本にする妖怪   作:覚め

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そろそろ腐ってくる体
VS
そろそろ体変えようか迷ってる主人公


第47話

博麗神社

 

「やっぱりだ…」

 

「そんなにボロボロでどうしたの?」

 

「ちょっと体がなぁ」

 

「何回死んでも良い体なのに腐るのね」

 

「だから代わりの人間をちょちょいのちょいと」

 

このまま行けば誰かに死体の山が…!!とか言われそうだが、身体を変えるなら本の外装を変えれば良いだけだ。詳しく言うと、なんと表紙がゲシュタルト崩壊するんでやめとくが、俺ほどの妖怪ともなれば簡単に出来るのだ。ちなみに外装がない間は2秒ずつ崩壊していく

 

「此処にヘカーティアから一時的に借りてる俺の本があります」

 

「あんたの本なんでしょ?」

 

「おう」

 

「で、誰に変幻するの?」

 

「人の体はそんなに保たないからなぁ。お手軽に人型の妖怪…」

 

「アリスに作って貰えば?」

 

「馬鹿言え。物から本は出てこないし、編まれた体なんか脆いだろ」

 

「大変ね」

 

「…あ、紅魔館に挑んで散った哀れな妖怪が居たな」

 

「きも」

 

「というわけで変わってみたけどどう?」

 

「字面じゃ分かりづらいわね」

 

「そう言わんでくれ」

 

ちなみに選んだ妖怪の体は、なんか、こう、変に裸で、前の体より少しちっさいくらいだった。身長は143cmくらいだろうか。先ずは慣れることから始めなくてはな。ところで博麗の巫女さんより小さくなったせいか、なんだか見上げる感覚が屈辱的に感じるのだが

 

「小さくなったわね」

 

「俺も今感じてる」

 

「可愛いわね。女なんじゃないのその妖怪?」

 

「んな馬鹿な。股触ってみるか?」

 

「いやよ。自分で確認して」

 

「んー…男だな」

 

「可愛らしいのに男とか、紛らわしいわね」

 

「こんなに身長低かったら今度からクラウンピースと一緒に住んでる家にどんな顔して入れば良いんだか」

 

「その姿で化けたり出来ないの?」

 

「出来ないね。異変だってことにしてくんね?」

 

「…いやよ。放っておいても問題がないって証明してくれるなら良いけど」

 

「稗田家か博麗神社に居候か…」

 

「お札を背中に一枚で良いんじゃない?」ペタッ

 

「週一でここ寄れば良いか?」

 

「そうじゃないかしら」

 

「…はぁ。慧音にどうやって説明すれば良いんだよ」

 

「知らないわよ。アンタがやったんじゃない」

 

「それは、そう…なんだが」

 

人里

 

「慧音おい!」

 

「なんだ…誰の子だ?」

 

「テンメー慧音!干酢都だよ!!」

 

「干酢都の子供か…誰とのだ!?」

 

「ちげーわ!干酢都本人だ!!」

 

そう言うと、単体で増える妖怪だったのかと何を納得したのか知らんが扉を閉めてしまった。干酢都本人のはずなんだが、どうやらそれが受け入れられないらしい。らりるれロンドン。クソッ俺が何をしたんだ。

 

「なんだよ」

 

「妹紅!」

 

「私の名前知ってるって…本当に誰っ…!?」

 

「干酢都本人だ!ガキ見るような目でこっちみんなおい!」

 

「強がってるのか?落ち着け、な?」

 

「これならどうだ!」

 

「うわ、爆発した!?」

 

「復活!!」

 

「…どうやら本当らしいな」

 

「慧音なんか酷いぞ?あいつ、俺のことを一人で子を成すと思ってやがった」

 

「嘘だろ慧音」

 

「俺が何をしたって言うんだよほんと」

 

「しかしまぁ可愛くなったな」

 

「博麗の巫女にも言われたよ」

 

「そうか…まぁ良いんだろ別に。家に送ってやろうか?」

 

「ガキ扱いしてんじゃねーか妹紅」

 

「なんやカンやあってこの家だ」

 

「クラウンピースぅ〜!」

 

「はいはい誰…だ?」

 

「大嶽丸だ」

 

「妹紅と…オオタケマル?」

 

「ご友人様の子供」

 

「ああ!どーぞどーぞ!」

 

「おう。くるしゅうない」

 

「王様気分だなお前…」

 

「で、本当は誰だ?」

 

「…泣きそうだよ妹紅」

 

「泣いとけ阿保」

 

そこからずっとクラウンピースにおまだれと言われて泣きそうになりつつ、本を見せて本人だと思い知らせる。これで良しだ。そうこうしてる間にチルノって妖精が来た。この妖精どもは楽しそうにクラウンピースを誘い、妹紅に対し氷を投げつけている。

 

「ははは」

 

「ん〜!次お前!」ブンッ

 

「あだっち」カチンッ

 

「効いた!良し狙えい!」

 

「待て、ちょっと待て、痛いから、痛いって」

 

十分後 紅魔館

 

「チルノちゃん!他の人の敷地にはいっちゃってるよ!帰ろうよ!」

 

「あたいが負けるか!」

 

「何よこれ」

 

「妖精と大妖怪の喧嘩。大妖怪はかなり手加減してるわね」

 

「…あの人、誰ですか?」

 

「前来たでしょ。干酢都って人。貴方には大嶽丸と言っていたかしら?」

 

「いえ、知りませんが…随分とイメチェンが激しいですね」

 

「え、イメチェン?」

 

「チルノ砲!」ボンッ

 

「うぎゃぁぁあぁぁあぁあぁぁ!?」

 

「こっち来てるの!?」ドカァンッ

 

「…疲れた。妹紅帰ろー」

 

「はぁ…着いてきた意味なかったよ」

 

「そもそも着いて行くよなんていったのお前じゃん。どした?庇護欲突かれたか?ありもしない母性を」

 

「火柱」ボワッ

 

「アッ」ジュッ

 

人里

 

「酷いよそれは」

 

「うるさい…母性とかいうからそうなるんだ」

 

「お、妹紅か。それと…妖精と…誰だ?」

 

「干酢都だ!!」

 

「ああ、朝来た干酢都の子供か。どうした?庇護欲でも突かれ」

 

「お前も同じことを言うのか…」

 

「うわー、慧音先生が妹紅さん泣かしたー」

 

「いけないんだーいけないんだー」

 

「妹紅…」

 

「と言うかこれ干酢都本人だぞ」

 

「…いや、妹紅が言うんだから事実なんだろうが…信じられんな」

 

「分かる」

 

「分かるってなんだお前殺すぞ」

 

「は?」

 

泣きました。僕は、女子から見間違うほど身長が低くて、声も高くて…ってこれ子供の特徴じゃねーか!あの妖怪、まさか子供に憧れていたのか…!?まあどうでも良いか。そんなことより今はこの姿をヘカーティアとお母様に見せなければいけないことだが…うわ、甘味処に居るよ…

 

「よう、お母さん」

 

「ん?…干酢都か!」

 

「あら、意外にも小さくなってるのね」

 

「おい、慧音」

 

「なんだ?」

 

「この人らのような、疑いの無さを持て」

 

「…断る」




この後、慧音先生は純狐お母さんによって吊るされました
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