ちょっと待って。なんで俺、Gガンダム世界にTS転生して、東方師匠と拳交えてるの!?   作:ひいちゃ

19 / 42
 さて、みなさん。ガンダムファイト13回大会がはじまって、はや11ヶ月が経過しました。
 地球各地でのサバイバル戦、サバイバルイレブンを生き残ったファイターたちによる決勝大会が、いよいよ始まろうとしています。

 その会場となるのが、このネオ・ホンコンです。

 果たしてこれから、どのような熱いファイトが行われるのでしょうか?

「見事です。よくぞそこまで答えを導き出しました。ですが、こちらにも譲れないものがあります。これ以上は議論しても詮無いことでしょう」

 それではガンダムファイト、Ready Go!!



決勝編
17th Fight『決勝開幕! 緊急事態ゴッドフィンガー発動せず!?』


 俺……ジャンヌ・エスプレッソと、師匠こと、東方不敗・マスターアジアは、ここネオ・ホンコンの地に立っていた。

 これからここで、ガンダムファイト13回大会、決勝大会が行われるのである。

 

 決勝大会では、ある程度、前回優勝国の意向が反映されることになっている。

 現に原作でも、決勝大会はルール変更などの、ウォンのさまざまな策略が展開されていた。きっと現世でも、ウォンは色々な手を使ってくるだろう。俺たち新生デビルガンダム四天王やシャッフル同盟を叩き潰すために。

 

 だが、そのことに恐れはない。来るなら来いだ。どんな陰謀が来ても、それを叩き潰すのみ。

 

 俺がそう決意を固めたところに。

 

「師匠!」

 

 聞き覚えのある声。俺と師匠が振り向くとそこには……。

 

「おぉ、ドモン。無事にたどり着けたようだな」

「はい!」

 

 ドモン他、シャッフル同盟の面々がいた。みな、その表情には覇気がみなぎっている。

 

「アネゴ、ギアナ高地ではやってくれたね! 決勝でその借り、一杯返してやるからね! 覚悟しときなよ!」

「……」

 

 サイ・サイシーが挑戦的な表情でそう言ってきて、アルゴも不敵な笑みを浮かべてうなずいてくる。

 

「確かこの大会には、あのカンガルー野郎も出るんだろ?」

「えぇ。二人とも、仮名を用いて、個人資格でエントリーすると言ってました。ちなみに私は従来通り、ネオ・ノルウェー代表、師匠はネオ・マカオ代表として参加します」

「うむ。ウォンのネズミめが、なぜかわしのネオ・ホンコン代表での決勝参加は許さんとほざきおってな」

 

 それを聞き、チボデーが嬉しそうな表情を浮かべる。その横では、ジョルジュも微笑みを浮かべている。

 

「そうかい。そいつは、またやりあう時が楽しみだぜ!」

「えぇ。私もです」

 

 そこで気が付いた。ドモンと師匠が真剣なまなざしで見つめあっている。そして、師匠が口を開いた。

 

「ふむ、ドモン。お主、自分の道を見つけ出せたようだな」

「はい。師匠やジャンヌが何を憂い、何を考えているのかも。ですが俺には、師匠たちの道が正しいものだとは思えません。俺は必ず戦いの中で、その答えを見つけ、そして師匠やジャンヌを止めてみせます」

「そうか。ならば見事、止めてみせい。お主の成長、お主の道、答え、この決勝大会の中で、しかと見せてもらうとしようぞ」

「はい……!」

 

 と、そこで、開会セレモニーが始まった。

 

* * * * *

 

 壇上に立つ、サングラスをかけたいかにも怪しそうな男。彼がネオ・ホンコン首相にして、この話の黒幕、ウォンである。下の名前など知らん。知りたくもない。

 

 そのウォンは胡散臭い笑顔を浮かべたまま、「この決勝大会を輝かしいものにしたいと思う」などと白々しいことを言う。よく言うよ。原作でさんざん俺ルールぶちかましたくせに。原作でお前がやらかした色々なこと、忘れてないぞ。

 

 だが、驚きはそこからだった。なんと彼はそこで、「ではここで、我がネオ・ホンコン代表の特別シード選手を紹介しましょう」とのたまったのだ!

 

 あれ? どういうことだ? だって、偽物の師匠は倒したんだぞ、二度も。まさか三体目も作ったのか? 「だって私は三人目だもの」ってやつか?

 

 その通りだった。ウォンに紹介されて壇上に上がったのは、まさに俺の隣にいる人そのものだった!

 

「わしがネオ・ホンコン代表、東方不敗・マスターアジアである! 参加する者どもよ! 見事わしを倒し、ガンダム・ザ・ガンダムの称号をつかんでみせよ! できるものならな! ふはははは!!」

 

 しかも、そんな、師匠が言いそうででも言いそうにない台詞まで言う始末。やめてくれ、師匠に風評被害が出たらどうするんだ。

 

 そしてやはり、師匠は偽物を見て、不敵に笑みを浮かべている。しかしよく見ると、その額に青筋が浮かんでいた。

 

「ふふふ、あの小物め。面白い余興を用意してくれておるわ。よかろう。最下層から這い上がるのもまた面白い……ドモン!」

「は、はい!」

 

 急に呼ばれて驚いた様子のドモンに、師匠はその表情のまま続ける。

 

「わしはあの偽物を倒し、一足先に頂きにて待っておる。お主も負けずに、頂きにたどり着くがいい。その時を信じて待っておるぞ」

「はいっ!」

 

 そう力強くうなずくドモンを見て、師匠は満足そうにうなずく。だがその一瞬、師匠の表情が一瞬憂いを浮かべていたのが、少し気になった……。

 

* * * * *

 

 そしていよいよ、試合が始まった!

 

 ドモンの緒戦の相手は、ネオ・モンゴル代表のキル・カーン。MF (モビルファイター)はテムジン・ガンダム。

 

 国内予選を苦戦することなく勝ち進んで、サバイバル・イレブンも快勝を繰り返して決勝に進出したという剛の者だが、やはりドモンと比べると、格の差を感じる。しかも今回、ドモンは決勝用のガンダム、ゴッド・ガンダムに乗っての出場だ。苦戦する要素はどこにもないと俺には思われた。

 

 だが、師匠は相変わらず、厳しい表情をリングへと向け続けている。何か不安要素があるのだろうか?

 

 そして試合が始まった。

 

 俺の予想通り、ドモンは明鏡止水の動きをもって、キルの攻撃を流れるようにさばき続け、逆に激しい攻めを彼のテムジン・ガンダムに繰り出している。

 

 やはり、彼の勝利は間違いないように思えた。だが……!

 

* * * * *

 

「よし、これで決めるぞ!」

 

 そう叫び、ドモンはかつての愛機、シャイニング・ガンダムの必殺技、シャイニング・フィンガーの態勢を取った。

 

「俺のこの手が真っ赤に燃える! 勝利をつかめと、轟き叫ぶ!!」

 

 彼のボイスコマンドに反応し、ゴッドガンダムの制御システムがゴッド・フィンガーの発動プログラムを起動させようとする。

 

「喰らえ! ひぃぃぃぃさつ! ゴオオッド!!」

 

 そして技を放とうとしたその時! コクピットをエラーのアラーム音が包んだ!

 

「な!?」

 

 そして全天周モニターに表示される、『ERROR』の文字。

 そう、何かの理由で、ゴッド・フィンガーが発動しなかったのだ!

 

 その事態に、動揺を隠せないドモン。

 その隙を、キルが見逃すはずがなかった!

 

 彼の刀が、ドモンに迫る―――!!

 




ファンアート、そして『テテテUC(ユニコーン)』を執筆してくださる方、熱烈募集中です!

* 次回予告 *

皆さんお待ちかねぇ!

ゴッドフィンガーが発動しないという異常事態に見舞われたドモン! 果たして彼は、必殺技を封じられた状態で、勝利をつかむことができるのでしょうか!?

そして、アルゴ・ガルスキーの相手は、因縁深い相手でした。その相手を前に、アルゴは謎の行動に出るのです!

次回、『ちょっと待って。なんで俺、Gガンダム世界にTS転生して、東方師匠と拳交えてるの!?』
第18話『前進のケジメ! 沈黙のボルトクラッシュ!!』

にReady Go!!
それではみなさん。6/25 12:00に、またお会いいたしましょう!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。