ちょっと待って。なんで俺、Gガンダム世界にTS転生して、東方師匠と拳交えてるの!? 作:ひいちゃ
さてさて、大変なことになってしまいました。
『アナザー五人衆』と名乗るガンダムたちの襲撃で、ガンダムファイト第13回大会は中断! 世界はたちまち不穏な空気に包まれてしまいました。
この先、世界はどうなるのでしょうか? もしや、またカオス戦争がはじまってしまうのでしょうか?
オールド・ウクライナの穀倉地帯を襲い、世界を食糧不足に陥れようとするヘブンズソードを阻止するため、ゴルビー一行はオールド・ウクライナに急行しました。
そこでヘブンズソード率いる軍団と激闘を行うのですが、そこでジャンヌが窮地に陥ります!
『待たせたな、若者たち! おっさん仮面、ただいま参上したぞ!』
その時! なんと、ネオ・ジャパンで凍結刑にされていたドモンの父、ライゾウ・カッシュ博士がライジングガンダムで参戦! 彼の働きで、一行は穀倉地帯を守ることができたのでした。
ですが、まだまだ五人衆との戦いは続くのです。
今回のカードは、ジェントル・チャップマンの獅王争覇・グランドガンダム。
それでは! ガンダムファイト、Ready Go!!
俺たち……俺、ジャンヌ・エスプレッソとチコ・ロドリゲス、カンちゃんの新生デビルガンダム四天王、ドモン、チボデー、ジョルジュ、サイ・サイシー、アルゴのシャッフル同盟……を乗せたゴルビーは、途中ヘブンズソードやウォルターの襲撃を受けたりしながらも、どうにかオールド・イングランドのロンドンに到着することができた。
だが、それもつかの間! 機内に警報が鳴り響くことになる!
『グランドガンダム接近! グランドガンダム接近! 各ガンダムは、ただちに出撃準備に入れ! 繰り返す! ……』
ナスターシャ女史の放送とともに、ハンガーが慌ただしくなりだした。
「ちっ、コーヒーブレイクもなしでファイトかよ! 忙しいったらありゃしないぜ!」
「まったくです。ティータイムを楽しむ暇ぐらいほしいものですね」
そう愚痴りながら、チボデーとジョルジュが、それぞれのガンダムに走っていく。
「……」
アルゴは無言でガンダムボルトクラッシュに乗り込み、機体を起動させる。
そんな中、ふと見ると、ドモンの父親、ライゾウ・カッシュ博士も乗り込む準備を進めていた。おいおい。
「あの……もしかして、ライジングに乗り込むつもりなんですか?」
「というか父さん、ファイトなんてできるのか?」
俺とドモンがそう尋ねるも、カッシュ博士は平然と、準備をしながら答えた。
「心配はいらん。これでも若いころは、ボクシングや空手で慣らしてきたからな。さすがにこの年だと正面きってのファイトは無理だが、後方からビームボウで援護するぐらいならできる」
「それだと、カッシュ博士のライジングに敵を近づけないように気を付けないといけませんね、ドモン」
「あぁ、もちろんだ」
と、そこで博士がぽつりと。
「でも、あのラバースーツを着こむのはとても大変なんだよなぁ……なんとかならんものか」
「……」
「……」
ならどうしてライジングに乗り込む。アルティメットガンダムの開発者。
* * * * *
そして俺たちがゴルビーから発進すると、ちょうど敵の大群が向かってくるところだった。
まるでイナゴのように押し寄せるデスアーミーオルタ。その後方にグランドガンダムの巨大な影が見える。
『よし、ではさっそく、先制攻撃を仕掛けるとしようか』
カッシュ博士の声。博士のライジングはビームボウを空に向けてかまえる。そして、ビームボウにビームの矢が発生する。
『
ライジングガンダムが上空に光の矢を撃つ。すると、その上空から無数の光の矢が降り注ぎ、デスアーミーオルタを次々と貫いていった。すげぇ! 確かこんな技、原作にはなかったぞ。
『まだまだいくぞ。ライジング・シャワー!!』
ライジング・シャワーの二射目が放たれた。再び多くのデスアーミーオルタが空から降り注ぐ光の矢の餌食となった。
それにしても、この博士、ノリノリである。
二射のライジング・シャワーで敵は数を減らしたが、それでもまだまだ多くの数が接近してくる。そして、俺たちとの格闘戦が始まった!
『ジャンヌ、お前はオールド・ウクライナの件がある。あまり大技を放たず、無理はしないようにするんだ!』
「はい、わかってます、ドモン!」
そうドモンに返しながら、接近してくるデスアーミーオルタを斬り捨てる。一方のドモンも、ビームソードで敵を一刀両断した。
カッシュ博士は後方から味方を援護したり、俺たちを突破した奴を撃ち抜いたりしてくれている。他のメンバーも奮闘しているようだ。
『ガトリング・デススピア―!!』
チコのヘルトライデントの、ガトリング・デススピア―が炸裂! その前方に迫っていた数機のデスアーミーオルタがスクラップと化した。
『でかいのをぶちかますぞ。離れていろ!』
『ちょ、ちょっと待ってくれよ、アルゴの兄貴!』
アルゴのガンダムボルトクラッシュが黄金色に輝きはじめた。ゴールド・パイレーツモードを発動させたのだ。そして。
『炸裂! ガイアクラッシャアアアアァァァ!!』
『ま、待ってって、うわああああ』
ボルトクラッシュが大地に拳を叩きこむ! すると地面が大きく割れて、多くのデスアーミーオルタを吹き飛ばした! なお、サイ・サイシーのダブルドラゴンは、その地面に足を取られて倒れこんでしまった。そこに、別のデスアーミーオルタが襲い掛かるが……。
『そう簡単にやられるかよっ! ダブル・ドラゴンファイヤー!!』
それをトリッキーな動きでかわし、両腕の竜の顎から炎を発して撃破した。
『次から次へとキリがないね! マシンガン・パーンチッ!!』
『いきなさい、ローゼス・ビットたち!』
ガンダムマックスリボルバーの豪熱マシンガンパンチが、多くのデスアーミーオルタたちを吹き飛ばし、ジョルジュは、敵のビームをローゼス・リフレクター・ビットで防ぎながら、ローゼス・ビットで敵を撃滅していく。
そんな風に激闘を繰り広げる中、ジョルジュはあることに気が付いた!
* * * * *
一息ついたジョルジュが見たもの、それはグランドガンダムが、自分たちの脇を突破して、中心部へと突進するところだった。
しかもその先にあるのは……!
『いけません、あれは……バッキンガム宮殿!』
そう、ネオ・イングランドの女王陛下がいるバッキンガム宮殿だった! ネオ・イングランドの首相や政府はネオ・イングランドコロニーにいるのだが、女王はあえてオールド・イングランドにいるのだ。
何はともあれ、それに気づいたジョルジュは。
『すみません、みなさん。前線は頼みます!』
そう言うと、ガンダムヴェルサイユを突撃するグランドガンダムに向けた。
『グオオオオオ!!』
そして、グランドガンダムが宮殿に迫ろうというところで!
ガシッ!!
ガンダムヴェルサイユがグランドガンダムを押しとどめた!
グランドガンダムはそのパワーを武器に、ガンダムヴェルサイユを跳ね飛ばし、宮殿を踏みつぶそうとする! だが。
『はああああぁぁぁぁ!!』
ジョルジュは力を振り絞り、ガンダムヴェルサイユのジェネレータをフル出力にして、そうはさせじと押しとどめ続ける! 押しとどめながら、ジョルジュはグランドガンダムのチャップマンを説得する。
『正気に戻ってください、チャップマン! ネオ・イングランド女王は、あなたたちにとって大切な存在のはずです! それを、あなた自身の手で踏みつぶそうというのですか!?』
『グオオオオオ!!』
しかしチャップマンは、説得が耳に届いていないかのように、さらに前進しようとする。ヴェルサイユが少しずつ後退し始めた。
『ぐ、このままでは……!』
『ジョルジュくん、もう少し持ちこたえてくれ!』
『カッシュ博士?』
そう、カッシュ博士のライジングガンダムも追いついてきたのだ。
『いくぞ、ライジングに秘められた、対デビルガンダムの秘策!
ライジングがビームボウを放つ! それらはグランドガンダムにではなく、その周囲に、まるで取り囲むように突き刺さった! そして、その光の矢に囲まれた空間が清らかな光に包まれる!
『う、うぅ……わ、私は……』
『……?』
グランドガンダムが動きを止めた。聞こえてくる声は、いくらか正気を取り戻したかのように聞こえた。
『わ、私はなんということをしようと……。……! う、ぐあああああ! 私は、ぐおおおぉぉぉ……!』
そこで再びグランドガンダムが暴れ始めた! だがそれは、暴れるというより、まるで苦しんでいるかのようだ。
そしてひとしきり暴れると、グランドガンダムは地面に潜り、姿を消した。
他のデスアーミーオルタたちを全滅させたジャンヌが駆け付けてきたのは、ちょうどその時である。
* * * * *
戦いが終わり、みんなが帰還したゴルビーのMFハンガー。
「ジョルジュ、優男なのにやるじゃないか! あの巨大な奴を正面から受け止めるなんてよ!」
「あの時は、無我夢中でしたから……」
謙遜したように言うジョルジュに、サイ・サイシーも賞賛の言葉を贈る。
「それでもたいしたもんだぜ! それに、あのグランドを苦しめたあの攻撃もな!」
「うむ。あれはおそらく、ライジングに積まれた、対デビルガンダム用の切り札と見たが?」
そう聞いてくるアルゴに、カッシュ博士はうなずいて説明をはじめた。
「うむ。あれは特殊な電磁場を浴びせることで、
「すごいじゃないか。それがあれば、他の五人衆やアナザー、そしてデビルにも……」
ドモンがそう感心したかのように言うと、カッシュ博士は険しい顔をして首を振った。
「いや。フェイクDG細胞で洗脳された者には有効だが、自らの意志でアナザーの手下になった者には残念ながら有効ではない。それに、有効範囲が決められているから、グランドぐらいの大きさならまだいいが、あまりに大きくなりすぎるとこれまた効果はない。何より、奴らも次回からは対策を講じてくるだろう」
「最後の……しかも、無効になる可能性がある切り札ってところか」
「うむ」
「これからの戦い、一筋縄にはいかないかもしれませんね……」
「そうだな……」
俺が目を向けた空は、この次の戦いの激しさを予言するかのように、どこまでも赤く染まっていた。
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* 次回予告 *
皆さん、お待ちかねぇ!
いよいよロンドンにて、『コロニー国家平和会議』がはじまりました! これが潰されれば、カオス戦争勃発待ったなし!
ですがそこに、アナザー五人衆が総力戦を仕掛けてきました!
果たしてジャンヌたちは、彼らを退け、会議を守ることができるのでしょうかっ!? いよいよ大詰めです!
次回、『ちょっと待って。なんで俺、Gガンダム世界にTS転生して、東方師匠と拳交えてるの!?』
第33話『総力戦! 狙われたコロニー国家平和会議』
にReady Go!!
それではみなさん、8/9 12:00に、またお会いいたしましょう!