本にする妖怪   作:覚め

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魔法の森へと足をすすめる主人公。



第18話

 

霧雨魔理沙宅

 

「クラァゴミぃ!」

 

「っ!?」ビクゥッッ

 

「パチュリーはんの本盗んだらしいやないか!あぁ!?」

 

「な、なんだお前!?」

 

「はよう返してもらえんかったら寸胴鍋にアルカリ性の液体ぶち込んで溶かすぞワレェ!」

 

「こわっ!わかったわかった、全部返すよ。これだろ、これと、これに、あー…多分ここら一帯そうだな。持って行け」

 

「家持ってった方が早いなこれは」

 

「は?」

 

紅魔館

 

「っつーわけだ。私がなにをしたっていうんだ。」

 

「パチュリー様の本を拝借すると言ってそのまま、これは立派な悪意があってこそ成り立ちますことよ。」

 

「うっせ!死ぬまで借りるんだよ!」

 

「どうやら貴方は借りるということを誤解してらっしゃる。借りると言うのは一時的に持たせてもらうこと。所有権は持ち主にあります。」

 

「つーかお前急に口調変えたな」

 

「所有権を持っている限りはその人物が返せと言った場合に直ぐに返せるようにする。それが借りる者の心構えですよ。」

 

「気持ち悪いな。お前美鈴のパンツの色見たんだって?」

 

「っつぁー!やっぱり口封じしとくべきだった!」

 

美鈴め。盗人からの評価なんざ関係ないが、どーも俺の評判を下げることにご執心らしい。まあ、下着の色とか、スリーサイズとかを知られるのが嫌なのは少しわかる。城の価値を石高で表されたと聞いた時は人間に殴り込んだしな。

 

「全く、お前は私以下だな!」

 

「黙れ生きる産業廃棄物」

 

「は?」

 

「他人のストレスの原因が自分であると気付けない脳に欠陥のあるゴミ」

 

「な、なんだと!!」

 

「まあ俺のストレスの8割は紫だがな。」

 

「いや、知るかよ」

 

図書館

 

「ほれ、取り返してきたぜ。」

 

「んー!んー!」

 

「レミリア、お前なにやってんだここで」

 

「俺に負けたからな。そうしてる」

 

「???」

 

「いやはや、白兵戦では美鈴に劣るがな」

 

「へー、美鈴に負けるのね。なんでレミィに勝てたの?」

 

「全く訳がわからないな。」

 

「お嬢様、お茶です」

 

「!んー!?んーんー!!」

 

「飲めないのですか?でしたら喉に直接」ダバッ

 

「!!!!!!!!!」

 

「銀の札でも貼っておくか。」ペタッ

 

「お前ひっどいなー」

 

「とりあえず、次は私と戦ってくれる?」

 

「良いですよ。262億年昔の幻想郷から6億光年離れた女から受け継いだ体術見せてやんよ。」

 

「なに言ってんだお前」

 

「ってわけで」

 

「ザラキ」

 

「えっ」

 

意外にも、魔法というのはオリジナルを除けばかなり広まったお名前らしく、生憎今放たれたザラキとは確率で相手を全員即死させるというクソみたいな魔法だ。当たれば最後、相手は確率で死ぬ。しかし。俺は前も説明したように死んでも本が死なない限り死なない。や っ た ぜ 。

 

「ザラキはないだろ。ザラキは。」

 

「地味に小悪魔の召喚魔が消えてるわね。」

 

「え!?嘘!?私の食事が!?」

 

「…あの、ウネウネとした気持ち悪いのが食事?」

 

「小悪魔は腐っても小が付いていても悪魔よ。そういうのを食べるのが体に良いのかしらね。」

 

「マジかよ。俺もカブトムシとか食うけどこれは流石に…引くわ。」

 

「カブトムシと同じにしないでください!!」

 

「お、おう」

 

「とにかく、戦いは私の勝ち」

 

「というか貴様、なぜ初手ザラキなんだ。確率外したらお前が死んでたぞ?」

 

「ザラキを200回唱えるのなんて4秒もあれば簡単よ」

 

「舌噛みちぎって死ね」

 

「じゃんね…残念、私はこの通りかちゅ…か、かつじぇじゅ…かつ…滑舌はいいの。」

 

「全然良くねえだろ」

 

「んー!んー!」ジタバタジタバタ

 

「いやー、暑い時は図書館に限りますね!で、なんです?これ」

 

「美鈴、仕事は?」

 

「氷の妖精に任せてありますよ」

 

「あれが人の善意を借るクズか。狩ってよろし?」

 

「よろしくってよ」

 

メイド長から御了承を得たので狩ります。足払い、顎への的確な攻撃、後頭部へのグーパン、ふくらはぎへの追撃、倒れた後の背骨へ最後の一撃。俺は完全に敗北した。もー、妖怪がこんなに強いなんて聞いてないわよ!このへっぽこー!

 

「いった…」

 

「なんでそこまでされて生きてるのよ。」

 

「普通悶絶しますよ」

 

「うっせ。俺は妖怪だぞ?これくらいで死なねえのは十六夜さん以外は知ってんだろ」

 

「貴方、人間では?」

 

「嘘に決まってんだろアホかおま」

 

「一撃ぃ!」バギィッ

 

「ガボラ!?」

 

「嘘つき御成敗」

 

「次やったら本気で腹殴って子宮出させるぞお前…」

 

「どうでもいいけど汚れた大人達はR18認定するわよ」

 

「…下腹部殴って中身出させるぞ…」

 

「言い直す必要ありました?なんですか?私大腸も出されるんですか?ちょっと、それは嫌ですよ。お尻丸出しとか」

 

「子宮の時点で下半身は丸出しの血まみれよ」

 

「…それもそうですね」

 

「それもそうですねで納得するべきことではない気がする」

 

「…ねえパチェ」

 

「どうしたのレミィ」

 

「私って、どうしてこうなったと思う?」

 

「彼が来た時に調子に乗ってたから」

 

「それはともかくとして!!私の家はいつ戻るんだよ!!」

 

「良いじゃねーかテメーはまたどうせ本取ってくんだろこの盗人。じゃあ近くにいた方が良いじゃん。鬼に頼んで繋げてもらうか?」

 

「それは嫌だ!!」

 

…わがままお嬢ちゃんが。殴られても文句言えると思うなよこのクソ野郎…と、いつもの俺ならば思うだろう。だがな。だがな!相手はなんと霧雨という小金持ち…だったかな?のお嬢様!どうあがいても負ける!里での評判が下駄落ちし、永久追放!あり得る、あり得る!!

 

「…お前に選択肢があると思うなこの阿保!!」バシンッ

 

「いたぁっ!?」

 

人間の感情って、難しいね。

 

 

 




感情の問題じゃないと思います(名推理)
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