ついに蒼炎の軌跡屈指のネタキャラが登場するプレイ動画は~じま~るよ~
クリミアの生き残り兵と合流して勢いづくアイク将軍達。次は更なる味方との合流を目指します。
尺の都合でカットしていましたが、デインの王都ネヴァサを落とした辺りからガリアが打倒デインに向けて本格参戦の準備を始めたという報が入っています。彼らの領地は旧クリミア国領の南であり、デインとは隣接していなかったので接触する事はできていなかったのですが……ここまで進軍すればあと少しで合流できそうです。
ガリア軍との合流を目指して、合流を阻止しようとする敵軍が待ち構えている『マレハウト山岳』を突っ切る事を目指します。
なお、迂回する事も不可能ではありませんが、軍師セネリオ君によれば半日以上の時間ロスになるとの事です。
たった半日のロスで完全回避できるならそちらの方が良い気がしますが、ここで見逃しても後でまた戦う事になるだけですし、正面突破でOKですね。
ではシステム的な解説を。
本マップの勝利条件は『敵の全滅』です。『敵将の撃破』だったら面白かったのに。
章タイトルの通り、山岳での戦いとなります。騎兵はそれなりの移動抵抗を受けるので注意しましょう。やっぱり飛行系は便利です。
この章では『落石』というギミックが存在します。本章にしか登場しないギミックです。
崖の上に準備してある岩を体当たりっぽい動作で押し出す事でゴロゴロと斜面を転がり、その先のユニットにダメージを与えます。ダメージ量はどんなに守備が堅くても10固定であり、しかも必中です。
落石の軌跡が多少集中するスクエアがそこそこあるのでたまにヒヤッとします。死ぬほどのダメージを受ける事はそうそう無いですが。
本章の敵将、グローメル将軍は極めて強力なスキル『勇将』を持っています。
自身の体力が半減している時に力・技・速さが1.5倍されるという極めて強力なスキルです。グローメル将軍のパラメータは力が18、技が19、速さが17なので、本気を出した彼のそれはそれぞれ27、28、25となります。
アイク将軍の力の限界値が26である事を考えるとそれよりも強いです。技も1点だけ負けていて、速さだけはギリギリ3点だけ勝っています。
この25という速さ、追撃には当然29の速さが必要となります。これを達成できるのはベオクの中ではアサシンのフォルカ殿と、ソードマスターのワユさん、ツイハークさん、ソンケル先生、ルキノさん。以上の5名のみです。
しかも、グローメル将軍の手にしている武器は『ボルトアクス』です。その名の通り斧ですが、魔法武器なので剣槍斧の3すくみをうけません。ほぼ剣でないと追撃できないという事を見越して斧の弱点を予め防いでおいたのでしょう。流石は山岳に陣を構える……史実で例えるなら、かの名軍師である諸葛孔明にその才を見込まれたという馬謖にも負けぬ知将です。
これだけでも敵将の恐ろしさが十分伝わってくるでしょう。しかし、彼の凄さはまだ半分も紹介できていません。
彼のクラスは『ドラゴンマスター』。この山岳では有利に働く飛行系のユニットです。
敵将だったらきっと本陣で待ち構えている? いえいえ、彼は攻撃できる敵兵が居ると判断すれば自らその斧を振るいに向かいます。
山岳の中腹で道を塞ぐ事は極めて困難です。飛行系を大量に出して囲んでしまえば一応塞げますが、頂上に設置されたアーチの餌食になるでしょう。
蒼炎の軌跡で屈指のネタキャラとか言われてるグローメル将軍ですが、正攻法で挑もうとすると割と厄介な相手です。
ただ、そんなグローメル将軍にも弱点はあります。それは彼のその勇将っぷりです。
攻撃範囲に敵が居れば単騎で特攻してくるので釣り出す事自体はそう難しくありません。こちらの出撃地点近くにおびき出してしまえば歩兵でも包囲できます。
あとは袋叩きにしてしまえば楽勝です。正攻法だとそれなりに厄介な相手でしたが、搦め手だとこんなもんです。
しかし、本プレイではこんな数の暴力に任せた搦め手なんて使いません。
理由はいくつかあります。将軍とは正々堂々戦ってみたいとか、釣り出すのが面倒だとか、ボルトアクスを斧質に取られているので消耗したくないとか。
ですが一番の理由は『何も考えなくても楽勝だから』です。斧質を傷つけたくないので最小の攻撃回数で済むように倒す事だけは気を付けますが、それだけです。
そもそも勇将スキル持ってるのに魔法武器を振り回すような愚か者だからね。あのスキル魔力は上がんないのに。
そういう訳で、サクッとクリアします。
特に山も谷も無く攻略完了しました。斧質さえなければ落石による自爆死を狙ったのですが……ざんねんです。
本編パートはほぼ全くやってないけどこれにて攻略完了です。
では、また次回。
以下、創作が含まれている気がします。
私の名はグローメル。
クリミア軍とガリアの半獣どもの軍との合流を防ぐべく、ここ、マレハウト山岳に陣を構えた。
敵軍の進軍経路を考えると、この山岳を迂回する場合約半日ほどの遅れとなるであろう。進んでくるか否かは半々程度だと睨んでいたが、どうやら敵軍の将は進む事を選んだようだ。
我らが仕掛けた罠は単純なものだ。山岳の頂上付近に陣取っている利点を生かし、転がしやすい岩を用意して敵軍にぶつける。ただそれだけ。
ここ以外では使えないし、準備にはそれなりに手間がかかったので来なかったらどうしようかと思っていた。無駄にならずに済んで良かった。
どんな歴戦の将であろうと、かの漆黒の騎士殿やブライス将軍であっても落石を叩っ切る事は不可能だ。決定打になるかと言われれば怪しいが、戦況をこちらに優位に傾けるだけであっても十分な効果だと言えよう。
どうやら敵軍が中腹まで到達したようだ。そろそろ仕掛けるとしよう。
「クリミア軍がやってきたぞ! 諸君、落石の準備を!」
「はっ、かしこまりました!」
「いいか? なるべく引き付けてから落とすんだぞ!」
「はっ!」
落石を落とす役は部下の歩兵に任せる。私は騎竜に乗っているから落石役には向いていないのだ。竜ごと体当たりすると翼を傷めそうだし、わざわざ降りるのも非効率的だ。
その間に私がすべき事は戦場全体を俯瞰した上で的確な指示を出す事。そして、落石で弱らせた敵兵に止めを刺す事だ。
さぁ行くぞ! 我が軍を迂回するという選択を取らなかった事、後悔させてやろうではないか!
「なっ、敵将自ら突っ込んできただと!?」
「こちらはリブローを腐るほど抱えているので落石で多少怪我をした所ですぐに治せます。
その治す隙を与えず一気に畳みかけるというのは一応理に適っていますね」
「なるほど。こんな罠だらけの山岳で突っ込んでくるのはただのアホかと思ったが、そういう考え方もあるのか」
「癒しの杖が有限なのであれば待ち構える方が王道でしょうけどね。この程度の戦で尽きるような量ではありませんから」
「うちの杖使いは優秀だからな。お前含めて」
私の強襲に対して大将らしき青髪の青年は動揺したようだが、隣の黒い少年にあっさりと落ち着かせられてしまった。
私の策を見破るとは、亡国の軍にしてはなかなかやるではないか。
だが私のやる事は変わらぬ。喰らうがいい! 我がボルトアクスの雷撃を!!
「くっ、魔法武器だと!? こんな貴重品を遠慮なく使ってくるとは!!」
「落ち着いて下さいアイク。一気に仕留めれば問題ありません」
「そうだな。よし、全員あの竜騎士を全力で落とせ!!」
そうだ、これで良い。私に注意を引き付ければその分落石への警戒が緩む。そして私がすかさず止めを刺す。
落石を意識し過ぎれば私のボルトアクスが雷撃を放つ。他所に注意を向けた兵など恐るるに足らずだ。
「さぁ、このグローメルと死合おうという猛者は居ないのか!!」
ボルトアクスを空高く掲げ、敵軍を睥睨する。
私の姿に臆したのか、誰もが立ち止まっている。であれば、ひとまず適当な奴に戦いを仕掛けて……
ゾクッ
「っっ!?!?」
猛烈な悪寒を感じた。私の本能は告げていた。敵軍の中に、別格の使い手が居る……と。
改めて、見回す。すると理解できた。
明らかに村娘としか思えないような装備を身に纏い、杖を構える少女。彼女こそが悪寒の原因だと。
単純な強さだけであれば他にも同等の者は居るだろう。しかし、彼女はその強さと見た目が全く一致していない。
私でさえここに来るまで気付けなかった。他の兵士ではその見た目に騙されてあっさりと命を刈り取られる事となるであろう。
今この場で、仕留めておかなければ危うい。
「そこの者、一戦願えるかな?」
ボルトアクスで少女を指し示しながら告げる。それに対して少し驚いたような顔をしながらも彼女は一歩前に踏み出してきた。
「貴公如きに私の相手が務まると思いましたか?」
「務まる相手であれば問題ない。そうでないのなら……我が身命を賭してでも倒さねばならん!!」
「……なるほど。戦う事に変わりは無い……と。では、あえて言わせてもらいましょう。
身の程を、弁えなさい」
身体を捻りながらの跳躍。少女は騎竜に乗るこの私に対してライブらしき杖による強烈な殴打を放った。
「ぐっ、ぬぅん!!」
とっさに衝撃を逸らし、ボルトアクスを振るう。しかし少女の素早い身のこなしによりあっさりと躱されてしまう。
今の一合で理解した。私で敵う相手ではないと。しかしだからと言っておめおめと逃げ出す訳にもいくまい。デインの未来の為に、少しでもこの強敵に傷を与える!
「……すぅぅぅ……はぁぁぁ……」
深呼吸を繰り返し、身体の状態を整える。
旧四駿であるタウロニオ将軍は極限の集中状態に入る事で自身の能力を限界以上に引き出していたという。
その一撃は大岩を砕き、その技は空を舞う燕すらも切り裂き、その速さは雷撃をも躱す……と。
未熟な私では大岩を砕く事はできないが、空を舞う天馬を打ち抜き、風の魔法を見切る……といった下位互換のようなものならできる。
この身命を賭して、次の一撃を当てる!!
「ぜりゃぁぁぁああっっっっ!!!!」
「っ!!」
私の魂を籠めた一撃が少女に当たる。そしてそれと同時に雷撃が炸裂する。
「やったか!?」
他の敵兵からの攻撃を警戒し、急いで距離を取り、振り返る。
そこにあったのは黒焦げになり煙を上げる地面、そして……全くの無傷の少女であった。
「ば、バカな……」
「これで終わりですか?
ならば祈りなさい。次で止めです」
私の渾身の一撃を以ってしてもかすり傷一つ与える事ができぬとは。
ならば……私に残された手はこれしかあるまい。
私は振り返り、信頼する部下に口の動きだけで伝えた。
私ごとやれ と。
何とかこの少女の動きを止める事ができれば、落石を使ってダメージを与えられるだろう。
攻撃を何とか凌いで時間を稼ぐ。そうすれば一矢報いる事はできるはずだ。
「そなた、名は?」
「……ミスト。グレイル傭兵団のミストよ」
「ではミストよ。そなたにデインの将の意地というものを見せてやろう!!」
殺そうとする必要は無い。それを成すのは私ではないから。
生きようとする必要も無い。彼女と対峙した時点でその道はとうに絶たれているのだから。
そうやって覚悟を決めてしまえば後は簡単な事だ。
愛する騎竜を犠牲にし、我が腕を犠牲にし、なんとか時間を稼ぐ。
……ほら、聞こえてきた。ガラガラと岩が崩れる音が。
「なっ、あいつらまさか自軍の将ごとミストに落石を!?」
「落ち着いて下さいアイク。落石で自爆する敵将など居る訳がありません。
恐らくはこちらを動揺させる為の策です。実際には落石は逸れるはずです」
「なるほど」
「それに……」
敵将たる私が居る場所が最も安全だと、そう誤認してくれたようだ。
完全に予想外ではあるが好都合だ。
「ミストよ。最期にそなたのような強者と戦えた事、誇りに思うぞ」
「!? あなた……まさかっ!!」
フフフ……もう遅い。
その時私が見たのは、彼女の驚いた表情。そしてその直後に、背後から強烈な衝撃を受けた。
部下からの落石で、私は死ぬこととなる。後世の歴史書では私の名は戦術を理解しない凡将として扱われるであろうな。
でも私は満足だ。私の成すべき事をした。
後は頼みますぞ……陛下……
「いたたたた……」
「敵将も無茶な事をするな……」
「まぁ、落石程度のダメージは大したことありません。はい、ライブ」
「ありがとうセネリオ。それじゃあ行ってくるねお兄ちゃん」
「ああ、気を付けろよ~」
ボルトアクス将軍ことグローメル将軍がネタキャラ扱いされる所以は大きく分けて3つあります。
・単騎特攻で山を駆け下りてきておいて『うぬ、ここまで登ってきたか! ならばここから叩き落してくれる!』とか言う事。
・『勇将』という極めて強力なスキルを所持しておきながらその価値を半分以上消し飛ばす魔法武器を使用している事。
・立ち位置次第では普通に部下の落石に巻き込まれ、最悪の場合はそれで止めを刺される事。ついでに、その場合ボルトアクスは入手できないけどそもそも魔力が高い斧使いがそうそう居ない為全く惜しまれない事。
ただ、それらに対して弁護するのであれば……
・山を駆け下りて『ふもと』で発言すると言われているが、実際には山の中腹くらいにも見える。
元々、ガリア軍とクリミア軍を合流させない為に山頂で待ち構えていたので登山中の敵軍を強襲したとするならばそこまで不自然な発言ではない。
・確かに『勇将』スキルの利点は食いつぶしているが、技と速さの強化は普通に行われている。シューターよりも遠い所から急接近して魔法攻撃の連撃を叩き込んでくる可能性があるので、魔防が低いユニットだと結構危険。
例えば本章の拠点で加入した新人のラルゴさんとかだとボルトアクスの連撃+落石ダメージで大体丁度死亡する。
あと、ちょっと無粋な事を言うと『強すぎる勇将スキルに対するバランス調整』と見るのであれば割としっくり来る気がする。メタ視点の話だけど。
・自爆死はシステム上可能というだけであり、狙えば出せるけど偶然発生する事はあんまり無い。
え? 可能ってだけでネタキャラ? 気のせいでしょう。
そんな感じの意見を混ぜながら茶番パートを書いてみました。
なお、ミストちゃんは魔防が高いのでボルトアクスが命中しても『キンッ』ってなります。そこらの兵士と騎士様が戦う時並みの一方的な戦いが見れるでしょう。
まぁ、たかがNPCが敵戦力を数値化して考えるなんて事できるはずないから仕方ないね♪