オープニング
春麗らかな桜前線がやって来た今日この頃、この度活動開始から六周年を迎えたホロライブによる新たな公式ファンブック『BEAUTIFUL LOVE』の発売が決定したという事でその表紙を飾る為に選ばれたアイドルによる写真撮影が行われようとしていた。
―キーンコーンカーンコーン……―
……と其処に突如鳴り響くチャイムの音が!?今回特別にとあるスタジオをお借りしてアイドル達の写真撮影の準備が行われていた。
……処がどっこい!一枚壁の向こうに広がるのは場違いな教室!そして其処にいるのは最近人気が上がって調子に乗ってるアイドル達に渇を入れると誓った熱血教師だった。
AM9:00
「ではそのまま後ろを向いてくださーい」
「はーい♪」
―ガラガラガラガラッ!―
「………え?」
「はいおはよう」
「え?れ、玲二君……?」
―No.1 ときのそら―
まずやって来たのは今回の委員長役であるホロライブのリーダーときのそら。
「遅いよときの、もうチャイムなってんだから早く席に着けよ」
「え………?あ、あの玲二君、私もう佐々木なんだけど……」
「良いの今日はときので。ほらときのの席は一番前だから早く座って」
「は、はい……?」
言われるまま席に着くそら。状況が掴めず辺りをキョロキョロと見回していく。
「あ、あの玲二君?今日って新しいファンブックの撮影って聞いてたんだけど?」
「新しいファンブックの撮影?へぇそうなんだ。まあそんなのねぇけどな」
「えぇッ?!」
突然のネタバラシにより自分が騙されてた事に漸く気がつくそら。
「えぇ~!?久し振りの撮影だって気合い入れてたのにぃ~……」
「確かに今朝めっちゃウキウキで出掛けてたもんな。けど安心しろときの、騙されたのお前だけじゃないから」
「え?」
そう、騙されてたのはそらだけではない!続いてやって来たのは……
AM9:05
「はいでは其処で一回くるって回ってみましょうか?」
「はーい♪せーの、くるりん♪」
―ガラガラガラガラッ!―
「………え?」
「おはよう白上。なーにがくるりん♪だよ?」
―No.2 白上フブキ―
続いてやって来たのは本編でのメインヒロインにて正妻、白上フブキ。
「え、え?あ、あのレイくん……?」
「何固まってんだよ白上、さっさと席に着けって。てかいつまでそんなポーズしてんだよ?」
「え、あ…………///」
唐突な出来事のせいでアイドルポーズのまま固まってしまったフブキ。かなり恥ずかしそうだ。
「フブキちゃーん」
「え?あ!そらちゃん?!ど、どうして此処にいんの?!」
「フブキちゃんももしかしてあれ?BEAUTIFUL LOVEの表紙撮影?」
「え、そ、そうだけど……?」
「一緒♪」
「えぇッ?!どういう事ですかこれ!?この話って他のホロメンには秘密じゃなかったんですか?!」
そう、今回のドッキリを仕掛ける際に現在同じ家に住んでる為選ばれた全員には他のホロメンにはギリギリまで秘密にしておきたいから絶対に情報を漏らさないようにしてほしいとお願いしていたのだ。
「はいそんなの良いから早く座って。白上の席は其処だから」
「え………れ、レイくん私もう白上じゃ「良いの白上で。それと今日は私の事は先生と呼ぶように」は、はぁ………?」
騙されてた事は分かったがそれ以外何されるのか分からない二人は不安になっていく。そして……
―9:09―
―ガラガラガラガラッ!―
「ひゃあぁッ?!な、何これ?!」
「遅いぞ博衣、もうとっくにチャイムなってますよ~」
―No.3 博衣こより―
続いてやって来たのはholoXの頭脳博衣こより。今回の最有力候補だ。
「え?!玲二くん何これ?!今こよ撮影中なんだけど!?」
「撮影?ないないそんなの。大体お前が表紙飾るのなんてまだ早すぎるわ」
「えぇッ?!そんなぁ~……」
折角の大きな仕事に喜んでいたのにショックを受けるこより。しかし!そんなのはお構い無しと次々と生徒がやって来る!
9:15
―ガラガラガラガラッ!―
「ひゃあッ?!なになになにッ?!」
「え、何これ?!勝手に開いたんだけど!?」
「ちょっと待ってホントに何これ?!」
―No.4 湊あくあ―
―No.5 大空スバル―
―No.6 桃鈴ねね―
続いてやって来たのはのはNEGI☆Uの三人組!初のユニットでの登場だが佐々木先生は容赦しなかった!
「遅いぞお前等ッ!!こういうのはお前等が一番に来るべきだろうがぁッ!?」
「え、兄ちゃん?!何で怒ってんのってかそら先輩にフブキ先輩も何してんの?!」
「え、なんで!?今日の撮影他のホロメンには内緒じゃなかったの?!」
「撮影?!んなもんねぇよッ!良いから早く座れ時間が勿体ないんだから!」
「えぇッ?!な、なんか今日のご主人機嫌悪くない?!」
やけにNEGI☆Uには当たりの強い佐々木先生。しかし、これにより教室の半分は埋まった。
「はい、後は六人ですね。一体誰がやって来るんですかね?」
「あ、あの玲……先生、今日の撮影って本当にないの?こんな凄いスタジオ借りてたのに」
「だから何度も言ってるが撮影はない!もっと言うと此処スタジオじゃなくて只の雑居ビルだから」
『ええぇーーーーーッ?!』
※空きテナントを使わせて頂きました。
フリのドッキリでも妥協しないホロライブ。しかぁし!そんなドッキリも薄々感じてた娘もいた!
―9:21―
―ガラガラガラガラッ!―
「え………うわぁやっぱり騙されてたかぁ~」
―No.7 獅白ぼたん―
やって来たのはぐーたらいおんでお馴染み獅白ぼたん。何やらドッキリに対してやっぱりかとため息を吐いていた。
「あれ?獅白、もしかして感づいてたか?」
「いやそりゃそうでしょ?六周年なんてアニバーサリーにしちゃ中途半端だし何より公式ファンブックの表紙にそら先輩やフブキ先輩ならともかくあたしが単体で選ばれるなんてあり得ないって」
「そうだよな。やっぱり変だと思うよな?でも見てみな、此処にいる奴等何の疑いもなくウキウキで撮影してたんだぞ」
「いやそれ言わなくても良いじゃないですかぁ~ッ!?///」
「でも冷静になれば確かにあり得ない事ばっかりだったよね?公式ファンブックなのに集合写真じゃなくて単体の写真使うなんてないもんね」
そう、そらの言う通り冷静になればあり得ない事ばかりだったのだ。だが、そんなあり得ない話を鵜呑みにする奴もいた!
9:26
「では此処でキメ台詞お願いいたしまーす」
「はーい♪それではキミ達ぃ~、出航~♪」
―ガラガラガラガラッ!―
「…………え?」
「なーにが出航~♪だよ?もう自分の歳考えなさいよいい歳して恥ずかしい」
―No.8 宝鐘マリン―
教室の扉が開くと其処にはいつもとは違いゴスロリ姿で気合いの入ったマリン船長の姿が!今回の公式ファンブックの撮影と聞いてかなり気合いを入れてきたらしい。
「え、玲二くん……あの、撮影は……?」
「ないよそんなん、大体あったとしても撮影でキメ台詞なんて言うワケねぇだろ」
「そんなぁッ?!船長今日気合い入れて撮影に挑んだのに、これファンブックに使われないんですかぁ?!」
「使われないどころかまず公式ファンブックなんて発売しないから」
「ええぇーーーッ!?じゃあなんでマリンこんな格好してるんですか!?」
「知らんよそんなん。もう良いから早く座れって時間が勿体ないんだから」
駄々をこねるマリンを黙らせて座らせ、残るは四人。果たして誰が来るのだろうか?
現在
? フブキ そら
スバル ? あくあ
マリン ? ねね
こより ぼたん ?
そして次はこの人!
9:30
―ガラガラガラガラッ!―
「え?!何?!なんなの!?」
「はい大神さんおはよう」
―No.9 大神ミオ―
ゲーマーズより大神ミオさんが参戦!
「あれ?!なんで皆いるの?!今日の撮影皆には内緒じゃなかったの?!」
「はい混乱してるとこ悪いけど早く座ってな。席は白上の横だから」
「え、あ、えぇッ!?」
唐突な出来事で脳内処理が追い付いていないミオしゃだが、そんな中今回の撮影にあり得ない組み合わせがやって来た!
9:36
―ガラガラガラガラッ!―
「はぇッ?!」
「うわぁッ!?なになに?!なんなのこれ!?」
―No.10 桐生ココ―
―No.11 潤羽るしあ―
まさかの卒業生と引退生が参戦!
「おはよう、何してんの二人して?」
「え?い、いやホロライブのアニバーサリーだから公式ファンブックの撮影するって言われて……」
「ないないそんなの。仮にあっても卒業生の桐生はともかく潤羽は無理あるだろ?」
「ええぇーーーッ!?そんなぁ、折角久々に撮影出来たと思ったのにぃ~!?」
「まぁ、確カニワタシ等呼ばれルなんてオカシイとは思ったケド……」
あり得ないと思いつつ久し振りにホロライブでの仕事だと思いはしゃいでいたのにるしあは嘘だと知りショックのようだ。
「さあだいぶクラスも埋まってきましたね~。あと一席、一体誰が来るんでしょうか?」
「………そもそも私達なんでこんな教室みたいな所に集められてるの?」
「わ、分からないけど多分レイく……先生の事だから何かの企画だと思うんだけど……」
「シッ!静かに、そろそろ最後の一人が来ますよ……」
佐々木先生に言われ皆静かに教室の扉に集中する。果たして最後の一人、一体誰が来るのか?
9:40
「はいそれでは最後に元気よく一回転お願いしまーす」
「はーい♪せーの、イェイ♪」
―ガラガラガラガラッ!―
「………はえ?」
『ええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇーーーーーーッ?!!?』
「はい皆さん注もーく!世界が誇るアイドルキズナアイさんでーす!!」
最後に登場したのはホロライブ……ではなく世界的にも有名なトップアイドル、キズナアイだった!超大物アイドルまさかの参戦!
―No.12 キズナアイ―
「ちょっと玲二君これはおかしすぎるよ!?」
「そうだよ!なんでトップアイドルのアイちゃんが此処にいるの?!しかも今アイちゃん無期限休止中の筈でしょ?!」
「えー、実はホロライブのアニバーサリー公式ファンブックを出すのでお祝いコメントと写真撮影だけご協力下さいと言ったら二つ返事で了承してくれました」
「え、え?これ一体どういう状況……?」
唐突な出来事で状況が理解出来ないトップアイドル。
「すみませんアイさん、公式ファンブックの事なんですが……実はあれ嘘でして、どうしてもアイさんに来て頂けたらなと思い騙してしまいました。本当にすみません!そして来て頂いてありがとうございます!」
「ええぇッ?!嘘なの?!そんなぁ、今日ホントはラブちゃんと一緒にカラオケ行くつもりだったのにぃ~!」
嘆くキズナアイの声が響く今回は!
ホロライブ六周年を迎え大いに盛り上がってるホロメン達に緊急テスト!
笑い有り、涙有りの珍回答が続出!
今宵、大物アイドルも一緒に巻き込んで最強のお馬鹿に選ばれるのはどいつだぁ~?
『めちゃめちゃホロライブ!
卒業生も引退生も大物も大集合ホロライブ期末テストスペシャル!!』
「では皆さん揃った処で自己紹介を。私がこのクラスの担任のぉ~……佐々木玲二です!」
黒板にめっちゃ汚い線を書く佐々木先生。
「いやいやいや!?全然書けてないですよ先生!?」
「沙花叉の字より酷いじゃんこれ!?」
「はい静かにッ!そして、あちらにいるのが~……」
「はい、副担任の佐々木ちょこで~す♪」
「いや確かにずっといたけどちょこ先何してんのさ?!」
「そうだよ!しかもあてぃし等入ってきても一言も喋らないし怖かったよ!」
「えー、実はちょこ先生にも同じドッキリを仕掛けようとしましたが、スタッフのミスでバレてしまい急遽副担任として参加してもらいました。本当は栄ちゃん(Aちゃんの本名)にやってもらう予定だったんですけどね」
「そうなのよ、撮影の企画書見せられた時に間違って渡されたスタッフ用のドッキリ内容のヤツ見てしまってそれで玲二様に聞いたら面白そうだから協力する事にしたの♪」
「いや面白そうって何?!ウチ等これから何されるの?!」
「まあまあそれはともかく皆さん、ようこそホロライブ学園へ!」
『ホロライブ学園?』
「そう、そして皆さんはこの学園にやって来たエリート学生という事です」
そう、このホロライブ学園は今やアイドルとしてだけではなく様々なバラエティーやドラマ等でも活躍する者だけが通えるエリートな学園なのだ!昨今では益々発展を見せるホロライブだが、今回この学園で一体何を行うかと言うと………?
「それはぁ、皆さんにぃ……」
「私達に……?」
「何だろう一体……?」
「期末テストを行ってもらいますッ!!」
『ええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇッ?!』
期末テスト、それは学生時代を体験した人なら誰もが通った苦行。今回は中学生レベルのテストを用意しており、事前に受けた佐々木先生とちょこ先生は平均88点という高得点を叩き出した!そして今回、このテストを行うのにはある理由があった。
「なんでスバル達がテストなんかやんなきゃなんないの?!」
「そーだよレイ兄ちゃん!ねね達もうそんなの必要ないじゃんッ!?」
「黙らっしゃいこのバカちん共が!いいですか?今やホロライブをはじめとするアイドルが星のようにいます!しかぁし!世間でのアイドルに対する評価はこうです!アイドルってバカでも出来るよね?って………そんなふうに思われていて良いんですか?!」
「いや確かにそうだけど……」
「なんか今日のレイっちテンション高くね?」
昨今に渡るアイドル=バカというイメージを払拭しようと気合いの入ってる佐々木先生であった。
「だからこそ皆さんには真剣にテストを受けて頂きたいと、そう思っております!そしてこのテストを行うにあたって一つ決めたい事があります!」
「決めたい事?」
「何だろ一体……?」
「はい皆さんのように動画サイトで配信するアイドルをライバーと呼ばれてますよね?ライバーと呼ばれる人達は日々進化してます。企業勢個人勢関係なく今やぐんぐん成長していき、トップライバーになるには困難な試練が多々ある事でしょう」
「まあ確かにそうだよね……」
「しかぁし!今からやるテストによってすぐに別のトップになる事が出来ます!」
『別のトップ……?』
「そう、今回のテストでは最も成績の低かったバカ、つまり……バカライバーを決めたいと思いますッ!!」
『バカライバーァッ?!』
「そう!今回のテストで最も成績の低かった人が!」
「ライバーの中で最もバカ!すなわちバカライバーの称号を得るのです!」
「ええぇーーーッ?!何その嫌な称号!?」
「やだやだあてぃし受けたくないッ!?」
まさかの事態に一同大パニック!
「ね、ねぇ先生?それってそのバカライバーに選ばれたらどうなるんですか?」
「別に選ばれたからといって、おいしいとか罰ゲームがあるとか、そんなのは一切ありません。ただバカが決まるだけです!」
「いやなんでそんな事しなきゃいけないの?!」
「そうだよ!ねねそんなバカな称号なんていらないよ!!」
「だったらビリにならないように頑張って下さい。けどビリになってバカライバーの称号を得ると周りから言われるぞぉ~?あの娘歌も上手い!ダンスも上手い!トークも面白いし可愛い!けどバカだよね~?って」
「うわぁーーーッ!?そんなの言われたくないよぉッ!!」
「そうでしょう?○○だけどバカってワードはいろんなプラスの事を全て帳消しにしてマイナスに持ってく力がありますからね!もしかしたら皆さんの今後のアイドル活動にも支障が出るかもしれませんよ~?例えば博衣がバカライバーになったら皆からバカなのにインテリぶってるって思われてしまうぞ~?」
「そ、そんなの絶対に嫌だよぉ~!!」
「桐生ももしバカライバーになんてなったら桐生ココはバカが原因で卒業したんだと思われてしまうかもな~?」
「ウワァ~ソンな事言われタラもう桐生会の皆ニ顔向け出来ネェ~!?」
「嫌ならテストを受けて証明するんです!私達はバカなんかじゃないと!私達はトップアイドルなんだと!!私達は今までどんな困難にも立ち向かい勝ち残ったエリートなんだという事を!!その熱意を先生に見せて下さいッ!!」
『ッ!はいッ!!』
佐々木先生の熱意が伝わったのか、生徒達の目にやる気の炎が灯り始めた!
「ではいきますよ、先生に続いて復唱して下さい。私達はバカではない!」
『私達はバカではない!』
「私達はトップアイドルだ!」
『私達はトップアイドルだ!』
「バカライバーなんてならないぞ!」
『バカライバーなんてならないぞ!』
「はい大神!神社うろうろしてるけどバカじゃない!」
「神社うろうろしてるけどバカじゃない……ってそれ初期の設定じゃんwww」
「はい宝鐘!最近加齢臭するけどバカじゃない!」
「最近加齢臭するけどバカじゃない!って余計なお世話じゃッ!?」
「はいキズナ!ポンコツだけどバカじゃない!」
「ポンコツでもないしバカじゃない!!スーパーインテリジェンスアイドルだ!!」
「私達はバカじゃない!」
『私達はバカじゃない!』
「絶対トップライバーになってやる!!」
『絶対トップライバーになってやる!!』
「よっしゃあッ!それじゃあ皆着替えてこい!!」
『はいッ!!』
佐々木先生の熱意に押され、アイドル達は制服へと着替えにいくのであった!
(………玲二様ってば役作りとはいえ何時もと大分印象違うわね。何か悪い物でも食べたのかしら?)
※玲二の本来の性格は本編を見て頂いてたら分かりますがこんなんじゃないですw
はい、という事でこっからバカライバーを決める戦いが始まります。果たして誰がバカライバーになってしまうのか?気長に待って頂ければ幸いです。