俺は料理人志望なんだけど…   作:イタクァ

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またまた投稿してみたり



提案と日常

 

「そんじゃ今日の議題だ」

 

 

食事も終わり、ひと段落しているところにキャップがいきなり切り出した。

 

 

「明日どこで遊ぶかとか?」

 

「それも重要だが…転校生のクリスのことだ」

 

「クリがどうかしたの?」

 

「俺たちのグループに入れようっていう議題出てたろ?」

 

「今初めて聞いたよ!」

 

 

キャップの突拍子もない発言はいつものことだが、これに関してはみんな無視できないみたいだ。

 

 

「とりあえずどうしてそんな考えになったんた?」

 

「だってウメ先生に頼まれたからな。俺はいいと思ったんだけど」

 

「クラスメイトとしてい仲良くするのは当然だけど、それとここに案内するのはレベルが違うよ…」

 

 

モロの言葉に未だ俺の腕に抱きついている京が頷いていた

 

 

「そんなことわかってるって。でもクリスは逸材だし、ここの女連中に負けず気が強いし面白い!俺、気に入ったし一緒に遊びてぇって思った。久しぶりのメンバー加入になるけど、みんなどうよ?」

 

「1人ずつ聞いてみなよ、キャップ」

 

「うーし。じゃあまず牢名主のモモ先輩からどーぞ」

 

「賛成だ。クリスは欲しい、色んな意味で。いじくれる、いろいろな意味で」

 

「本人の同意を得てからにしろよ」

 

「安心しろ。私の相棒は龍二だけだし舎弟は大和だけだ。…ここ泣くところだぞ」

 

「はいはい」

 

「違う意味で泣けてきそうだよ…」

 

 

昔のこととはいえ自分で選んだんだ、頑張ってくれ。主に俺への負担を減らしてくれる方向で

 

 

「俺様賛成。理由は簡単、可愛いし骨があるから」

 

「クリはいらん子だと思うけど……いつでも勝負挑める相手が増えるはいいわね。ただあいつ自身はこーいうの好きかしらね?」

 

「別にいいけど、様子を見て柔軟にって感じか」

 

「そーね、そんな感じでお願いね」

 

「…で、龍二の腕に抱きついている京は?」

 

「私は反対。他人は増やさなくていいよ」

 

「あー、やっぱり?」

 

「そんなものいらない。この8人でいるのが好きなの」

 

 

腕に力を込めながら京は力強くキャップの提案を拒否した。もう少し社交的というか、外へ窓を広げて欲しいんだけどなぁ

 

…ところで京、いい加減離れないか?

 

 

「嫌。今まで会えなかった分の龍二分を補給しないと」

 

「何だよその謎物質は…。モロはどうだ?」

 

「んー、僕も京と同じで反対かな。今更新しいメンバーとか気を使っちゃうよ」

 

「よく言ったモロ。一緒に胞子を飛ばしてみんなを洗脳しよう」

 

「これが後の世に根暗派の台頭と呼ばれる事件であった」

 

「ほら京、落ち着け落ち着け」

 

「はふぅ〜」

 

 

ジメッていた京の頭を撫でて落ち着かせる。とても気持ちよさそうで何より。

 

 

「今のとこ賛成3、反対2に様子見が1か。軍師大和はどう思う?」

 

「うーん…様子見かな」

 

「おお、意見があったわね」

 

「クリスも異国では寂しいだろうけど、ここに馴染むかはわからないからね。腹は立ったけど気にしててもしょうがない」

 

「腹が立った?」

 

「ああ、なんか大和のやつ早速クリスと喧嘩したらしい」

 

「ふーん、まああんまりギスギスしなけりゃいんじゃね?」

 

「じゃあ最後に大目付の龍二!」

 

「俺も様子見。というか一言二言話した相手についてどうこう思う方が無理だっつの」

 

 

廊下で軽く挨拶を交わしただけだからな。まあなんかすごい真面目そうだったからあんまりゆるい空気は合わないかもしれないけど

 

 

「じゃあとりあえず声かけてみて、合わなそうだったらすぐさま切るってことで」

 

「うん、それでいい。文句つけてきたら全力で排除するよ…」

 

「はいはい、リラックス」

 

「…龍二、もっと」

 

「はい終了」

 

「あぁ〜、生殺し…」

 

 

軽く頭を撫でてすぐに離す。離れてた分好き勝手させてたけど、適当なとこで止めないとズルズル続いちゃうからな

 

 

「よし決まったな!んじゃ明日は何して遊ぶか」

 

「天気いいから河原で遊ぼうぜ」

 

「いいわね!河原で走り回るのね!」

 

「かくれんぼでモロが鬼になったらみんなそこで帰るんだよな」

 

「小学校の時のあれは鬼畜すぎだよ!」

 

「いじめられっ子はお互い大変だねモロ」

 

「モロは俺様が保護したらだいぶいじめ減ったぞ」

 

「ガクトが一番いじってくれたよね…」

 

「いじる…肉体的な意味で……。男子と男子の絡み合い、アリだね」

 

「あ、アリなのかしらお姉さま…」

 

「周囲にまともな異性がいなければ同性にはしる…」

 

「それはモモ先輩の事例でしょ!」

 

 

クッキーに入れなおしてもらったお茶を飲みながらみんなの様子を眺める。この平和な空気が俺は昔から大好きだ。

 

 

「男ども、誰か私をときめかせてみろ!」

 

「僕には荷が重すぎるからパス。ガクトやってよ」

 

「俺様振られ続きだからパス。キャップいけよ」

 

「恋に生きるは切なすぎるぜ。大和いけよ」

 

「死地に飛び込みたくないからパス」

 

「意気地無しどもめ。こんなんばっかだ!そりゃ美少女にはしるさ!」

 

「兄さんよろしく」

 

「大本命頼んだぜ」

 

「モモ先輩に男として見られてるのって龍二だけだよね」

 

「キャップの命令だ!龍二よろしく!」

 

 

なんかこっちに飛んできた

 

 

「えー、俺そういうの苦手なんだけど」

 

「ほう、龍二が来るのか。さぁ!この胸に飛び込んでこい!」

 

 

モモが腕を広げてこっちを待ち構えている。俺そういう経験ないんだけど…。とりあえずこないだ見たCMの真似でもしてみるか。

 

俺はいつもモモがやるような獰猛な笑顔でゆっくりモモに近づいた。そしてモモの右頬に左手を添えて

 

 

「なぁ、モモ…」

 

「あ、ああ」

 

「久しぶりにお前をこんなに近くで見たけど綺麗になったな…」

 

「…」

 

「でも今はこんなに照れちゃって…」

 

モモの耳元に口を寄せて

 

「…可愛いよ」

 

「/////」

 

 

K.O!!

 

そんな表示が頭の中に浮かんだ気がした。耳まで真っ赤になったモモは壁を背にしてその場でへたり込んでしまった

 

 

「ガクトよく見ておけよ、あれがモテる男のテクニックだぞ」

 

「ほっとけ!」

 

「うわぁ、うわぁ…」

 

「りゅ、龍二私にもやって…」

 

 

いや、俺別にそう言ったの得意じゃないからな大和。ガクトは…うん。ワンコは真っ赤になりながら顔を両手で覆っているが指の隙間からこっちをチラチラ見ている。京も頬を赤らめて迫ってくるが俺はもうやる気はない。というか恥ずかしすぎる…

 

 

「お姉さま大丈夫?」

 

「あれはヤバい、割とマジで…」

 

「龍二なんか手慣れてたよね」

 

「なん…だと…⁉︎」

 

「兄さん誰かと付き合った経験あったりする?」

 

「あったら殺す」

 

「盛大に殺す」

 

「怖いわお前ら!つか、そんな経験あるわけないだろ。忙しすぎてそんな暇なかったよ」

 

 

ガクトと京が凄まじい殺気をまとってこっちを睨みつけてくるが、俺にはそんな経験はない(前世含めて)。ヒュームからの課題やら仕事やらが忙しすぎてそんな暇なかったよ

 

言ってて悲しくなってきた…

 

 

「じゃあ 龍二の貞操は無事なんだね⁉︎」

 

「花の女子高生がなんてこと叫んでるんだよ…」

 

「重要だろ。龍二の初めては私が貰おうかな」

 

「モモ先輩といえど譲れないものがある!」

 

「龍二大人気だね」

 

「そう思うなら代わってくれよ…」

 

 

俺の言葉に男子勢は全員目を逸らした。こいつら…

 

 

「とりあえず龍二は俺たちと仲間だな!」

 

「ガクトとお兄様を一緒にしないでよ」

 

「へっ!女子とデートしたこともキスしたこともないお仲間だろ!」

 

 

キス、と聞いて俺はあの島の星空の下の約束を思い出した。

 

 

「…龍二?お前まさか…」

 

「い、いや別に付き合ったとかじゃないからな?ちょっと不意打ちでキスされただけで…あ」

 

 

次の瞬間、この部屋の中に怒れる武神と修羅とゴリラが降臨した。

 

 

「龍二、詳しく説明してもらおうか!」

 

「…今すぐ上書きしてあげる。龍二は私の色に染まっていればいいの」

 

「嫉妬のパワーで今ならなんでもできそうだ…ふげっ!」

 

 

ゴリラを速攻で沈めてから残りの2人をさばきながら思う。ああ、帰ってきたんだなぁ、と

 

これからの学園生活を楽しみに思いながら夜が更けていった

 




今回は原作通りかなぁ

まあしばらくは原作通りになるかと思います

最近は時間に余裕があるときに携帯で少しずつ書いているので進みが早いです。
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