本にする妖怪   作:覚め

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勇儀姐さん<なんで畜生界の噂がこっちまで来るんだい…


第43話

畜生界

 

「紅茶会を広めようったってただの噂が実質の領土だしな」

 

「それで、そこからずーっと広めていこうってワケ?」

 

「おう。紫も分かってきたじゃないか。そこでスキマ閉じてやるよ」スパンッ

 

「あぶっ…危ないわね!?」

 

「切られた状態で言うことじゃねーよ」

 

いやーしかし可愛かったな。橙ちゃん並みに可愛かった。だが俺としてもここで退いたら意味がない。数日で潰すけど。星熊勇儀でもぶっ飛ばしてお話決めようかしら。八雲紫なんて地名じゃそんな名前響いてないだろうし

 

「よう」

 

「勇儀?」

 

「星熊さんだ。今度は不意打ち無しにやらないか?」

 

「良いだろう」

 

「え、私隠れとこ!」

 

「…」

 

「せいっ!」ブンッ

 

「この和風建築の家は壊したらショックだ」スポンッ

 

「!?」

 

「さ、俺は衝撃をどこにも逃さんぞ。受けた衝撃がどこに行くのかは知らんが」

 

「チッ…この!」ゲシィッ

 

「まるでない」

 

「な…右ストレート!」ゴパァンッ

 

「ふんっ!」ズガァンッ

 

「っ…顔に受けた衝撃をそのまま回転力に使うかい普通…家の塀が壊れたよ?」

 

「建築士が目の前に居るんだ。作り直させれば良い」

 

顔に受けた衝撃を〜ではないが。あのクソみたいな音はただの空気の壁をぶち破った音。俺も驚きだ。力だけでぶち破るなんて生き物か疑うよ?俺は思いっきり仰け反って蹴り飛ばしただけだし。自分の威力故のこの威力かーとか余裕ぶっこかれても腹立つんですけど?

 

「それもそうだな!」ゴンッ

 

「お前首の筋肉どうなってんだ?到底頭突きじゃねえが」

 

「演技じゃないんだ?」

 

「無論」ブスッ

 

「ぉっ…なんだ?刃物でも隠してたのか?」

 

「刃物の使い方は心得てる」

 

「じゃあその刀身へし折ってやるよ!」ガシッ

 

「それじゃあ骨を折ることになるが…出来ないよな。お前には」

 

「お前、本当にこれ骨か?」

 

「いや?衝撃で爆発するタイプの爆弾」

 

「はぁ!?」ドガァンッ

 

「手を振れば腕が二つ四つ…次は6本で行ってみようか」

 

「舐めやがって、蜘蛛みたいなやつが」

 

「紅茶の有用な使い方を知ってるか」

 

「ぁ?知らねぇな。そんなことより」

 

「あつあつの状態で相手の顔面にぶっかけることだ」ビチャッ

 

「んっ!?」

 

「紅茶を愛することは良いことだ。やはり良い」

 

なんて適当抜かしたけど、まさか本当に引っかかるとは思わなかった。キレた勇儀が俺の首狙って一直線に飛んでくる。このタイミングだ。顎に目がけてアッパー一直線!!!勇儀ダウン!K.O勝ちだと叫んでみたいのだがどうやら骨が頑丈らしい。なんでまだ立ってるの?

 

「右手左手」バシンッバシンッ

 

「くっ」

 

「誰かの手ぇ!」ゴパァンッ

 

「ぎゃっ汚い!」スカッ

 

「汚いって、お前の手だぞ…」

 

「だからって口から出す奴がいるか!!」

 

「まあどうでも良いんだが。お前と戦うのも面倒臭くなってきたし、あいつ呼ぶわ」

 

「逃げるのか?」

 

「当たり前のクライミングよ。風見幽香」

 

「あら、良いの?私に交代して」

 

「スキマでいきなり出したはずなのに状況知ってんのな」

 

「紫から聞いたわ。なんでもあり?」

 

「なんでもあり。俺は一人優雅に紅茶飲んでるから」

 

「あら、私もそれが良いわ」

 

「じゃあ勇儀無視するか!」

 

「んな!?」

 

「そうしましょう!じゃあ地底での茶葉が欲しいわね」

 

「四季映姫対策に既に持ってるんだなこれが」

 

「あらあらあらあら!」

 

「…クソが!私もう帰るからな!」

 

「おう!帰れ!」

 

「二度と来ないで」

 

「なんだよあいつら!ったく!」

 

「紅茶は良いな」

 

「種類は?」

 

「あー…確か、彼岸花かな?」

 

「地底には彼岸花の紅茶があるのね…私も後で寄ってみようかしら」

 

キャッキャウフフと話していたらそろそろ水やりの時間だわと地上へ帰っていった。最後に紅茶を全部飲み干し、皿にコップを置く。席を立ち、勇儀に直させるの忘れてたなと思いつつ萃香を呼ぶ。勇儀は今ムンムンしてるから戦おうとしたら喜ばれるぞと告げ口すると喜んで修理してくれた。

 

「馬鹿と物は使い方次第だな」

 

「え?」

 

翌日 勁牙組

 

「んー?え、何?紅茶会の若頭が出た?」

 

「そうなんですよ組長!それどころか、その子分を名乗る奴らが押しかけてきまして!」

 

「はぁ…もう今日はお腹痛いのに〜!」

 

鬼傑組

 

「わかりました。蹴散らしなさい。名前を借りるだけのゴミに我々鬼傑組が負けるわけがありません」

 

「わかりましたぁ!」

 

剛欲同盟

 

「食ってよし」

 

「マジすか!?」

 

紅茶会

 

「調子はどーよ。紅茶会会長がわざわざお腹の様子気にしてやってんだぜー」

 

「紅茶会…あー、そこが攻めてきたって…ってことは」

 

「あ?構成メンバーは1人だぞ」

 

「えー…じゃあ蹴散らしてきて」

 

「鬼傑組も同じっぽいし…片付けるかぁ!」

 

勁牙組前

 

「オラ紅茶会のカチコミじゃ!」

 

「お前らなんぞ会長が出るわけもねえ!」

 

「組長、どうし…下半身だけ突き出してる!?お腹痛いんでしょ!?」

 

「代わりに俺が出るわ。他の組とちょっと連絡取れる?他も同じ状況だと思うから」

 

「お前は確か」

 

「紅茶会会長、大嶽丸様のご出勤だ」

 

まあ有象無象を黙らせるなんて2秒でできる。というわけで2秒でやってきたわけだが。釘刺しとくか。次紅茶会の名前使ったら体爆発するからな。おいお前、紅茶会のモンだって言え。な?爆発しただろ?そういうこと。んじゃ!って感じで終わらせて。

 

鬼傑組

 

「別にテメーら子分に迎えたつもりはねーよ。若頭ぁ?風見幽香のことか?アレは違うね。組員じゃない」

 

「…やはり顔が広いですね」

 

剛欲同盟

 

「テメェ大嶽丸ぅ!これどういうことだ!?自分の代紋勝手に使われてよぉ!」

 

「まさか会なのに代紋ってのが出るかね?」




会なのに代紋って出るのかね?
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