博麗神社
「ネジを回すときってのはな。確か、八割の力で押しながら2割の力で回すんだ。わかるか?」
「…河童に言いなさいよ。私ネジなんて使わないわよ。釘しか使わないわよ。」
「なんだ、この神社人間も来るのか。」
「あんたは人里へ帰れ」
「酷くない?」
「…誰だお前!?」
え?いや、そんな、ほら、紅魔館でお前の本取った…あれー?もしかして記憶違いかな?いや、でもそんなことは…あ、あれ?おかしいな。そんなに忘れられることないんだけど。皆によく覚えられてる気はするし…まあ良いや名前名乗ったことないって意味だろ多分。
「干酢都と申す」
「ほすとー?ダッさ」
「右スマッシュ!」ブンッ
「ぶぁっ!?…なんで殴られたんだ?」
「ダメね、マナーとモラルと常識が欠陥してるから、何言っても無駄よ。」
「魔王様よりも人を貶すのスラッとやりそうだなお前。」
「色々と失礼だぞ。そんでお前が魔王語るな。魔神呼ぶぞ。魔界の神呼ぶぞ?」
「お?やるか?やるのか?俺ガチの方で強いぞ?弾幕なんぞ全て消し炭にすっぞ?」
「不意打ちマスパ!!」ズギャァァンッ
「…えぇ…?」
え、そんな口調で、そんな人を貶すのを得意としそうな性格してそうなのに、不意打ち…?ふ、不意打ち…?しかもマスパって何?マースーパー?何かの略称?でもなんか聞き覚えが…あるような気はしたけどするだけだな多分。うん。なんで不意打ちしやがったこいつ?今更腹が立ってきたぞ。
「死ね。」ズンッ
「おぶっ!…ぁ…」
「当然ね。いや、当然と言うよりも自業自得ね。というかなんで不意打ちで技食らって生きてるのよ。」
「スペルカードは殺傷力が低いからな。」
「夢想」
「そっちはダメ。ガチで殺しにくるのはダメ。やめて。」
「…そう。今のは魔理沙渾身のマスタースパークだったと思うんだけどね。」
「いやー道具から」
「不意打ち夢想封印。」シュババッ
「プライドとかってないんか?」
「ないわね。勝つために手段を選ばない。それが博麗の巫女よ!」
「なにそれ俺の知らない巫女だね。」
「私の代から引き継がせるわ。」
「まあ良いや。いや良くねえよ。瞬間テレポート!」シュンッ
「!?」
「…私が地面でおえおえしてる間に逃げたな?」
「地面と濃厚なキスしてた時から逃げてたわね。」
「せせ、接吻なんてしてないわ!」
「…?」
命蓮寺
「探さなければいけないのかい?その人を。」
「そ、そうなんですよ。貧乏神…違った、女苑の名前出したら消えちゃいまして。」
「いや、まあ普通はそうなんだろうけどねぇ。そもそもがおかしいんだよ。」
「…」シュンッ
「ん?」
俺の本に書き込んだ情報、ガバガバすぎ?命蓮寺来ちゃったよ。命蓮寺。逃げてきたところから、逃げた先から、逃げてきたところに戻っちゃったよ。妖怪の山とか、行くかなーって。違うじゃん。夢想封印から逃げる方法はこれしかないのにさ、こんなことある?
「…うそん。」
「あー!いました!いましたよ!!この人ですよナズ!」
「ほー。君が噂の干酢都君か。まあ、人間にしては成熟している方だね。」
「小娘が調子に乗るか?」
「…舐められたものだね。」
「でもついさっき夢想封印から逃げてきたばっかだから許して。」
「え?」
「…夢想封印は逃れるものか?」
「さあ、それは…ん?ちょっとしつこすぎるね。」
「どういうことですか?」
「博麗の巫女のホーミング弾来てる」
「ちょちょっと、私たちまで巻き込まないでくれたまえ!?」
「に、逃げますよナズ!」ガシッ
「あいたっ!?」
「いじめないでよー!僕は悪い妖怪じゃないよ!結界で防いでくれる!ふん!」パァンッ
「結界貼りましたよ!?」
「前向いて前!ご主人!竹にぶつかる!まっだぁっ!!」ゴツンッ
…ナズって子、可哀想だな。ただ、それ以上に今の僕は可哀想だ。結界使って防いだは良いものの、これで命蓮寺の奴らに捕まってしまった。住職さんは怖いというのは前から知っているが、噂の噂によれば、強さで言えば、魔法を使って風見幽香並みと聞く。怖い。
「…考えれば考えるほど、住職さんが俺を見つけられない理由がわからんな。バーサーカー並みに強ければ八雲紫と繋がりありそうだし。あるだろ。異変起こしてたらしいし。逃げ道なくね?」
「逃げ道はありませんよ。」
「脊髄反射攻撃!」ゲシィッ
「いづっ!?」
「…あ、ごめん。」
「なんで私なんですか!!なんで!!やるなら聖にやってくださいよ!!痛いなもぉぉぉぉぉ!!!!」
「牛かな。」
「虎です!!」
「とりあえずお寺へ戻りましょう。弾幕から逃げてる間に少し離れてしまいましたし、丁度良く服も仕上がりましたから。」
「おや、よかったですね!」
「口角上がってるぞ。ニヤついてるぞ。おいテメェ鼠、なんでお前まで笑ってんだ。チーズ口に詰め込んで噛めないようにしてやろうか。」
「…いや?笑ってないが…」プルプル
「勘弁してくれよー、プライドのない奴らから逃げてきたばっかだぜ?お釈迦様も優先すべきはそいつらだって言ってるよ。だからさー」
「選択権は私にあります。」
「…ダメだこいつ。」
クッ、何故だ。何故俺はこうなっているのだ。理由は簡単だ。病院から速攻出てきて嘘ついたからだ。全く慧音先生も俺がいない時の忙しさを知れってんだな。いや、寂しさか?でもあの人蓬莱の案内人と一緒だし意外と寂しさはないかも…なんかムカつくな。
「なんで俺がこんな目にー!」
「ご自身が一番わかっていますよ」ガシッ
「頭を鷲掴みしますか。普通尼さんってそんなことしないと」
「ジェンダーレスですよジェンダーレス。」
「訂正するわ。人はこんなことしない。鷲掴みして人を引きづらない。」
「私は魔法使いですから。筋力強化です。」
「おさら」
「本は回収致します。」
「…なんて奴だ…」
このSSでは星はナズーリンをナズと呼びます。
よぶったら呼ぶんです。