本にする妖怪   作:覚め

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今日開設されし組!
組員は1名!
干酢都のみぃ!


第42話

畜生界

 

「このクソッタレた世界に組を立ち上げるのって楽しいな」

 

「…本気だったんですね」

 

「冗談。数日で潰す」

 

「そうですか。それは良かった」

 

「このクソッタレた世界にお似合いな組の名前考えたんだよ」

 

「それはどんな名前ですか?」

 

「畜生会」

 

誕生会ですかと聞き返す八千慧は置いて、これは嘘だと宥め本当の名前を言う。紅茶会。いかにも俺らしい、素敵な名前だろう?と聞くと、飲んだことある?と聞かれた。うん、ないよ。まあそれはスルーしてと。まあ紅茶の集まりなんて一人っきりの時もあるでしょうに。

 

「そんな思いを込めて作った」

 

「紅茶会…私の飲んでるお茶は紅茶なのですが」

 

「お、入る?」

 

「貴方の会の名前と同じって言うのは気に入りませんね。今度からは緑茶を飲もうと思います」

 

「緑茶はにげーぞ」

 

「コーヒーではありませんので」

 

「まぁ、そんなわけで。一先ず会は作れたわけで。とりあえずで噂流してくんね?」

 

「…何故?」

 

「ま、勝手に作られて組員1名はどう考えてもボコしに来るでしょ」

 

「良いでしょう。貴方は死ぬことないでしょうし。ただし殺さないでくださいね」

 

おっしゃこれで紅茶会を広げることが出来るぞー。名前だけだけどね。俺も良いことしたもんだ。勘違いした四季映姫とか向けに紅茶用意しとくか。純粋で健全な紅茶を愛する者が集う会です。と思っていたら1匹直ぐに来た。

 

「…早くね?」

 

「噂と言うのは立てようと思った時には既に蔓延しているのですよ」

 

「うらぁ!テメェどこのモンだ!」

 

「空気砲」シュゴンッ

 

「ぐぎゃっ!?」

 

「紅茶を愛する会に下賎なクズは近寄らなくてよろしい。これなら四季映姫も文句は言えんだろう」

 

「良くもまぁそんな言葉が出てくるものですね」

 

「好き事には邪魔が入る。天気然り、風然り」

 

「賢く言ってるように見せてますけど、全然賢くありませんよ」

 

「やっぱか」

 

「さて、四季映姫もそろそろくる頃でしょう。私は退散しま」

 

「まあまあそう席を立たずに」

 

「一緒に紅茶を楽しみませんか?」

 

「…!?」

 

「距離を操るクソ部下が居るんだ。会長が俺だと分かっていれば逃げる事は出来んよ」

 

「また貴方は気分によって相手を変え、場所を変え。影響を受けた者を考えもしない」

 

「ヘカーティアにも言えよそれ」

 

「彼女は…上司なので…」

 

「四季様、上司に弱いですもんね」

 

なんだ、上司に弱いのか。そんな奴が閻魔様努めてられるのか?努められんのか?お?努力したって叶わねえ願いだってあんだぞ?自分の身を知り目標を知るんだぞ?過ぎたるは及ばざもう良いや忘れた。全くこいつも変な役職に就いてらっしゃる

 

「さあさあ閻魔様。紅茶を楽しみましょう?」

 

「ええ、そうですね。しかし、彼女を呼び捨てとは」

 

「これでも恋心は長く続く方なんでね」

 

「…え?」

 

「そこの死神は依姫のことも知ってんのだっけ」

 

「なんだ、浮気か?」

 

「もう帰ったよ。たまには顔見せろって言ったらもう来ませんって行ってしまった」

 

「フラれたねぇ」

 

「まぁそんな事は良いんだ」

 

「良くないと思いますが…って小町!鬼傑組組長は!?」

 

「え?…え?」

 

「見張る気を失くさせたか。でもまぁ最近は可愛い系にハマってさ」

 

「ほう」

 

「小町?」

 

「ほら、勁牙組の組長!あの子可愛いんだよね!」

 

「手篭めにすると」

 

「男を知らんどころか、そう言うことに疎過ぎんだよ。だからそこも余計なぁ」

 

「ほー。なんだかワンちゃん系の可愛さなんだねぇ」

 

「だからペットにした」

 

「は?」

 

「嘘だよ嘘。このスキマ越しにずっと撫でてる」

 

「いつのまにそのスキマを!?」

 

恐ろしく速いナデナデ…黒駒ちゃんでさえ撫でられたことに気がついたのは手を置かれて2秒経った後…こいつは俺のだ!なんて思う気持ちもあるにはあるが。片耳スキマに突っ込んで聞き耳を…ん?あれ、これ…んー…?

 

「…ちょっと待て」

 

「なんだい、どうしたんだい?」

 

「何か問題でも?もしや入浴中に」

 

「お前誰だ!?」

 

「ひどーい!折角私の頭撫でさせてあげてたのに!」

 

「紫か…黒駒の頭撫でたいんだよ。邪魔だお前」

 

「なんですってぇ!?」

 

「おー、この帽子は紛れもなく黒駒ちゃん」

 

「ちゃん付け」

 

「とりあえず八雲紫は帰ってください」

 

「嘘、そんなにいらない?」

 

「紅茶会には不要だ。美しくも残酷に去ね」

 

「っ!?」

 

「去ね…って…w」

 

「なんでその言葉知ってるのよ」

 

「さあ?お空に浮かんでるのはやめたら?」

 

「…チッ分かったわよ!もう!」

 

「さて、黒駒ちゃーん!」

 

「完全に一人の世界に入りましたよこいつ」

 

「もう帰りますか」

 

勁牙組

 

「黒駒ちゃーん!」

 

「うぇあ!?え、何!?何!?」

 

「また撫でに来てやったと言うのだ。すまんなぁ胡散臭い婆さんとお前のこと間違えちまったよ」

 

「あ、そう…?」

 

「組長!なんか大声が…組長!?」

 

「んッ…あっ…」

 

「クッ何者だ貴様ぁ!」

 

黒駒ちゃんの婚約者、と言ったら黒駒ちゃんが驚いて赤面、組員はそんな組長を見て何を察したのか、襲い掛かってきた。バカめ、俺に対して数など無意味に等しいことを知らんようだな。と思うが、こればかりは俺が悪いので甘んじて受け入れる。しかし撫でるのはやめない。むしろ抱きつく。

 

「わ、わ…」

 

「黒駒ちゃんも戸惑うんだね」

 

「おじさん構文みたい…」

 

「ちょっと傷つくぞそれ」

 

「ごめんなさい」

 

「よーしよしよし。んじゃまた次会う日まで!」

 

「…なんだったんだろ…」

 

鬼傑組

 

「置いていきやがって」

 

「良いでしょう?どーせ黒駒早鬼の頭撫でてたくらいでしょうし」

 

「当たr」ゴパァンッ

 

「せめて外れてほしかった」

 

「いった!!!」




干酢都の鼻に拳がぁぁッッ!!
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