ちょっと待って。なんで俺、Gガンダム世界にTS転生して、東方師匠と拳交えてるの!?   作:ひいちゃ

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 皆さん、こんにちは。ストーカーです。
 今回はまたまた、皆さんにお詫びしておかねばならないことがあります。

 なんてことでしょう。なんと作者は、この話の元ネタになっている話を見たことがないというではありませんか!
 なので今回は、Wikiから得た情報を基にしていますが、かなり作者によって設定などが変えられている部分があります。
 読んだことがある方には、かなり違和感などを持たせてしまうことがあるかもしれませんが、生暖かく見守っていただければ幸いです。

 さて、それでは改めて……。

 良ければ皆さんに、ガンダムファイトについて説明させていただきましょう。

 地球から宇宙に出た人類。彼らが築いたコロニー国家。
 その国家間の全面戦争を避けるため、主導権をガンダム同士の格闘大会で決める。
 これがガンダムファイトです。
 スポーツの皮をかぶった戦争、地球を犠牲にして行われる血を伴わない争い。
 人類はなんて戦争システムを作り出したものか。
 それが、これまで12回、45年も続いてきました。

 ですが今回の13回大会は、これまでとも、そして我々が知る13回大会とも、どうも違うようです。

「そんなことを言ってる場合ですか! なんでもするって言ったじゃないですか!」

 果たして彼女、TS転生者のガンダムファイター、ジャンヌ・エスプレッソが、この大会、この世界にどのような波紋をもたらすのか?

 今回のカードは、無所属のガンダムファイター? カンちゃんのジャンピングガンダム。

 それでは、ガンダムファイト! Ready Go!!



5th Fight『発見、最後の四天王! 孤島を守る人ならざる守護者』

 俺……ジャンヌ・エスプレッソ……は、デビルガンダム四天王の仲間、チコ・ロドリゲスから、四天王最後の一人になりうる者を見つけたとの情報を受け、ある孤島に降り立っていた。

 

 それにしてもこの島、この風景……かすかに見覚えがあるぞ。でもどこでだろう……?

 俺、確かに前世ではGガンダム好きだったけど、主にアニメがメインで、外伝の漫画作品はあまり読んでないんだよなぁ。

 

 と、俺がそんなことを思いながら歩いていると……!

 

「!!」

 

 突然、頭上からMF(モビルファイター)が降下してきた! それと同時に俺に向かってパンチを振り下ろす! なんとか回避。

 

『ニンゲン、デテケ! ニンゲンミンナ、ジョナサンノカタキ!』

 

 そのMFから聞こえてくるたどたどしい声。『人間出てけ』とか、『人間みんな仇』と言ってるってことは、相手は人間ではないのか?

 俺がそう考えている間にも、そのMFはひたすら俺を攻撃し続けてくる。

 

 なら……仕方あるまい! 降りかかった火の粉は振り払うのみ!

 

「来てえええぇぇぇぇ! オルタセイバアアアァァァァ!!」

 

 すると、上空から俺のガンダム、ガンダム・オルタセイバーが舞い降りてくる。さっそくそれに乗り込み、モビルトレースシステムを起動させる。

 

「ファイトを挑まれたなら、受けるのみ! ガンダムファイト、レデイィィィゴオオォォォ!!」

 

 そして俺と、謎のガンダムファイターとのファイトが始まった!

 

 俺のオルタセイバーの突きを、謎のガンダムはしゃがんでかわすと……。

 

「きゃっ!?」

 

 伸びあがる勢いで、俺のオルタセイバーにアッパーを放ってきた! このパワー、動き……。

 

「ボクシングの腕は、チボデーと同等かもしれませんね……」

 

 それからも、謎のガンダムはストレートやフック、ジャブと色々なパンチを立て続けに放ってくる。その怒涛の連打は、奴のスタミナには限界がないのか、と思えるほどだ。

 

 そしてそのパンチの数々をかわしながら戦っていくうちに、思い出したことがあった。

 

 このガンダムはジャンピング・ガンダム、乗り込んでいるのは物言うカンガルー、カンちゃんだ。カンガルーでカンちゃんとは、なんとも安易なネーミングだが。

 

 とすれば、このカンちゃんは敵ではない。説得すれば……

 

 と思っていたところに。

 

「!?」

 

 突然、後ろから銃弾が飛んできた! ジャンピングはそれを軽々とかわすと、森の中へと引きかえしていくのだった。

 逃げられたか……。説得しようと思っていたのに……。

 

* * * * *

 

 そして俺は、この島の主、モッチー・オーガネの招待を受け、彼の館に案内されることになった。

 

 ……彼についても思い出した。

 実はこの島は、元々は彼のものではない。この島はもともと、ネオ・ドードーの科学者、ジョナサン博士のものだったが、彼を部下にしようとして失敗したこの男……モッチーが暗殺し、この島を奪い取った……ということだったはずだ。

 

 そんな彼がいけしゃあしゃあと俺の前で

 

「私はこの自然を多くの人々に見せたいのです!」

 

 と、おおっぴらな身振りで言うものだから、怒りも殺意も通り越して呆れてしまう。もっとも、東方不敗の師匠なら、秒で抹殺するだろうな。この島にやってきたのが俺だということを神に感謝したほうがいいぞ、モッチー。

 

 俺は半眼になりながら聞いた。

 

「それで、私に何をしてほしいんです?」

「おぉ、それは失礼しました。あなたも遭遇したあのMF。あれが私たちの建てたリゾート施設を破壊して、邪魔しているのです。なにとぞ、きゃつを退治してほしいのです」

「……」

 

 断るべきだろうか。それとも、今この場で、速攻で奴を倒すべきだろうか。

 いや、おそらくチコの言っていた四天王候補とは、あのカンちゃんのことだろう。彼ともう一度接触して話し合いたいところだが、向こうは俺を仇と思っている様子。

 ならば、拳を通して誤解を解き、和解するしかないかもしれない。(Gガンダム脳) そのためには、彼の依頼を利用するのも一つの手だろう。

 

「わかりました。どこまでやれるはわかりませんが、やってみます。でも、結果はどうなるかわかりませんよ?」

「おぉ、ありがとうございます! あなたなら、見事にあのにっくきガンダムを倒してくださると信じています! なにとぞ、この島に平和を!」

 

 そう言い終えた後に、彼の顔に一瞬浮かんだ、邪悪な笑みを俺は見逃さなかった。

 ……こいつ、俺とカンちゃんが戦って消耗したところを襲って、俺たち二人をまとめて倒す気だな。

 

* * * * *

 

 俺は、再び森の入り口へとやってきた。

 そしてさっそく。

 

「来てええぇぇぇぇ! オルタセイバアアアァァァァァ!!」

 

 ガンダムオルタセイバーを呼び出して乗り込む。

 そして森に近づいていくとさっそく。

 

『ニンゲンクルナ、ニンゲンデテケ! ジャナサンノカタキ!』

「私はあなた方の敵ではない……と言ってもわかってはもらえないんでしょうね。仕方ありません。それならば拳で伝えるのみ! 行きます! ガンダムファイト!!」

『レデイイィィィィ、ゴオオォォォォ!!』

 

 そして俺とカンちゃんとの二回戦が始まった! 先手を取ったカンちゃんのジャンピングガンダムが突っ込んできた。そして、パンチの間合いに入ると同時に、鋭いストレートパンチを放ってきた! 迅い!?

 

 俺はそれをなんとかかわすと、反撃の突きを放とうとしたところで……。

 

「きゃあーっ!!」

 

 後ろ向きになってしゃがんだジャンピングガンダムから、後ろ蹴りを喰らって吹き飛んでしまった。後ろ蹴りって、カンガルーかよ!……って、カンガルーか。

 

 そしてジャンピングガンダムは、俺のオルタセイバーの上に乗りマウントを取ると、顔面にパンチを乱打してくる。

 もうやりたい放題だ。だが、やられっぱなしでいるほど、こちらは甘くない。

 

「いい気にならないでください……よっ!!」

 

 巴投げの要領で、ジャンピングガンダムを投げ飛ばす。さすがカンガルーというべきか。カンちゃんは地面に叩きつけられることなく、うまく受け身を取り、態勢を立て直す。その間に、こちらも立ち上がった。

 

「今度はこちらの番です!」

 

 ジャンピングガンダムに突進し、突きや斬撃の連打を見舞う。驚くべきことに、カンちゃんはそのほとんどをさばいていった。

 

「なかなかやりますね。ですが!」

 

 俺は左手でビームセイバーを抜きはらうと、そのまま薙ぎ払いを放った! その一撃で、ジャンピングガンダムの左腕が斬り落とされた。

 

 そしてそれからも、俺たちは激しいバトルを繰り広げていった。そして1時間ぐらいしたころ。

 

 ……そろそろか。

 

 そう思ったのと同時、俺の背後に殺気を感じた!

 

「そこです!」

 

 俺は予備のビームセイバーを背後、殺気を感じたほうに投げつけた。

 

* * * * *

 

 俺たちが戦っていたのは、カンちゃんの住処である大きい森と、モッチーの邸宅とレジャー施設の近くにある小さな森に挟まれた草原。

 乱入者……モッチーの社長ガンダムは、その森の中に潜んでいたのだ。

 

『くそ、二人まとめて処分してやろうと思ったのに……なぜわかったのだ!?』

「それはわかりません。ですが一つ言えることがあります。それは……露見しない悪事はないということです!!」

 

 それでカンちゃんも俺が敵ではなく、むしろモッチーの敵だとわかってくれたのか、俺と並んで戦闘態勢をとる。

 

『おのれ! だが、この社長ガンダムに勝てると思うなよ!』

 

 そう言うと、社長ガンダムは、各部にあるミサイルランチャーをオープンし、ミサイルを乱射してきた!

 俺とカンちゃんは、それを必死にかわし続ける。

 

『はははは! どうだ、この社長ガンダムの力は! ガンダムファイトなど、犬畜生に任せておけばいい!』

 

 ある時はかわし、またある時は、ビームセイバーや手刀でミサイルを切り払っていく俺たち。そうしていくうちに、俺とカンちゃんの視線があった。そして考えを通じ合わせる。

 それも知らず、モッチーは、俺たちがミサイルに翻弄されているのに気をよくしたのか、さらに言い放つ。

 

『ふははは、馬鹿どもめ! わしは』

「金の力で世界を支配してやる、ですか?」

『金の力で世界を支配してやる! ……はぁっ!?』

「いきます!」

 

 俺はオルタセイバーを、社長ガンダムに突進させた。社長ガンダムは当然、こちらにミサイルを発射してくるも……。

 

「スプラッシュソード!!」

 

 スプラッシュソードの無数の刺突で、そのミサイルを次々と撃ち抜いていく。焦ったモッチーはさらに俺にミサイルを発射していく。

 だが、そうして俺に気を取られているのが命取りだ。

 

『ピョーンッ!!』

『なにぃ!?』

 

 社長ガンダムの上空から、いつの間にかジャンプしていたジャンピングガンダムが猛スピードで降下してきた! そしてその勢いを加えた打ち下ろしのブローを、社長ガンダムの頭上に叩き込んだ!

 地面にたたきつけられた社長ガンダムはなんとか立ち上がったが!

 

『ひ、ひいいいぃぃぃぃぃ!?』

「終わりです! 必殺! 絶対勝利・エクスカリバーン!!」

 

 ビームセイバーを一閃! 社長ガンダムを真っ二つに切り裂いた! そして爆発!!

 その爆発から、モッチーの乗った脱出ポッドが飛び出していくものの、それを許すほど彼は甘くない。

 

『シャチョー、デテケエエエェェェェ!!』

『うわあああああ!!』

 

 ジャンプして追撃したジャンピングガンダムの蹴りが炸裂!! 脱出ポッドは、サッカーボールのように遠くへ飛んでいったあと爆発したのだった。

 

* * * * *

 

 俺とカンちゃんの目の前で、彼のジャンピングガンダムが、DG(デビルガンダム)細胞により変化していく。

 そして生まれたのは、巨大な脚が特徴の暗い緑色のガンダム……ダークホッパーガンダムだ。

 

 それを見守る俺たちの周囲には、鳥に擬態したデスバーディが飛び回っている。彼らは一見すると普通の鳥にしか見えないが、島に悪意を持って近づくものを見つけると、元のデスバーディの姿に戻り、外敵を攻撃するようになっているのだ。

 

 モッチーから島を解放した俺は、この島をこれ以上悪意ある者たちに踏み込ませないように、デビルガンダムの力で島を隔離することにしたのだ。ドモンはデビルガンダムを敵としか思ってなかったが、このように使いようによっては役にたつ。

 

 変化が終わったところで、俺は改めて、カンちゃんに手を差し出す。

 

「それでは、これからよろしくお願いしますね、カンちゃん。地球を守るために」

『ウン、ヨロシク、アネキ!』

 

 その俺たち、そして二体のガンダムを、夕日が赤く照らし出していた……。

 




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* 次回予告 *

皆さんお待ちかねぇ!!
新宿の街でマスターアジアと再会したジャンヌ。しかしそれは、陰で蠢く者の罠でした!
本物のマスターアジアと協力してこれを退けた彼女でしたが、なんと、その罠の毒牙は、マスターの愛弟子、ドモン・カッシュにまで忍び寄っていたではありませんか!

次回、『ちょっと待って。なんで俺、Gガン世界にTS転生して、東方師匠と拳交えてるの!?』

第7話『危険な師弟再会! 二人のマスターアジア』

にReady Go!!
次の更新は、5/20 12:00の予定です! ご期待ください!
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