突然現れた那由多との戦ったとき、僕の記憶の中に空手を少しやっていたと言うことを思い出した。戦いも激しくなるだろうから少し勘を取り戻さないと言うことで、早朝に走り込みと軽い練習を終え、マリさんの所に戻ると…………
「何してるんだ?」
「あぁ、なゆ。ちょっとどうにかして~」
マリさんは跳び跳ねていた。何でかと言うとコメコメ(人間体)が転がっているからだ
「どうにかしたいのは山々ですけど、僕そろそろ学校なので」
「薄情もの~」
そう言えばゆいはマリさんにコメコメを預けて何をしてるんだ?
その日のお昼、ゆいに誘われ、カフェスペースで一緒にお昼を食べることになったけど……
「ここね、沢山作ったな」
何人前だよ……
「ゆいとなゆの分も作ったの」
「え?私の分も?いいの!嬉しい~ありがとう~いっただきまーす」
ゆいは嬉しそうにここねが作ったパンを食べていた。
「そのなゆも……」
「いただきます」
断る理由もないし、折角だからなと思い一つ食べてみた。
「デリシャススマイル~」
本当に美味しそうに食べるな~ゆいは
「どう?」
「うん、美味しいよ」
「良かった……実はこれも」
ここねは更に取り出したのはデザートなんだろうけど…何でメロンにハムが?
「生ハムメロン」
「わぁ~テレビで見たことあったけど、食べるのは初めて!いただきまーす」
本当にゆいは何でも美味しく食べるな~
でも確かに生ハムメロン…美味しいな
「なゆは生ハムメロン知らないの?」
「うん、聞いたことないな」
「そこも記憶がないことに関係してる?」
「どうだろう?」
何となくだけど……聞いた事くらいはあるんだけど……なんだろう?何となくあまり伝わってないような……
「なゆくんもそう思うよね!」
突然ゆいに声をかけられ、驚く僕。
「悪い、聞いてなかった。何がだ?」
「だからここねちゃんもエビフライ食べるよね?って話だよ」
「一体どっからそんな話になったんだよ?」
聞くとさっきクラスメイトがここねはエビフライなんて食べないって言われたらしいけど……
「ここねは食べるのか?」
「うん」
「だよね。だよね!」
なんと言うかここねはゆいと僕には距離を詰めてきてはいるけど、クラスメイトにはまだ掴め切ってない感じと言うか……クラスメイトのここねに対するイメージが強くなってる感じがするな…………
放課後、ここねは掃除当番で僕は待ち合わせ場所の校門へと行こうとすると…………
「結城」
「ん?生徒会長?」
「学校は慣れたか?」
「まぁそれなりには」
学校には慣れたけど、この世界にはまだなれてないと言うか……何処か違う感じがすると頭痛がしたりと大変だけど…………
「そうか。困ったことがあればいつでも頼ってくれ」
「…………」
やっぱり生徒会長とは何処かで会ったことがある気がする…………
「なんだ?人のことをじっと見つめて」
「いや、何処かで会ったことがあるような……」
「そうか?」
気のせいだと思い、僕は生徒会長と別れるのであった。
「……あの男。やはりか」