アイク「そうそう、武器を投げ上げてから空中でキャッチして攻撃を……」
ミカヤ「できる訳が無いでしょう!!
こちとらただの魔導士なのよ!?」
アイク「いや、だってあんたが言ったんだろう。奥義を改良したいって。
タナス公なんかと同じは嫌だって」
ミカヤ「だからと言って『天空』を真似させようとするんじゃないわよ!!」
アイク「そうは言っても、俺はアレしか使えないからな……
一応、それぞれを分割した『太陽』と『月光』も使えん事は無いけども」
ミカヤ「物理職と魔法職では根本的にアプローチを変える必要がありそうね」
アイク「魔法職の奥義と言うと何があったっけか」
ミカヤ「『陽光』と『暁光』ね。
私が使えるのは『暁光』の方よ。
ちなみに『暁』っていうのは『夜明け』っていう意味らしいわ」
アイク「日の光と夜明けの光……何だ、どっちも太陽の光じゃないか」
ミカヤ「まぁ、確かに」
アイク「で、それぞれどういう奥義なんだ?」
ミカヤ「こんな感じね」
・陽光(魔導士系奥義)
蒼炎:相手の魔防を『半減』させて攻撃。
暁:相手の魔防を『無視』した『吸収』攻撃。
・暁光(神官系奥義)
蒼炎:存在しない。蒼炎での神官は『陽光』を習得する。
暁:相手の魔防を『無視』した攻撃。1ターンの『命中半減』の状態異常を与える。
アイク「……微妙だな」
ミカヤ「せめて陽光の方が欲しかったわ。
暁光は敵の攻撃前に決めないと生存率に影響を与えないのに対して陽光は敵の攻撃前以外のどこでも良いから汎用性が段違いよ」
アイク「という事はアレだな。陽光と暁光を連続で撃つような奥義があれば完璧だな」
ミカヤ「……なるほど。良いことを言うわね」
アイク「しかし、どうやるんだ? 『天空』は剣を2回当てるから分かりやすいが、魔法で同じことができるのか?」
ミカヤ「セネリオだって連続スキルを使えるのよ! きっと何とかなるわ!」
アイク「そうか……じゃあ、まぁ頑張ってくれ」
ミカヤ「ちょっとちょっと、何を他人事みたいにしてるの。
当然、手伝ってもらうからね!」
アイク「とは言ってもな……魔法に関しては完全に素人だ。俺に何かできる事があるのか?」
ミカヤ「当然あるわよ!
……的として」
アイク「おい」
ミカヤ「流石に冗談よ。あなたは私の動きを見て意見をどんどん言って欲しいわ。
元々無茶するんだから素人の意見の方がむしろ有効に働いてくれる……かもしれないわ」
アイク「そういう事なら仕方ない。いつも世話になっているしやれるだけややってみよう」
ミカヤ「お願いね。
ああそうだ、新奥義の名前も決めないと」
アイク「どっちも太陽の光だからな『太陽』で良い……訳が無いな」
ミカヤ「他の奥義と被るわね。
漢字2文字っていうのは崩したくないし……」
アイク「太陽っぽい感じと光っぽい感じを残しつつとなると……」
ミカヤ「……『白夜』はどうかしら?」
アイク「夜なのに太陽なのか?」
ミカヤ「太陽が沈まない夜の事よ。光としてのイメージも持たせられるし、夜にも負けない太陽のイメージを持たせられるわね」
アイク「よし、じゃあそれにしようか」
ミカヤ「ええ。それじゃあ特訓開始よ!」
アイク「ああ!」
ミカヤが奥義『白夜』の訓練を始めました。
・『暁光』と『陽光』の効果を持つ連続攻撃を行う。
・暁光:1ターンの間、『命中半減』のバッドステータスを付与。
・陽光:敵の魔防を半減させて攻撃。