ゆいの提案でここねと一緒に出掛けることになり、待ち合わせ場所にここねとパムパムがやって来た。
「お待たせパム!」
「あら、パムパムったら!すっかりお世話になって悪いわね、ここね!」
名前で呼ばれてここねは嬉しそうにしてるな……とは言えここねから名前を呼ぶのが慣れてない様子だけど……
早速プリティホリックに入ろうとするが、僕はお店の前で待とうとすると……
「あれ?なゆくんは入らないの?」
「いや、居づらいというか……」
こう言う女性が喜びそうなお店はちょっと苦手意識がある。するとゆいは申し訳なさそうに……
「あーそっか、何かごめんね」
「いいよ。気にするな」
「と言うか普通にみんなで入れば気にならないんじゃないの?」
「それはそうだけど……マリさん…今回は待つよ」
「分かったわ」
とりあえず外で待つことになったけど、ここねは大丈夫かな?
そんなことを気にしながら待つのであった。
少ししてゆいたちがお店から出てきたけど、ここねが何だか元気無さそうだけど……何かあったのか?
近くの公園で少し休憩することになり、僕はゆい達と離れて、こっそりここねに話を聞くことにした。
「それじゃゆいの名前を呼べたんだ」
「うん、ただ…」
「ただ?」
「何だか熱心に化粧道具のことを話してたら、ちょっと引かれちゃって……」
「まぁ…それは……」
仕方ないというべきかなんと言うかだけど……
「あんまり気にするな。ゆっくりでもいいから歩み寄っていけばいいし」
「そうだけど……」
「ここねは変に考えすぎるのが悪いところだぞ」
「う、うん……」
「おーい、どうしたのー二人ともー?」
「ゆいも呼んでるし、行こう」
「うん……」
それからお昼をどうするかと言う話になり、ゆいの家で野菜スープを作ろうと言う話になった。
僕は何となくゆいとここねの邪魔をしたらダメだと思い、マリさんとコメコメとパムパムと一緒にゆいの部屋で待機することに
「パムパムも、ここねと一緒に料理したかったパム!」
「あなた、ぬいぐるみのふりしなきゃでしょ!」
「まぁ待つのも悪くないしな」
「そうね……ねぇ、なゆ」
「何?」
「ここねと話せてるみたいだけど、何かコツでもあるの?」
コツ?コツって言われてもな~
「何となく普通に話せてるだけだけど……」
「羨ましわ……こうして、ゆい達と離れてるのはね。私も一緒だと、ここねが嫌がるから……」
そうなのか?嫌がっていると言うより、まだ距離をつかめてない感じがするけど……
「今日も目を逸らされちゃったし……やっぱり、私の事、苦手なのよ……」
フッと気がつくとここねがドアの前にいた。もしかしてさっきの話を聞かれていた?
「ここね……」
「あ、あの……」
突然、ウォッチからアラームが鳴り響いた。まさかまたブンドル団が?
僕らは急いで現場に向かうとジェントルー逃げている所を見つけた。
「見つけた!」
「来たか。プリキュア!いでよ!ウバウゾー!」
ジェントルーはウバウゾーを召喚し、マリさんはデリシャスフィールドを展開させた。
「行くよ!コメコメ!」
ゆいとここねはプリキュアに変身をする。
「プリキュア! デリシャスタンバイ! パーティーゴー!にぎにぎ、ハートを、シェアリンエナジー!あつあつごはんで、みなぎるパワー! キュアプレシャス! おいしい笑顔で満たしてあげる!」
「うん!プリキュア! デリシャスタンバイ! パーティゴー!ふわふわサンドde心にスパイス! キュアスパイシー! 分け合うおいしさ、焼きつけるわ!」
「気を付けて!レシピっピを4匹も吸収しているからかなり強いわ!」
「うん、行こう!スパイシー……」
「ハアアアア!」
三人で協力する流れのはずが、スパイシーがウバウゾーに突っ込んでいき、ウバウゾーの攻撃を喰らい吹き飛ばされた。吹き飛ばされたスパイシーをプレシャスが何とか受け止めるが……
「スパイシー!一緒に……」
「ダメ……私が……」
更に突っ込んでいくスパイシー……焦ってるのか?それなら……
「悪いがお前の相手は俺だ」
突然、何かが現れ蹴り飛ばされる。
「うぐっ!?」
「なゆ!?」
「誰?あの人?」
「お前は……」
僕らの前に現れたのは赤黒い衣装を纏った少年だった。なんだ?こいつは……
「暴食の力!試させてもらう!」
パンチのラッシュを放ち続けてくる。暴食の力で防ごうとするが……上手く防げずまた吹き飛ばされる
「くっ…」
『あの力は……まさか…』
シンは何か知ってるのか?するとプレシャスが僕の腕をつかみ…
「一旦避難しよう」
「あぁ」
岩の影で一旦避難することになったけど……
「何してるの……2人いるんだから、力を合わせて……」
「私が、やらないと……」
「待ちなさい! 何をそんなに焦っているの?」
「嫌われたくない……」
「え?」
「せっかくお友達ができたのに、楽しく話しかける方法も知らないし、勝手にリップ薦めちゃうし、お料理もできない上に、プリキュアまで……こんな私じゃ嫌われる」
「それが心配で焦ってたのね」
スパイシーなりに……思い詰めていたんだな……だから……
「大丈夫だよ! だって、あたし達、友達でしょ!」
「そうよ! 失敗したくらいで嫌いになる訳ないでしょ!」
「うん! お料理苦手なのも可愛いと思うし、失敗してもそうやって頑張るところも尊敬しちゃうよ!」
「ミラクル優しくて、ハイパーおしゃれ女神さんなところも、スパイシーの魅力パム!」
「うん……」
「と言うかさっきも言ったけど、変に考えすぎたなんだよ」
「なゆ……」
「それに、失敗はスイトンの元って、よく言うよね!」
「スイトン?」
「スイトン?」
いや、プレシャス……それを言うなら……
「それを言うなら、失敗は成功の元だ。見つけたぞ」
「あ! それそれ!」
と言うか見つかったのか……更に僕の前にあの少年が現れた。
「お前の相手は俺だと言った」
「プレシャス!スパイシー!もう大丈夫なら……ウバウゾーは任せたぞ!」
「「うん!」」
二人にウバウゾーを任せて、僕は少年と戦う。少年の蹴りを僕は防ぐ……重い一撃だけど……
「身体が何となく覚えてる!」
向こうの攻撃を弾いていく。ここまでの戦いで暴食の力に頼りきりだったけど……
「ハアアアア!」
隙をついて、顔面を殴ると少年は嬉しそうだった。
「やるな……選ばれただけはあるな」
「選ばれた?」
「お前も一緒だろ?神に選ばれるように……されたんだからな」
「何を言ってるんだ?」
「お前……何も知らないのか?いや、知らないんじゃないのか…………?」
「記憶がなくってな……」
「なるほどな……名を名乗らせて貰おう!俺は那由多……憤怒、嫉妬、色欲の力を持っている」
そう言い残して那由多は姿を消した……あいつは一体……それに…………
「神に……なんなんだ?」
『あの方は……まさか……』
「シン、何か分かるのか?」
『姉が……選んだのかもしれないです……』
「お前の?」
『でもどうして……』
色々な謎を残しつつも、プレシャスたちは無事にウバウゾーを浄化し終えた。
それからみんなで野菜スープを食べながらここねも馴染むのであった。
その帰り道……
「なゆは……何だか相談しやすい」
「そうか?」
「うん……もしかしたらそう言う感じのことをしていたとかなのかな?」
ここねにそう言われると、少し頭が痛んだ……多分そうなのかもしれないな……