とある海軍の火山活動   作:グランド・アニマル

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10、ショッピング

「心陽様、

以上が昨日の例の爆破事件が発生しました。

死傷者は出ていませんが、いずれか出ると思います。」

 

夜、心陽のスマホに一つの電話がかかってきた。

 

この世界にはケータイはあるが

スマホはなかったが、

心陽はスマホの存在しない世界は地獄だと

思いスマホを開発した。

 

今、そのスマホは世界の文明を大きく変えたのは言うまでもない。

 

スマホよりもスーパーなものがあるのは

突っ込んではいけない。

 

「よろしい、

ではナンバー1は引き続き

情報収集を」

 

「はあ!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「へ、超電磁砲(レールガン)でゲームセンターのコインを飛ばしてるですか。」

 

そう言って服の選びながら、

美琴と一緒に話しているのは涙子、

友たちになってまだ、間もない時間だか

まるで、長年の親友のように仲良くなっている。

 

「まあ五十メートルも飛んだら溶けちゃうんだけどね」

 

摩擦熱の影響で音速の三倍の速度で放つ超電磁砲(レールガン)

僅か五十メートルで溶けてしまう弱点を持つ、

そこを克服するのが当面の課題だと思う。

 

「でも必殺技があるとカッコイイですよねー。」

 

「必殺技って」

 

涙子のうらやましい言葉に

美琴は答えることができない

 

なぜなら、超能力はその個人個人の「自分だけの現実」によって

発動しているため、あげることができない。

 

「あたしもインパクトのある能力欲しいなあ

お!、これこれ心陽さんもこれはどうですかこのワンピースを?」

 

「む、いいじゃないか」

 

なぜ、わしまで

そう思いながら彼女たちについてきた心陽

昨夜、美琴は買い物にし行かないと誘われてしまい

心陽もスーツを買いにここに来たが

まさか、ワンピースを着させるとは。

 

心陽はこういうワンピースはあまり好きではなく

どっちかというとスーツが好みだ。

 

故に、この洋服店で

好きなスーツを買おうと思ったら

付いた瞬間に

美琴たちにワンピースの試着をさせられてしまった。

 

この場を離れつこともできるが

彼女たちの好意を無駄にすることもできず

いやいやに承諾してしまった。

 

「そうですか。

いや、心陽はスタイルいいからどんな服も似合っていますの。」

 

「そうか、このバカでかい胸のせいで、

運動するときは邪魔で、

ブラは似合うとるものもなかなかのうて大変じゃったぞ。

しかも、町中の男たちの視線も胸に集中するし、

嫌なことばっかりだ。」

 

「でも、おっぱいがデカいっていいことじゃ。

後、心陽さん、教えてくれますか。

どうやったらそんなにもおっぱいが育つ秘訣を」

 

最近の女の子はそこまで胸に固執するのかと

心陽は思ったけど別に何か特殊な技術を

使ったわけでもないから話した。

 

 

「そりゃ、身長が欲しいけぇ毎日牛乳を飲んだ結果

骨に栄養が行くところが胸が大きゅうなった。」

 

「牛乳を飲んだ。

え、それだけですか。」

 

「うむ、それだけじゃ、

胸がデカくなるくらい

せめて、身長が欲しかったけど。」

 

「そこまでして、身長が欲しいのですか。」

 

ある意味すごい執着と初春は思った。

 

「ああ」

 

当然のように心陽は返した。

 

「ちなみにどのくらいほしかったのですか。」

 

恐る恐る佐天さんは心陽に聞いた。

 

「三メートルだ」

 

「「「え」」」

 

余りにも馬鹿げた数字に

美琴も思わず固まってしまった。

 

ちなみに、三メートルの身長の凄さは

分かりやすく言うと、

ギネスブックに記載されている存命中の

もっとも身長の高い人物はスルタン・キョセンなんと251cmの身長を持っていた。

 

当時17歳だった彼が達成した記録は2.45 mでした。

なお、この記録は現在に至っても更新されていません。

 

そもそも、三メートルどころが

七メートルの身長が多数いる

あのワンピースの世界は異常しか言えない。

 

「三メートルの身長が欲しいのじゃ。

そがいにもおかしいのか」

 

「いやいや、おかしいおかしいですよ。

心陽さん、 ギネスブックに記載されている人物でも251cmでしたよ。

それを超えるなんて無理ですよ。」

 

「そうです、無理無理無理です。」

 

『そこまで否定されるのか?

だか、わしはあきらめんぞ、

三メートルの身長を誇ったあの時、

周りの人が自分に向けられる羨望のまなざしを

向けられた時に感じる優越感をもっぺん味わいたい。

例え、胸がどこまで大きゅうなろうと関係ない

飲んで飲んで身長を伸ばすんじゃ。』

 

しょうもないことで

燃える元海軍元帥。

 

この姿をかつての同僚が見た時は

笑いが止まらずにいるだろう。

 

超能力者(レベル5)で考えることも

ぶっ飛んでいるのか、しかし、牛乳を飲んだらおっぱいはデカくなるのか

今度試してみよう。」

 

「そういえば、御坂さんは何を探しに?」

 

「あ、私はパジャマとか」

 

美琴の探している

商品の居場所を初春が案内している。

 

初春は風紀委員(ジャッジメント)だから、

この辺りに詳しい。

 

初春についていくと

 

「確か寝巻きはこっちの方に・・・」

 

 

その後、いろいろ探したか美琴の好みは見つけなかった。

 

「色々回ってるんだけど

あまりいいのが置いてないのよね!」

 

その時、美琴はマネキン人形に着せている。

パジャマを見つけた、服には花の模様が付いていて

子供ぼいデザインが印象的だ。

 

だか、美琴はそれに目が奪われた。

「ね、ね、これ、かわ・・・・・」

 

「アハハ、見てよ初春

このパジャマ!!!」

 

佐天さんは美琴が指定したパジャマを見た感想を初春に伝えていた。

 

「こんな子供っぽいのいまどき着る人いなっしょ。」

 

「小学生のときくらいまでは

こういうの着てましたけどね!」

 

「そ・・・そうよね!

中学生になってこれはないわよね。」

 

「あ、あたし水着も見ておこうと思うんですけどいいですか?」

 

「ええと・・・水着コーナーはあっちですね」

 

佐天と初春は水着コーナーに行った隙に

心陽は美琴にそのパジャマを渡した。

 

「美琴、後て買うちゃるけぇ

試着し見み」

 

「ありがどう、心陽姉。」

 

『いいんだもん。

どうせパジャマは誰かに見せないから

黒子は別よ』

 

そう思いながら

美琴は初春さんたちのところを見た

 

『初春さんたちが見ていない隙に』

 

「それ」

 

「何やってんだ、オマエ」

 

美琴は鏡に映る

ツンツンした短めの黒髪をしており、

それ以外にはこれと言って特徴が無い平凡な容姿

をしている高校生。

 

上条当麻に出会った。

 

「!!」

 

「な、な、何であんたがこんなところにいんのよ!」

 

「いちゃいけないのかよ」

 

上条当麻。

あらゆる異能を撃つ消すことができる力を持って

生まれた男の子。

 

前に美琴の能力を撃つ消した以来

美琴がずっと追い回していた人物。

 

だか、ここで出会うのはやばかった

 

「美琴、誰なんじゃ。

この男、まさか彼氏か」

 

「違う、コイツはただの」

 

「ビリビリ?

こいつ、お前の双子の姉ちゃんか。

随分、似ているな。」

 

「そうじゃ、わしは御坂心陽。

美琴の姉ちゃんだ。双子じゃないでぇ。

美琴の一つ年上の姉ちゃんだ。

でも、どがぁしてわしが姉であることが分かった?」

 

美琴と心陽の容姿はかなり似ている

双子と言っても疑わないレベルだ。

 

「まあ、ビリビリの姉ちゃんとわかった理由は?」

 

ちらりと胸を見る。

 

中学生にしては発育が良すぎる

胸に思わず目が行ってしまう。

 

言えない。

 

胸の大きさで言えるわけがない。

 

そんな目線を美琴は見逃さなかった

 

「何で、胸を見ているのよ」

 

「げえ」

 

やはり、胸に目が行ったことは見逃さなかったのか

 

「そんなにも、胸が好きなのか。

そうよな、男は胸が大好きなのよね。

真っ黒こげになりなさい。

この変態野郎!!!」

 

「まって、美琴。

こがいな所で電撃を放ったら

被害は甚大じゃ。

それに、子供がおる前でそんなんをしてはならん。」

 

「え」

 

「おにーちゃん。」

 

そこにいたのは

この前、美琴がずぶ濡れになるまで

見つけたカバンの持ち主。

 

「常盤台のおねえちゃんと

おねえちゃんのおねえちゃん。」

 

少女の目の前で

二人の容姿そっくりの

女子中学生。

 

なのに、少女は心陽を美琴の姉と認識した。

 

「はあ、やはり」

 

もはや、問うことも面倒になってきた。

 

「俺は、用事があるから。

さっきに行くね。

おっと、入口のところにいるからな」

 

さっさと、逃げていく

上条当麻。

 

このまま、ここにいたら何されるのかわからないからな

 

 

 

遠くなっていく上条当麻に対して

心陽は不思議に思った

 

 

見聞色よりも武装色の覇気が得意な心陽でも

見聞色で未来を見ることができるほどに鍛えてあるのに

まったく、感じ取れなかった。

 

『上条当麻、貴様いったい』

 

 


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