ブラック・ブレット 漆黒の魔弾   作:Chelia

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戦い 戦い 戦い

湾岸エリアに到着すると、灰色のコンクリートと青い海が見えるかと思いきや、真っ赤なフィールドが広がっていた。

他の民警達の血だ。ざっと見た感じ、聖天子によって構成された蛭子影胤討伐部隊は影胤によって全滅させられてしまったのだろう。

その事実を象徴するかのようにその血だまりのど真ん中でもう見たくもないのに見慣れてしまった真っ赤な燕尾服と、ウェーブ状で緑の髪に2本の小太刀を構える少女の姿が目に入る。

これで会うのも3回目…そろそろ決着をつけなければならない。

 

「すみませんがみなさん、ここでお別れです。」

 

崖を飛び降り、影胤に奇襲をかけようと準備万端になったところで夏世がアサルトライフルのマガジンを差し込みながら唐突にそう言った。

 

「…夏世?」

 

「どうやら、先程の朝霧さん達の戦闘で興奮してしまったようです。未踏査領域中のガストレアの咆哮が聞こえませんか? おそらく、こちらに向かってきています。 私はここで引き返し、里見さん達の戦闘の邪魔にならないよう足止めしておきますよ。」

 

「一人じゃ危険だろ?俺も…」

 

零が加勢を申し出ると夏世は意外にもそれを断った。

 

「貴方は自分の発言を忘れたのですか?影胤を倒すために加勢に来たと… それに、手負いの貴方は対複数戦には向きません。 片腕で戦うなら、相手の数は少ないに越したことはありませんからね。」

 

「危なくなったら無理しないですぐ逃げてこいよ?」

 

「心配してくれてありがとうございます、里見さん… 私との約束、守ってくださいね? この世界を…救ってください。」

 

夏世は返事を待たず、それだけいうと来た道を戻っていってしまった。

この一件を私に見届けさせてください…

その約束を果たすためにも、蓮太郎は絶対に負けるわけにはいかない。

 

「…決着をつけよう。行くぞ延珠!零!」

 

「了解だ!」

 

「任せとけよ…」

 

3人は崖を飛び降り、その鮮血のフィールドに飛び込んでいく。

影胤はそれを嬉しそうに迎えいれた。

 

「キッヒヒヒヒ… 待っていたよ里見くん、朝霧くん…」

 

「蛭子…影胤!」

 

「にしても君の方は随分とボロボロだねぇ… 腕は食べられちゃったのかい?」

 

「ちょっとばかし腕のいいやつと戦ったからな… けど、お前を倒すのなんて片手もあれば充分だ。」

 

「もう互いに言葉は要らないね。里見くんは相棒をイジメられたケリをつけるために、私はこの戦いを楽しむために… 祭りを始めようじゃないか!」

 

影胤のその言葉をゴングに戦闘が始まる。

先制は影胤。その言葉とほぼ同時のタイミングで指をパチンと鳴らすと、青白いドーム状の球体を広げていく。

3人はフィールドの広さを利用し全力で後退するが、それは読めているとばかりに影胤の技発動のタイミングに合わせて小比奈も突っ込んでいた。

3人の中で最も倒しやすい相手…蓮太郎をターゲットに絞ると小比奈は連続斬りを浴びせようと2本の小太刀を振り上げる。

 

「やらせねえよ!黒龍棍!」

 

しかし、相手のその攻め方は零も予想できていること。

七皇のトップ、スピードタイプのイニシエーターと比較すれば蓮太郎は確実に仕留めやすい相手だ。

零は蓮太郎の目の前に腕を伸ばすと、初回同様小比奈の小太刀を止める。

 

「同じ手は食わない!」

 

「それはこっちも同じだ!隠禅・黒天風!」

 

小比奈は学習したのか、小太刀を深く突き刺してしまわないように予め威力と角度を調整していた。

そのため、小太刀を素早く引き抜くと零の腕を踏み台にしてバク転し体制を立て直す。

しかし、そこに蓮太郎がすかさず強靭な蹴りを叩き込む。

お互いに相手の能力をある程度知っているからこその読み合い、攻めぎ合い。

黒天風が決まり、最初の軍配は蓮太郎達にあがった。

 

「ぐぁぁっ…」

 

「ほう…前より戦闘能力も連携も強くなっているようだね。これは遊んでいる余裕はなさそうだ…!」

 

「はぁぁぁっ!」

 

吹き飛ばされて自分の元に帰ってくる小比奈を片目に影胤が呟く。

延珠もそれに続くと影胤に向けて渾身の飛び蹴りを放つ。

しかし…

 

「私にはそんな攻撃は効かないのだよ…」

 

青白いドームが再発動されるとあっさり防がれてしまった。

 

「ちっ…あの技を攻略できないことにはあいつを倒すには難しそうだぜ…」

 

「おまけに奴は単純戦闘能力も高い。迂闊に近づけばカウンターを喰らって終わりだろ… 俺が出る。蓮太郎と延珠ちゃんは援護頼むぜ! うおおおお!」

 

今度は零が影胤に真正面から突っ込んだ。

 

「おやおや、馬鹿の一つ覚えかい?」

 

「お前のバリア如きじゃ耐えられねえ必殺技(いちげき)を浴びせちまえば問題ないんだろ? わざわざ戦う時間を長引かせる必要なんざどこにもないからな! 黒龍槍・寄進!!」

 

「マキシマム・ペイン!!」

 

この攻撃には影胤も全力だ。

延珠の時とは比較にならないほど色がはっきりした強力なバリアに張りなおす。

零の利き腕は右。左手では、流石に先程見せたほどの速度は出ないのか若干攻撃回数は劣る… それでも容赦なく4分の3である75発の突きは炸裂した。

その圧倒的な火力に影胤の斥力フィールドは25撃目でヒビが入り、50撃目で完全に破壊された。

残り25撃の龍槍が直撃し、体中のあちこちに傷を負った挙句、小比奈と同じ位置まで吹き飛ばされてしまう。

 

『圧倒的』

 

蓮太郎達だけでは相手にすらならなかった影胤、小比奈ペアが完全に押されている。

それも、手負いの人間たった一人の戦線加入によってだ。

 

「馬鹿な………」

 

「ご自慢のバリアを粉々にされた気分はどうだ?悔しくて耐えられないっていうなら、すぐにあの世に送ってやるから安心しろよ…」

 

「私のイマジナリーギミックはステージ4のガストレアの猛攻すら受け止めることのできる絶対防御壁… それを軽々と破壊されてしまってはたまったものではないね…★1!」

 

「パパをいじめるなぁぁぁ!!」

 

主が傷つき怒った小比奈が再び突撃する。

しかし、攻撃の単調さ、速度からして見切るには余裕の一撃だった。

 

「蓮太郎たちはやらせぬぞ!」

 

「邪魔をするな延珠!!」

 

小比奈の小太刀と延珠の両足、その4つが何度も空中で交差し、ぶつかり合い、火花が飛び散る。

こちらの実力はほぼ互角。スピードでは延珠が勝り、攻撃力や反応速度では小比奈が勝る。

相手よりも優れた部分をいかに活用できるか…それが勝利の鍵になるだろう。

 

対してプロモーター戦。

影胤は2丁の魔改造ベレッタを取り出し攻撃を仕掛ける。

零は全身をバラニウムに変換することで攻撃を防ぎ、それを利用し蓮太郎がXDを利用してカウンターを入れる。

やはり部が悪いのか影胤が押され気味だ。

しかし…

 

「こういうのはどうかね!!」

 

それは何とも意外な動き。攻撃を躱すことに重点を置いたり、斥力フィールドで敵の攻撃を無効化するのが得意なディフェンスタイプである影胤が、アタックタイプのように真正面から突撃するという戦法を取ったのだ。

 

「おもしれぇ… こいよ!返り討ちにしてやるぜ!」

 

零は笑みを浮かべると、体を硬質化させたまま相手を待つ。

そして影胤の攻撃が炸裂した。

 

「エンドレススクリーム!!」

 

それは影胤の持つ接近戦最強の技。

斥力フィールドを片手に集め、スクリューのように回転させながら相手にぶつける。

それはドリルのように食い込んでいき、万物を破壊することができる。

 

「ぐっ……… けど、これで俺達の勝ちだ… 今だ蓮太郎!!」

 

エンドレススクリームを受けた零の腹に再びヒビが入る。

結愛から受けたダメージが蓄積していたからか、苦い顔をするも零は上記を叫んだ。

零の真後ろから跳躍した蓮太郎は先程とは違う。

右腕、右足、左眼の全ての超バラニウムを開放し、全力の構えを見せていた。

零が前に出て影胤の注意を引いていたのは全てはこのため。

延珠も小比奈の注意を完全に引けている。

3人の見事な連携が、この戦いの勝利という欲しい結果を物にする!

 

「行くぞ影胤!!天童式戦闘術・二の型四番… 隠禅・上下花迷子!!」

 

「がぁぁっ…」

 

そのまま渾身のかかと落としをくらう影胤。

躱そうにも、先程技を発動する為に突き出した右腕を零ががっちりホールドして放さない。

完全に的になってしまっている。

 

「まだまだぁ!隠禅・哭汀!!」

 

上下花迷子により、首の角度が下がった影胤に向け、今度はオーバーヘッドキックのような蹴りで首の角度を上にあげる。

連続攻撃を受け、全身フラフラになった相手にトドメの一撃をかます。

 

「零!」

 

「あぁ!」

 

自分の相手の距離を取るために影胤をポンと軽く突き飛ばす零。

上下2回の蹴りを顔面に受けている影胤は、脳に強い衝撃を受けているためもはや立っているのもままならない。

外見通り、奇怪なお人形さんのような動きでフラフラと零の元を離れた。

 

「トドメだ!焔火扇!!」

 

3つのカードリッジ全てを開放した蓮太郎の全力のストレート。

その威力は音速をも越え、放たれた手からその名に恥じぬ炎が吹き出る。

その拳は正面から影胤の腹を捉え、吹き飛ばす。

吹き飛んだ彼奴はしばらく空中浮遊を楽しんだ後、廃小屋に突っ込んで戦闘不能になった。

 

「パパ!パパー!!」

 

「余所見をしたお主もここで終わりだな…」

 

影胤の敗北に泣き叫ぶ小比奈。

その隙をつき、延珠の回し蹴りが炸裂すると、こちらの戦闘も幕を閉じる。

 

それから数分…影胤を助け出し、2人に最低限の治療を施した3人は会話をしていた。

 

「完敗だよ…私達のね…」

 

「やったのは全部蓮太郎だろう… 片腕しか使えない俺は、対して何もしてねぇよ…」

 

「対峙してここまで身震いした相手は始めてだよ…全力の君と戦っていたら、2対1でも瞬殺されていただろうね… それにもう一つ驚いたのは里見くんが私の同士だったという事だ…」

 

「俺も名乗るぜ影胤。元陸上自衛隊東部方面隊第七八七機械化特殊部隊所属…里見蓮太郎。」

 

「クッ…ククク… まさかこんな長い名称がピタリと同じとは… もはや運命すら感じるよ…」

 

意外にも影胤も小比奈も完全に戦意を喪失しており、再び襲いかかってくる…というようなことはなかった。

影胤個人の目的は結局の所不明なままだったが、恐らく戦いを楽しめればいいというような単純な理由だろう…

 

「れんたろー、これからどうするのだ?」

 

「ステージ5の召喚は止められない… 既に儀式は始まっているのだよ…」

 

「それなら、ウチの七皇が潰してるはずだ。俺達がそれに気づいていないとでも思ったか?」

 

「………かなわないね、とても子供のやる事とは思えない。」

 

「夏世が心配だ… 俺達は引き返そう。 零はどうする?」

 

「流石にちょっと傷が響いてな… 休憩がてらこいつらの処遇を政府側と相談してからお前たちを追うことにするよ…」

 

「わかった、行くぞ延珠!」

 

★side 夜桜★

 

「ここが協会…ですか。本当に周りの木々に隠されていて遠目ではわからない位置にありますね… なんとも不気味です。」

 

零の命令通り協会の前に来た夜桜と紗雪。

隠蔽されていたその場所の中からは禍々しい空気が漏れている。

一秒でも早く儀式を止めなければ、本当にステージ5が召喚されてしまうだろう。

そうなれば、いくら七皇といっても勝率は1%にも満たなくなる。

 

「います… 懐かしいですね、組織の連中とやり合うのは…」

 

紗雪が反応した。

儀式停止を拒否するかのように、協会の入口に大小2つの影が立ちはだかっている。

組織とは即ち能力特別開発研究所のこと。

零達が研究所を抜け出した当初は、それはもう毎日のように追手と戦っていたものだが最近ではその数はほぼ0。

今までその追手を全滅させていたことや、漆黒の騎士団として名をあげたことなどから、研究所の連中が恐れをなしたと零は判断している。

しかし、目の前に見える2つの影はイニシエーター最強である紗雪が身構えるほどのものだった。

 

「久しぶりですわね!朝霧紗雪!」

 

「………そうですね、ミッシェル」

 

いよいよ互いのペアが顔を合わせる。

紗雪の予想は当たったのか、やはり顔見知りの相手だった。

相手は黒い服を着た金髪の少女と、赤と黒のツートンで装飾された身長2メートルほどのロボットの二人組だった。

謎のロボットは初見であったが、イニシエーターの方は2人とも見覚えがある。

紗雪がミッシェルと呼んだその少女は研究所時代、高い能力を認められモルモット扱いではなく研究所の総長に可愛がられていたという珍しいタイプの実験体だ。

なので、普段から研究に非協力的にも関わらず、最強の強さを誇っていた紗雪を勝手にライバル視していたのだ。

モデル・ケルベロスの超イニシエーターで、実力は研究所のイニシエーターの中でも指折り。

厄介な相手であることは間違いない。

 

「それで…貴女の横にいるおもちゃは何ですか?」

 

「ふふっ… おもちゃではなくってよ? これは、超バラニウムで作られた自立起動型の超高性能ロボット。機械化兵士なんて中途半端な存在ではなく、純粋な超バラニウム兵士の完成形ですわ… 裏切り者の貴女達はその実験過程を知らないでしょうが、こいつの強さは恐ろしいですわよ?」

 

「なるほど… そういう実験もしていたのですね… 紗雪、『殺しなさい』。」

 

「了解。」

 

夜桜は容赦なく殺害命令を出した。

その真意はわからないが、とにかく戦闘は直ぐに始まる。

紗雪はレガースを装備すると一直線に突っ込み、ミッシェルに先制攻撃を浴びせようとする。

しかし、神速とも呼べるその攻撃は届かなかった。

 

「私(わたくし)も、あれから更に修行を積んでます… 無感情の貴女なんかに負けませんわ!」

 

「………!!」

 

攻撃を止めたのは彼女の武器。巨大なブーメランのように見えるが、基本戦術は手に持って戦うタイプの武器のようだ。

3方向から真っ黒の刃がS字型に伸びており、他にみない奇妙な形をしている。

 

「これが私の武器、トリニティですわ!ケルベロスの名に相応しい三つ首の刃、得とご覧あれ!」

 

トリニティでスコールを受け止めると、そのまま僅かに露出している生足の部分を狙ってカウンターを入れようとする。

紗雪はすぐに気づくと持ち前のスピードでその包囲網を抜け、すぐに後退する。

 

「…厄介。」

 

「厄介ついでに、こいつも起動させておきますわ。裏新人類創造計画自立起動型試作兵士第一号・エンズ!」

 

「Ennz start up!!」

 

先程までピクリとも動かなかったエンズと呼ばれた機体の両目が、呪われた子供達のように真っ赤に光ると起動を開始する。

背中の方から二丁のアサルトライフルを両手に装備するとそれを乱射した。

 

「くっ……… 全身が超バラニウムでできている… どう攻めますかね…!!」

 

紗雪と夜桜は共に躱すと今度は夜桜が出る。

ミッシェルと紗雪の戦闘スタイル、武器、所持能力は紗雪の方が有利なため、自分がロボットを止めるべきと判断した夜桜は敵同様二丁のアサルトライフルを抜くと発砲仕返した。

しかし、その銃弾を受けてもかすり傷1つつかないといった様子でエンズはその場に立ったままである。

 

「やはり通常のバラニウム弾では効きませんか… なら!」

 

夜桜の弱点は瞬間火力に欠けるという点。

毒で相手の動きを封じて戦うトリックタイプならではの戦闘もロボット相手では有効打にはならない。

しかし、それは10年前の夜桜だったらの話だ。

夜桜とて、零にただついていってたわけではなく、その隣に立ち共にその修羅場をくぐり抜けてきたのだ。

桜を守るために何百の人間を手にかけてきたその手は毒から生まれた副作用で回復ができない点を除けば、1000種類が限度だった生成可能物質も今じゃその10倍…10000種類もの物質を生成することが可能。

 

「こんなのはどうですか!!」

 

「………!?」

 

先程まで余裕な様子で立ち尽くしていたエンズが足についていたブースターを使って初めて回避行動を取った。

夜桜は自分の体内からとある液体を生成すると、それを周囲に飛ばしたのだ。

気体だけでなく、液体も生成できるようになったのも進化の証…そして、夜桜が飛ばした液体の正体は後にもう一度登場することになるバラニウム侵食液である。

バラニウム金属の天敵となる液体で、バラニウムは愚か超バラニウムでさえも跡形もなく溶かしきってしまう恐ろしい代物だ。

 

「例外的に零の持つ龍バラニウムは溶かすことはできませんが…その劣化版以下の貴方にはこれで充分です!」

 

夜桜は全身にバラニウム侵食液を塗った状態でアサルトライフルから、刀身50cm程の大型のツインダガーに装備しなおすとそのまま突っ込んだ。

エンズは足のブースターを使い、今度は空中へと逃げる。飛行可能なことに普通は驚くはずだが、残念なことにここで戦っているのは普通の民警ではない。漆黒の騎士団なのだ…

 

「逃がしませんよ…神速攻撃(ソニックエッジ)!!」

 

その速度はまるで紗雪の神速その物…

目にも止まらぬ早さで瞬間的に移動した夜桜は両手に装備されたダガーでの二連撃を与える。

そのまま体当たりをすると、バラニウム侵食液が付着しエンズの左腕が溶け落ちた。

更に蹴りの追撃により、エンズのボディに穴があく。

 

「機械なんて、所詮は脆いものです… こんなおもちゃでは私は倒せません。 ラピッド・ファイア!!」

 

トドメと言わんばかりに夜桜が技名を叫ぶと、腰の部分から飛行機のような機械の翼が伸びる。

そこには4つの穴が空いており、そこから飛び出したものはなんとミサイルだった。

4発のミサイルが同時に飛び出すとその軌道は夜桜の願うとおりに自動追尾し、2発はブースターを破壊するために両足に、1発はへし折った左腕に、そして最後の1発は先程空けておいた穴に叩き込むとロボットは呆気なく爆発し、跡形もなく消え去った。

 

「嘘………でしょ…?」

 

「残念ながらこれが今のわたし達の実力。命令を受けている以上、貴女にも死んでもらう。」

 

鉄の塊である味方の高性能ロボットが瞬殺され、唖然とすることしかできないミッシェルに、紗雪が容赦なく追撃する。

二丁拳銃(うたまる&アルキメデス)を抜くと連射。

トリニティを使い、銃弾を弾くもその頃には既に紗雪の姿はない。

 

「遅い………」

 

「なっ!?」

 

「ムーンサルト!!」

 

一瞬で背後を奪い取った紗雪がレガースであるスコールとハティを使いこなし4回の連続蹴りを浴びせる。

一度蹴る事にその足からでる金と銀の残像は、その圧倒的破壊力を物語っていた。

 

「あああああっ!!」

 

あまりのダメージの大きさに地面を這うミッシェル。

 

「彼に良いように利用されてその生涯を閉じる。それが貴女に与えられた人生… 人間の言葉を利用するなら、哀れという言葉が当てはまると判断…」

 

「くっ…馬鹿にして…!」

 

「Auf Wiedersehen(さ・よ・な・ら)……… 福音の魔弾(ヴァイス・シュヴァルツ)!!」

 

気づいた時はもう遅かった。

交差する白と黒の魔弾が自身の体を貫き、ミッシェルの人生は幕を閉じる…はずだった。

 

 

 




★夏世ちゃんの文句コーナー!★

夏世「ふふっ…まさか前回のがただの気まぐれで今回はないとでも思ってましたか!? 毎度おなじみ夏世ちゃんの文句コーナーです!」

作者「何っ!?てかまだ続くのこれ!続編あんの!?」

夏世「警告はしたはずですが、今回も見事に私の出番を消しさってくれましたね… 覚悟はいいですか?」

作者「待て… そのナイフはなんだ!主催者権限によりこのコーナーは中止とする!!」

夏世「そんな社長みたいなこと言ってもダメです。いずれ私の出番がなくなってしまうなら… 私は最後の最後まで足掻いてみせる!!」

作者「かっこいい事言ってるように見えるけど、それ売れなくなってきて必死になるアイドルみたいだから。」

夏世「くっ…」←図星をつかれて必死な顔

作者「(。・ ω<)ゞてへぺろ♡」

夏世「そ、そういえば質問ですが、今回出てきたミッシェルさんとエンズさん。突然出てきて未だ理解が追いついていないのですが… 彼等は研究機関が用意した兵士ですよね?」

作者「ああ…あいつらモブだからもうでないっす。話しを逸らそうとしたってそうは行かんぞ!このコーナーは削除だ削除!」

夏世「うっ…ううっ…(涙)」

作者「反則!小さな女の子の涙目は反則!補足するとさっきのモブと言う話は本当です。儀式の邪魔をされないように見張っていた番人という所でしょうか? というわけで、今回の蛭子影胤による事件に能力特別開発研究所が絡んでいることは間違いなさそうですね… これでいいですか?夏世さん?」

夏世「これからも…千寿夏世を宜しくお願いします…」

作者「宣伝するならブラック・ブレット 漆黒の魔弾にしてください…」



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