せば大事な一歩目であった。

 

 

 

~~~

 

 

 

あるとき、神風の時と同じようにミリスレディエントから報告が来た。艦娘が一人こちらに向かってくると言うので、全員で浜辺へと向かう。今度は何だろうなと思いつつも待ったのは少しの時間で、見えてきたのは知識としては知っている容姿。栗色の髪をポニーテールにして、なんとなく気品のあるたたずまいの少女。重巡洋艦、熊野だ。

皐月や神風の時と同じく、初めて見る見知った姿。そんな姿を前にしながら、俺の視線は彼女の左腕に注がれていた。

 

「ごきげんよう。重巡、熊野ですわ」

「こんにちは、俺は竜然征谷。よろしくな」

 

浅瀬まで来て挨拶した彼女は、若干ぎこちない様子でゆっくりと地面に足を付けた。皐月や神風がそうするのを見てきたが、やはり航行状態から上陸状態に移行するのは気を遣うようだ。詳しくはないが、艦船としての状態である艦娘の重量が非常に重いことは聞いている。比較するならゾウどころかクジラである以上、慎重になるのは当然と言えるだろう。何せその重量が人間の小さな二本足にかかるので、地面が文字通り陥没するだろうことは想像に難くない。とはいえ、それなりに艦娘歴の長い皐月が流れるように変更していたことを考えれば、熊野もまた神風と同じく生まれてから長くはないのだろう。

…改めて考えてみると艦娘とは不思議存在である。

 

「ふう。なにぶん初めてのことですので、少々緊張しましたわ」

「初めて?上陸が?」

「もしかして、私と同時期に艦娘になったのかしら?」

 

俺が思ったのと同じことを神風が聞くが、帰ってきたのは別の答えだった。

 

「成り立てという訳ではないのですが……少々訳がありまして。あなたを探しておりましたわ」

 

そう言って熊野は左手を前に出す。そこには普通に考えてあり得ない物、気になって仕方がなかった物。そう、そこにはデュエルディスクが装着されていたのだ。

そしてわずかに感じていた気配が強くなり一つの輪郭を作り出す。スーッと透明な物が見えるようになったかのように現れたのは、筋骨隆々の狼男の様な存在。征谷にも使ったことがあるモンスター、"ライトロード・ビースト ウォルフ"だった。

 

「初めましてだな、征竜の決闘者よ。私はライトロードのウォルフ!突然だが、征竜のマスターたる実力が貴殿にあるのか、試させてもらおう!」

 

ウォルフがそう宣言すると、熊野が白と金のデュエルディスクを構える。デュエルが始まる気配を感じていた俺もまた、すぐにデュエルディスクを構えた。デュエリストが二人顔を合わせた以上、デュエルすることは自然なことであり、理由など必要ないのだ。

 

「「デュエル!!」」

 

 

 

~~~

 

 

 

ターン2(後攻1ターン目)

メインフェイズ1

 

竜然征谷

フィールド:

妖精伝姫-カグヤ   攻撃表示 攻守1850/0

幻獣機ドラゴサック  攻撃表示 攻守2600/2000

幻獣機トークン*2   守備表示 攻守0/0

 

ウォルフ

フィールド:

混沌魔龍 カオス・ルーラー    攻撃表示 攻守3000/2500

ライトロード・セイント ミネルバ 攻撃表示 攻守2400/800

ライトロード・アーク ミカエル  攻撃表示 攻守3000/2000

 

征谷の先行で始まったデュエル。

熊野(ウォルフ)のフィールドには二体の光の力を持つ存在と、一体のドラゴンが堂々と立つ。対する征谷のフィールドには可愛らしい獣人と、幻影を映し出す戦闘機。まだデュエルについてほとんど理解していない神風には、どちらが有利なのか分からなかった。

 

「私には戦況は分からないけど……月光は分かる?」

「ヲ。なんとなく」

 

月光は征谷と共に過ごして長いこともあり、おおよそのルールは理解している。実際のデュエルを一度見ていること、そして何より戦場に対するカンのようなものが働き、月光には二人の精神的な状態を正しく把握できていた。

 

「少し、不利」

 

空母ヲ級月光が端的に告げたその言葉は、征谷の心の内を言い当てていた。

 

 





最後の攻撃力を見ておかしいと思った方がいるかもしれませんが、あくまで簡易的なアレで魔法とかも書いていないのでそういう物だと思ってください。

次回、妖精伝姫征竜VSライトロード!デュエルスタンバイ!
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