ちょっと待って。なんで俺、Gガンダム世界にTS転生して、東方師匠と拳交えてるの!?   作:ひいちゃ

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 どうも、こんにちは。ストーカーでございます。

 さてさて、大変なことになってしまいました。
 『アナザー五人衆』と名乗るガンダムたちの襲撃で、ガンダムファイト第13回大会は中断! 世界はたちまち不穏な空気に包まれてしまいました。

 この先、世界はどうなるのでしょうか?

 13回大会の決勝、サバイバルレースの会場となるはずだったランタオ島にやってきたドモン・カッシュ。
 彼はそこで待っていた東方不敗・マスターアジアに対し、真のキング・オブ・ハートとしての力と自らの奥義、そして人類排除計画を賭けた勝負を挑みます。

『そして、この戦いで聞かせてもらう。お主が至った答えを。その答えが理にかなったものであり、そしてお主がわしに勝った時は……」

 憎しみも怒りもない、ただ武闘家としての透き通った戦いの末、ついにドモンは師匠を打ち倒すことに成功します。

『足を踏ん張り、腰を入れぬか! そんなことでは、わしを超え、地球を救うことなど、夢のまた夢ぞ! この馬鹿弟子がぁ!!』

『さぁ、立て! 立ってみせぇい!!』
『……はい! 師匠の檄、しかと受け取りました! 今こそ全力を振り絞り、師匠を超えてみせます! はああぁぁぁ!!』

 ですがそこに! あのアナザー五人衆が現れたのです!

『ふん……茶番にしては上出来だったぞ。マスター・アジア、ドモン・カッシュ!』

 さて、今回のカードは、そのアナザー五人衆。果たして戦いの結果は?

 それでは、ガンダムファイト、Ready Go!!



35th Fight『シュバルツの正体! ついに訪れた再会!!』

『ふん……茶番にしては上出来だったぞ。マスター・アジア、ドモン・カッシュ!』

『弱ったじじいを殺すなど、羽虫を潰すよりも簡単なこと! 今こそ、おいぼれを倒し、わしが真のマスター・アジアとなってくれるわ!』

『みんな切り裂いてやるぜえぇぇぇ!!』

『今度こそ、お前たち全てを蹂躙してくれるうううぅぅぅぅ!!』

『さぁ、いよいよ最後の時ですよ!』

 

 ドモンと師匠……東方不敗・マスターアジアの対決が終わったのもつかの間、師匠が吐血して倒れたそのタイミングを合わせたように、アナザー五人衆が現れた! もしや、この時を狙っていたのか!?

 

『ここをお前たちの死地にしてやろう。はあっ!!』

 

 デモンガンダムが構えると、その手から光弾が放たれ、周辺を焼き尽くし始めた! それを合図に、五人衆のガンダムたちが襲い掛かってきた!

 

 偽東方不敗マスター・アジアは、デモンガンダムとともに、ドモンのゴッドガンダムと激しい戦いを繰り広げ、チャップマンのグランドガンダムは、前方にあるものを踏みつぶしガレキにしながらこちらに迫る!

 

 ミケロのヘブンズソードは、以前よりもさらに素早い動きで宙を舞いながら、その羽と爪で全てを切り裂き、引き裂き、ウォルターガンダムはビームで周囲のものを吹き飛ばす。

 

 その暴威、パワーは、前に戦った時以上だ!

 

『くそっ、奴らめ……!』

『みんな、今は態勢を立て直すことと、マスター・アジアを安全なところに連れて行くのが先だ! 奴らを迎え撃ちながら後退するのだ!』

 

 シュバルツの言葉に、サイ・サイシーが愚痴をぶつける。

 

『こんなとんでもない奴ら相手に、無茶ぶりしてくれるよ! でも、わかったよ!』

 

 そして撤退しながら、奴らに応戦するが、奴らがパワーアップしたのと、それとみんなが師匠の昏倒で動揺しているのか、かなり苦戦しているようだ。

 

 その戦いの中、チボデーが言う。

 

『なんて強さだ。このままでは、ゴルビーまでもたないぜ!』

 

 そこに現れたのは……。

 

『私に任せてもらおう!』

『父さん!』

 

 そう、ライジングガンダムに乗った、ライゾウ・カッシュ博士だ!

 

『いくぞ。光雨掃滅(こううそうめつ)、ライジング・シャワー!!』

 

 カッシュ博士のライジング・シャワーが、五人衆に降り注ぎ、その脚を止めた!

 

『もう一発いくぞ、ライジング・シャワー!!』

 

 さらにライジング・シャワーが炸裂! みんなが撤退する時間をさらに稼ぐ! そして。

 

『これでおしまいだ! 浄化聖光(じょうかせいこう)フラッシング・アロー!!』

 

 フラッシング・アローを放つ! さすがに既に対策をしてあるのか、彼らは少しの間ひるんだぐらいだったが、それでも、なんとか俺たちはゴルビーの近くまで戻ることができたのだった。

 

 しかし! これでなんとかなった……と思うのは、まだ早かった!

 

* * * * *

 

 撤退中の俺たち。カッシュ博士の援護のおかげもあり、もう少しでゴルビーにたどり着ける!というところで。

 

『逃がさん、ドモン・カッシュ!』

『デモンガンダム!!』

 

 上空からデモンガンダムが急襲してきた!

 

「邪魔はさせません! スプラッシュ・ソード!!」

『女は引っ込んでいろ!』

「きゃあっ!!」

 

 スプラッシュソードで迎撃するも、なんとデモンガンダムは、そのスプラッシュソードの刺突を蹴りではねのけ、そのまま俺のガンダム・オルタセイバーにキックを炸裂させた! その威力に、俺は吹き飛ばされてしまう!

 

『今度こそ、お前の首をもらう! カオシック・フィンガー!!』

『ゴッド・フィンガー!!』

 

 いつぞやのように、カオシック・フィンガーとゴッド・フィンガーがぶつかりあう! 激しいスパークが周囲を白く染めた。

 

『お前は何者だ! なぜ、そこまで俺をつけ狙う!』

『ふ……いいだろう。今日でお前は俺にやられるのだからな!』

 

 そう言うと、俺たちの機体のスクリーンに、奴の顔が映し出された! それを見て、俺たちは愕然とする。なぜならその顔は……。

 

『こ、この顔は……俺!?』

『その通りだ。俺は、シャドウ・ドモン。お前の細胞とDG細胞とを掛け合わせて生まれたクローンに、お前の中の邪心をコピーして生まれた存在だ』

『俺の中の邪心だと!?』

 

 そうドモンに聞き返されたシャドウ・ドモンの目が赤く光る。

 

『そうだ。お前は感じていたのではないか? お前とは違い、あらゆることに長けた兄、キョウジ・カッシュに対する嫉妬を?』

『ち、違う、そんなことは……!』

 

 その言葉が、ドモンに動揺をもたらしたのか、ゴッド・フィンガーの光が弱まり、デモンガンダムがさらにゴッドガンダムを押す。

 

『思っていたのではないのか、兄なんていなければいいと』

『そ、そんなことはないっ……!』

 

 ドモンのゴッドガンダムが、ついに膝をついてしまう。それが、ドモンの心が折れかけていることの証だった。

 

『さぁ、俺に首をとられるがいい。お前の全てを喰らった時、俺はお前に成り代わり、ドモン・カッシュとなるのだ!』

 

 万事休す……その時!

 

* * * * *

 

 ドモンが今まさに敗れようとした、その時!

 

『折れるな、ドモン! そんな偽物の言葉に屈してはならん!』

 

 シュバルツの声があたりに響いた! みんなが声がしたほうを向くと、そこには……。

 ゴルビーの機体の上に乗り、腕を組んで直立するガンダムシュピーゲルの姿があった!

 

『シュバルツ!』

『ふん、何をたわごとを』

 

 だが、シャドウの言葉に、シュバルツは動ぜず、彼を厳しく断じた!

 

『黙れ! 誰の心にも邪心はあるもの! それは変えることはできん! ある偉大な漫画家が言っていた。『誰だって叩けばほこりは出る』と!! だがそれに引きずられるだけが人間ではない! その邪心を受け入れつつも抑え、善き生を貫くことができる心の力があるのだ、それが人! 人の偉大さなのだ!』

 

 そして目を閉じ、くわっと開いた!!

 

『そして私は……ドモンを、弟を、お前が持ち、騙る邪心に負けるような男に、育てた覚えはないっっ!!』

 

 まるで、集中線が入っていそうな形相で言い放つ。

 おおおおおお!! なんてすばらしい演説! 俺は思わず、心の中で拍手をしてしまった。とりあえず、育てたのはシュバルツじゃなくて両親だろう、というツッコミはわきに置いておこう。

 

 少しの沈黙。そこで、ドモンがおそるおそる口を開いた。

 

『え、お、弟……? シュバルツ、今、俺のことを弟と……?』

『はっ!!』

『そういえば、キラルに襲われた時も、確か自分のことを兄と……?』

 

 またそこで沈黙。まぁ、原作を見ていた俺からすると、シュバルツの正体がキョウジ(正確にはそのクローンだが)というのは、周知の事実ではあるのだが。とはいえ、この世界のキョウジは、シュバルツを生み出すことはできないはずなんだがなぁ。

 

 と、そこで俺たちのスクリーンに映し出されたシュバルツが、覆面に手をかけた!

 

『えぇい、仕方あるまい! 今ここで正体を明かしてやろう!』

 

 そして、覆面を取った。その素顔は……!

 

『に、兄さん……!?』

 

 そう、キョウジでした。俺にはわかっていた……けど、どういうことだ? キョウジのクローンとしてのシュバルツは存在しえないはずなんだが。

 そしてドモンはやはり、シュバルツの正体が、カッシュ博士の証言により誤解が解けたとはいえ、それまで憎み、追っていたキョウジだったことに、ショックを隠し切れない様子だった。その証拠に、今にもシャドウのカオシックフィンガーが、ゴッドを捉えようとしている。

 

『ど、どういうことだ……!? 兄さんはデビルガンダムのコアになっていたはず……!?』

「……ごめんなさい、ドモン。それは過去の話。今、デビルガンダムのコアになっているのは私……正確には私の本体なんです」

『なんと!?』

「細かいことは後にして……」

『うむ。とりあえず、弟から離れてもらおうか、偽物よっ!!』

 

 俺のスプラッシュ・ソードと、シュバルツのクナイ攻撃が同時に放たれた! それを受け、デモンが一時ドモンから離れる。

 

* * * * *

 

 デモンがゴッドガンダムから離れたところで、他の五人衆が追い付いてきた。せっかくここまで撤退してきたのに、これはきついな……。

 

 だが、シュピーゲルのシュバルツ……いや、キョウジは、不敵に言った。

 

『いくぞ、ドモン。私たち兄弟の力のパワーは、こいつらには負けぬということを見せてやるのだ!』

『はい!』

 

 そして、二人が気を高めあい、その機体が黄金に染まる。その気のパワーに、五人衆はたじろぎ、手を出せずにいる。

 

『俺のこの手が真っ赤に燃える!』

『兄弟の絆示せと!』

『轟き叫ぶっ!!』

『『ぬおおおおぉぉぉぉ!!』』

 

 そして二機がともに、ゴッドフィンガーの態勢をとった! 二機の輝きはもう最高潮にまで達している!!

 

『爆裂!』

『カッシュ!』

『『兄弟拳ーーーーーーーー!!』』

 

 

 そして、二機から石破天驚拳に匹敵するほどの気の塊が放たれた!!

 

『そのようなもので私は砕けぬうぅぅぅぅぅ!!』

 

 そして、そのカッシュ兄弟拳から、他の五人衆を守ろうと、グランドガンダムが立ちはだかる! そして直撃!!

 激しい爆炎が辺りを襲う!!

 

 さすがグランドガンダムと言うべきか。大破させたものの、倒すまでには至らなかったようだ。しかし、グランドを大破まで追い込むとは、なんという威力!!

 

 その威力に、五人衆はみな、戦慄している。

 

『な、なんという威力。おのれぇ……!』

『ここはひきあげるぞ。次に相まみえた時こそ、必ずお前の全てをもらい受けるぞ、ドモン・カッシュ』

 

 そして五人衆はひき上げて言った。

 

* * * * *

 

 五人衆をかろうじて退けた俺たちは、ゴルビーのメディカルルームにいた。片隅のメディカルカプセルの中には、師匠がコールドスリープされている。

 

「一体どういうことなんだ? 教えてくれ」

 

 ドモンの問いに、キョウジと俺は一緒にうなずく。

 

「はい。先ほども話した通り、今、デビルガンダムのコアになっているのは、私の本体です。私の本体は、師匠の推し進める人類絶滅計画を、追放計画にシフトし、それを遂行するために、キョウジさんに成り代わり、デビルガンダムのコアとなりました。私は、その私の本体が、DG(デビルガンダム)細胞で生み出したクローン。彼女の分身のような存在です」

 

 そして、俺の後を継いで、キョウジが口を開く。

 

「うむ。そして私はデビルガンダムから排出され、ジャンヌを新たなコアに戴いたデビルはその場から消えたわけだが、それでも私には、そのデビルガンダムから分離したDG細胞がいくらか残って付着していた。それは私に侵食し、DG細胞の怪物に作り変えようとした。だがそれは私にとって、千載一遇の機会でもあったのだ」

「も、もしかして……!?」

 

 俺は思わず、そう言葉をこぼしてしまう。そして彼の語ったことは、俺の思っていた通りだった。

 

「私は意志の力で、そのDG細胞たちを制御し返し、支配し返した。そればかりではなく、意志の力をもって、DG細胞を、アルティメット細胞に昇華し、さらにこの身体をアルティメット細胞のそれにしたのだ」

「な、なんだってーーーーーー!?」

 

 俺がそう叫んでしまうのを、誰も責められまい。それはまさに、スパ〇ボTにおいて、師匠がやったこと。それをキョウジがやってしまうなんて、誰が想像できようか。

 

「そして力と技を得た私は、ドモンの力となるべく、覆面をかぶり、シュバルツ・ブルーダーと名乗ったのだ」

「そうだったのか……済まない、兄さん。あなたを憎んでしまって……」

「気にするな、ドモン。悪いのはウルベだ。それに、そのおかげで、こうして成長したお前と再会できたのだからな。たくましくなったお前と会えてうれしいぞ、弟よ」

 

 そしてしばし見つめあう二人。

 

「兄さん!」

「ドモン!」

「兄さん!」

「ドモン!」

「兄さん!」

「ドモン!」

 

 と、そこに!

 

「い、いかん!」

 

 師匠の様子を見ていたカッシュ博士が声をあげた。な、なにかあったのか!?

 

「どうかしたのか、父さん!?」

「マスター・アジアの生体レベルが低下していく。このままでは死んでしまうぞ!」

 

 なんだってーーーーーー!?

 




ファンアート、そして感想募集中!
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* 次回予告 *

今にも、命が燃え尽きようとする東方不敗・マスターアジア! しかもそこに、五人衆が再び襲い掛かります!
この危機に、キョウジ・カッシュは一つの秘策を提示します。

果たして、その秘策はうまくいくのでしょうか!?
そして、ドモンたちは五人衆を倒すことができるのか!?

次回、『ちょっと待って。なんで俺、Gガンダム世界にTS転生して、東方師匠と拳交えてるの!?』

第36話『師匠復活! 決戦デスメギドガンダム』

にReady Go!!

それではみなさん。8/18 12:00にまたお会いいたしましょう!
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