ちょっと待って。なんで俺、Gガンダム世界にTS転生して、東方師匠と拳交えてるの!? 作:ひいちゃ
さてさて、いよいよ決勝大会がはじまりました。
好試合の連続に、会場では熱狂がおさまりません。
ドモンの次の相手は、街中で出会った少女、ネオ・スウェーデン代表のアレンビー・ビアスリーでした。
街中で意気投合した彼女と、充実したファイトを行うドモンでしたが、そのさなか、アレンビーは心ならず、上層部によってバーサーカーにされてしまいます。
勝利に目のくらんだ上層部によって、命の危機にさらされようとしていた彼女でしたが、ジャンヌによってそれは未然に防がれ、彼女はファイターとしての生命を失わずに済んだのでした。
さて、今回のカードは、ネオ・フランス代表ジョルジュ・ド・サンド対ネオ・イングランド代表のジェントル・チャップマン。
因縁の英仏対決。勝利はどちらにもたらされるのでしょうか?
それではガンダムファイト、Ready Go!!
「はぁはぁ……」
荒い息を突きながら、そのガンダムファイターは、敵のガンダムとにらみ合っていた。その彼の名は、ラセツ・ダガッツ。ネオシンガポール代表のガンダムファイターである。
彼は今、窮地にあった。周囲は霧に包まれ、どこから撃ってくるかわからない攻撃に苦しめられていたのだ。ラセツは決して弱いファイターではなく、むしろ強豪に分類されるファイターである。だが、その彼をしても、この謎の敵への打開策は見いだせずにいた。
また周囲から銃弾が放たれる! ラセツはそれをファイターならではの勘で、なんとか回避する。
しかし、例えかわすことができても、敵の位置をつかんで反撃することができなくてはどうにもならない。
「くそっ、なんで俺様がこんな目に……!」
こんなはずではなかったのだ。彼はただ、小生意気そうな参加者をちょいと痛めつけようと、獲物を探していただけだったのだ。それが今は、自分が獲物になってしまっている。
その時!
「ぐわぁ!」
ラセツの左腕に激痛が走る。銃弾の一撃が、ラセツのガンダム、アシュラガンダムの左腕の一本を撃ち貫いたのだ! さらに銃音。右腕の一本を砕かれた。
だがその一瞬、霧が晴れ、敵の位置が明らかになった。ラセツは決して雑魚ではない。人格に問題はあるが、それでも腕は確かなのだ。その彼の勘が告げた。敵に勝つには今しかない、と。
彼のアシュラガンダムは大地を蹴り、高く跳躍した。そして、銃弾をかわし、時には右腕、左腕を破壊されながらも、なんとか敵のガンダムの目前に降り立った。
「ぐへへ、よくもやって……なっ!? ぐわあ!!」
だが、それすらも、敵ガンダムの予測のうちだったらしい。その瞬間を狙って別方向から銃弾が放たれ、アシュラガンダムの残りの腕と右脚が破壊され、擱座してしまう。
そして雲が晴れ、月明かりのもとに敵ガンダムの姿があらわになる。
「お、お前は……ぐああああああ!!」
* * * * *
「ジョルジュの対戦相手が、謎の敵の襲撃を受けて棄権か……。なんかおっかないねぇ」
ある日のカフェテラス。そこで俺……TS転生者ガンダムファイター、ジャンヌ・エスプレッソと、ドモン・カッシュ、チボデー・クロケット、ジョルジュ・ド・サンドは集まって、ティータイムを過ごしていた。
そんな中、チボデーが新聞を読みながら言っているのは、昨日起こった事件。ジョルジュの次の対戦相手、ネオ・シンガポール代表のラセツが、謎の敵の襲撃を受けて重傷を負い、棄権したというニュースのことだ。
そのことで、ふとある懸念を抱いた俺は、それをジョルジュに聞いてみることにした。
「ジョルジュは大丈夫だったのですか? ネオ・フランスに容疑がかけられそうな気が……」
そう聞くと、ジョルジュは苦笑しながら答えてくれた。
「えぇ。私のアリバイの裏は取れましたし、疑いはすぐに晴れました。ですが……」
「ですが、なんだい?」
チボデーの問いかけに、ジョルジュは真顔で答えた。
「ラセツが気になる証言をしたらしいんです。『霧』と『紳士なガンダム』と」
「……」
「……」
ジョルジュの言葉に、俺とドモンが二人そろって顔をしかめた。その証言から、ある相手のことが思い浮かんだからだ。
「まさか、ネオ・イングランドのジェントル・チャップマンか? だが彼は、俺とのファイトに敗れ、そして果てたはずだが……」
その通りだ。ネオ・イングランド代表のチャップマンは、サバイバル11の中でドモンと戦い、敗れ、最後は力尽き、妻であるマノンに看取られて亡くなったはずだ。原作ではそうだったが、ドモンの話からすると、こちらでも同じ顛末だったらしい。
だが……。
「でも、もしかしたら……」
「なんです?」
「もしかしたら彼は、ウォンにフェイク
そう、原作において、一度は果てた彼だったが、ウォンにDG細胞を植え付けられ、グランドガンダムのファイターとなって再登場してきたのだ。もしかしたら、それと同じようなことがこちらでも起こっているのかもしれない。
「それでも、ラセツを狙う理由まではわかりませんが……」
「あれ以来、同じ事件が起こってないってことは、通り魔的な犯行ではなさそうだしなぁ……」
そしてまた四人で唸る。そこに。
「ただいま戻ったぞ」
俺たち新生デビルガンダム四天王の、師匠こと東方不敗マスター・アジア、チコ・ロドリゲス、そしてカンちゃんの三人が戻ってきた。
「お帰りなさい、師匠。いかがでしたか?」
「うむ。色々探ってみたが、やはり今回の通り魔事件と、ウォンの奴とをつなぐ手がかりは見つけることはできなんだ」
「そうですか……」
再び考え込む、俺とチボデー、ドモン、ジョルジュ。だがそこで。
「じゃが、狙われているのがジョルジュの対戦相手だということで、一つだけ目星がついていることはある」
「それは?」
ジョルジュの質問に答えたのは、チコとカンちゃんだ。
「あぁ。奴はジョルジュと戦う予定の相手を消している……つまり、お前との戦いに持ち込むのが目的ではないか、という推論が浮かんだ」
「トハイッテモ、ネラワレタノガラセツダケダカラ、ナントモイエナイガナ」
「なるほど……もし、それが当たっているとしたら……」
ジョルジュの言葉に、師匠がうなずいて返した。
「うむ。お主の周囲にも何かアクションを起こす可能性がある。くれぐれも気を付けよ」
そしてその夜、実際にそれは起ったのだ!
* * * * *
「もう! ジョルジュ、どうしてですの! どうして一緒にいてはいけないんですの!?」
「だから言ってるではありませんか。私は狙われているので、危険なのです」
その翌日、トレーニングに励むジョルジュは、犬のように噛みついてくる姫、マリアルイゼの苦情に苦慮していた。
チコ・ロドリゲスの推測が必要なら、チャップマンの目標は自分である。ならばその自分のそばにいれば、守るべき主君であるマリアルイゼにも害が及んでしまう。なので遠ざけようとしているのだが……。
「大丈夫ですわ。危険なんて、私の愛の前には……」
「いいかげんにしてください、マリアルイゼ様! ふざけている場合ではないのです!」
そこまで言って、ジョルジュははっとなった。主君であるマリアルイゼが涙を浮かべている。
「私の愛を、おふざけというなんて……。ひどいわ、ジョルジュの馬鹿ーーーー!!」
そして走り去ってしまう。
「マリアルイゼ様……」
呆然とつぶやくジョルジュ。そこに。
「いかん、いかんぞ、ジョルジュ・ド・サンド!」
「!?」
どこかで聞いたような声。彼が声をしたほうに目を向けるとそこには……。
城の頂に直立したシュバルツがいた。驚きに絶句するジョルジュをよそに、シュバルツは彼を叱責する。
「娘の心は、何ごときにも代えがたき宝! それを『おふざけ』と切り捨てるなど、騎士としてあるまじき行い!」
「そ、それは……」
「それに、お前の護るべき主君を遠ざけて、それで主君が襲われたらどうするつもりだ! 『お前の周囲にもアクションを起こす可能性がある』という、マスター・アジアの警告を忘れたか!」
「!!」
そこに。
「きゃーーーー!!」
マリアルイゼの悲鳴が響いた。
「マリアルイゼ様!」
「ぬぅ、いかん。やはり私が危惧した通りになったか!」
ジョルジュとシュバルツは、声のした方向に急いで走る。
そして駆け付けた彼らが見たものは……。
* * * * *
「えーい、放しなさい、この無礼者!」
「マリアルイゼ様!」
一機のガンダムに、ジョルジュの護るべき存在、マリアルイゼ姫が握られ、捕まっている、という様であった。そのガンダムは、話にも出てきた……。
「ジョンブル・ガンダム! チャップマン、あなたがそんな狼藉を行うとは!」
「なんとでも言うがいい。今この私の手に、お前の護るべき姫が捕まっていることを忘れるな!」
「くっ……」
そして、ジョンブル・ガンダムに乗り込んだチャップマンが続ける。
『ジョルジュ・ド・サンド。お前に、非公式のファイトを申し込む! 今日の夜10時に、フェイクロンドン・タウンに来るのだ! もし来なかったり、変なことをしたら、この姫の命はない!』
「なんですって……? くっ……!」
チャップマンがそう言ったところで、ジョンブル・ガンダムから霧が放出された。霧はたちまち辺りに満ち、白く染める。
そして気が付いたころには、ジョンブル・ガンダムの姿はここにはなかった。
「なんてことだ……」
「マリアルイゼ姫が捕まった以上、彼の誘いに乗るしかあるまい。我々も、姫の身に危機が及ばぬよう手を尽くそう」
「ありがとうございます。よろしくお願いします」
ジョルジュはそう礼を言ってうなずくと……。
「来なさい、ガンダム・ベルサイユ!!」
* * * * *
そして、新型であるガンダム・ベルサイユに乗り込んだジョルジュは、チャップマンとのファイトに挑むため、霧に包まれたフェイク・ロンドンタウンへとやってきた。
「やってきましたよ! 姿を現しなさい、チャップマン!」
ジョルジュの叫びにこたえるかのように、霧の奥から一機のガンダムが現れた。ジョンブル・ガンダムだ。
「よく来たな、ジョルジュ・ド・サンド。決着、今ここで果たさん!」
「望むところです。あなたを倒し、姫を返していただきます。行きますよ! ガンダムファイトッ!」
「「レデイイィィィィ・ゴオオオォォォ!!」」
かくして、騎士と紳士のガンダムファイトが始まった!
ジョンブル・ガンダムは、ガンダム・ベルサイユのビームセイバーの斬撃をかわしながら後退し、銃撃を放つ。ジョルジュはそれをかわすと、ローゼス・ビットを射出した。
ローゼス・ビットから変幻自在の攻撃を放つジョルジュ。そのビームの一発が、ジョンブル・ガンダムの左腕を破壊した。
だが!
「なっ!?」
破壊された左腕から細胞のようなものがあふれ出し、その左腕を再構成したのだ。
それは間違いない……。
「それは、DG細胞……いえ、フェイクDG細胞!」
「その通り。私はこの身に、フェイクDG細胞を宿して復活したのだ!」
そう言うと、チャップマンは、不意打ち気味に、ライフルから散弾を放った! とっさにジョルジュはマント上のシールドでそれを防ぐ。
「なぜです、なぜあなたほどの方が、フェイクDG細胞に!? ドモン・カッシュとのファイトに満足して果てたのではないのですか!?」
「あぁ、満足した。だが、それでも一つの悔いがあったのだ。それは、我が祖国ネオ・イングランドと、ネオ・フランスとの決着!」
「なんですって!?」
ジョンブル・ガンダムは縦横無尽に飛び回りながら、ビームを浴びせていく。その狙いはとても的確で、ジョルジュを持ってしても、反撃の隙を与えないほどだ。
「ネオ・イングランドを代表する紳士として、この決着を果たすまでは死んでも死に切れん! だから私は、あえてフェイクDG細胞を受け入れて復活したのだ! 黒幕どもの傀儡になってまで!」
「そこまでして決着をつけようとする覚悟……感服しました。しかし、私もマリアルイゼ様の騎士。負けるつもりはありません!」
「よくぞ言った、ネオ・フランスの騎士よ!」
そう叫びながら戦いを続けるチャップマンに通信が入る。彼の妻、マノンからだ。
『チャップマン、なぜドローンを使わないの!? あれを使えば……』
「黙れマノン! これは我がネオ・イングランドとネオ・フランスとの由緒ある対決! あくまで一対一。他の介入は許さん!」
『チャップマン……』
そしてチャップマンは、さらに縦横無尽に動き回りながらライフルを撃ち続ける。その攻撃に、ジョルジュは防戦一方だ。
「このままでは……。そうだ!」
ガンダム・ベルサイユはそこで立ち止まり、回避をやめた。そしてチャップマンも決着をつけるべく、さらに動きを速めた。
「いくぞ、ジョルジュ・ド・サンド! 必殺、ミラージュ・レインボー・ショット!!」
なんとその動きの速さに、ガンダム・ベルサイユの前方に無数のジョンブル・ガンダムの残像が現れた! それらが一斉に、敵に対してビームを放つ!
そして一方のジョルジュも……!
「護りなさい、ローゼス・リフレクター・ビット!」
マント状のシールドから、花びらが鏡となったローゼス・ビットを何十機も射出し、ベルサイユの前面に展開する!
そのビットたちに、ジョンブルのビームが直撃した!
* * * * *
「勝ったわね、いくら反射能力を持ったビットでも、チャップマンの必殺技は防ぎきれないはず。これであの人の戦いも……」
そう安心したようにつぶやくマノンだが、彼女の傍らのマリアルイゼは、崩れ落ちることも泣くこともなく、気丈に窓の外を見つめ続けている。
「哀しくないの? あなたの騎士が倒れたのに」
そう聞くマノンに、マリアルイゼは、前方を見据えたまま、気丈に答える。
「はい。私の知っているジョルジュは、決して負けるような人ではないと信じていますから」
「どこまでも信じてるのね。でも、あれだけのビームを喰らえば……えっ!?」
マノンは目をむいた。視線の先には、無傷のガンダム・ベルサイユと、主を守り切ったリフレクター・ローゼス・ビットたちがあったのだ。
* * * * *
「私の最強の技を耐えるか……さすがだ」
「いえ、一か八かでしたよ。もしマリアルイゼ様を助けるための戦いでなければ、私の負けだったでしょうね」
「そうか……さすがはネオ・フランスの騎士だ……」
「それではこちらの番です。この私の技、受けていただきましょう!」
彼の声とともに、無数のビットたちがジョンブル・ガンダムの周囲を取り巻く。
* * * * *
「チャップマン……!」
チャップマンの敗北を感じ取ったマノンは、マリアルイゼを羽交い絞めにして、懐から銃を抜こうとした。彼女を人質にして、ジョルジュを負けさせようというのか。だが。
「っ!」
銃を抜いたところで、どこかから飛んできた手裏剣が、彼女の手からその銃を弾き飛ばした。
「どうにか間に合ったな」
「えぇ、よかったです」
部屋の天井からシュバルツとジャンヌが飛び降りてきた。彼らが、マリアルイゼが人質にされるのを阻止したのは想像に難くない。
「これで終わりね……ふふふ……。……っ」
そこで、シュバルツたちが止める間もなく、マノンは何かをかみ砕いた。途端に彼女は、口から血を吐いて倒れこむ。
「これは……毒を飲んで自決したのか……」
「なぜ……?」
死にゆくマノンを見守るシュバルツたちに、彼女は、解放されたような笑みを浮かべて言った。
「決めていたの……。あの人が勝つためなら何でもする。そして、勝っても負けても、私はチャップマンと共に散るって……」
そしてこと切れた。シュバルツはそっと、彼女の瞼を閉じてやる。それが彼なりの、夫への愛に生きた女への手向けであった。
* * * * *
「ローゼスハリケーン!」
ジョルジュの号令とともに、ローゼス・ビットたちがビームを放ちながら、ジョンブル・ガンダムの周囲を回り始める。
その光の檻の中、チャップマンは何かに気づいた。それは愛する妻の散華。
「マノン……そうか……」
そしてつきものが落ちたかのように、安らかな表情で目を閉じた。そして。
「フィナーレ!!」
ジョルジュの叫びとともに、ジョンブル・ガンダムは爆炎に包まれた。ボロボロになったジョンブル・ガンダムは力尽きたかのように、崩れ落ちていく。
そのジョンブルから通信が届く。
「見事だ……さぁ、とどめをさすがいい。ネオ・フランスとの決着がついた今、思い残すことはない……」
「チャップマン……わかりました」
だが、ジョンブル・ガンダムにとどめを刺そうと、ガンダム・ベルサイユが前に一歩踏み出したその時!
「!!」
「!?」
ジョンブルの様子が一変した。まるでもがき苦しむかのような動きを見せ、身体のあちこちが怪しく蠢く。
「こ、これは……!?」
「うおおおお!!」
苦しむチャップマンに、目の前の惨状に戸惑うジョルジュ。そこに投げかけられた声があった。
「……お前の願いはかなえてやった。次は、我らの番だ」
「!? 謎の黒いガンダム!!」
そう、以前のファイトで、会場を襲撃したあの黒いガンダムだった。
「あなた方が、チャップマンを蘇らせた黒幕だったのですね!」
「……お前に答えてやる義理はない。さぁ、今こそ目覚めよ、グランドガンダム……!」
その黒いガンダムの言葉に、あわててジョンブルのほうを振り返るジョルジュ。その彼の目の前で、ジョンブルガンダムは蠢き、まがまがしく変形している。
「ぐおおおお! 頼む、ジョルジュ、早く介錯を……! 私は醜い異形の姿になってまで生きたくはない……!」
「チャップマン……はい!」
そして、ジョルジュは、チャップマンの願いをかなえるべく、改めてビームセイバーを構えてとどめを刺そうとするも……。
「させないと言っている……!」
その背後から、黒いガンダムが襲撃! ビームソードの一撃を放つ。ジョルジュは間一髪、振り向きざまにその斬撃を受け止めることができた。だが、その一瞬が致命的な一瞬となった!
「ぐああああああ!!」
「チャップマン!」
ジョンブル・ガンダムは巨大な醜い姿に変形を完了していた。四足獣を思わせる姿に、その巨体に似合うほどの四門の巨大な主砲。背中に生える、長大で鋭い二本の牙。それはまさに、神話に出てくる巨獣、ベヒーモスがごとし。
ジョンブル・ガンダムは新たな姿、グランド・ガンダムとなっていた。
* * * * *
俺……ジャンヌたちが、マリアルイゼ姫を連れてビルを出ると、そこでは状況が急転していた!
ジョンブル・ガンダムがグランド・ガンダムに変形し、ジョルジュのガンダム・ベルサイユと対峙していたのだ! 俺たちは、マリアルイゼを追って来ていたレイモンドにマリアルイゼ姫を託すと、自分たちのガンダムを呼び出した。
そしてその間にも、戦いは続いている。
「ううう……ウガアアアアア!!」
「ぐわぁ!!」
グランド・ガンダムは動揺しているジョルジュのガンダム・ベルサイユに猛突撃! 敵を吹き飛ばした!
「ぐっ……!」
さらに、その巨大な脚でベルサイユを踏みつぶそうとする。ジョルジュはかろうじてそれを回避、上空から反撃しようとした。だが!
「!!」
背中の巨大な角、グランド・ホーンが勢いよく伸びだし、ベルサイユを襲う! ガンダム・ベルサイユは角をシールドで防ごうとするが、グランド・ホーンはそのシールドを簡単に貫き、ベルサイユの左胸を貫いた!
「ぐああああ!!」
「ジョルジュー!!」
建物の外で悲鳴をあげるマリアルイゼ。その悲鳴を意に介せず、グランド・ガンダムはジョルジュにとどめを刺そうとする!
そこに、シュバルツのガンダム・シュピーゲルと、俺のガンダム・オルタセイバーが背後から襲い掛かる!
それを察知したチャップマンは、こちらへと振り返り、俺たちに砲門を向けた。
そして射出されたのは、電撃に包まれた二本のアーム! それは二機を捉え、ビルへと叩きつけた!
「ぐぅっ……!」
「ううっ……!」
補助アームとはいえ、そのパワーはかなりのもの。ちょっとやそっとでは振り払えそうにない。さらに電撃が俺たちを苦しめる。
二機の動きを封じ、あらためてガンダム・ベルサイユにとどめを刺そうとするグランド・ガンダム。だがその時、グランドの動きが変わった! まるで何かに苦しむかのように悶え始めたのだ。
まだ、チャップマンの意識が残っているのだろうか。
それを見ていた黒ゴッドが忌々しく言う。
「まだチャップマンの洗脳が十分ではないのか……。ここはいったん引き上げるとするか……。命拾いしたな。それと、ドモン・カッシュに伝えておけ。必ずお前の首をいただくとな」
そう言って黒ゴッドは飛び去り、グランドも地面に潜って姿を消した。
俺たちはその様子をただ見守るだけだった……。
ファンアートと感想、募集中! テテテUCを書いてくださる方も絶賛募集しています!
* 次回予告 *
皆さんお待ちかねぇ!
ハイパーモードを発動させるべく、自分の道の答えを探し求めるドモンは、暗殺者の襲撃を受けます。そして、ある老人の元で暮らすことになった彼は、その老人の姿勢から、探し求めていた答えの萌芽を発見します!
ドモンはついに明鏡止水に完全開眼! 今彼の右手が熱く燃え、轟き叫ぶのです!
次回、『ちょっと待って。なんで俺、Gガンダム世界にTS転生して、東方師匠と拳交えてるの!?』
第25話『見えた光明! 発動ゴッドフィンガー!!』
にReady Go!!
それではみなさん。7/16 12:00に、またお会いいたしましょう!