本にする妖怪   作:覚め

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前回の続き(当然)
紅魔館の図書館って、なんか館の中に館があるようで耳を疑うな。


第3話

 

紅魔館内図書館

 

「…で、お前誰?」

 

「ここの司書をしてます!小悪魔です!」

 

「…コアクマ?」

 

「はい!」

 

「なんだそれ…怪しい奴め」

 

「貴方の方が怪しいですからね」

 

何、俺のどこが怪しいと言うんだ。300年生きてても人里では『干酢都さん、名前は変だけど若いね〜』って言われるくらい若々しいんだぞ俺。分かってんのか?そんな俺に怪しいだなんて、人里を侮辱するのか?お?お?やんのか?ヤンヤンつけボーか?

 

「…とりあえず、本は回収します」

 

「おう、ありがと」

 

「全く、そのまま階段降りてたら不味かったんですよ」

 

「え?」

 

「まぁ、都合が悪いと言った方が良いかな…?」

 

「何それ怖い。ここ進んだら俺足元から吸われていってたの?」

 

「いや、それはありませんけど」

 

「ところでパチュリー・ノーレッジはいるかな?」パラパラ

 

「え?パチュリー様を知っているのですか?」

 

「ええ勿論。門番の記憶を見させてもらったので」

 

「門番の記憶…どうやって見たんですか?」

 

「俺の能力を使って、記憶を本にしただけよ」

 

そう言うとこのコアクマ…いや、小悪魔か。小悪魔さんは本を手に取り、まるで元からわかってましたけど?と言わんばかりにスッと戻してスッと戻ってきた。お前の記憶は見るものがなさそうだな。○○の本は○○にある、とか書いてあって見るだけで頭痛がしそうだ。そしてノーレッジ様は一体どこから出て来んのか。

 

「そんで、ノーレッジさんは?別に小悪魔さんの記憶見たって良いんですけど」

 

「…その、記憶ってどう言ったところまで見れるんですか?」

 

「んー、そうだな。実際の本だと、表紙にそいつの顔が写って、今のスリーサイズから始まって、人にもよるけど5ページくらいからそいつの生まれが始まって、そこから今までをずーっと書き写してるぞ」

 

「パチュリー様、早く出てきてください」

 

「売ったわね小悪魔…」

 

「当たり前じゃないですか。私もスリーサイズ暴露は嫌ですから」

 

「…紅美鈴さんの記憶にスリーサイズ載ってたからその気になれば俺の本を出して調べることも」

 

「なんで知ってるんですかあの人!?ちょ、ええ!?」

 

「貴方の能力便利そうね。相手の弱みを掴めば戦わずに済みそうだし」

 

「いや、大妖怪相手だと無理だな。瞬殺されて終わり」

 

紅美鈴でさえ本を取り返そうと思って攻撃を仕掛けて、俺から本を取り返せるんだ。どーせ、八雲紫は面白半分で俺を見逃したし、それと同系列のやべー奴であられる風見幽香の弱みなんて握れるはずもなし。バーサーカーと名高い彼女を敵に回したら瞬殺だろう。実力が拮抗している訳じゃない、むしろこっちが撲殺されてもおかしくないからな。うん。こいつらはそんなことなさそうで羨ましいな〜…なんて。

 

「ま、俺からすれば仕事ついでに人間関係を少しでも改善しろと言われてな」

 

「…まあ、そうでしょうね。貴方の能力は地底にいる妖怪と同じで、人にとっては一番嫌な能力だもの」

 

「お、唯一の理解者と行きそうだな。そいつは。いやあ、今度の行き先は地底か。うん。地底か…死ぬな、確実に」

 

「魔法でも覚えていく?少しは役に立つわよ」

 

「魔法は嫌だ。俺に魔力がない。以上!」

 

「諦めが早いですね。まあ悪いことではありませんが」

 

「いや、十分悪くないかしら?」

 

「とりあえず、パチュリー・ノーレッジさんの本でも読ませてもらおうかな」

 

「あら、それはお断りね」

 

「…断るの遅いよ」

 

「はぁー…返して」

 

「返すよ。ほらっ」ブンッ

 

「いだっ…投げて返す人がいるかしら?」

 

「少なくとも頭上にいるぞ」

 

そう言うとノーレッジは視線を上に向ける。小悪魔と金髪の箒に立って空を飛ぶ女の子が戦っている。全く、とんだ芸だ。そんな風に思っていると、ノーレッジさんは目をパチパチとして、一歩遅れたと思ったのか馬鹿でかいビームで援護。化け物め、俺に当たったらどうするんだ。と言うよりも、あの女の子はどこかで見たことがあるような、ないような。うーむ、どこで出会ったか。俺の本から探して見るか。いや、面倒だ。やめとこ。

 

「…っとう!」

 

「!?」ビクッ

 

「うわっ!?」

 

「ちょっとお客様は大人しくしてて貰います!?」

 

「…よし、これで探しやすくなる」スタッ

 

「なんだ?あいつ」

 

「…あ!魔理沙さん、貴女多分記憶見られてますよ!!」

 

「は?それがどうしたんだ?」

 

「聞いて驚いてください。スリーサイズ暴露されますよ」

 

「そんな馬鹿な、私のスリーサイズをどうやって知るんだ?」

 

「…どうなっても知りませんよ」

 

「ちょ、ちょっと待ってくれよ。冗談だろ?私のスリーサイズなんて知ってもそんな得しないだろ?」

 

「そう言ってられるのも今のうち、ですよ」

 

「…っお前ちょっと待てー!!」

 

「お前、下着結構派手なんだな」

 

「!?」ボフンッ

 

「恋愛漫画でしか見たことない反応してますよ!?ほら言ったでしょう!!」

 

「か、返せ!その本寄越せ!!」

 

「あー、そうか、博麗神社で見たことがあるのか。通りで。金髪の魔法使いなんか結構いるけど…やっぱりなんだか、なぁ」

 

「そうね。箒に乗ってる姿なんてそう滅多に見ることないもの」

 

全く、最近の魔法使いは暴れん坊だらけだ。俺が強い妖怪だから助かったものの。避けるだけで後ろの本棚が全部倒れそうである。そんなデカいマスタースパークなんて技を俺に向かって撃つだなんて、よほど下着のことは聞かれたくなくて知られたくなかったらしい。勿論、俺が開いたページはそんなこと書いておらず、全く別のことが書いてあるが。家系図、と言うより血縁関係が載っているページだ。結構質素で、なんとも助かる。

 

「読んでてつまらんな。お前の人生って。返すよ」

 

「なにぃ!?つまらないとはなんだつまらないとは!!」フンガー

 

「あと、下着については嘘だぞ。お前今派手な奴履いてんのか?」

 

「マ」

 

「ノーレッジさんあんた頼んだ!!」

 

「うっそでしょちょっば、バリア!!」

 

 

 




その後、紅魔館の一部から一部人妖が見かけたことのあるビームが出て、門番が馬鹿みたいに叱られたという。
原因となった一人は別の妖怪に怒られたとか、なんとか。
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