マリさんと一緒にゆいの家で夕食を食べ終え、のんびりしているときのこと……
「ここねちゃんに避けられてる?」
「何となくだけど、私が話しかけると目を逸らされちゃうのよね」
「僕も似たような感じかな?」
まぁ知り合っていきなり親しくなるのは難しいし、それに男と来たものだから余計に……
「それじゃ今度みんなでお出掛けしない?一緒に楽しいことをすれば、きっと仲良くなれるよ」
「それナイスアイディア!丁度行きたいお店があるのよ」
「なゆくんもいいよね?」
「まぁいいけど……」
特に予定もないしな。
ここねside
プリキュアになり、パムパムと暮らすことになった私。今はある本を読みながらパムパムにブラシをかけていた。
「また、それ読んでるパム? 仲良くしたいなら、普通に楽しく遊べばいいパム」
「普通に楽しく……か……普通……楽しく……遊ぶ……普通って?」
「ちょここね!?」
気がついたら、パムパムの毛が凄いことに……
なゆside
次の日、全校集会を終え、教室に戻ろうとしていると、ここねが何か呟いていた。これは声をかけるべきか……
フッと僕とここねの前にゆいが歩いているのを見かけた
「ゆい」
「あ! 拓海、おはよう!」
「お前、ゲストハウスにいるローズマリーってやつと仲良いよな。あいつ、何しにこの街に来たんだ?」
「え? それは、えっと……観光?」
「ふーん……観光ねえ……あと結城ってやつも一緒だけど……」
「なゆくんは……マリさんの遠い親戚で……色々とあってマリさんと暮らしてるんだよ!」
「ふーん」
話を聞く限りだと……うん、本当のことを言えないのは難しいけど……あれで誤魔化せてるのか?
「あ! おはよう! ここねちゃん!なゆくん!」
ゆいはここねと僕に気が付き、笑顔で挨拶をして来た。
「おはよう。ゆい」
「お、おう……」
「ここねちゃん?」
何か……ここね……色々と大丈夫か?
お昼休憩の際、色々と回っていると、カフェスペースにここねがいるのを見かけ、声をかけようとするが……ここねが読んでいる本が目に入った……『新しく出来た友達と仲良くなる方法』って……あんな本売ってるもんなんだ……
「お友達と仲良くなる方法……お友達の下の名前で呼んでみる……ゆいさん……ゆいちゃん……ゆい……?なゆさん……なゆくん?……なゆ////」
「呼んだか?」
「ひゃ!?な、なゆ……結城くん」
「なゆでいいよ。僕も勝手にここねって呼んでるし」
「えっと……な…ゆ…」
うん、とりあえず本のことは見なかったことにして、とりあえず名前呼びについては……
「まぁ呼びやすい呼び方でいいよ」
「ごめんなさい……慣れてなくって……」
「まぁここねみたいなちょっと内気な子にはなれて……痛!?」
頭痛が……何だかちょっとしたことで思い出しかけるな……
「だ、大丈夫?」
「悪い……何か記憶が……」
「記憶喪失なんだよね?」
「あぁ自分の名前くらいしか覚えてないけど……後は勇者って単語が凄く重いものだって言うことくらいだな」
「やっぱり、辛いものなの?記憶がないことは……」
「そうだな……自分が何処にいて、どんな風に生きて、そして友達の事とか家族のことを思い出さないけど……今を楽しめるならって思ったらそこまでは……」
「そう……」
「だから大丈夫だ」
心配してくれるのは嬉しいけど……な。
「ここねちゃん! 探したよ!あ、なゆくんもいた!」
するとゆいがこっちに駆け寄ってきた。
「ゆ、ゆ、ゆ……」
「ここねちゃん。明日、マリちゃん達とお買い物に行かない? 絶対楽しいよ!」
「え……」
「あ、もしかして、予定あった?」
「いや……」
「良かったら、みんなで遊びに行こうよ! マリちゃんが行きたいお店があってね!えっと、確か、プリティ……」
「ホリック! 行く!」
「良かった~明日楽しみだね!」
ゆいは嬉しそうにしていた。なんと言うか……ゆいは何事も楽しそうに思えるのが凄いな
ブルドル団アジト
『プリキュアが増えたか』
「申し訳ありません。ゴーダッツ様」
『よい、プリキュアが増えようとも目的は変わらない。そして勇者についてもだ』
「はっ!」
『特に勇者は本来の目的がある。そうだろ?』
何処からともなく見知らぬ二人が現れた。一人は赤い髪の少女。もう一人は黒い髪に赤黒い衣装を纏った少年だ。
「そうだよ。まぁ私たちがいた時代とは違うけどね」
「そうだな……こいつは先の時代より来たものだが……勇者の目的を知らないみたいだ。ジェントルー、次出る際は俺も行こう」
「ならば、ジェントルー。ゴーダッツ様はスープがお好きです」
「ならばスープ専門店のお店を!」
「それでは!」
「「ブルドルー!ブルドルー!」」
「それで何を使うの?」
「3つある中で……憤怒を使わせてもらう」