ちょっと待って。なんで俺、Gガンダム世界にTS転生して、東方師匠と拳交えてるの!?   作:ひいちゃ

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 どうもこんにちは、ストーカーです。

 さて、アナザーデビルガンダムを倒すことに成功したドモン・カッシュたちシャッフル同盟は、ここ、かつてドモンがその師、東方不敗・マスターアジアのもとで修業に励んだ地、ギアナ高地に再び降り立ちます。
 師匠とジャンヌの真意を知るため。そして、デビルガンダムを止めるため、さらなる力を得るために。

 果たしてうまくいくのでしょうか? そして、ドモンたちを追って、このギアナ高地に降り立ったジャンヌたち、新生デビルガンダム四天王の暗躍の結果は?

「あなたには少しがっかりしましたよ、ドモン! それでもキング・オブ・ハートですか!」

 今回のカードは、シャッフル同盟対、ジャンヌ率いるデスアーミー軍団、その第二ラウンドです。
 果たして、ドモンたちの命運やいかに?



 それでは、ガンダムファイト、Ready Go!!



15th Fight『目覚める明鏡止水! ジャンヌ包囲網突破作戦!!』

 デスセラフたちが集まって擬態した偽デビルガンダムの攻撃で中破し、吹き飛ばされるシャイニングガンダム。そこに、ジャンヌのガンダム・オルタセイバーが追い打ちをかけようとする!

 

「ちょっとがっかりしましたよ、ドモン! それでもキング・オブ・ハートですか!!」

 

 しかし、そう言ってジャンヌが、ビームセイバーを振り下ろそうとしたその刹那、シュバルツのガンダム・シュピーゲルが、オルタセイバーの眼前からシャイニングを救いだした!

 

「ドモンをお前たちに倒させるわけにはいかん! みんな、ここは一時退却だ! 作戦を立て直すぞ!」

 

 そして、シャイニング・ガンダムを抱えたまま、ネオ・ジャパンのキャンプに撤退していった。彼の指示を受け、残る四機のガンダムも、キャンプに引き上げていく。

 

 ジャンヌはそれを追おうとするも……。

 

「……っ。無理はいけませんね」

 

 そうつぶやいて、膝をつく。そしてそのまま、シャッフル同盟が撤退していくのを見送るのだった。

 

* * * * *

 

「くそう……!」

 

 ネオ・ジャパンのキャンプ。そこでドモンが、くやしさのあまり、地面に拳を叩きつける。

 その彼に、シュバルツが冷徹に声をかける。

 

「だから言っただろう、ドモン。明鏡止水に目覚めていないお前では、ただやられるだけだ、と」

 

 そう厳しい言葉をかけるものの、その瞳には、彼を心配する気持ちが宿っていた。

 くやしさをにじませるドモンを見守るシュバルツ。そこに、レインがやってくる。

 

「お待たせ、ドモン」

「レインか……。シャイニングの修理はどうだ?」

 

 そう聞くドモンに、レインは肩をすくめて答える。

 

「応急処置は終わったわ。でも、あくまで応急処置ね。今までのスーパーモードの乱用に加えて、さっきの中破で、もうボロボロ。応急処置『しか』できない状態だったわ。一応戦えるようにはしたけど、いつ機能不全を起こして動けなくなるかわからない状態ね。ドモンがあまり無茶をしすぎるから」

「むぅ……!」

 

 言い返したいが、機体を酷使しまくり、おまけに自分の不注意からシャイニングを中破させてしまったのは、完全に彼の責任だったため、ドモンにはグゥの音も出なかった。もっとも、それで言い返そうにも、シュバルツににらまれて制止されただろうが。

 

「だが、動かせるようになっただけでも幸いだ。それでは作戦会議を開くとしようか」

 

* * * * *

 

ネオ・ジャパンのテントには、シュバルツ、ドモン、レインのほか、ネオ・アメリカからチボデー、ネオ・チャイナから恵雲、瑞山、ネオ・ロシアからナスターシャ、ネオ・フランスからジョルジュが集まっていた。

 

「シャイニングは動くようになったかい! それはよかった」

 

 と明るく言うチボデー。それに、ジョルジュもうなずく。

 

「えぇ。やはりガンダムが一機あるかないかでは、戦力も、戦略の幅も変わってきますから」

 

 そこで、恵雲、瑞山が唸りながら言う。

 

「しかし、事態は先ほどと変わっておりませぬ。四方八方をデビルガンダムの手下どもに囲まれている状態」

「しかも、応急処置が済んだシャイニング・ガンダムも、いつ止まるかわからない状態ですからな。あまり戦わせるわけにもいきますまい」

 

 それに、シュバルツが腕を組んだままうなずいて曰く。

 

「その通りだ。突破口を開き、さらにドモンの修行が終わるまで、それを維持する必要がある。それができなければ、待つのは全滅のみだ」

 

 その言葉に、みんなが腕を組んでうなる。そこに、ナスターシャが不敵な笑みを浮かべて言った。

 

「何、戦略目的がはっきりしていれば、作戦の建てようはある。重要なのは、『ジャンヌの元へ通じる道を開くこと』と、『その道を維持すること』なのだろう?」

「うむ」

 

 シュバルツの肯定を聞き、ナスターシャは棒鞭をびしっと鳴らした。

 

「よし、ならばガンダムを二手に分けよう。『道を作る』隊と、『その道を維持する』隊の二つだ」

「なるほど、前者の隊が敵陣を突破して道を作り……」

「後者の隊が、その道がふさがれないように維持する、ということですな?」

「そうだ」

 

 恵雲、瑞山の質問に、ナスターシャはうなずいた。そこでさらに棒鞭を鳴らす。

 

「それを続けていき、ドモンの修行が終わったところで、一気にその道を通り、さらにその前方を切り開いて突破する。これしかあるまい」

「なるほど。それで、どう分けるんだい?」

 

 チボデーの質問に、ナスターシャはうなずき、チボデー、ジョルジュ、そして背後にいるサイ・サイシーとアルゴを見渡した。

 

「まず、攻撃力のあるサイ・サイシーとアルゴに道を作る隊をやってほしい」

「うむ」

「わかった、腕がなるぜ!」

 

 アルゴとサイ・サイシーの返事にうなずくと、今度は再びチボデーに目を向ける。

 

「遠距離攻撃が可能であるチボデーとジョルジュは、道を維持するチームだ。シュバルツには、作戦には参加せず、ドモンの指導をお願いしたい」

「OK! 任せな!」

「最善を尽くしましょう」

「わかった」

 

 作戦は決まった。ナスターシャはうなずくと、表情を引き締め、棒鞭を大きく鳴らした。

 

「作戦決行は明日の朝とする。各員の健闘に期待する!」

 

* * * * *

 

 ギアナ高地の大きな高台。そこで俺……ジャンヌ・エスプレッソは休んでいた。

 

 身体から力が抜けていくのを感じる。それと同時に、身体のあちこちがあげる悲鳴も。

 原因はわかっている。それは―――。

 

「大丈夫か、ジャンヌ? かなりつらそうに見えるが」

 

 そこに、四天王の一人、チコとカンちゃんがやってきた。俺は起き上がり、表情に憂いが浮かぶのを抑えきれないまま答えた。

 

「えぇ……。やはり、これまでのファイトで、無理をしすぎたのが響いているみたいですね……」

 

 そう、原因。それは、ガンダムファイトの連続、さらにその中で、流派東方不敗の技、そのアレンジを何度も放っていたことだ。

 ある漫画に出てくる剣術と同じように、流派東方不敗の技も、そう簡単に使えるものではない。本来は、かなり長く地味な修行を積んだうえで、しっかりと学んで、やっと使いこなせるものなのだ。

 いくらDG(デビルガンダム)細胞による身体とはいえ、そんな技を下地なしでやれば、身体に小さなダメージを与え続けていくことは目に見えていた。この体なので、ある程度はダメージを抑えたり、ある程度回復させることはできるが、それでも限界が見えてきてしまった。今はまだその限界は遠いが……。

 

 見えてしまったことには変わりない。

 

「そうか……。ならば明日は、あまり無理をしないほうがいい」

「ありがとうございます。明日は、ドモンがたどり着いた時の相手に専念することにします」

「あぁ、それがいい」

「アネキ、オレタチニデキルコトハアルカ? アネキノタメ、ガンバル」

「ありがとうございます。それでは、突破を図るシャッフル同盟たちの相手をお願いできますか?」

 

 俺の頼みに、チコとカンちゃんの二人ともうなずいた。原作ではありえなかった、ありがたい、頼りになる四天王たちだと改めて思う。

 

「任せておけ。お前の出番などなくしてやろう」

「マカセロ、アネキ!」

 

 そう快くかけあってくれたチコたちに、俺は微笑みを向けた。

 

 そして、夜が明ける……。

 

* * * * *

 

 そして翌朝。ネオ・ジャパンのキャンプには、既にスタンバイを終えたガンダム・マックスター、ドラゴン・ガンダム、ガンダム・ローズ、そしてボルト・ガンダムが勢ぞろいして並んでいた。

 

 それぞれの機体に乗り込んでいるシャッフル同盟のファイターたちに、ナスターシャが檄を飛ばす。

 

「いいか! 我らが無事に明日を勝ち取れるか、それともここで果てるかは、諸君らの力にかかっている! 油断せず全力を尽くして、無事作戦をやり遂げてほしい! 諸君らの奮闘に期待する!」

「OK!」

「へへ、わかってるって。任せなよ!」

「最善を尽くしましょう。この薔薇にかけて」

「わかった」

 

 そして、背後のドモンとシュバルツにも目を向ける。

 

「いいか、お前たちは無事に明鏡止水に開眼するのが任務だ。彼らの奮闘を無にしないためにも必ず開眼しろ」

「わかっている」

「任せてもらおう」

 

 そして棒鞭を鳴らして号令をかける!

 

「よし、作戦開始!」

 

* * * * *

 

 ナスターシャの号令一下、4機のガンダムたちは包囲網に向かっていった。

 

「グラビトン・ハンマアアァァァ!!」

 

 ボルト・ガンダムの放ったグラビトン・ハンマーが、戦闘開始の狼煙だ。遠心力で周囲のデスセラフたちをなぎ倒し、さらに前方に投げつける。遠心力で威力を増したハンマーは、その射線上にいるデスセラフたちを次々と粉砕していった。

 さらに、そのボルト・ガンダムの前に、ドラゴン・ガンダムが躍り出る。

 

「みんな焼けてしまいなっ! ドラゴン・ファイヤー!!」

 

 腕が竜のアギトの形に変形。そこから放たれるドラゴン・ファイアーで、前方のデスセラフたちをさらに焼き尽くす。

 

 デスセラフたちは、二機のガンダムの背後に回り込み、退路を断って包囲しようとするも……。

 

「そうはさせねぇよ、ほらほら!!」

「行きなさい、ローゼス・ビット!!」

 

 ガンダム・マックスターのギガンティック・マグナムの乱れうちと、上空からのローゼス・ビットの攻撃で、たちまち撃破されていく。

 

 一方のドモンも……。

 

「……」

「よし、いい具合だ、ドモン! 心を澄ませるのだ! 明鏡止水の境地に至るまで」

 

 外の喧噪とは裏腹にドモンの心は静かだった。その心はどんどん澄んでいき、明鏡止水へと近づいていく。

 

 作戦は万事うまくいくかと思われた。

 

 だが!

 

* * * * *

 

「ピョーンッ!!」

「なに!? うわっ!!」

 

 上空から強襲してきた何者かの蹴りで、マックスターが蹴り飛ばされた!

 なんとか態勢を立て直したガンダム・マックスターの前に立ちはだかったもの、それは……。

 

「カンガルー野郎!」

「イクゾ、チボデー! 第二回戦! オマエモ作戦モブチノメス!!」

 

 そう、カンちゃんの操る、ダークホッパーガンダムだった!

 

 そして、突破口を開いていく、ボルト・ガンダムとドラゴン・ガンダムの前にも……!!

 

「む、よけろ、サイ・サイシー!」

「え……うわっと!?」

 

 アルゴの警告を受け、サイ・サイシーがとっさに飛びのいた後に、無数の槍の刺突が突き刺さっていった。

 

「お前は、新生デビルガンダム四天王、チコ・ロドリゲス!」

「ジャンヌの頼みなんでな。彼女のためにも、この作戦、ぶち壊させてもらう!」

 

 チコのガンダム・ヘルトライデントが二機の前に着地し、トライデントを構える。

 

 突破組、維持組、両方でデビルガンダム四天王の攻撃を受け、バトルがはじまる。

 しかし、それによって戦力バランスは崩れてしまった!

 

「くらえ、ガトリング・デススピアー!!」

 

 チコがガトリング・デススピアーを放つ! アルゴはその攻撃にひるむことなく……。

 

「そのような攻撃で、このボルト・ガンダムを貫けると思うか……ぐわぁっ!!」

 

 ヘルトライデントにタックルをしかけようとしたところに、デスセラフの攻撃を受けてよろめいてしまう!

 

「アルゴの兄貴! うわぁ!!」

 

 それを援護しようとしたサイ・サイシーも、別のデスセラフのビームを受けて、吹き飛ばされてしまった。

 

 また別の場所では……。

 

「ソレ、ソレ! キック、キック!」

「くっ、このぉ!」

「チボデー! お助けします!」

 

 ダークホッパーガンダムの蹴りの連打に苦しめられるチボデーに助太刀しようとするジョルジュ。しかし。

 

「うわぁ!」

「ジョルジュ!」

 

 その隙を突かれ、別のデスセラフのビームを喰らって吹き飛ばされる。そこに。

 

「ヨソミヲシテイルヒマハナイゾ!」

「うおお!!」

 

 吹き飛ばされたジョルジュに気を取られた隙を突かれ、チボデーもカンちゃんの蹴りを受けてしまった!

 

 四天王の介入で苦戦を強いられ、突破口がふさがりつつあるのを見て、ナスターシャは危機を感じ、次の指令をくだした!

 

「いかん、このままでは突破口がふさがれるばかりか、先行したボルトとドラゴンが孤立してしまうぞ! 我々もオブイェークトに乗って加勢するのだ!」

「おう!」

「任されよ!」

「かしこまりました!」

『わかったわ!』

「はい!」

 

 ナスターシャの号令一下、恵雲、瑞山、レイモンド、チボデーギャルズ、そしてレインがうなずき、ネオ・ロシアの量産型MS(モビルスーツ)、オブイェークトに乗り込んでいく。

 

 その気配を感じ、一瞬ドモンの表情が動くが……。

 

「ならんぞ、ドモン! この作戦は、お前が明鏡止水に至るかどうかがカギだ。ここは彼らを信じるのだ!」

「……っ」

 

* * * * *

 

 ガンダムたちは大苦戦の中にいた。その中、ジョルジュはデスセラフをサーベルで切り裂く。だが、その背後から別のデスセラフが!

 

「!!」

 

 そこで間一髪、そのデスセラフは別の方向からのビームで撃破される。

 

「皆さん!」

「我々も加勢する。なんとしても、この突破口を守り切るのだ!」

「わかりました!」

 

 そしてナスターシャたちスタッフも加勢して奮闘する。だが、やはり多勢に無勢なうえに、デスセラフと量産型MSでは性能差がありすぎる。

 

「きゃあ!」

 

 チボデーギャルズのキャスの乗ったオブイェークトがデスセラフのビームで左腕を破壊されてしまう!

 

「キャス殿! うわぁ!!」

 

 声をかけたレイモンドの機体も、別のデスセラフの攻撃で吹き飛ばされた。

 

 そして、レインも。

 

「ドモンが明鏡止水に至るまで、なんとしても……きゃっ!」

 

 デスセラフのビームで、レインのオブイェークトは頭部を破壊された!

 

「ドモーンッッ!!」

 

* * * * *

 

 レインの心の叫びが届いたのか、突然、ドモンは目を見開いた。そして立ち上がる。

 

「何をする、ドモン! まだ明鏡止水には至ってないぞ!」

「レインやみんなの叫びが聞こえたんだ! みんなが窮地に陥っているのに、俺だけがこんなところで修業してはいられん! みんなを見殺しにしなきゃ得られない明鏡止水なら、ないほうがましだ!」

 

 そう言って、シャイニングに走っていく。シュバルツは、それを渋い顔をして見送っていたが、やがて苦笑を浮かべた。

 

「ドモンの奴め……。だが今回の暴走は、デビルガンダムを倒すという彼の勝手な執着ではなく、仲間を助けるためというより前向きなもの。悪いものではない」

 

 そして表情を引き締める。

 

「ならば私のすることは、せめて彼を助けてやることのみ。この戦いの中で、彼が明鏡止水に至ることを祈ろう」

 

 そう言うと、シュバルツは、自らの愛機、ガンダム・シュピーゲルに走っていった。

 

* * * * *

 

 レインのオブイェークトは頭部を失いながらも奮戦していた。だがそのうち、デスセラフの攻撃を受け、右腕と左足を破壊され擱座してしまう。

 

「きゃっ……! ……!!」

 

 そのオブイェークトに、デスセラフがビームライフルの狙いを定める。サブカメラのスクリーンに映るその様子に、レインが恐怖に震えた、その時!

 

「レイーンッッ!!」

 

 ドモンのシャイニングが突撃してきて、そのデスセラフを一刀両断した!

 

「ドモン! 修行のほうはいいの!?」

「まだだ! だが、みんなを見捨てるわけにはいかん!」

「もう……ドモンの馬鹿……」

「馬鹿で結構!!」

 

 そう言い残すと、ドモンは包囲陣のほうへと突進していった。

 それをレインは涙目で見送っていた。

 

* * * * *

 

 道を阻むデスセラフたちを斬り捨てていくシャイニング・ガンダム。だがそこに、飛行型デスセラフが上空から不意打ちをしてきた!

 

「!!」

「させん!」

 

 襲い掛かろうとした一瞬、デスセラフはずんばらりと両断された。その向こうに浮遊するシュピーゲル。

 

「シュバルツ!」

「お前の横と背後は、私に任せておけ! お前はひたすらに前に進むのだ!」

「おう! 恩に着るぞ!」

 

 そしてさらに突進していく。そして。

 

「超級! 覇王! 電影だあああぁぁぁぁんっっ!!」

 

 流派・東方不敗の奥義の一つ、超級覇王電影弾で一気に前方の敵機を薙ぎ払いながら、ひたすら前方に突進していく。

 

 スクリーンの各所にエラー表示が映るが、ドモンの目には映らない。ただひたすら前に、ジャンヌの元に―――!!

 

* * * * *

 

「……来ましたか」

 

 ドモンのシャイニング・ガンダムがデスセラフたちを薙ぎ払いつつ、俺……ジャンヌがいるここまでただ一直線に突き進んでくる。

 俺はそれを直立したまま眺め、待ち受けていた。

 

 そしてついに、彼は俺の眼前までたどり着いたのだ!

 

「……来ましたか、ドモン・カッシュ」

『おう。約束は守ってもらうぞ、ジャンヌ・エスプレッソ。俺がお前に勝ったら、道を開けてもらう!』

「いいでしょう。構えなさい、ドモン」

 

 そう言って俺は、ビームセイバーを抜いて構える。

 それに呼応して、ドモンのシャイニングも構えようとするが……!

 

『……!?』

「……」

 

 突然、膝を突き、両手をついて、いわゆるOTLの形に崩れ落ちたのだ。

 俺はただ、無言のまま、それを見つめ続ける。

 

『くそ、どうした!? 動け、シャイニング……っ!』

「……」

 

 どうやら、先の戦いで大ダメージを負ったうえ、ここまで来るのに無理をさせたせいで、ついに機能不全を起こしたのだろう。

 ……やむを得ない。

 

「あなたは所詮、ここまでが限界の人でしたか。残念です」

『……!』

「ですが、悔やむことはありません。あなたの散華も、私たちの理想、計画の糧となるのですから」

 

 俺はただ冷徹に、ビームセイバーを振り上げる。振り下ろす先はただ一つ。シャイニング・ガンダム。その肩口から袈裟斬りに一直線。ドモンのいるコクピットごと両断する。

 

 冷ややかな声で宣告する。

 

「……散りなさい」

 

 そして俺はビームセイバーを振り下ろした。

 

 その時だ。

 

 なんと、シャイニング・ガンダムは流れるような動きで、そのビームセイバーをかわしたのだ。そして、またも流れる動きで、俺の背後に回り込む。

 

「この動きは……」

 

 そう、この動き、これができる境地はまさに……。

 

 明鏡止水―――。

 





感想、そしてファンアート、絶賛募集中です!
それと、テテテの続編『テテテUC(ユニコーン)』を書いてくれる方も募集しています。書いてみたいと思う方は、メッセをくださいませ!

* 次回予告 *

皆さん、お待ちかねぇ!
ついに明鏡止水の境地を会得したドモン!
彼はシャイニング・ガンダムのスーパーモードを発動させ、ジャンヌと再びファイトを開始します。

その中で、ジャンヌと東方不敗の真意を知った彼は、果たしてどんな決断を下すのでしょうか!?

次回、『ちょっと待って。なんで俺、Gガンダム世界にTS転生して、東方師匠と拳交えてるの!?』

第16話『運命の対決再び! ドモンの選択!!』

にReady Go!!

それではみなさん。また6/19 12:00にお会いいたしましょう!
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