ちょっと待って。なんで俺、Gガンダム世界にTS転生して、東方師匠と拳交えてるの!?   作:ひいちゃ

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 どうも、こんにちは。ストーカーでございます。

 さてさて、大変なことになってしまいました。
 『アナザー五人衆』と名乗るガンダムたちの襲撃で、ガンダムファイト第13回大会は中断! 世界はたちまち不穏な空気に包まれてしまいました。

 この先、世界はどうなるのでしょうか? もしや、またカオス戦争がはじまってしまうのでしょうか?

 輸送隊を護衛することになった、新生デビルガンダム四天王とシャッフル同盟の連合軍。彼らの目の前に現れたのは、獅王争覇・グランドガンダムでした。

『おいおい、こいつぁ……』
『グオオォォォ! 潰す、潰すぅ……! シャッフル同盟も四天王も、輸送部隊もみんな潰すぅぅぅぅぅ!!』

 そのパワーの前に叩きのめされ、あわや輸送部隊壊滅!……かと思われましたが。

『ゲルマン忍法、砂塵爆裂の術!! ……どうにか間に合ったようだな』

 駆け付けてきたシュバルツの働きにより、どうにかグランドガンダムを撃退! 輸送部隊を守り切ることができたのでした。

 ですが、五人衆の蠢動はまだまだ続くのです。

 今回のカードは、偽マスター・アジアのヘルマスターガンダム。そして、謎のファイターの漆黒覇魔、デモンガンダム。

 それでは! ガンダムファイト、Ready Go!!



30th Fight『牙をむく奇門遁甲の陣! デモンガンダムの謎!』

「何!? 新宿に、偽物の師匠が!?」

 

 輸送機ゴルビーの会議室で、ドモンがナスターシャ女史にそう聞いていた。

 

「あぁ。新宿に、ヘルマスターガンダムがあらわれた。新宿にいる、ネオ・ロシア工作員からの情報だ」

 

 そういうと彼女は、モニタをつけた。そこでは、ネオ・ジャパンのオールド・ジャパン防衛隊のMS(モビルスーツ)と戦っている、ヘルマスターガンダムの姿が映しだされている。

 

 流派東方不敗の技を鮮やかに使いこなす偽マスター・アジアは、たちまち防衛隊を撃滅してしまった。

 

「しかし、なぜ奴は新宿に……まさか!?」

 

 ドモンが衝撃を顔に浮かべて、師匠……東方不敗・マスターアジアのほうを向くと、師匠はうなずいて目を開いた。

 

「うむ。もしかしたら奴は、アナザーデビルガンダムの残骸を見つけ出し、復活させる気なのかもしれぬ」

「そんなのとんでもないぜ! すぐに新宿に向かわなきゃ!」

 

 と、サイ・サイシーが言ったとき、突然、振動が会議室を襲った!

 

「な、なに!?」

「何者かの襲撃か!?」

 

 俺たちは急いで、ブリッジへと向かった。

 

* * * * *

 

 ブリッジに到着すると、そこではネオ・ロシアのスタッフたちや恵雲たちが戸惑った顔を浮かべていた。

 

「どうしたのだ?」

「は、はい。それが、ガンダムシュピーゲルが現れて、あれを機体に……」

 

 スタッフの一人が、機外カメラの映像をモニターに映し出した。そこにあったのは……。

 

「きょ、巨大な矢文……?」

 

 レインが、呆然とそう言った。彼女の言った通り、ゴルビーの機体側面に、MSサイズの矢文が突き刺さっていたのだ。

 

「機体へのダメージは?」

「はい。それほど深く刺さらなかったので、外部装甲の破損ぐらいで済みました」

「シュバルツ、いったいどういうつもりだ!?」

 

 ドモンがそう問いただすと、モニターにシュバルツの姿が現れて、こう返事してきた。

 

「お前たちが新宿に行くというのでな。注意を与えに来ただけだ」

「だからって、ゴルビーにアロー・レターを突き刺すか?」

 

 チボデーがそう呆れながら返す。俺も同じ気持ちだ。風車の弥〇かよ。それとも、かげ〇うのお銀か? ここは水戸〇門の世界じゃないんだぞ、ドモンの兄疑惑があるネオ・ドイツのガンダムファイター。

 と、そこで、モニターに何か地図のようなものが映し出された。これは……新宿の地図か? その地図のいくつかの地点にマークがつけられているが。

 それを見て、ジョルジュが質問する。

 

「これはなんでしょうか?」

「このポイントに、奴らが何か変な建造物を作っているらしい。何かあるのかもしれん。気を付けることだ」

 

 シュバルツの助言にアルゴがうなずいた。そして。

 

「協力感謝する。しかし、お前は一体何者なのだ? 俺たちとの信頼をさらに深いものにするため、ゴルビーにやってきて、その覆面を取るべきではないかと思うのだが」

 

 至極もっともです。しかしそれに、シュバルツは、それまでの渋い態度が消えうせたように慌てふためいた。

 

「そ、それはできぬ! まだ私の正体を明かすべき時ではないのだ! さ、さらばっ!!」

 

 そしてガンダムシュピーゲルは風に乗って姿を消した。逃げたな……。

 一同は少し呆然としていたが、ナスターシャが一足先に気が付いて言葉を発した。

 

「何はともあれ、シュバルツからの助言は頭にとどめておくように。それでは改めて新宿へ向かうぞ!」

「了解!」

 

 そこで俺は、師匠が腕を組んで考えているのに気が付いた。何かあるのだろうか?

 

「師匠、どうしたんですか?」

「うむ、あの建造物の配置、どこかで見覚えがあると思ってな……。なんだったか、むむぅ……」

 

* * * * *

 

 そしてゴルビーは新宿上空までやってきた。

 俺のガンダムオルタセイバー、ドモンのゴッドガンダムをはじめとした8機のガンダムが、パラシュートで新宿へと降下する。

 

「なんか、以前アナザーデビルガンダムで戦った時とは、さらに変わってきていますね……」

『そうだな。何か、おどろおどろしさが増しているというか……』

 

 俺の言葉に、ドモンがそう返してくれる。さらにサイ・サイシーも。

 

『ぶるる、オイラ、もうオールド・エジプトであったようなものはもう嫌だよ……』

 

 そういえばサイ・サイシーは原作では、ネオ・エジプトで、ファラオガンダムⅣ世にひどい目にあわされてきたんだったか。主にホラーな方向で。もしかしてトラウマになったのか?

 

 だが、そんなことを言っている場合ではないようだ。ジョルジュがあることに気づいて注意を促してきた。

 

『皆さん、気を付けてください。計器がどうも怪しい動きをしています』

『俺のマックスリボルバーもだぜ。嫌な予感がするな……』

「罠が仕掛けられているのかもしれません。気を付けて進みましょう」

 

 そして新宿を進むと……。

 

『ふははは、待っていたぞ、愚か者どもよ!』

「!!」

 

 周辺に響く声。声のしたほうを見上げると、そこには東京タワーの頂上に直立した……。

 

「偽東方不敗・マスターアジア!!」

 

 そう、偽マスター・アジアの乗るヘルマスターガンダムが待ち構えていたのだ!

 

『罠にかかりによくぞ参った。存分に貴様らをもてなしてやろう。わしの秘術でな!』

『秘術だと!? 何するつもりだ!?』

 

 チボデーがそう言ったとたん、視界がぐにゃりと歪み、頭がかすみがかかったようになる。

 そして、俺は一瞬、気を失った。

 

* * * * *

 

 そして俺が気が付くと……。

 

「なっ!?」

 

 おどろおどろしい姿をしたデスアーミー……いや、デスアーミーオルタたち6機が乱闘をしているところだった。ど、どういうことだ!?

 

 しかし、戸惑っている暇はないようだ。そのうちの一機がこちらを見つけ、攻撃してきたのだ!

 

「仕方ありませんね。まずはこいつを排除しなくては……!」

 

 そしてビームセイバーを抜いて斬りかかるも……。

 

「なっ!?」

 

 再び俺は、驚きの声をあげた。そのデスアーミーオルタは鋭い動きで、そのビームセイバーの斬撃をさばいたのだ!

 こいつ……強い!?

 

 そして、俺とそいつは激しいファイトを繰り広げた。しかし、その敵の強さは破格で、防ぎ続けるのが精いっぱいだ。

 

 だがそこで変化が起こった。そのデスアーミーオルタが何かに気が付いたようなのだ。

 そいつは構えをとり……あの構えは、流派・東方不敗の?

 

 そして一歩を踏み出した!

 

「かああああぁぁぁぁつ!!」

 

 俺の一瞬の隙を突き、奴の掌底が俺のオルタセイバーを直撃した!! しまった……!?

 

「……?」

 

 しかし、不思議なことに、俺の機体には傷一つなかった。当身だったのか? そして目の前にいたのは……。

 

「し、師匠?」

『ふむ、ようやく正気に戻ったか』

 

 そう、師匠のマスターガンダムだったのだ。ということは今のは……幻術?

 見ると、戦っているのも、デスアーミーオルタではなく、ドモンたちのガンダムだった。

 

『詳しい話はあとじゃ。まずはこいつらを正気に戻さなくてはな』

 

 そして師匠は、残りの6人にカツを入れ、正気に戻したのだった。十二王方牌大車併で。

 

* * * * *

 

『やれやれ、助かったぜ……』

 

とチボデー。

 

『奴の術にまんまとはまってしまうとは……不覚です』

『気にすることはない。わしもかかってしまったのだからな』

 

 しょぼんとするドモンに、師匠がそう声をかける。

 それにしても……。

 

「それにしても、この空間は一体なんなんでしょうか? 明らかに普通の空間とは違うようですが……」

『うむ。おそらくは、奴の術によって作り出された、結界のようなものであろう。みな、ここからは気合を入れて進めよ。少しでも気を緩めれば、さっきみたいに幻術に囚われることになるぞ』

『OK! わかったぜ……! ……』

 

 そう言っておきながら、さっそく幻術にかかって、こっちに襲い掛かりそうになったサイ・サイシーのガンダムダブルドラゴンを、師匠が酔舞・再現江湖デッドリーウェイブで吹き飛ばした。

 

 そして進むわけだが……。

 

『Oh My God……。一体出口はどこだよ……。それに、奴の姿も見えねぇじゃねぇか……』

 

 チボデーが愚痴るのも無理はない。出口あるいは偽師匠の姿を求めて進んでいるのだが、まるで迷宮を進んでいるようで、なかなかそこまでたどり着けないでいるのだ。

 さすがにこの状況を、ジョルジュも危惧しているようだ。

 

『いけませんね……。これが続けば、また気持ちに隙ができてしまうかもしれません。そうなれば、奴の術中にはまることに……』

『むぅ……』

 

 ジョルジュの指摘を受けて、師匠がうなる。

 

 その時、俺はあることに思い出した。師匠に聞いてみることにする。

 

「師匠、もしかしたら、シュバルツが教えてくれたあの情報は、この結界に関係しているのではないでしょうか?」

『あの建造物の配置……? 配置……結界……そうか!』

『何かわかったのですか、師匠!?』

 

 聞いてきたドモンに、師匠はうなずいて答えた。合点が言った様子で。

 

『うむ。これは奇門遁甲の陣よ! やっと思い出したわ』

『キモントンコウ?』

 

 チボデーの疑問には俺が答えた。

 

「はい。中国に古来から伝わる、占いの一種です」

『それを応用して結界を作るのが、『奇門遁甲の陣』じゃ。わしも使えるが、それをここまで再現するとは、さすがわしの偽物よ』

『マスター・アジアのおっちゃん。感心している場合じゃないぜ。どうすればいいんだ?』

 

 サイ・サイシーに突っ込まれ、師匠は咳払いをして返した。

 

『うむ。奴は奇門遁甲に従った配置に要石を置くことで、この結界を生み出しているのであろう。それを破壊すれば、結界を解除することができるはずじゃ』

『だが、その要石はどこに……? あっ! あのシュバルツからの情報か!』

 

 アルゴの言葉に、師匠は力強くうなずいた。

 

『うむ、あの配置は、まさにその奇門遁甲の配置よ。答えは既に知っていたわけじゃな』

「それでは、さっそくそこに行ってみましょう」

 

* * * * *

 

 そして、改めて、あの地図データを呼び出して、それをもとに進んでいると……あった!

 

『やっと見つけたぞ、あれが要石だな!』

 

 ドモンが叫ぶ。確かにそこには、不気味な形をした、水晶のようなものでできた柱があった。

 

『あれを全て壊せば、結界とやらを解けるわけだな! 楽勝だぜ!』

『いえ、楽勝とはいかないようですよ。要だけあって、守護者がいるようです』

 

 ジョルジュの言う通りだ。その柱の前には、テムジンガンダムを模したデスアーミーオルタが立ちはだかっていた。

 

『あれを倒さないと、柱は破壊できないようだな。それじゃ、派手にやってしまおうぜ!』

 

 サイ・サイシーの言葉をきっかけに、俺たちと守護者とのファイトがはじまった!

 

 とはいえ……一対八でかかれば楽勝……とはいかなかったが。

 

 サイ・サイシーのガンダムダブルドラゴンがデスアーミーオルタに飛び掛かった途端、ダブルドラゴンと奴の周囲をバリアが包み込み、他の機体はその中に入ることができなくなったからだ。

 

 どうやら、一対一でないといけないらしい。

 

 とはいえ、結果はサイ・サイシーの勝利。ガンダムダブルドラゴンが極・流星胡蝶剣でデスアーミーオルタを撃破し、それとともに柱も砕け散ったのだった。

 

* * * * *

 

『むむぅ! あの陣を抜け出すとは!!』

 

 そして今。俺たちは、偽マスター・アジアのヘルマスターガンダムの前に立っていた。

 あの後も難なく、俺たちは残りの柱とその守護者を打ち倒し、結界を解除することに成功したのだ。

 

『ふん、あのような術にそう簡単に引っかかると思っておるのか、たわけめ!』

「最初はちゃっかりと引っかかって、同士討ちしていませんでしたか?」

『余計なことは言わんでいい。さて……これまでの借り、一気に返させてもらうぞ、偽物よ!』

 

 そう言うと、師匠は構えをとった。それに応じて、偽マスター・アジアも構える。

 

『ならばこの手でお前たちを仕留めるまで! いでよ、デスアーミーオルタ軍団!』

 

 奴の号令とともに、周囲に多数のデスアーミー・オルタが出現した。俺たちを取り囲むとすぐに戦闘態勢をとる。

 

『皆、この偽物はわし自らが相手をする。お前たちはその小物どもの掃除を頼んだぞ』

「はい!」

『わかりました。師匠こそお気をつけて!』

『うむ。ではいくぞ! ガンダムファイトッ!』

『レデイィィィィ!』

『『ゴオオオォォォォッ!!』』

 

 そしてファイトがはじまった!

 

* * * * *

 

 激戦である。師匠は偽物と一対一のファイト、そして俺たちは沸いてきた多数のデスアーミーオルタと大立ち回りを繰り広げていた。

 

 ドモンが超級覇王電影弾でデスアーミーオルタたちを薙ぎ払っていく。

 

 チコが槍の乱れ突きで、次々と敵を鉄クズへと変えていき、チボデーがロッキー・モードを発動させ、目にもとまらぬ動きで、デスアーミーオルタを葬っていく。

 

 サイ・サイシーがダブルドラゴンの両腕の顎からの炎でデスアーミー・オルタたちを焼き払い、ジョルジュはローゼス・ビットのオールレンジ攻撃で敵を撃ち抜いていった。

 

 そしてアルゴは、敵からの攻撃をものともせず、ギガグラビトン・ハンマーでデスアーミーオルタたちを薙ぎ払っていく。

 

 もちろん俺も。

 

「スプラッシュ・ソード!!」

 

 スプラッシュ・ソードで次々と、デスアーミーオルタたちを貫いていった。

 

 一方の師匠と偽物は激しいバトルを繰り広げていた。決勝開始前時点のデータを反映させているだけあって、師匠と互角の勝負を繰り広げている。すごい。

 

 師匠の無数の突きを、偽物のヘルマスターが見事にさばいていく。

 偽物のアッパーと、師匠の打ち下ろしのパンチがぶつかりあう。

 お互い、打ち合い、さばきあう。

 

 そして、二人の飛び蹴りが交錯した。

 

 だがそこで、突然師匠のマスターガンダムがふらついた。いけない! もしかして、あの病か!?

 そしてその隙を偽マスター・アジアは見逃さなかった!

 

『勝機なり! 受けよ、我が奥義を! ぬああぁぁぁぁぁ!!』

 

 構えを取ったヘルマスターガンダムが金色に輝いていく。まさか!?

 それに気づいた師匠も、また構え、マスターガンダムが金色に染まっていく。そして。

 

『流派・東方不敗が!』

『最終奥義!』

『『石破天驚拳ーーーーー!!』』

 

 マスターとヘルマスター、二体のガンダムが同時に、石破天驚拳を放った! まさか、偽マスター・アジアもあの奥義を撃てるなんて!

 二つの石破天驚拳はぶつかりあい、エネルギーを周囲にまき散らしていく。そのエネルギーに、巻き込まれたデスアーミーオルタたちが塵へと変わっていき、俺たちはこらえながらそのぶつかりあいの結末を見届けることしかできなかった。

 というか、少しでも気を抜けば、俺たちも、この膨大なエネルギーの前に塵になってしまいそうだ。

 

『ほう……わしのこの奥義まで撃てるとはな……ゴホッゴホッ』

 

 そう言いながらせき込む師匠に、偽物がほくそ笑みながら言う。

 

『その通りよ! 言ったはずだ。わしには、お主のデータが使われているとな! 貴様のような半病人など、我が拳で消し去ってくれるわっ!!』

 

 だがそこで、師匠がにやりと笑った。

 

『我が拳で、わしを消し去るだと……たわけがっ!!』

 

 師匠のマスターガンダムの輝きがさらに増した! それにあわせて、師匠の天驚拳が勢いを増し、偽物のそれを圧倒していく!

 

『うおぉ……こ、これは……!?』

『馬鹿め、わしは決勝大会、さらにこれまでの戦いと、さらに死地をくぐってきておる。ただデータを移植されただけのお主とは違うわっ!!』

 

 そしてついに、均衡が崩れた! 二人分の天驚拳がまとめて、偽物のほうに向かっていく。勝ったっ!

 

 しかし。

 

 そこに、何者かのエネルギー波が放たれ、二人分の天驚拳のエネルギー弾を四散させてしまった。それによる衝撃が辺りを襲う!

 そこに響く、どこかで聞いた声。

 

『情けないぞ、偽マスター・アジア。それでも、我らアナザー五人衆か』

『で、デモンガンダム様!!』

 

* * * * *

 

『情けないぞ、偽マスター・アジア。それでも、我らアナザー五人衆か』

『で、デモンガンダム様!!』

 

 サンシャインビルの頂上に、黒いガンダム……デモンガンダムが直立していた。

 

『お、お待ちください。今のは……』

『言い訳はいい。貴様が必ずというのでやらせてみたが、この体たらくか』

 

 でもなんか、偽物とはいえ、師匠がこんなヘコヘコしてるのは奇妙な感覚。

 

『まぁいい。引き上げるぞ』

『は、ははぁ……』

 

 そして引き上げようとする二機。そこに。

 

『待て、逃がさんっ!』

「ドモン!」

 

 ドモンのゴッドガンダムが撤退しようとするデモンガンダムに飛び掛かっていく!

 

『爆熱! ゴオオォォッドッ! フィンガアアアァァァァァ!!』

 

 不意だったため、デモンガンダムはカオシック・フィンガーで迎え撃つことができなかった。

 かろうじてかわすが、ゴッド・フィンガーがデモンガンダムの頭部をかすめ、その一部が小さく爆発を起こす。

 

『やってくれたな……』

 

 それと同時に、デモンガンダムから俺たちに通信が届く。その画像を見て、俺たちは驚愕した!

 砕けた仮面。そこからのぞいたデモンガンダムのファイターの目は……。

 

 ドモンのそれと瓜二つだったからだ!

 ドモンのそれと瓜二つだったからだ!

 ドモンのそれと瓜二つだったからだ!

 

 大切なことなので三回言いました。

 

『お、お前は一体!?』

『何度も言わせるな。お前たちに答えてやる義理はない……!』

 

 そう吐き捨てると、デモンガンダムはゴッドガンダムを蹴り飛ばして吹き飛ばした。そして。

 

『今一度言おう。ドモン・カッシュ。必ずお前の首をもらい受ける。その時まで、せいぜい腕を磨いていろ』

 

 そして二機は、呆然とする俺たちを残し、光となって飛び去っていた。

 

『あいつは……一体……?』

 

 誰もいない新宿に、ドモンの困惑した声が風に紛れて流れて行った。

 

* * * * *

 

 一方そのころ。ネオ・ジャパンコロニーに、一件のメールが届いた。

 

 メールの送り主は……。

 

『コウゾウ・ミカムラ』。

 

 レイン・ミカムラの父親である……。

 




なお今回、ミカムラ博士に名前をつけさせていただきました。もちろん、本作品オリジナルですw

さてさて、ファンアートと感想、募集中です! それと、テテテUCを書いてくださるか方も募集しています!

* 次回予告 *

皆さん、お待ちかねぇ!

オールド・ウクライナにガンダムヘブンズソードが襲来しました! その目的は、豊かな穀倉地帯!
それを守ろうとジャンヌたちが奮闘する中、意外なあの人物が、助太刀に現れるのです!

次回、『ちょっと待って。なんで俺、Gガンダム世界にTS転生して、東方師匠と拳交えてるの!?』

第31話『穀倉地帯最終防衛線! ヘブンズソード迎撃作戦』

にReady Go!!

それではみなさん。8/3 12:00に、またお会いいたしましょう!
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