アートソウル・オンライン   作:夢の狩人

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お初にお目にかかります。
短いですし拙い文章ではありますが楽しんでいただけると幸いです。



全ての始まり

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VRMMORPGというゲームジャンルを知っているだろうか。

 

 

前提としてMMORPGとは自分自身が主人公となり、装備を収集、能力を鍛えながら、ネット上の他プレイヤーと協力し、敵を撃破していくというもの。

 

MMORPG自体が人気の高いゲームジャンルではあったが、そこに「ナーヴギア」によるフルダイブ型VR…つまりゲームの中に自身が入り込むという要素が加わることによって、その人気はさらに高くなった。

 

VRMMORPGの元祖にして、悪夢を引き起こした

浮遊城と美しき剣技の世界【SAO】

 

 

絶対安全を掲げたマシンにより成功を収めた、

妖精たちの飛び交う世界【ALO】

 

 

数多のコアなゲーマーを虜にした、

火薬の臭いが漂う銃の世界【GGO】

 

等々…

 

 

 

VRの可能性を試すように様々なジャンルのゲームが生まれてきたが、近日、そこに新たな名が刻まれる。

 

その名は

 

 

 

 

 

 

 

【アートソウル・オンライン】

 

 

 

 

 

 

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そこまで読んだ雑誌…週刊MMOトゥモロー(配信間近!ASO情報特集!!)をオレはベッドへと放り投げる。

 

 

アートソウル・オンライン

通称ASO

 

 

ダークファンタジーな雰囲気のVRMMORPGということだが、かなりの高難易度を謳っていて、クリアを目指す熱きゲーマー達のおかげでソフト購入券の抽選倍率が高まり、世間では入手するのが大変困難になっている。

ただベータテスト参加者にはソフトを優先的に購入できるという待遇もあり、参加者の1人であるこのオレ…千子 久遠も例外ではない。

 

…ですが悲しいかな。

ASOの配信開始日に、運悪く遠く離れた実家へ帰る用事ができてしまったため、ASOを欲しがっていた友達にオレは優先券をあげてしまった。一度故郷へ帰るとなかなか戻ってこれず、それならば…と思っての行動だったが後日、用事は無かったことにされ、オレは優先券を手放したという結果に終わった。…ちくしょう。その後やっぱり返してとは言えず、時代に乗り遅れた感で心を満たし、やるせない思いで大学から帰ってきたオレを出迎えたのは、無駄に頑丈な箱で守られたASOのソフト、そしてASOを遊ぶのに必須なナーヴギアVだった。

一体誰からだ…?

そんな思いで箱を開けてみれば、なんと優先券をあげた友達…紺野木綿季からの手紙が入っていた。

 

『優先券のお返しだよ。抽選で当たっちゃったからあげる!帰ってきたら一緒に遊ぼーね!! p.s.ナーヴギアの色は僕と同じだよ。えへへ// ペアルック…っていうのかな?』

 

ということらしい。ペアルック…?がどうかしたのだろうか。とにかく余った分をくれたみたいだし、そういう事なら早速遊ばせてもらおう。木綿季にはゲーム内で会った時に説明すれば良いし、会わなければ数日後に帰ってきたと報告しようと考えた。幸いゲームのサービス開始時間までは余裕があり、少しでも情報を手に入れるため雑誌を読んでいたところだったのだが、ナーヴギアV自体の設定をしておらず、前まで使っていたナーヴギアIVと接続する事で引き継げるようなので焦りながらも設定を終わらせる。

 

(時間的に少し早いか…?)

 

という疑問を抱えながらもトイレ等の準備を済ませナーヴギアVを装着する。ナーヴギア…「完全ダイブ(フルダイブ)」を可能にするVR技術を搭載した民間用フルダイブ型VRマシン。このナーヴギア自体が使用者の脳に直接接続され、仮想の五感を与えることにより完全なる仮想空間が生成される。まさに自分自身の身体を動かすイメージで遊べるようになり、そこに登場した世界初のVRMMORPG【ソードアート・オンライン】(SAO)には多くの注目が集まった。自らの体を動かし戦うという目的のため魔法の要素を完全に排し、ソードスキルなる必殺技とそれを扱うための無数のスキルや武器類をプレイヤー達は駆使し、全100層のステージで構成された「浮遊城アインクラッド」を攻略するというゲームだった。ベータテスト期間から多くのプレイヤーによって盛り上がり、2022年11月6日の正式サービス開始後もベータテスト以上の賑わいを見せ、各々が期待や興奮を胸に冒険を始める……はずだった。突如として姿を現したゲームマスターにしてSAOの開発者:茅場晶彦の言葉によりゲーム開始地点の「はじまりの街」は阿鼻叫喚に包まれた。ゲームをクリアするまでログアウトはできないこと、ゲームをクリアするには最上部第100層のボスを倒さなければならないこと、そしてゲーム内でHPが0になればナーヴギアから発せられる電磁パルスにより脳が破壊され、現実でも命を失うということ。茅場は無慈悲にもそう告げ、オレを含む約1万人のプレイヤー達を一度も死んではいけない鉄の牢獄へと閉じ込めたのだった。だが2年後の2024年11月7日、プレイヤーの1人である黒の剣士こと「キリト」が同じくプレイヤーである「ヒースクリフ」もとい茅場晶彦を第75層ボスフロアで打ち倒し、プレイヤー達は現実世界へ帰還することとなった。これが4000人近くの死者を出した【SAO事件】の内容だ。ゲームがクリアされた後もニュース、掲示板などでとりあげられ、このまま世間の印象によってVRゲーム自体が根絶されるかと思われたが、後継の絶対安全を謳うアミュスフィア、そしてアミュスフィアの安全対策を取り入れたナーヴギアIIの登場によりVRゲームは少しずつ人々に受けいれられ始めた。

 

 

少し昔のことを思い出してしまったが、そろそろ時間だ。これから行く世界にどんな景色が広がっているのか、どんな出会いがあるのか、どんな強敵が待っているのか、想像するだけで心が躍る。

 

 

「リンク・スタート!」

 

 

その合言葉と共にオレの意識はゲームの世界へと旅立つ。

 

 

 

 

 

 

 

 

…この先にどんな未来が待ち受けているのかも知らずに。




お読みいただきありがとうございます。
一切クロスオーバー作品に触れてないですね。
多分次回からジワジワと現れると思います。

それでは2話目をお待ちください。
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