アイク「終わったぞ。今回はボスチク無いから楽だったな。
……ん? 居ないのか?
……横断幕があるな。えっと……【ラグズユニット】。これが今回の講義内容か? 張っておくか」
ミカヤ「ちょーっと待ったぁ!!」
アイク「あ、来たのか」
ミカヤ「『あ、来たのか』じゃないわよ!
こちとら急に予定変更になって大変だったんだから!!」
アイク「何だ何だ。どうしたいきなり」
ミカヤ「あなたの妹の暴走のせいで急遽講義内容を変更するハメになったのよ!
具体的にはこういう事よ!!」
【ミストの強さ】
アイク「……お、おう」
ミカヤ「あなたのアホな言動にブチ切れたミストちゃんが毎回杖であなたを殴打してるのは知ってるわよね?」
アイク「……え? 何の話だ?」
ミカヤ「…………あなたは! ノーダメージだったから! 全く気付かなかったかもしれないけど!!
とにかく、一泡吹かせようと頑張ってたのよ!!」
アイク「そ、そうだったのか……てっきりじゃれついているものとばかり……」
ミカヤ「……あなたは今、そこらの重歩兵よりも硬いから、ミストちゃんの腕力だとダメージが通らないのよね……
そういう訳で、今回の議題は『どうやればミストちゃんの攻撃があなたに通るか』という事よ」
アイク「どうやると言っても……とにかく頑張って鍛えるしか無いんじゃないか。
あとは肉を食うとか」
ミカヤ「そんな単純な事で済むならわざわざこんな場所を設けたりしないわ。
あなたの現在の守備は20、そしてミストちゃんの力の限界値も20。残念ながらどうやってもダメージが通らないの」
アイク「クラスチェンジはどうだ? 上限が伸びるはずだ」
ミカヤ「伸びた後の数値が20なのよ。
彼女はあくまでも物理系ではなく魔法系の職業だから。それが精いっぱいなの。
力と、ついでに守備も鍛え過ぎたワユさん(下級職時)と同等でしかないわ」
アイク「となると他の方法……武器を変えれば良いんじゃないか?
と言うか、鉄の剣を持つだけで普通にダメージ通せるだろ」
ミカヤ「あくまでも杖でぶん殴って懲らしめるのが目的だから。
それに、剣をぶつけたら悪ふざけじゃ済まないでしょ」
アイク「まぁ、確かに」
ミカヤ「『蒼炎の軌跡』では杖による殴打は存在しないけど、続編の『暁の女神』では杖殴打による攻撃、通称杖ポコが存在するわ。
打撃武器と言うよりも杖しか持ってない時の精一杯の反撃っていう感じだから自分から仕掛ける事はできないんだけど……本作のミストちゃんはそれを積極的に使っているという設定で行くわ」
アイク「……よく考えたら杖の攻撃力を入れたらダメージが通るんじゃないか?」
ミカヤ「武器としての杖の攻撃力は常にゼロとして扱われるわ。純粋に力パラメータが攻撃力になるわ
一部の杖は必殺がかなり高くなったりするけど……ゼロを3倍しても意味がないわ」
アイク「なるほど。他に考えられる事は……支援やスキルを使うとかか」
ミカヤ「その通りよ。ただ、これにも少しだけ問題があってね……」
アイク「ん?」
ミカヤ「あなたの守備が20というのはあくまでも暫定の値よ。
もうしばらくしたらクラスチェンジして上限が解放されて24になるわ。
支援効果をかなり頑張れば攻撃力は5ほど盛れるから1ダメージ通る計算ね」
アイク「十分じゃないか」
ミカヤ「いや……仲間に全力で援護されてようやく1っていうのはどうかと思うわよ?」
アイク「……それもそうか」
ミカヤ「選択肢としてはアリだけどもっと良い方法は無いかしら?
そう思って今度はスキルに着目したわ」
アイク「ダメージを上げられるスキル……連続とかは意味が無いし、太陽もダメージには関わらない。
……ミストが覚えられる中では勇将が唯一の候補か」
ミカヤ「そうなのよねぇ……ただ、これにも問題があるのよ。
勇将の発動条件はHPが半分以下の時。
半殺しの状態で杖を振り抜くのってどうなのかなと」
アイク「ままならんな」
ミカヤ「うp主が悩みに悩んで悩み抜いた結果がアレよ。
そう、相手の守備を半減できる『月光』を付けてしまえと」
アイク「おいうp主。人の妹に何してくれてるんだ」
ミカヤ「『何か気が付いたら騎士様の真似をするアホの子になってたから丁度いいや』という供述を頂いたわ」
アイク「おいうp主」
ミカヤ「『天空』にするかはかなり迷ったみたいだけどね。
そういう訳で、本編のキャラ視点パートのミストちゃんは原作と比べて以下のような差があるわ」
・上級職だけど馬に乗ってない。
・主に杖を振り回して戦う。
・奥義『月光』を習得。発動率は低めだが、章を追う毎にどんどん上がっていく。
ミカヤ「こっから先は……と言うか今回から『本編とは異なる描写があります』みたいな注意書きは省略するからそのつもりで」
アイク「馬にすら乗ってなかったのか。もはや『ワルキューレ』じゃないな。クラス名は一体何になってるんだ?」
ミカヤ「う~ん、『ロードクレリック』とかそんな感じでしょう。きっと」
アイク「ロードだったのか。それなら強くても仕方ないか」
ミカヤ「そこで納得するのね……
え~、それじゃあ今日の講義はこれで終わりよ。
では、また次回!」