この作品では、勇儀とヘカさんは互いに知っていると言う設定です。
いえーい
紅魔館
「え?何?藍、もう一回言って?」
「で…ですから!!このような騒がしいところではどうやっても声が届きません!!」
「え!?なんて!?」
「フランが憂さ晴らしに突撃してるー!!」
「嘘でしょ!?ま、ちょ、本棚が!!」
「私の部屋は壊滅ですね…」
「…私の部屋だけ無いんだけど」
「ああもうこっちに来てください!!」グイッ
「いやん積極的!」
八雲邸
さて、スキマの中を通り敵の本拠地に移った。こちら干酢都。これよりスニーキングミッションを開始する。オーバー!なんてな。とりあえずこの状況をどうにかしなければ…一体何があったと言うんだね藍くん。何!?そんなことがあったのか!?
「いや、まだ何も言ってませんよ」
「じゃあ何があったの?」
「紫様がお呼びです」
「帰るわ」グワッ
「当然のようにスキマ開かないでくださる?」
「それじゃ、藍ちゃんまた今度ね♪」
「あ、はい」
「紫は…良いか」スッ
「えっ」
人里
「我が甘味処の美味いところだー」
「…何を言っているんだ?」
「うお、いつぞやの純狐」
「そうよ。今日は一人で散歩」
お前ヘカーティアから聞いたぞ。お月様では結構な地位にいた人なんだろ。なんで幽閉された挙句地上歩いてんの?そんなことできる身分かよ?とりあえず、普通に会話しておくか。ま、まあ?これでも自分より強いやつには忠順ですし?
「どしたの?気晴らし?」
「気分転換だ。ほら、ヘカーティアとクラウンピースのことでな」
「おお。その二人が?」
「ほら、二人とも私とは格が…いや、違うな」
「ま、あの二人の方が強そう…って言うより、ヘカーティアが強いしな。クラウンピースくらいならできるんじゃ無いか?」
「いや違う。いつも、それで置いてけぼりになってるような感じがする」
「あー、うん。悲しいよな。ヘカーティア自身はそんなつもり無いんだろうけどさ」
「そう、なの?」
「おう、大体こっちが感じた時のヘカーティアはこっちを弄んでるか、ただただそんな気はないかだからな」
「そうか…それが聞けてよかった」
「おうよ。しっかし、お前さんはどうしてヘカーティアと居るんだ?」
「どうして?…そうだな、理由としては…目的が一緒だから?」
「なんで疑問系なんだか。お月様に何するんだろうね。少なくともその目的が一緒の間は置いてけぼりにはならんでしょ」
「そうかしら」
保証はしないと言うと、純狐は笑った。そしてこっちをチラッと見てから、いつ俺の団子の料金を知ったのかは知らないが、お代だけを置いて去った。相談料金とでも言いたいのだろうか?相談屋とか開いてみようかな…いや、なんか人里の闇が見えるからやめとこ。
「…爺さん、お勘定」
「あ、一つ言い忘れていた」
「ん?」
「クラウンピースから伝言だ。えーと…うぇるかむとぅへる?だそうだ」
「うぇるかむとぅへる… WELCOME TO HELL?」
「あ、それだ。じゃあな」
「意味は確か地獄へようこそ…と、ヘカーティアの服に書いてあったな。使い道間違えてんじゃねーのか?」
「兄ちゃん。早く」
地底
「うーむ…わからん。つくづく人がわからないな。ヘカーティアはそうだけど、純狐も。クラウンピースは…まあ、良いか」
「お、いつかのクソ野郎!」
「うわっ一角」
「食らえこの!」
「ぐぇっ」ズバッドーン
「…え?」
「あ〜…地底歩いてんのにクラウンピース来ねえし」
「へっそう来なくちゃな!」ゴッ
「でも、自分から探すのは面倒だしな」
「このっ!このっ!」ブンッブンッ
「来いよヘカーティア〜」
「せいっ!」ゲシィッ
「…勇儀、面白そうね」
「ぇ!?」
「私の友人に何してるのかしら?」
お、来た来た。でも残念。少し遅かったかな。私も少し怒りたい気分だからな。しかし。嬉しいな。ヘカーティアに友人と思われて。いや、だがね。貴方の御友人は残念ながら傷ひとつ付いてませんよ。あってよかった頑丈な体。
「へ、ヘカー」ゴンッ
「このボケが!」
「いぎっ」ビギィッ
「良くやったなこの腐れ尼鬼がぁ!」ゴギッ
「ばっ!?」
「死ね!」ガジュッ
「」
「…や、やり過ぎじゃ…?」
「妖怪だからこれくらいすぐに治るって。ヘーキヘーキ」
「そうなの?いや、完全に死んだように見えるんだけど…最後に関しては頭潰してたじゃない。大丈夫かしら?」
「大丈夫かって聞かれたら大丈夫ですよ」
「えぇ…?」
「後ヘカーティア、純狐には気を使えよ」
「え?なんで?」
「理由はないな。構ってあげないと自分勝手に解釈してどっか行くぞ」
「そうなの?まあ、月のことが終わっても関わるつもりではいるけれど」
「後クラウンピースに言っとけ。うぇるかむとぅへるって純狐に言わせるな。自分で言いに来い。そして招いたのなら出迎えろ」
「フフ、言っておくわね。でも、純狐がうぇるかむとぅ…んむふ、フフフ…」
「お前本当に構ってあげろよ。遊ぶとは違うからな」
「そう、そうね…んふ…」
何をどうしたらんふ…と笑いが出てくるのか。お前の思考回路をメスで解明したい気分だ。勇儀に関してはいつの間にか潰れた頭が膨らんできてる。回復にかかる時間はそう長くないだろう。何せ妖怪の中でも力は強い方だから。
「…で、ヘカーティア」
「ん?」
「なんでお前ここら辺通りかかったんだ?」
「貴方の匂いがしたからかしら?」
「地上の匂いねぇ。お前の嗅覚っておかしいな」
「ぇえ!?お、おかしくないわよ!?」
純狐さんスキー