ここから数話ほど皐月メインのラブコ…シリア…話です。
新しくキャラを出すときは、背景をしっかりしろってばっちゃが言ってた。
でも大丈夫、サクッと軽いノリで安心安全。
ん?軽い…しっかり…んんん???
ボクは睦月型駆逐艦の5番艦、皐月。
哨戒任務というごく普通の任務に出ていたボクたちだけど、あの時はいつもと違っていた。きっかけは深海棲艦の大艦隊の消滅。あり得ない自体に海軍は完全に浮き足立ってしまった。
事態は領海のベールの向こう側であるが、海軍はその集結を事前に察知していた。
主力艦隊だけでも百隻以上という大艦隊。全国で散発するだろう陽動や、遊撃艦隊などを含めれば総動員数は数百隻というとんでもない数になる。
当然こちらとしても決戦に向けてできる限り準備していた。
軍全体の緊張が高まり、ぶつかる日が近いだろうと思われていたところに、突然の異常な艦隊の消滅が起こった。
振り上げた拳を向ける相手が消えて、海軍は完全に準備の使い先を失ってしまった。
単純に強敵がいなくなって良かったね、で終わる訳がない。
緊張と不安と恐怖に加え、どこか弱気な安堵や理解できないことに対する不快感。
決戦によって負うはずだった物理的な障害は心理的なものへと取って代わって、それはともすれば敵と正面からぶつかるよりも大きな問題だった。
軍内部の統制が緩みだし、それぞれがバラバラにに動きを始めた。
提督と艦娘もその例に漏れず、原因が分からない内は動かない方が良いという人もいれば、普段の倍以上の哨戒を行う人もいる。極端なところでは、作った準備で一気に大攻勢を仕掛けるべきだという人もいた。
まさに浮き足立った状態。
ボクたちもボクたちの提督も、そんな海軍全体の空気から多少の影響を受けていた。
ボク達の艦隊は、戦艦1、軽巡2、駆逐3の六隻からなる艦隊。ある程度の砲戦も行えるが、大戦力というわけではない。
何事もなく哨戒を進め、帰投する方向へと舵を切った直後。
致命的な奇襲を受けた。
最初の砲撃によって戦艦榛名が中破し、砲戦能力の大部分を喪失。
こういう事態を避けることも駆逐艦であるボクの役目の一つなのに、攻撃されるまで気づけなかった。
敵の艦隊は戦艦2、重巡洋艦6、軽巡・駆逐が多数とこちらの四倍は戦力がある。
懸命に戦いなんとか撤退することには成功したが、その時点でボクは中破していたし、仲間達ともはぐれてしまった。
そうして一人になったボクは、深海棲艦の領海ギリギリで浮かんでいた。
大破に近い損傷具合に加えて航行に必要な主機が損傷し、長距離の航行はすでに不可能。それどころか、異音と黒煙を吹き出し、走り出せばいつ爆発するか分からない。
深海棲艦に見つかって沈められるか、他の艦娘に助けられるか。あるいは海の上にあっても一部鼓動し続けている人間としての部分が、餓死するのが先か。
運命の岐路に立たされたボクを前にしても、見上げた空はどうしようもなくいつも通りで、澄み渡っていた。
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とある鎮守府にて、戦艦榛名は湯に浸かっていた。
リラックスしている、というわけではない。体には若い女性が負うには痛々しい傷がいくつも付いており、その表情は暗い。
入渠。"艦娘"としての"損傷"は、放っておけば直るというものではない。一定の設備と、そして短縮することのできない時間が必要となる。既に中破した榛名が入渠してから二日が経っているが、まだ半分も終わっていないなかった。
皐月とはぐれてしまった彼女は仲間達と共に提督に報告すると共に、すぐに救援の要請を行った。しかし、返答は
折り悪くあるいはそのものと重なってしまったのか、彼女達の戦闘を皮切りにして、複数の深海棲艦の侵攻が確認されたからだ。
「邪魔するぞ」
そう言ってやってきたのは中破した駆逐艦菊月。
「二カ所それぞれで戦闘があった。直にここも一杯になるだろうな」
二日間入渠しっぱなしの榛名に、菊月が状況を説明する。
榛名達の哨戒艦隊が早々に敵を発見したおかげで、自分たちは準備する時間を得られたこと。
侵攻してきた深海棲艦を本土からは大分離れた位置で迎撃し、撃破したこと。
しかし状況は未だ予断を許さず、どこで戦闘が始まってもおかしくないこと。
既に付近の艦娘はフル稼働しており、手が足りないぐらいだと言うこと。
上層部は混乱から立ち直り切れておらず、いつも以上に動きが鈍く当てにならないこと。
「皐月ちゃんのことは」
「不明だ。見つかってもいないが、轟沈が確認されたわけでもない」
暗い様子の榛名に対し、菊月は多少表情が堅いものの、いつも通りの範囲に収まっている。
「榛名が、もっとしっかりしていれば…」
「よせ。自軍を上回る戦力から完全な奇襲を受けたんだ。撤退できただけでも大したものさ。それに、奇襲の警戒も私たち駆逐艦の仕事の内だ。あなたに責はない」
「そう…ですね、すみません」
菊月の言葉はそれだけなら厳しく聞こえるが、彼女の口調がそう言うものだと言うだけで、実際には少なからず気遣いが含まれている。
「これはつい先ほど聞いた話だが。上層部の動きが鈍いのはいつものことだ。しかし我らが提督達はそうじゃない。
「それって」
上の許可が無くても、提督達には独自の裁量権が与えられている。
提督同士の連携によって、決して自由ではないそれを最大限駆使して彼らは戦っている。
提督の頭脳である法崎提督や、提督専用掲示板などと言うけったいな代物も、密かにその役に立っているのだ。
そろそろ自分、評価と感想乞食していいすか?
これが作者のモチベにガチで直結するので、お願いします!
手札が悪いとき、増G撃ったら展開してほしいと思うでしょう?そういうことです!
艦これ・遊戯王についてある程度知っていますか?
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艦これの方だけ知ってる
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遊戯王の方だけ知ってる
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両方知ってるが、征竜のことはよく知らない
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両方知っているし、征竜のことも知ってる
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実は両方よく知らない