本にする妖怪   作:覚め

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いえーい
この作品では、勇儀とヘカさんは互いに知っていると言う設定です。
いえーい


第19話

紅魔館

 

「え?何?藍、もう一回言って?」

 

「で…ですから!!このような騒がしいところではどうやっても声が届きません!!」

 

「え!?なんて!?」

 

「フランが憂さ晴らしに突撃してるー!!」

 

「嘘でしょ!?ま、ちょ、本棚が!!」

 

「私の部屋は壊滅ですね…」

 

「…私の部屋だけ無いんだけど」

 

「ああもうこっちに来てください!!」グイッ

 

「いやん積極的!」

 

八雲邸

 

さて、スキマの中を通り敵の本拠地に移った。こちら干酢都。これよりスニーキングミッションを開始する。オーバー!なんてな。とりあえずこの状況をどうにかしなければ…一体何があったと言うんだね藍くん。何!?そんなことがあったのか!?

 

「いや、まだ何も言ってませんよ」

 

「じゃあ何があったの?」

 

「紫様がお呼びです」

 

「帰るわ」グワッ

 

「当然のようにスキマ開かないでくださる?」

 

「それじゃ、藍ちゃんまた今度ね♪」

 

「あ、はい」

 

「紫は…良いか」スッ

 

「えっ」

 

人里

 

「我が甘味処の美味いところだー」

 

「…何を言っているんだ?」

 

「うお、いつぞやの純狐」

 

「そうよ。今日は一人で散歩」

 

お前ヘカーティアから聞いたぞ。お月様では結構な地位にいた人なんだろ。なんで幽閉された挙句地上歩いてんの?そんなことできる身分かよ?とりあえず、普通に会話しておくか。ま、まあ?これでも自分より強いやつには忠順ですし?

 

「どしたの?気晴らし?」

 

「気分転換だ。ほら、ヘカーティアとクラウンピースのことでな」

 

「おお。その二人が?」

 

「ほら、二人とも私とは格が…いや、違うな」

 

「ま、あの二人の方が強そう…って言うより、ヘカーティアが強いしな。クラウンピースくらいならできるんじゃ無いか?」

 

「いや違う。いつも、それで置いてけぼりになってるような感じがする」

 

「あー、うん。悲しいよな。ヘカーティア自身はそんなつもり無いんだろうけどさ」

 

「そう、なの?」

 

「おう、大体こっちが感じた時のヘカーティアはこっちを弄んでるか、ただただそんな気はないかだからな」

 

「そうか…それが聞けてよかった」

 

「おうよ。しっかし、お前さんはどうしてヘカーティアと居るんだ?」

 

「どうして?…そうだな、理由としては…目的が一緒だから?」

 

「なんで疑問系なんだか。お月様に何するんだろうね。少なくともその目的が一緒の間は置いてけぼりにはならんでしょ」

 

「そうかしら」

 

保証はしないと言うと、純狐は笑った。そしてこっちをチラッと見てから、いつ俺の団子の料金を知ったのかは知らないが、お代だけを置いて去った。相談料金とでも言いたいのだろうか?相談屋とか開いてみようかな…いや、なんか人里の闇が見えるからやめとこ。

 

「…爺さん、お勘定」

 

「あ、一つ言い忘れていた」

 

「ん?」

 

「クラウンピースから伝言だ。えーと…うぇるかむとぅへる?だそうだ」

 

「うぇるかむとぅへる… WELCOME TO HELL?」

 

「あ、それだ。じゃあな」

 

「意味は確か地獄へようこそ…と、ヘカーティアの服に書いてあったな。使い道間違えてんじゃねーのか?」

 

「兄ちゃん。早く」

 

地底

 

「うーむ…わからん。つくづく人がわからないな。ヘカーティアはそうだけど、純狐も。クラウンピースは…まあ、良いか」

 

「お、いつかのクソ野郎!」

 

「うわっ一角」

 

「食らえこの!」

 

「ぐぇっ」ズバッドーン

 

「…え?」

 

「あ〜…地底歩いてんのにクラウンピース来ねえし」

 

「へっそう来なくちゃな!」ゴッ

 

「でも、自分から探すのは面倒だしな」

 

「このっ!このっ!」ブンッブンッ

 

「来いよヘカーティア〜」

 

「せいっ!」ゲシィッ

 

「…勇儀、面白そうね」

 

「ぇ!?」

 

「私の友人に何してるのかしら?」

 

お、来た来た。でも残念。少し遅かったかな。私も少し怒りたい気分だからな。しかし。嬉しいな。ヘカーティアに友人と思われて。いや、だがね。貴方の御友人は残念ながら傷ひとつ付いてませんよ。あってよかった頑丈な体。

 

「へ、ヘカー」ゴンッ

 

「このボケが!」

 

「いぎっ」ビギィッ

 

「良くやったなこの腐れ尼鬼がぁ!」ゴギッ

 

「ばっ!?」

 

「死ね!」ガジュッ

 

「」

 

「…や、やり過ぎじゃ…?」

 

「妖怪だからこれくらいすぐに治るって。ヘーキヘーキ」

 

「そうなの?いや、完全に死んだように見えるんだけど…最後に関しては頭潰してたじゃない。大丈夫かしら?」

 

「大丈夫かって聞かれたら大丈夫ですよ」

 

「えぇ…?」

 

「後ヘカーティア、純狐には気を使えよ」

 

「え?なんで?」

 

「理由はないな。構ってあげないと自分勝手に解釈してどっか行くぞ」

 

「そうなの?まあ、月のことが終わっても関わるつもりではいるけれど」

 

「後クラウンピースに言っとけ。うぇるかむとぅへるって純狐に言わせるな。自分で言いに来い。そして招いたのなら出迎えろ」

 

「フフ、言っておくわね。でも、純狐がうぇるかむとぅ…んむふ、フフフ…」

 

「お前本当に構ってあげろよ。遊ぶとは違うからな」

 

「そう、そうね…んふ…」

 

何をどうしたらんふ…と笑いが出てくるのか。お前の思考回路をメスで解明したい気分だ。勇儀に関してはいつの間にか潰れた頭が膨らんできてる。回復にかかる時間はそう長くないだろう。何せ妖怪の中でも力は強い方だから。

 

「…で、ヘカーティア」

 

「ん?」

 

「なんでお前ここら辺通りかかったんだ?」

 

「貴方の匂いがしたからかしら?」

 

「地上の匂いねぇ。お前の嗅覚っておかしいな」

 

「ぇえ!?お、おかしくないわよ!?」




純狐さんスキー
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