黄色のカーネーションが良い意味がないことはエアグルーヴのキャラストで知っていましたが調べてみると花言葉が最悪なのに加えて過ぎましたが母の日シーズンなので採用という流れです。
前の作品も含めると3連続ぐらいでシチーを曇らせてるけどハッピーエンドで終わってるし書いてて楽しいしwinwinの関係ということでどうか……。
ちなみに当初、ラストにシチーからトレーナーに黒いバラを一輪渡す展開にしようとしてたんですけど蛇足になるので止めました。
トレーナーから花束をもらった。
普段、そんなことをしてくるような奴じゃないから驚いたけど照れて笑いながら花束を渡すアイツを見て、いつものトレーナーだねと笑った。
渡されたのは黄色のカーネーション。
この時期だし多分、母の日の売れ残りだろーけど「この綺麗な黄色を見てたらシチーの姿が思い浮かんだんだ」って言われて悪い気はしなかったから黙ってやることにした。
その時に花束を抱えてトレーナーと一緒に撮った写真はスマホの壁紙になっている。
ま、こんなことやりたくもないんだけどプレゼントを貰った義理ってことで。
今日はモデルの仕事があっからマネジを待ってんだけど渋滞に捕まって遅れるらしく暇を持て余したアタシは壁紙をぼーっと見てた。
「ちょーっす、シチー。なに見てんの?」
「っ!?ジョーダン。勝手に後ろに立つなって」
咄嗟にスマホの画面を落としてポケットに隠そうとするけど慌てたせいでポケットから転げ落ちた。
「ちょ、なに慌ててんだし。ほら、スマホ落ちてんぞ」
「ジョーダン、待って!」
アタシの制止も虚しくスマホを拾い上げた瞬間に表示される壁紙。それをバッチリ見たジョーダンは口がニヤリと曲がる。
最悪……一番見られたくない奴に見られた。
「あれあれー、シチーどしたん?この写真」
ジョーダンが掲げるスマホに映ってるのは暑苦しく笑ってるトレーナーと花束を抱えてるアタシ。
いや、正確に言うと花束を抱えて頬を染めて幸せそうに笑ってるアタシだ。
普段、クールなイメージがついているアタシとはかけ離れすぎている写真。だから、誰にも見せたくなかったのに。
「シチー幸せそー。なに?トレーナー好きピなん?」
「返せっ!」
ジョーダンからひったくるようにスマホを奪い取ってポケットの中にしまう。
は?アタシがトレーナーを好きなワケない。
この写真だって撮ったときはすげー幸せで、今だってその気持ちが続いてるぐらい……だけど感謝の気持ち?的なやつだし!
「おお、こえー。悪かったってシチー。怒んな怒んな」
「アイツとアタシはそんな関係じゃないから!」
「いやー、あんな写真を壁紙に採用してる時点でその言い訳は「……ジョーダン?」って分かった!分かったってば!だから、怖い顔すんなって」
写真を壁紙にしてる時点で見られる可能性は考えるべきだけど壁紙を他のモノに変えるって選択肢はアタシにはない。
これからは見られるようなヘマをしなければ良いだけ。
「そういや綺麗な花だったけど何もらったん?黄色ってことしか分かんなかったし」
「……カーネーション」
「黄色のカーネーション、かぁ」
ジョーダンが微妙な顔をする。
分かってる母の日の売れ残りじゃね?って言いたいんでしょ。
「うん、まぁ。シチーがいいんだったらいいんだけどさ。シチーんとこのトレーナーが花言葉なんて気にしそうなタイプじゃないことぐらいは分かってっし」
「花言葉?」
いつも思ったことをすぐ言うジョーダンにしては言葉を濁す、というか選んでるみたいだった。
そういや黄色のカーネーションの花言葉をアタシは知らない。赤は確か……「母への愛」だったっけ?
ジョーダンの反応もあったからスマホで調べようとしたけど触ったら
「ちょちょ!止めときなって!シチー」
「別にいいでしょ」
慌てて止めてこようとしたから軽く躱してやってスマホで検索にかける。
ま、どうせ愛してますとか貴方に夢中です。みたいな恥ずかしくなるようなやつなんでしょ。別に今更そんなものが来たからってアタシは……。
「なに……これ?」
「あーだから見るなって言ったっしょ」
出て来たのは思い描いてたものとは違う言葉の数々。
『軽蔑・拒絶・拒否』要するにお前のことなんか嫌いだって意味。
黄色のカーネーションを見てたらアタシが思い浮かんだって、そーいうこと。
トレーナー……もしかしてアタシのことが嫌い?
「あんま気にしないほうがいいじゃん?男って花言葉なんて1ミリも興味なさそうだし。シチーんとこのトレーナーなんて特に」
言いたいことはアタシにだって分かる。
アイツは別に深い意味を持たせようとしたんじゃなくて単純に花が綺麗だったからって理由で贈っただけ。
分かってる。分かってるんだけど「拒絶」の2文字がアタシの胸に突き刺さって取れない。
無性にトレーナーの顔が見たくなった。
「あー、そんじゃ明日、聞いてみりゃいいじゃんか。花言葉知ってんの?って。聞きゃその不安そうな顔も元に戻るんじゃない?」
「うっさい。そんな顔してない」
アタシが不安そうな顔をしてるかどうかはともかく良い案だ。
まどろっこしいことナシでアイツに聞けばすぐに解決する。
きっと怒り気味に聞いたら「す、すまないシチー知らなかったんだ」って頭をペコペコさせてる姿がすぐに思い浮かんだ。
アタシも鬼ってわけじゃないし気になってる喫茶店のケーキセット1回奢りぐらいで許してやるか。
_________
「クソッ!」
トレーナーのいないグラウンドでアタシは1人、地面を蹴った。
あれから1週間、アイツには会えない状態が続いてるからだ。アタシの仕事のせいでって話じゃない。マネジに頼んで仕事を止めてもらってるし。
問題はアイツがアタシを避けてるってことだ。
会議とか出張とかで顔を直接見れた瞬間なんてない。一瞬でも良いから時間作れない?って聞いたのにそれも断られて……。電話とかメッセージアプリで聞くって手段もあるけど、それだと誤魔化したときに追及しきれない可能性がある。
もしかして自分で気づいた可能性もあるかもしれないって
『なにかいうことない?』
ってメッセージアプリで聞いてみたけど代わりに送られてきたのはトレーニングの指示書。自分がいない間にこれをやっとけってこと。
「ふざけんなよ」
こんなもん送ってくる前にアタシに言わないといけないことがあンだろうが。人に贈るプレゼント、特にアタシに贈るものなのに花言葉の意味さえ調べないってどういうこと?
クソックソックソッ!
イライラする。出張先で呑気に笑ってるトレーナーにもだけど、こんなしょーもないことで取り乱してる自分にもイライラしてた。
そして、なにより
「……会いたい」
アイツにトレーナーに会いたかった。
明日だ。明日には帰ってくる。きっと明日の今頃には笑い話になってカーネーションの花言葉なんてどうでも良くなってる。
……明日、帰ってきたら1番に会ってやるんだ。
「シチー?どしたん!?それ!?」
「……なんでもない」
結局、トレーナーは帰ってこなかった。
研修が延びただとか引き止められてるとか理由はどうでもいい。帰ってこなかったんだ。
「なんでもないってことないっしょ!そんな恰好で」
きっと今のアタシは髪はボサボサで艶もなくなって目元にはおっきな隈をつくって……ボロボロなんだろうね。。
トレーナーに、アイツに会えないことがこんなにキツイことだとは思わなかった。食欲もなくなったし不眠症にもなった。
朝弱いアタシが4時には起きてるって笑える話だ。
トレーニング終わりには成果とかタイムなんかをアプリでアイツに送る。声を聞いて直接、伝えたかったケド泊ってる宿舎が壁薄すぎて電話できないって断られた。
メッセージ自体もそっけなくて事務的で次にトレーニングで意識する箇所なんかを送ってくるだけ。
もっとなんかメッセージしろ!って送ってやりたかったけどメンドクサイ女なんて思われたくないから止めた。
それでもその事務的なメッセージを何度も見返してんだから十分、メンドクサイのかもしれない。
「別に、ちょっと体調悪いだけだから」
心配してくれるジョーダンには悪いけど今日は自室に戻って早く寝ることにした。熱いシャワーを浴びてぐっすり寝て体調を元に戻すんだ。
だって明日はトレーナーが帰ってくる日だから。
何度も何度も何度も何度も延期はないのかって確認した。そしたら、もうないからって安心してくれっていうから信じてやることにしたんだ。
ま、また延期なんてふざけた話になったら直接あっちに乗り込んでるやるだけだから良いんだけどね。住所も押さえたし。
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朝、4時。目覚ましをセットしたわけでもないのにアタシは目が覚めた。
不眠症なんてウザいだけだと思ってたけど今日ばっかりは好都合だ。
だってトレーナーが帰ってくる。
絶対に避けられないように今日はトレーニングも授業もサボってアイツの部屋の前で待ってやるつもりだった。
合鍵はまだ持ってないけど部屋はどこにあるのか前にも行ったことあるし知ってた。
同室のバンブー先輩を起こさないように部屋を出てアイツの部屋、学園に隣接されているトレーナー寮に向かう。
チラホラとウマ娘のトレーニングのために出勤する他のトレーナーに見られたけどアタシは気にせず部屋の扉の前に腰を下ろした。
「待ってるからねトレーナー」
もう正直、カーネーションの花言葉なんてどうでもよくなってた。今はただ話したい。この不安を消してしまいたい。
午前8時
さすがにもう起きてるだろうって思ってメッセージを送る。
内容は考えれば考えるだけ長文になってったから全部、消して短く『何時ぐらいに帰れそうなの?』と、だけ。
画面を睨むように見つめてたらすぐに既読がついて『すまん。分からないけど出来るだけ早く帰る』ってトレーナーから返って来た。
メッセージがすぐに来たことが嬉しくってアタシはスマホを指で撫でて薄く笑う。
ほら、こんだけ返信が早いんだからトレーナーはアタシのことが好きなんだ。
それからしばらくはアイツの声や顔や匂いを思い出しながら待ってたけど中々帰ってこないから『今どこらへん?』って送った。
これだけなら重くはないし普通の内容だから大丈夫なはず。
時間は……お昼ごろだからアイツもご飯を食べてながら、すぐ返信するでしょ。
抱えた膝を抱き寄せてアタシは返信を待った。
1時間
2時間
3時間
いつまで経っても返信は来ない。来るのはマネジやジョーダン、ユキノからだけだ。毎回、通知音がしたら急いで画面を見てガッカリするの繰り返し。
アタシはたまらなくなって『メッセージ見た?』と送った。
アイツのことだからうっかりしていて見てないこともあるだろうし。これで気づいてくれるはず。
それから数時間、待ってもアイツからの返信はゼロだった。
「……なんで」
口から思わず言葉が零れたけど気にもせずアタシはまた文章を打った。
それでも来ないから次は1時間後に
次は30分後に次は10分後、次は1分後、次は……。
『返事してよ』『ごめん返事欲しい』『メンドウだったら電話でも良いから』『ねぇアプリ見てよ』『見ろって』『もしかして無視してる?』『無視すんな』『無視だけはやめてよ』『アタシなんかした?』『謝るから返事して』『ごめんメンドクサイよね』『いつもごめんね』『素直になるから許して』『もう絶対、文句言ったりしないから』『ごめん』『ごめんなさい』『悪いとこ全部直すから』『声聞きたいよ』『会いたいよ』
「トレーナー……トレーナー……」
送ったメッセージが3桁を超えて4桁にも近づいてきた頃、空は真っ暗になってた。
途中、同じ階に住んでる他のトレーナーに声をかけられたけどアイツ以外はどうでもいい。
「もしかして……」
もうトレーナーは帰ってこないかもしれない。そんな想像が頭を過る。
アタシにうんざりして別の学園に移籍したんだ。直接、伝えるのすらメンドウだからカーネーションを送って間接的に伝えて。
サヨナラの一言さえ伝えるのが嫌って……嫌われ過ぎでしょアタシ。
そりゃそうか素直じゃなくて暴言吐いてくるような奴、アタシだって嫌だ。
「シチー、か?」
見上げたらそこにはずっと待ってた奴がいた。
ああ、でもこんなのアタシの頭が作り上げた幻覚だ。こんな都合良く心が折れかけたタイミそろそろヤバいかなアタシ。
ああ、でも幻覚だったとしても帰って来てくれたのは嬉しいな。
「シチーどうしたんだ。こんな所でって冷たっ!体が冷え切ってるじゃないか!いつからいたんだ」
「朝の4時ぐらい?」
「朝の4時って……16時間も経ってるじゃないか。とにかく何か暖かいもの出すから部屋に入るんだ」
16時間もいたんだ。
どうりで手も足も氷みたいに冷たくなってるはずだった。
トレーナーに手を引かれて部屋の中に入る。
「アンタ優しいね」
「俺はシチーの担当なんだから当たり前だろ!」
慌てて靴を脱いでから急いで色々用意してくれる背中を見つめる。幻覚でも優しいいつものアンタがそこにはいた。
暑苦しくて鬱陶しくて優しくて……。
「ッ!」
それでもう我慢できなくて今まで抱えてた不安とか焦燥感とか一気に押し寄せて来てアタシはトレーナーに抱き着いた。
「うおっ!シチー!?」
抱き着いた衝撃で向き合うようにして倒れたアタシたちは互いの息がかかりそうな距離で互いを見つめ合ってた。
アンタの熱と鼓動がアタシに伝わってくる。
「ねぇトレーナー」
もういいや幻覚でも。
きっとアタシの気分が良くなるような返事しかしないんだろうケド。
今はそれだけでも良かった。
「なんでメッセージ返さなかったの?」
「あっ送ってくれてたのか。すまんスマホの充電が切れて確認できなかったんだ」
ほら、思った通り都合の良い返事。
今時、モバイルバッテリー持ってかないような人間がいる?
絶対に目の前のこれはアンタが恋しすぎて頭がおかしくなったアタシが作り出した幻だ。
きっと現実のアタシはドアの前で誰も来ないのに待ち続けてんだ。で、今は夢の中ってところ。
「アタシのこと嫌い?」
「突然、なにを」
「嫌い?」
「嫌いなわけないだろ」
キッパリと言い切るアンタの顔はやっぱり暑苦しい顔で。でも、アタシはその顔が大好きだった。いつもは鬱陶しいって思ったり言ったりしてるけど全部ウソ。照れ隠しのウソだったんだよ。
「じゃあ好き?」
「好きって、その信頼関係的な意味でか?」
誤魔化し方まで本物っぽい。
ただ両耳が真っ赤になってる。
アタシが言いたいこと気が付いてるのがバレバレ。
可愛い。
「アタシは好き」
言ってやった。
夢の中で幻相手ならやっと素直になれる。
「ああ、信頼関係的な意味でな!ありがとうシチー」
目を合わせて素直に伝えたのに生意気な幻覚は別の意味に捉えようとするからアタシは唇にキスをした。
これ以上ない気持ちの伝え方でしょ。
でも念のため。
「アンタのこと好き。信頼関係じゃない異性として好き。大好き。世界で一番好き。もう一生離れない。ずっとそばに居たい。アンタの近くにいたいんだ」
思ってたこと。特にドアの前で待ってた時に思ってたことを伝えた。そして、トレーナーはアタシのことを優しくでも力強くギュッと抱きしめてくれたんだ。
夢だから拒絶されないってのは分かってんだけど、それでもマジ嬉しい。
「その……俺もだよ。シチー」
両想い。
それが知れてどれほど幸せだったか。
例え夢だったとしてもアタシはもうそれで良かった。
現実で嫌われてても夢の中だとアタシを好きでいてくれるアンタに会える。
それが知れただけでアタシは……。
「シチー?眠いのか?」
安心したらこれまでの不眠症がウソみたいに睡魔が襲ってきた。夢の中で睡魔ってのも変な話だケド。
トレーナーの腕と匂いに包まれて幸せで満足で安心して。目を閉じたらきっと夢は覚めて冷たい扉の前にいるんだろうケド。
アタシは幸せの中、目を閉じた。
「ん。ここ……どこ」
目を覚ましたら冷たい扉じゃなくて暖かいベッドの中にアタシはいた。窓から差し込む光で時間が昼前だということはなんとなく分かる。
どういうことなの?
アタシはトレーナーを待ってて夢と現実の境目が分からなくなって……。
いや、ほんとどこ?もしかして運ばれた?病院にしては妙に生活感のある部屋というか。
「起きたか」
混乱してるアタシの前にトレーナーが現れる。
え?本物?
「昨日あのまま寝たからベッドまで運んだけど具合とか悪くないか?」
「べ、別になんともないケド」
ていうか体調はここ2週間で1番良い。元の状態に戻ったって感じ。
「学園と寮には連絡入れてあるから。今日はとりあえずここでゆっくり休んでいくんだぞ」
「うん……」
パンが焼ける良い匂いがする。そういえばお腹減ったな。昨日から何も食べてないし。
「朝食作ったんだけど食べられるか?」
「食べる」
眠気でちょいボケてる頭を起こしてベッドから這い出たアタシはようやく今いるのはトレーナーの部屋で昨日の出来事は幻覚でも夢でもないしっかり現実だったということを理解した。
いや、待って。それはとりあえず置いておいて。アタシ昨日、何言った……?
『好き』
『大好き』
『一生離れない』
は?え?ちょ、何言ってんの!?
え、え、え、これ現実?現実だよね!
アタシ、トレーナーに告白……。
「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!」
「シチー!?やっぱ具合悪いのか」
いや!でも!アタシもだいぶ頭やられてたし告白全体が夢って可能性も!
「違う!アンタ!昨日どこまで聞いたの?ってかどこまで現実!?」
「げ、現実?現実もなにも昨日は……まぁ、その……なぁ」
この微妙な反応で全部、本物だってことを悟った。
告白もアンタがそれに応えてくれたことも両想いだって知ったことも。
幸福と羞恥心のダブルパンチを喰らったアタシは布団に再度、潜り込んで手足をばたつかせる。
もうヤダ。このままこの中で一生過ごしてやる……。
「で、シチー。昨日のことなんだけどな」
「……なに?」
「その……これから、よろしくな」
頭が沸騰しそうになった。
きっとアタシの顔は今、真っ赤になってる。頭からは煙が出てたっておかしくない。
こんな顔、アンタだけには見せらんないし長いこと話したら変なこと口走りそうだから
「……よろしく」
布団の中で呟くように、でもはっきりとアタシはアンタに短く呟いた。
こんな結果になるんなら2週間にも及ぶ奇行も悪くはなかったと……いや、悪いわ頭おかしすぎたでしょアタシ。
とりあえずジョーダン、ユキノ、マネジには謝らないと。
これから起こる大変な事と幸せな事を想像してアタシは小さく笑った。
「そういえば、そろそろスマホの充電が終わってるはずなんだが。げっメッセージの通知が949件って何があったんだ」
「ちょ待ッ!」
なおアタシがヘラって送ったメッセージの数々は見事にばれたし、事の顛末を話したらトレーナーは爆笑してた。
……クソが。