本にする妖怪   作:覚め

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畜生界にカチコミじゃぁぁぁぁ!!!(単に様子が気になったから来ただけ)


第41話

畜生界

 

「糸遊び」

 

「…何者だ?人のようではあるが…」

 

「オオカミ霊か。てことは勁牙組だなテメェ」

 

「なんだ貴様…餌か?」

 

「俺は紙の味がするぞ」

 

「調子に乗るな!」ガゴッ

 

いやー、序盤以来だけどここも久しぶりに来たら前以上に緩くなってる気がするな。紅魔館と同じだ。しかし俺に対して調子に乗るなとか面白いことを言う。俺は平和第一を掲げて生きている人間だぞ?ちなみにお遊戯は平和な。

 

「勁牙組に案内しな。嘘ついたら畜生界そのものが俺の配下に下ると思え」

 

「そ、そんな馬鹿な」

 

「信じなくても良いぞ。ただ俺は嘘が嫌いだ」

 

「…はい」

 

勁牙組

 

「組長出せ」

 

「なんだお前!?」

 

「俺の子分がボロボロだ!」

 

「おや、今宵は他の組とお出かけかな?」

 

「なんでわかったんだ!?」

 

「脳筋だから聞き出しやすいな…鬼傑組か。あのクソっタレ組長には会いたくないんだよなぁ。あんまり賢くないし」

 

「ついでに鬼傑組潰してきてください」

 

「畜生界を潰せ?わかった」

 

「やめて!!」

 

全くこいつらワガママが過ぎるぞ。俺は鬼傑組に行くだけだって言うのに。平和大好き、そんな俺に鬼傑組の組長さんは俺と同レベルに賢さを下げてくれる。そしてそれを露骨に表してくる。喋れば分かるが、思い返すだけで嫌なのでやめておこう

 

鬼傑組

 

「ここで合ってんのか勁牙組」

 

「はい!ここで違いありません!」

 

「そうか、良くやった。おい出てこいカワウソぉ!」

 

「なんだ!?カチコミか!?」

 

「餌だくれてやるよ」

 

「マジかよ最高だな!」

 

「え、うそ」

 

「代わりに組長と組長の会談に立ち合わせてーや」

 

「…それは出来なぁっ!?」ゴンッ

 

「なんだ、壁一枚先じゃんか。どれどれ…」

 

「貴方でしたか」

 

「…誰だ、お前」

 

「ククク、これまた変なやつをスカウトして来たな鬼傑組組長さんよ」

 

「彼は私の配下ではありませんよ」

 

「八千慧、飯でも食いに行くか?久しぶりに、二人っきりでさ」

 

「え…?」チラッ

 

「ああ、そう言う関係だったのか…すまんな、今日は席を」

 

「勝手に言ってなさい。大嶽丸はなぜここに来たんですか?」

 

「いやね、この体の名前は干酢都だよ。理由はない。様子見に来ただけ」

 

「貴方は全く…呉越同舟…あ、分かります?意味」

 

「いや、全く」

 

「…かつて敵同士だった者達が同じ机を囲んでいる、今の状態を指します。貴方はそれを害したんですよ。これが原因で抗争が」

 

「じゃあ俺を頼ってくれるかね。俺はクズ2000人分は働くぜ」

 

「そう言う関係じゃないか」

 

「どう言うこと…?」

 

隣の勁牙組組長はなんなの?さっきから何、何。もしかしてそう言う関係を知らない?マジ?え、嘘…まあ、脳筋だしな…仕方ないか。しっかし脳筋にも程があるな。筋肉だけでは人生が不足していると訴えているだろうに。許容量多そう。

 

「こんなチェリーガールが混じってんのかい八千慧」

 

「彼女は頭がこれなので」

 

「あーそうだったか」

 

「ククク…馬鹿にされてんぞお前」

 

「お前もだよ」

 

「はぁ!?良く言うなお前!良いよ今からお前単体ぶっ潰してやるよ!」

 

「やめておいた方がいいですよ。こんな化け物、絶対相手にしない方がいい。するなら、死ぬことを前提に動いてくださいね」

 

「は?」

 

「畜生界にいる奴らは良いな。手駒が増やせるよ。幾らでも」

 

「良く言いますよ…手駒とは自分のことでしょう?」

 

「当たり!」

 

「え…?え…?」

 

「おう黒駒!テメェ頭がちょっとアレらしいな?」

 

「ぁ、は、い…」

 

「どれ、お前の好みのタイプでも調べてやるか」パラパラ

 

今日の下着は黒…いや、待て。ずっと同じの使い回してる!?…まさか、本が嘘を書くことになるとはな。射命丸文の影響か。絶対そんなわけないもん。そんなことあったら色々とやばいもん。それはそれとして…何、読心が出来て凛々しくて金髪で…神子で…かつて私に跨っていた…

 

「すまんな、本当すまん」

 

「あ、そう…か」

 

「恋愛を先ず知らないのですよ」

 

「お前よりは愚直で助かる」

 

「助かることなどないと思いますが。隣も似たようなものですし」

 

「隣の地味に知ってるって体勢とスプーンが嫌いだ。脳筋は使い方によるしな」ナデ

 

「ん…」

 

「可愛い反応するなお前!俺これから畜生界に新しい組でも作って住もうかなぁ!」

 

「有象無象の奴らが集まった組とも言えぬ場所があります。そちらではどうですか?」

 

「良いなそれ。組の名前は何にしようかなぁ」

 

「大嶽組でいいんじゃないですか?」

 

「嫌だね。うーん…支配層。これで行こう」

 

「やめてください」

 

「クッソいい案だと思うのになぁ」

 

「アンタら仲良いな」

 

「どうでも良いけど私の頭撫で続けてるのやめてもらえないかな…」モジモジ

 

「女になってやがるぜこいつ!八千慧!こいつ男に初めて撫でられてモジモジしてんだよ!!」

 

「うるさい…」

 

組の名前…組の名前…確かこいつらが勁牙組と鬼傑組と剛欲同盟…だったか。ここで同盟にしておくといい感じにバラけるな…しかし組は組で捨てがたい…鬼殺組…はだめだ、なんか引っかかりそう。そうだなぁ…うーん…

 

「カッコウ組で良いかな」

 

「何言ってんだこいつ」

 

「カッコウって他の巣の卵蹴落として自分の卵産むんだろ?鬼傑組と癒着すればさ」

 

「やめてください。ウチの組が汚れる、廃れる、潰れるの三段階ですよ」

 

「え、そう…ごめん」

 

「と言うか、そのあと親鳥はそのカッコウの子供を育てるんですからね?嫌ですよ私貴方の子供育てるのは」

 

「子供を作る以前の関係なら良いってこと?」

 

「な、そんなわけがない!!」

 

「子供…?子供ってコウノトリが運ぶんじゃ…?」

 

「お前の馬宿で良く男女が入って変な体勢であんあん言ってただろ。それ」

 

「ぇ…?」

 

「中々に剛欲同盟も」

 

「何言ってるんですか貴女は!」ゴンッ

 

「いたぁっ!?」

 

「貴女達と一緒にいると頭が腐る!出て行ってください!」

 

「なんで私が馬だったこと知ってるの…?」

 

「そこですか!?」




次回。
○○組、開設(すぐに潰れる)
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